徳島大学 / 教育研究者総覧 --- 田村勝弘

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専門分野

○	生物物理化学 (Biophysical Chemistry), 高圧化学 (High-Pressure Chemistry)

研究テーマ

○	分子集合体(ミセル，生体モデル膜など)の高圧力下における物性, 微生物のストレス応答, 微生物活性の熱測定と環境モニタリングへの応用, ガス加圧法による果汁の殺菌と酸化防止, 酵母DNAマイクロアレイを用いた環境汚染物質の毒性評価 (高圧力 (high pressure), 微生物 (microorganism), ストレス応答, 熱測定, バイオアッセイ (bioassay), 加圧食品)

著書・論文

著書:

1.	近田恵美, 鈴木良尚, 本同宏成, 田村勝弘 : 高圧力下の生物科学: 第7章リゾチーム三斜晶系結晶の溶解度に及ぼす温度・圧力・pHの効果, さんえい出版株式会社, 京都, 2006年8月.
2.	浅井俊高, 鈴木良尚, 竹重和也, 田村勝弘 : 高圧力下の生物科学: 第6章リゾチーム単斜晶系結晶の成長速度に及ぼす圧力効果, さんえい出版株式会社, 京都, 2006年8月.
3.	鈴木良尚, 佐崎元, 松本雅光, 永澤眞, 中嶋一雄, 田村勝弘 : 高圧力下の生物科学: 第8章タンパク質結晶表面のステップ前進速度に及ぼす圧力効果, さんえい出版株式会社, 京都, 2006年8月.
4.	山本忠, 田村勝弘, 鈴木良尚 : 高圧力下の生物科学, --- 第5章シクロプロパンガス加圧下におけるリン脂質二分子膜の相転移挙動 ---, さんえい出版株式会社, 京都, 2006年8月.
5.	田村勝弘, 松本知浩, 荒尾俊明, 鈴木良尚 : 生物科学·食品科学への高圧利用(再掲), --- 第9章ガス圧高圧熱量計の応用 ---, さんえい出版株式会社, 京都, 2003年8月. (要約) 新しく製作したガス圧高圧熱量計の利用分野の紹介ならびに具体的な研究例についての解説．1つの研究例は「リポソーム二分子膜の相転移温度に及ぼすガス圧力の影響」に関するもので，Dimyristoyl phosphatikylcholine 二分子膜の相転移温度を酸素，窒素，ヘリウム，アルゴン，亜酸化窒素などの気体で加圧したところ，気体の性質に応じて様々な挙動を示した．他の研究例は「微生物の代謝熱測定によるバイオアッセイ」に関するもので，水圏，気圏，いずれの試料でも定量が可能なバイオアッセイの確立を目指している．
6.	Toshiaki Arao, Yoshihisa Muramoto, Yoshihisa Suzuki and Katsuhiro Tamura : Advances in High Pressure Bioscience and Biotechnology II, --- Effects of High-Pressure Gas on the Growth Thermograms of Yeast ---, Springer-Verlag, Berlin Heidelberg New York, Jun. 2003. (要約) 高圧マイクロ熱量計を使用して，ガス圧力下における酵母の増殖サーモグラム(代謝熱-培養時間曲線)を描いた．液体培地を窒素，空気，亜酸化窒素，アルゴンで直接加圧することにより，成長阻害効果が現れた．得られた熱データをもとに気体の毒性指標として最小阻止圧力(MIP)を決定した．毒性は以下のような順番となった．空気>亜酸化窒素>アルゴン>窒素．
7.	Yoshihisa Suzuki, Hiroshi Suto, Tsutomu Sawada and Katsuhiro Tamura : Advances in High Pressure Bioscience and Biotechnology II, --- Effects of Pressure on the Growth Kinetics of Orthorhombic Lysozyme Crystals ---, Springer-Verlag, Berlin Heidelberg New York, Jun. 2003. (要約) 斜方晶系リゾチーム結晶の溶解度と成長速度を0.1, 100 MPaで測定した．溶解度は，結晶の成長·溶解速度を溶液濃度を変えて測定し，成長·溶解速度が0となるときの溶液濃度として決定した．その結果，溶解度は30, 35, 40℃において，加圧に伴い減少した．これは，加圧に伴い過飽和度が増加し，結晶化が進むことを意味する．(010)面の結晶成長速度R(010)を過飽和度σ=ln(C/Ce) (C:溶液濃度 Ce: 溶解度) に対してプロットし，kinetic係数k=R(010)/σを見積もった．kは，30, 35, 40℃で加圧に伴い増加した．これは，加圧に伴い成長kineticsも促進されたことを意味する．
8.	Katsuhiro Tamura, Matsumoto Tomohiro and Yoshihisa Suzuki : Advances in High Pressure Bioscience and Biotechnology II, --- Effects of Gas Pressure on the Phase Transition Temperature of Liposomal Bilayer Membranes ---, Springer-Verlag, Berlin Heidelberg New York, Jun. 2003. (要約) リン脂質二分子膜(DMPC, DPPC)の主相転移温度(Tm)を様々なガス圧の下で決定した．使用したガスは酸素，窒素，水素，ヘリウム，アルゴンといった単体のガスと，空気，Heベースの20%酸素, 窒素ベースの10%亜酸化窒素などの複合ガスである．加圧によるTmの振る舞いは二つのグループに分類できた．1つは，Tmは圧力増加とともに直線的に増加したが，その他のグループでは10-20 MPaまでの圧力範囲で減少した．これらの原因の1つは，気体の水への溶解度の違いによる．脂質への気体の溶解度も，重要な因子になり得る．
9.	Yoshihisa Suzuki, Satoru Miyashita, Tsutomu Sawada, Gen Sazaki, Toshitaka Nakada, Hiroshi Komatsu, Toshiaki Arao and Katsuhiro Tamura : Progress in Biotechnology Vol. 19: Trends in High Pressure Bioscience and Biotechnology, --- Effects of pressure on growth kinetics of protein crystals ---, Elsevier Science, Jan. 2002. (要約) 0.1, 50, 100 MPaの圧力下で正方晶系ニワトリ卵白リゾチーム結晶の{110}, {101}面の面成長速度をその場観察した．高圧力下での溶解度は高圧力下での過飽和度の決定を可能にする．同じ過飽和度でも，両方の結晶面とも加圧に伴い成長速度が減少した．これは，表面成長kineticsが圧力に依存することを意味している．birth and spreadモデルを使って成長kineticsにおよぼす圧力効果について理解した．加圧に伴う平均レッジ表面自由エネルギーの増加によって，成長速度の減少が説明できた．また，100 MPa1時間の加圧を施した5mg/mlのリゾチームのモル熱変性エンタルピーを示差走査型熱量計を用いて測定した．その結果，未加圧の試料と変わらなかったので，本研究における100 MPaまでの圧力による不可逆変性の影響は無視出来た．
10.	Kazuhiro Hisada, Yoshihisa Suzuki and Katsuhiro Tamura : Progress in Biotechnology Vol. 19: Trends in High Pressure Bioscience and Biotechnology, --- Thermotolerance and barotolerance of alcohol-shocked yeast ---, Elsevier Science, Jan. 2002. (要約) 8種類のアルコールを用いてアルコールショックを加えた酵母菌のストレス耐性に関する研究．アルコールショック処理により酵母に高温，高圧力や薬物に対するストレス耐性が誘導された．最大耐性を誘導する最適アルコールショック濃度は，アルコールの物性に依存した．この最適濃度はアルコール分子の炭素数に逆比例した．さらに，アルコール分子の水酸基の位置はストレス耐性の強さに影響を及ぼすことが分かった．また，マイクロカロリメトリーにより，酵母の増殖に伴う発熱曲線からアルコールの最小阻止濃度(MIC)を決定し，アルコールショックの最適アルコール濃度との関係を考察している．
11.	Toshiaki Arao, Yoshihisa Suzuki and Katsuhiro Tamura : Progress in Biotechnology Vol. 19: Trends in High Pressure Bioscience and Biotechnology, --- Effects of saccharide in medium on stress tolerance of yeast ---, Elsevier Science, Jan. 2002. (要約) 酵母のストレス耐性に及ぼす培地中の糖類(glucose, fructose, galactose, mannose, lactose, maltose, sucrose, trehalose)の影響をコロニーカウント法で調べた．高圧力と高温に対する酵母細胞における様々な糖類の防御効果を，生存率を用いて評価した．糖の添加は高温や高圧に対する酵母の生存率を明らかに増加させた．中でもtrehaloseは酵母細胞に対して最大の圧力耐性を導付与した．また二糖類は単糖類に比べてより高い耐性を付与した．高圧力·高温に対する糖類の防御効果は，糖類分子のエカトリアルOH基の数によって説明された．
12.	Yoshihisa Suzuki, Tsutomu Sawada, Satoru Miyashita, Gen Sazaki, Toshitaka Nakada, Hiroshi Komatsu, Toshiaki Arao and Katsuhiro Tamura : Progress in Biotechnology Vol. 19: Trends in High Pressure Bioscience and Biotechnology, --- In situ measurements of the solubility of protein crystals under high pressure ---, Elsevier Science, Jan. 2002. (要約) ニワトリ卵白リゾチーム正方晶系結晶に及ぼす圧力効果をマッハツェンダー干渉計と，高圧光学セルを用いてその場観察により測定した．結晶の平衡化過程による濃度変化過程を，過飽和状態·未飽和状態の両方から正確にかつ連続的に測定した．一週間程で一定の値に到達したが，両者は一致しなかった．理論的な観点から，未飽和状態から到達した濃度を平衡濃度とした．また，この実験の条件でのタンパク質の圧力変性の有無をモルエンタルピーの測定から確認した結果，実験中の変性はないという事が明らかになった．
13.	田村勝弘, 荒尾俊明 : 高圧バイオサイエンスとバイオテクノロジー(再掲), --- 15章高圧力下における微生物の増殖サーモグラム ---, さんえい出版株式会社, 京都, 2000年12月. (要約) 窒素などのガス圧力を利用した 200 MPa までの高圧力下で微生物の代謝熱を測定するための熱量計の製作に関する内容を含む．特に菌懸濁液が入る高圧試料容器の設計·製作に力点を置き，装置の概要と製作上の問題点や注意点について記述．酵母を供試菌として用いた常圧の測定例をもとに，増殖サーモグラムの解析方法と得られた種々の測定パラメータの利用·応用にについて詳細に説明している．
14.	Mitsuo Miyashita and Katsuhiro Tamura : High Pressure Bioscience and Biotechnology, --- Effects of heat and pressure shock on growth thermograms of yeast ---, Springer-Verlag, Heidelberg, Jun. 1999. (要約) 酵母を高温や高圧力に短時間さらすとこれらのストレスに応答して，二次的なストレスに対する耐性が付与される．また，細胞内には熱ショックタンパク質やトレハロースなどのストレス応答物質が合成·蓄積される．特に研究例がほとんどない圧力ショックに力点を置き，熱ショック応答との比較を試みた．
15.	Katsuhiro Tamura, Yasuhiro Kamiki and Mitsuo Miyashita : High Pressure Bioscience and Biotechnology, --- Measurement of microbial activities under high pressure by calorimetry ---, Springer-Verlag, Heidelberg, Jun. 1999. (要約) 高圧マイクロ熱量計を用い，熱ショックあるいは圧ショックを加えた酵母菌の熱耐性を調べた．さらに，高圧力下における微生物活性を見積もる手段としての，熱測定の有用性を検討した．その結果，様々な外的ストレスにさらされた酵母は，熱や圧力などのストレスに対する耐性が付与されることが分かった．また，代謝熱を利用すると再現性よく微生物活性を定量化できることを確認した．
16.	田村勝弘, 神木康浩 : 高圧バイオテクノロジー(再掲), --- 12 章高圧下における微生物活性の熱測定 ---, さんえい出版株式会社, 京都, 1998年10月. (要約) 生きた細胞や組織の生物活性の1つの指標となる代謝熱を高圧力下で測定する装置開発に関する解説．市販のマイクロ熱量計に圧縮ガスボンベに連結した高圧ポンプを組込み，高圧アンプルを約150 MPa まで加圧できる装置を用い，精度よく代謝熱が測定できることを示している．
17.	田村勝弘, 西竜也, 井内晃, 市川亮一 : 高圧生物科学と高圧技術, --- 第10章高圧力を利用した香酸柑橘果汁の品質保持技術 ---, さんえい出版株式会社, 京都, 1997年7月.
18.	田村勝弘, 西竜也, 井内晃, 市川亮一 : 高圧生物科学と高圧技術(再掲), --- 第10章高圧力を利用した香酸柑橘果汁の品質保持技術 ---, さんえい出版株式会社, 京都, 1997年7月. (要約) 香酸柑橘の1つであるスダチの果汁の品質保持のために高圧力を利用．室温殺菌が可能となるため，スダチ特有の香りを保持した果汁を長期保存することができる．保存容器の選定と加圧殺菌技術開発に関する解説．生果汁とほとんど品質に差がないパック入り果汁を開発することができた．
19.	岸岡進介, 田村勝弘 : 高圧生物科学と高圧技術(再掲), --- 第2章高圧下の酵母の生育に及ぼす低出力 He-Ne レーザーの生体刺激効果 ---, さんえい出版株式会社, 京都, 1997年7月. (要約) 低出力レーザーの生体刺激効果を利用して，高圧力下の微生物の成長阻害がレーザー照射により緩和あるいは克服できないかを酵母を用いて検討している．その結果，He-Ne レーザー照射は酵母の生育阻害の要因となる圧力や温度の影響の緩和あるいはうち消す効果のあることが分かった．
20.	Katsuhiro Tamura, Yoshihisa Muramoto, Mitsuo Miyashita and Hiroki Kourai : Behaviour of Escherichia coli under high pressure, Elsevier, Nov. 1996. (要約) 大腸菌の高圧力下における挙動，圧力ショック酵母のストレス耐性の獲得，高圧力下における酵母の低出力レーザー照射による生体刺激効果，高温高圧による細菌死の類似性(膜流動性の発生)，高圧力処理によるスダチ果汁の品質保持技術などについてバイオサイエンス分野の高圧利用を総合的に解説．
21.	Shoji Kaneshina, Katsuhiro Tamura, Takayoshi Isaka and Hitoshi Matsuki : High Pressure Liquids and Solutions, --- Pressure Studies on the Phase-Transition Behavior in Phospholipid/Anesthetic Suspensions ---, Elsevier, Amsterdam, Sep. 1994. (要約) リン脂質二分子膜の相転移温度への圧力と麻酔薬の効果を解説した．相転移温度の変化を熱力学的束一性に基づいて解析し，麻酔薬分子のリン脂質二分子膜と水相間の分配係数，水相から二分子膜中への移行体積変化を求めた．これらの結果から，麻酔作用の圧拮抗現象を説明した．
22.	田村勝弘 : 加圧培養大腸菌の挙動(再掲), さんえい出版株式会社, 京都, 1994年5月. (要約) 加圧処理した大腸菌について，細胞表面疎水性，殺菌剤による細胞破壊，殺菌速度，薬剤感受性などについて調べた結果について解説．
23.	田村勝弘 : 加圧下における大腸菌の生育(再掲), さんえい出版株式会社, 京都, 1993年3月. (要約) 大腸菌について40 MPa までの高圧力下で，菌の生育(増殖速度の測定)と形状(異常伸長や細胞重量の変化)に及ぼすエタノールの影響に関する実験結果をもとに微生物に及ぼす種々の圧力効果を解説．
24.	Katsuhiro Tamura, Naoto Ohtani and Seigo Fukumura : Reduced barotolerance and thermotolerance of heat-shocked yeast in medium containing ethanol, John Libbey, Sep. 1992. (要約) 酒酵母とパン酵母の2種類の酵母を用いて，エタノールを含む培地で熱ショックを加えた酵母がどの程度熱耐性と圧耐性を獲得するかを見積もった．また，アルコール耐性についても検討し，顕著な耐性の低下を観察した結果について記述．
25.	田村勝弘 : 高圧下における生体膜の挙動 (再掲), さんえい出版株式会社, 京都, 1991年9月. (要約) 生命維持のために主要な働きをしている生体膜と生体モデル膜について，相転移，構造変化，生理学的機能，麻酔薬の影響(圧拮抗現象)などを例に挙げ圧力効果を解説した．

学術論文(審査論文):

1.	Liyuan Niu, Kazuki Nomura, Hitoshi Iwahashi, Hiroyuki Matsuoka, Satoshi Kawachi, Yoshihisa Suzuki and Katsuhiro Tamura : Petit-High Pressure Carbon Dioxide stress increases synthesis of S-Adenosylmethionine and phosphatidylcholine in yeast Saccharomyces cerevisiae, Biophysical Chemistry, Vol.231, 79-86, 2017. (要約) Petit-High Pressure Carbon Dioxide (p-HPCD) is a promising nonthermal technology for foods pasteurization.Cluster analysis of gene expression profiles of Saccharomyces cerevisiae exposed to various stresses exhibitedthat gene expression profile for p-HPCD stress (0.5 MPa, 25 °C) was grouped into a cluster including profilesfor Sodium Dodecyl Sulfate and Roundup herbicide. Both are detergents that can disorder membrane structurallyand functionally, which suggests that cell membrane may be a target of p-HPCD stress to cause cell growth inhibition. Through metabolomic analysis, amount of S-Adenosylmethionine (AdoMet) that is used as methyl donorto participate in phosphatidylcholine synthesis via phosphatidylethanolamine (PE) methylation pathway, wasincreased after p-HPCD treatment for 2 h. The key gene OPI3 encoding phospholipid methyltransferase that catalyzes the last two steps in PE methylation pathway was confirmed significantly induced by RT-PCR. Transcriptional expression of genes (MET13, MET16, MET10, MET17, MET6 and SAM2) related to AdoMet biosynthesis wasalso significantly induced. Choline as the PC precursor and ethanolamine as PE precursor in Kennedy pathwaywere also found increased under p-HPCD condition.We also found that amounts of most of amino acids involvingprotein synthesis were found decreased after p-HPCD treatment for 2 h. Moreover, morphological changes on cellsurface were observed by scanning electron microscope. In conclusion, the effects of p-HPCD stress on cellmembrane appear to be a very likely cause of yeast growth inhibition and the enhancement of PC synthesis couldcontribute to maintain optimum structure and functions of cell membrane and improve cell resistance toinactivation. (出版サイトへのリンク) ● Publication site (DOI): 10.1016/j.bpc.2017.03.003 (文献検索サイトへのリンク) ● Search Scopus @ Elsevier (DOI): 10.1016/j.bpc.2017.03.003 (DOI: 10.1016/j.bpc.2017.03.003)
2.	Liyuan Niu, Kazuki Nomura, Hitoshi Iwahashi, Hiroyuki Matsuoka, Satoshi Kawachi, Yoshihisa Suzuki and Katsuhiro Tamura : Urea cycle is enhanced by petit-high pressure carbon dioxide stress in yeast Saccharomyces cerevisiae, High Pressure Research, Vol.37, No.1, 1-8, 2016. (要約) It has been demonstrated that pasteurized effect on microorganisms of petit-high pressure carbon dioxide (p-HPCD) with long time treatment is similar to the effect of HPCD with short time treatment. The petit-high pressure refers to a pressure of 1.513atm (standard atmosphere). After 0.5MPa of CO2 at 25°C for 2h treatment, specific growth rate of yeast cells in the logarithm phase was decreased by 50% approximately. Under this condition, our study analyzed transcriptional responses of Saccharomyces cerevisiae through the functional genomic approach. Transcription of 837 open reading frames (ORFs) was altered relative to cells without treatment and 476 ORFs were induced after p-HPCD treatment. These selected genes were then categorized by function of gene product using the Munich Information Centre for Protein Sequences database. Genes involved in metabolism of the urea cycle were found to be significantly induced. This enhanced metabolic process could help to remove redundant HCO3 in cellular interior, thereby decrease the production of CO23. Liberation of H+ ion could be decreased along with the inhibition of HCO3 dissociation. (出版サイトへのリンク) ● Publication site (DOI): 10.1080/08957959.2016.1261404 (文献検索サイトへのリンク) ● Search Scopus @ Elsevier (DOI): 10.1080/08957959.2016.1261404 (DOI: 10.1080/08957959.2016.1261404)
3.	Satoshi Kawachi, Yoshihisa Suzuki, Yasuhiro Uosaki and Katsuhiro Tamura : Microbial Reduction and Quality Changes in Powdered White and Black Pepper by Treatment with Compressed Oxygen or Carbon Dioxide Gas, Food Science and Technology Research, Vol.21, No.1, 51-57, 2015. (要約) Powdered white and black peppers were treated with high-pressure oxygen (10 MPa) or carbon dioxide (5 MPa)at 70 _ 100 to decrease the microbial populations. The degree of microbial reduction in the pepper after treatment with high-pressure gases was dependent on the temperature and duration of treatment. Mesophilic aerobic bacterial counts of less than 103 CFU/g in white and black pepper were achieved with gas pressurization at 100 for 10 and 40 min, respectively. The reduction in the microbial population of the two types of pepper was attributed to the microbicidal effects of high-pressure gas and heat treatment. The piperine content of the pepper treated with gases decreased by approximately 10%. However, treated pepper also showed lower L* values, indicating a darker color, and qualitative alterations in volatile compounds. (キーワード) pepper / 高圧力 (high pressure) / 二酸化炭素 (carbon dioxide) / microbial decontamination (出版サイトへのリンク) ● Publication site (DOI): 10.3136/fstr.21.51 (文献検索サイトへのリンク) ● Search Scopus @ Elsevier (DOI): 10.3136/fstr.21.51 (DOI: 10.3136/fstr.21.51)
4.	Yoshihisa Suzuki, Jin Endoh, Atsushi Mori, Tomoki Yabutani and Katsuhiro Tamura : Gravitational Annealing of Colloidal Crystals, Defect and Diffusion Forum, Vol.323-325, 555-558, 2012. (要約) A silica colloidal crystal obtained by centrifugation at 9 G for 2 days in water was annealed by additional stronger centrifugation at 50 G for 5 days. The number of the striations observed in the colloidal crystal under crossed polarized light decreased at some parts in a growth container after the additional centrifugation, while the number also increased at the other parts. The decrease probably shows the shrinkage of the stacking disorders under high gravity, while the increase probably shows the production of new stacking disorders. (キーワード) 結晶成長 (crystal growth) / Colloidal crystal / Gravitational annealing / Centrifugation / Lattice disorder / Stacking disorder (出版サイトへのリンク) ● Publication site (DOI): 10.4028/www.scientific.net/DDF.323-325.555 (文献検索サイトへのリンク) ● Search Scopus @ Elsevier (DOI): 10.4028/www.scientific.net/DDF.323-325.555 (DOI: 10.4028/www.scientific.net/DDF.323-325.555)
5.	Takahisa Fujiwara, Yoshihisa Suzuki and Katsuhiro Tamura : Solubility measurements by in situ observation of the apex region formed by the (110), (1-10) and (101) faces of tetragonal lysozyme crystals, Journal of Crystal Growth, Vol.334, No.1, 134-137, 2011. (出版サイトへのリンク) ● Publication site (DOI): 10.1016/j.jcrysgro.2011.08.007 (文献検索サイトへのリンク) ● Search Scopus @ Elsevier (DOI): 10.1016/j.jcrysgro.2011.08.007 (DOI: 10.1016/j.jcrysgro.2011.08.007)
6.	Takahisa Fujiwara, Yoshihisa Suzuki, Gen Sazaki, Shin-ichiro Yanagiya and Katsuhiro Tamura : Effects of high pressure on the step velocity on the {110} faces of tetragonal lysozyme crystals, World Journal of Engineering, Vol.8, No.4, 307-312, 2011. (出版サイトへのリンク) ● Publication site (DOI): 10.1260/1708-5284.8.4.307 (文献検索サイトへのリンク) ● Search Scopus @ Elsevier (DOI): 10.1260/1708-5284.8.4.307 (DOI: 10.1260/1708-5284.8.4.307)
7.	Satoshi Kawachi, Toshiaki Arao, Yoshihisa Suzuki and Katsuhiro Tamura : Effects of gas pressurization with ethylene on the ultrastructure of the yeast Saccharomyces cerevisiae, Bioscience, Biotechnology, and Biochemistry, Vol.75, No.4, 790-792, 2011. (要約) We investigated ultrastructural changes in the yeast Saccharomyces cerevisiae when exposed to compressed ethylene gas. Transmission electron microscopy (TEM) revealed that intracellular organelles in yeast cells treated with compressed ethylene at up to 0.640 MPa (6.4 atm), especially the nuclear and plasma membranes, were seriously damaged. (キーワード) Air Pollutants / Ethylenes / Gases / Pressure / Saccharomyces cerevisiae (出版サイトへのリンク) ● Publication site (DOI): 10.1271/bbb.100871 (文献検索サイトへのリンク) ● PubMed @ National Institutes of Health, US National Library of Medicine (PMID): 21512223 ● Search Scopus @ Elsevier (PMID): 21512223 ● Search Scopus @ Elsevier (DOI): 10.1271/bbb.100871 (DOI: 10.1271/bbb.100871, PubMed: 21512223)
8.	Yoshihisa Suzuki, Atsushi Mori, Takahisa Fujiwara and Katsuhiro Tamura : Precise characterization of grain structures, stacking disorders and lattice disorders of a close-packed colloidal crystal, Journal of Crystal Growth, Vol.322, No.1, 109-113, 2011. (要約) The perpendicular fracture surface of a dried colloidal crystal with pillar-like grains, obtained by centrifugation of a dispersion of polystyrene particles, was observed using a scanning electron microscope. Many grain boundaries on the fracture surface were observed at the particle level. Most of the particles on the surface showed a face-centered cubic (FCC) array. Although some grains were single FCC ones, other FCC grains contained some stacking disorders. Most of the surface was covered with such grains, and the grain boundaries formed a mosaic-like pattern. From these results, we confirmed that the colloidal crystals obtained by centrifugation formed a bundle structure of pillar-like FCC grains. A fracture surface adjacent to the side wall of the growth cell was also observed. The surface was composed of several layers. In the uppermost layer closest to the wall, numerous point defects and mismatches of triangular lattices between the neighboring two-dimensional islands were observed. These mismatches and point defects probably generated several lattice defects in the crystal. Similar generation of lattice defects probably occurred at the bottom of the container or the growth front of the crystals. Screw dislocations were also found in the layers, although they were not observed frequently. From these results, it was concluded that two-dimensional nucleation growth and spiral growth probably occurred on the crystal-dispersion interfaces of colloidal crystals as well as on the surface of atomic crystals. (キーワード) 結晶成長 (crystal growth) (出版サイトへのリンク) ● Publication site (DOI): 10.1016/j.jcrysgro.2011.03.027 (文献検索サイトへのリンク) ● Search Scopus @ Elsevier (DOI): 10.1016/j.jcrysgro.2011.03.027 (DOI: 10.1016/j.jcrysgro.2011.03.027)
9.	Yoshihisa Suzuki, Emi Konda, Hironori Hondoh and Katsuhiro Tamura : Effects of temperature, pressure, and pH on the solubility of triclinic lysozyme crystals, Journal of Crystal Growth, Vol.318, No.1, 1085-1088, 2011. (要約) We measured the temperature dependence of the solubility, Ce, of triclinic lysozyme crystals on temperature at two pressures (0.1 and 100 MPa) and five pHs (4.3, 4.4, 4.5, 4.6, 4.7) by in situ observation of the morphological changes in the crystals. The solubility increased with increasing temperature and pressure. The enthalpies of dissolution (ΔH) decreased with increasing pressure when we used the same 50 mM sodium acetate buffer solution (pH = 4.5 at 0.1 MPa). The effects of pH on solubility were somehow complicated. Although the solubilities at pH 4.7 did not differ from those at pH 4.5, those at pH 4.3 were significantly larger than those at pH 4.5. Since the pH of an acetate buffer is known to decrease from 4.71 to 4.52 at 98.1 MPa and 25 ºC [El'yanov et al. Aust. J. Chem. 28 (1975) 933], the pH of the acetate buffer (pH 4.5 at 0.1 MPa) decreased to pH ~ 4.3 as pressure increased to 100 MPa. Thus, from the viewpoint of ``constant pH'', ΔH increased with increasing pressure, since ΔH at pH 4.3 and 0.1 MPa was smaller than that at 100 MPa. This inconsistency is probably due to the change in the hydration state in the crystal and solution with decreasing pH (from 4.5 to 4.3). (キーワード) 結晶成長 (crystal growth) (出版サイトへのリンク) ● Publication site (DOI): 10.1016/j.jcrysgro.2010.11.107 (文献検索サイトへのリンク) ● Search Scopus @ Elsevier (DOI): 10.1016/j.jcrysgro.2010.11.107 (DOI: 10.1016/j.jcrysgro.2010.11.107)
10.	Yoshihisa Suzuki, Tsutomu Sawada and Katsuhiro Tamura : Colloidal crystallization by a centrifugation method, Journal of Crystal Growth, Vol.318, No.1, 780-783, 2011. (要約) Colloidal crystals of high particle concentration were smoothly and continuously fabricated by simple centrifugation of a dispersion of polystyrene particles in water. The larger the applied centrifugal acceleration at the bottom of the growing crystals (i.e., the interior wall of the container, the higher the growth rates became. The average grain sizes in the crystals increased with decreasing , and below a critical value of , we obtained relatively large columnar-shaped grains. The average volume fraction of the obtained colloidal crystals ave. increased with an increase in the dispersion's KCl concentration CKCl: at = 82 G, ave. = 0.57 and 0.61 at CKCl = 2 × 10-3 and 8 × 10-3 molkg-1 water, respectively. The grain size also increased with an increase in CKCl. The maximum grain size in this study was greater than 0.3 mm in width and 8 mm in length. (キーワード) 結晶成長 (crystal growth) (出版サイトへのリンク) ● Publication site (DOI): 10.1016/j.jcrysgro.2010.11.036 (文献検索サイトへのリンク) ● Search Scopus @ Elsevier (DOI): 10.1016/j.jcrysgro.2010.11.036 (DOI: 10.1016/j.jcrysgro.2010.11.036)
11.	Yoshihisa Suzuki, Takeshi Maruoka and Katsuhiro Tamura : Activation volume of crystallization and effects of pressure on the three-dimensional nucleation rate of glucose isomerase, High Pressure Research, Vol.30, No.4, 483-489, 2010. (要約) An activation volume, DV , of the solute incorporation process at the kink site of a glucose isomerase (GI) crystal was estimated using the pressure dependency of the step kinetic coefficient, betastep, and the three-dimensional nucleation rates J of GI crystals were analyzed using classical nucleation theory. DV took a negative value. The sticking parameter, s, for the addition of a GI tetramer to a critical nucleus drastically increased with increasing pressure. This was probably due to the decrease in the activation energy needed for the addition of the GI tetramer. (キーワード) 結晶成長 (crystal growth) (出版サイトへのリンク) ● Publication site (DOI): 10.1080/08957959.2010.526941 (文献検索サイトへのリンク) ● Search Scopus @ Elsevier (DOI): 10.1080/08957959.2010.526941 (DOI: 10.1080/08957959.2010.526941)
12.	Satoshi Kawachi, Yoshio Hara, Toshiaki Arao, Yoshihisa Suzuki and Katsuhiro Tamura : Effects of compressed hydrocarbon gases on the growth activity of Saccharomyces cerevisiae, Bioscience, Biotechnology, and Biochemistry, Vol.74, No.10, 1991-1996, 2010. (要約) The inhibitory action of compressed hydrocarbon gases on the growth of the yeast Saccharomyces cerevisiae was investigated quantitatively by microcalorimetry. Both the 50% inhibitory pressure (IP(50)) and the minimum inhibitory pressure (MIP), which are regarded as indices of the toxicity of hydrocarbon gases, were determined from growth thermograms. Based on these values, the inhibitory potency of the hydrocarbon gases increased in the order methane < ethane < propane < i-butane < n-butane. The toxicity of these hydrocarbon gases correlated to their hydrophobicity, suggesting that hydrocarbon gases interact with some hydrophobic regions of the cell membrane. In support of this, we found that UV absorbing materials at 260 nm were released from yeast cells exposed to compressed hydrocarbon gases. Additionally, scanning electron microscopy indicated that morphological changes occurred in these cells. (キーワード) Absorption / Calorimetry / Gases / Hydrocarbons / Microscopy, Electron, Scanning / Pressure / Saccharomyces cerevisiae / Thermography / Ultraviolet Rays (出版サイトへのリンク) ● Publication site (DOI): 10.1271/bbb.100156 (文献検索サイトへのリンク) ● PubMed @ National Institutes of Health, US National Library of Medicine (PMID): 20944432 ● Search Scopus @ Elsevier (PMID): 20944432 ● Search Scopus @ Elsevier (DOI): 10.1271/bbb.100156 (DOI: 10.1271/bbb.100156, PubMed: 20944432)
13.	Yoshihisa Suzuki, Masayuki Tsukamoto, Haruhiko Sakuraba, Masamitsu Matsumoto, Makoto Nagasawa and Katsuhiro Tamura : Design of a stand-alone-type Beryllium vessel for high-pressure protein crystallography, The Review of Scientific Instruments, Vol.81, No.8, 084302-1-084302-3, 2010. (要約) A standalone-type beryllium (Be) high-pressure crystallography vessel has been developed. Using a coupler-joint unit and a pressure valve, we could keep the pressure in the vessel constant at 100+/-1 MPa for more than 24 h without connecting to a pressure-generating apparatus. Diffraction spots of a glucose isomerase (GI) crystal under 100 MPa were collected using the vessel and a rotating copper-anode in-house x-ray generator (0.8 kW). We successfully collected a 2.0 A resolution data set of a 0.5 mm size GI crystal in an aqueous solution at 100 MPa. (キーワード) 結晶成長 (crystal growth) (出版サイトへのリンク) ● Publication site (DOI): 10.1063/1.3478000 (文献検索サイトへのリンク) ● PubMed @ National Institutes of Health, US National Library of Medicine (PMID): 20815618 ● Search Scopus @ Elsevier (PMID): 20815618 ● Search Scopus @ Elsevier (DOI): 10.1063/1.3478000 (DOI: 10.1063/1.3478000, PubMed: 20815618)
14.	Satoshi Kawachi, Toshiaki Arao, Yoshihisa Suzuki, Katsuhiro Tamura and : Effects of compressed unsaturated hydrocarbon gases on yeast growth, Annals of the New York Academy of Sciences, Vol.1189, 121-126, 2010. (要約) The effect of compressed unsaturated hydrocarbon gases on the growth of the yeast Saccharomyces cerevisiae was investigated by microcalorimetry. The growth thermograms showed that unsaturated hydrocarbon gases inhibited yeast growth. As an approach to determining the comparative toxicity of unsaturated hydrocarbon gases, we determined the 50% inhibitory pressure (IP(50)) and the minimum inhibitory pressure (MIP). On the basis of the IP(50) and MIP values, the inhibitory potency of the gases increased in the order ethylene < propylene < 1-butene. Additionally, scanning electron microscopy showed that cells treated with unsaturated hydrocarbon gases were damaged, including invagination of the cell surface. (キーワード) バイオアッセイ (bioassay) (出版サイトへのリンク) ● Publication site (DOI): 10.1111/j.1749-6632.2009.05206.x (文献検索サイトへのリンク) ● PubMed @ National Institutes of Health, US National Library of Medicine (PMID): 20233377 ● Search Scopus @ Elsevier (PMID): 20233377 ● Search Scopus @ Elsevier (DOI): 10.1111/j.1749-6632.2009.05206.x (DOI: 10.1111/j.1749-6632.2009.05206.x, PubMed: 20233377)
15.	Yoshihisa Suzuki, Gen Sazaki, Masamitsu Matsumoto, Makoto Nagasawa, Kazuo Nakajima and Katsuhiro Tamura : First Direct Observation of Elementary Steps on the Surfaces of Glucose Isomerase Crystals under High Pressure, Crystal Growth & Design, Vol.9, No.10, 4289-4295, 2009. (キーワード) 結晶成長 (crystal growth) (出版サイトへのリンク) ● Publication site (DOI): 10.1021/cg800119w (文献検索サイトへのリンク) ● Search Scopus @ Elsevier (DOI): 10.1021/cg800119w (DOI: 10.1021/cg800119w)
16.	村本桂久, 田村勝弘, 荒尾俊明, 鈴木良尚, 岩橋均 : 酸素・窒素ガスハイブリッド加圧食品殺菌装置の開発, 高圧バイオサイエンスとバイオテクノロジー, Vol.2, 101-108, 2008年. (要約) 我々の研究から，スダチ果汁を100気圧程度の酸素ガスで直接加圧すると，香りや色等の品質を保持したまま，果汁中の酵母を殺菌でき，さらに，窒素ガスで加圧処理を行うと，果汁中の溶存酸素を除去できることが分かった．これらの研究成果は500 ml以下のバッチ式加圧処理装置によるものであったが，今回，装置のスケールアップと果汁の連続処理を実現し，高品質の柑橘系「生」果汁を生産する，一連のハイブリッドシステム装置を設計・試作した．また，試作した"酸素・窒素ガスハイブリッド加圧食品殺菌装置"で，スダチ果汁を処理したところ，基礎研究と同じ，50°C，10 MPa，1分間の処理で，果汁中の酵母を殺菌することができた． (キーワード) スダチ果汁 / 殺菌 (sterilization) / 酸素 / ガス加圧 / ハイブリッド加圧 (出版サイトへのリンク) ● Publication site (DOI): 10.11229/hpbb.2.101 (文献検索サイトへのリンク) ● CiNii @ 国立情報学研究所 (CRID): 1390001205286464384 ● Search Scopus @ Elsevier (DOI): 10.11229/hpbb.2.101 (DOI: 10.11229/hpbb.2.101, CiNii: 1390001205286464384)
17.	河内哲史, 原好男, 荒尾俊明, 鈴木良尚, 田村勝弘 : 代謝熱測定法による炭化水素ガス加圧下の酵母の増殖挙動解析, 高圧バイオサイエンスとバイオテクノロジー, Vol.2, 88-95, 2008年. (要約) 一連の炭化水素ガス(C<SUB>1</SUB>∼C<SUB>4</SUB>)加圧下で，代謝熱測定法により酵母の増殖挙動をモニタリング・解析し，その細胞毒性を定量的に評価した．各気体ごとに，50%増殖阻止圧力(IP<SUB>50</SUB>: Inhibitory pressure 50)と最小増殖阻止圧力(MIP: Minimum inhibitory pressure)を決定した．その結果，炭化水素ガスの種類，異性体によって毒性が異なり，<I>n</I>-ブタン><I>i</I>-ブタン>プロパン>エタン>メタンの順に毒性が大きいことが明らかになった．炭化水素ガスの毒性は，その疎水性との間に強い相関関係があったことから，炭化水素ガスが酵母の細胞膜などの疎水性領域と作用し，生体膜に何らかの影響を与えているものと考えられる．また，炭化水素ガス加圧により，酵母から核酸関連物質の漏出が確認された．さらに，炭化水素ガス加圧による酵母の形態変化を走査電子顕微鏡により観察したところ，細胞が変形，陥没している様子が認められた． (キーワード) 炭化水素ガス / 高圧力 (high pressure) / バイオアッセイ (bioassay) / 酵母 / 代謝熱測定 (出版サイトへのリンク) ● Publication site (DOI): 10.11229/hpbb.2.88 (文献検索サイトへのリンク) ● CiNii @ 国立情報学研究所 (CRID): 1390282680263134464 ● Search Scopus @ Elsevier (DOI): 10.11229/hpbb.2.88 (DOI: 10.11229/hpbb.2.88, CiNii: 1390282680263134464)
18.	原田暢善, 岩橋均, 大淵薫, 田村勝弘 : 中国産クコ果汁に対する二酸化炭素ガス微高圧長期処理, 高圧バイオサイエンスとバイオテクノロジー, Vol.2, 96-100, 2008年. (出版サイトへのリンク) ● Publication site (DOI): 10.11229/hpbb.2.96 (文献検索サイトへのリンク) ● Search Scopus @ Elsevier (DOI): 10.11229/hpbb.2.96 (DOI: 10.11229/hpbb.2.96)
19.	Satoshi Kawachi, Yoshio Hara, Toshiaki Arao, Yoshihisa Suzuki and Katsuhiro Tamura : Effects of Some Compresed Hydrocarbon Gases on Yeast Growth, High Pressure Bioscience and Biotechnology, Vol.1, 139-145, 2007. (出版サイトへのリンク) ● Publication site (DOI): 10.11229/hpbb.1.139 (文献検索サイトへのリンク) ● Search Scopus @ Elsevier (DOI): 10.11229/hpbb.1.139 (DOI: 10.11229/hpbb.1.139)
20.	Tadashi Yamamoto, Yoshihisa Suzuki and Katsuhiro Tamura : Effects of Antioxidants (α-Lipoic Acid and Vitamin E) on the Phase Transition Temperature of Bilayer Membrane of Phospholipids under Oxygen-Gas Pressure, High Pressure Bioscience and Biotechnology, Vol.1, 86-89, 2007. (出版サイトへのリンク) ● Publication site (DOI): 10.11229/hpbb.1.86 (文献検索サイトへのリンク) ● Search Scopus @ Elsevier (DOI): 10.11229/hpbb.1.86 (DOI: 10.11229/hpbb.1.86)
21.	Yoshio Hara, Katsuhiro Tamura, Satoshi Kawachi, Toshiaki Arao and Yoshihisa Suzuki : Effects of Some Compressed Rare Gases of Yeast Growth, High Pressure Bioscience and Biotechnology, Vol.1, 146-152, 2007. (出版サイトへのリンク) ● Publication site (DOI): 10.11229/hpbb.1.146 (文献検索サイトへのリンク) ● Search Scopus @ Elsevier (DOI): 10.11229/hpbb.1.146 (DOI: 10.11229/hpbb.1.146)
22.	Toshiaki Arao, Yoshihisa Muramoto, Takanori Taniwaki, Yoshihisa Suzuki and Katsuhiro Tamura : Sterilization of Sudachi Juice by Hybrid Gas Compression of Oxygen and Nitrogen, High Pressure Bioscience and Biotechnology, Vol.1, 264-271, 2007. (出版サイトへのリンク) ● Publication site (DOI): 10.11229/hpbb.1.264 (文献検索サイトへのリンク) ● Search Scopus @ Elsevier (DOI): 10.11229/hpbb.1.264 (DOI: 10.11229/hpbb.1.264)
23.	鈴木良尚, 澤田勉, 森篤史, 田村勝弘 : 遠心沈降法を用いたコロイド結晶の作製, 高分子論文集, Vol.64, No.3, 161-165, 2007年. (要約) 三次元的な広がりをもったグレイン(結晶粒)をもつ密充填のコロイド結晶を制御して効率よく作製するため，比重の小さなポリスチレン粒子を遠心沈降濃縮した．その結果，0.1∼1.0 mm の幅で 10 mm 程度の長さをもつ柱状のグレインの集合体からなる高粒子密度のコロイド結晶を 84G(1G=9.8 ms-1)の遠心加速度により，従来の自然沈降法よりも短い時間(1週間)で作製できた．遠心機から取り出した結晶は，単に逆さま(固液界面で分散液のほうに向かって 1G の加速度がかかる状態)にすることで可逆的に溶解したことから，通常の結晶の高品質化技術を適用できる可能性が示唆された．また，遠心沈降法によって得られた高粒子密度(体積分率φ∼0.4)のコロイド結晶をゆっくり乾燥させることで，結晶構造を壊すことなく密充填の乾燥コロイド結晶を得ることができた．遠心沈降法によって得られるコロイド結晶の平均的なグレインサイズは，沈降速度を減少させることによって大きくなった．これは，沈降速度の減少により，セル底面において生成した結晶核が減少したことによると考えられる． (キーワード) Centrifugation / centrifugation / Close-Packed Colloidal Crystal / close-packed colloidal crystal / Stacking Disorder / stacking disorder / Grain Size / grain size (出版サイトへのリンク) ● Publication site (DOI): 10.1295/koron.64.161 (文献検索サイトへのリンク) ● CiNii @ 国立情報学研究所 (CRID): 1390001206523776000 ● Search Scopus @ Elsevier (DOI): 10.1295/koron.64.161 (DOI: 10.1295/koron.64.161, CiNii: 1390001206523776000)
24.	Yoshihisa Suzuki, Atsuto Arai and Katsuhiro Tamura : Solubility Measurements of Tetragonal Lysozyme Crystals, International Journal of Modern Physics B, Vol.20, No.25n27, 4117-4122, 2006. (出版サイトへのリンク) ● Publication site (DOI): 10.1142/S0217979206040957 (文献検索サイトへのリンク) ● Summary page in Scopus @ Elsevier: 2-s2.0-33751261159 (DOI: 10.1142/S0217979206040957, Elsevier: Scopus)
25.	Hiroyuki Matsuoka, Y. Suzuki, Hitoshi Iwahashi, Toshiaki Arao, Yoshihisa Suzuki and Katsuhiro Tamura : The biological effects of high-pressure gas on the yeast transcriptome, Brazilian Journal of Medical and Biological Research, Vol.38, No.8, 1267-1272, 2005. (要約) The aim of the present study was to examine the feasibility of DNA microarray technology in an attempt to construct an evaluation system for determining gas toxicity using high-pressure conditions, as it is well known that pressure increases the concentration of a gas. As a first step, we used yeast (Saccharomyces cerevisiae) as the indicator organism and analyzed the mRNA expression profiles after exposure of yeast cells to nitrogen gas. Nitrogen gas was selected as a negative control since this gas has low toxicity. Yeast DNA microarray analysis revealed induction of genes whose products were localized to the membranes, and of genes that are involved in or contribute to energy production. Furthermore, we found that nitrogen gas significantly affected the transport system in the cells. Interestingly, nitrogen gas also resulted in induction of cold-shock responsive genes. These results suggest the possibility of applying yeast DNA microarray to gas bioassays up to 40 MPa. We therefore think that "bioassays" are ideal for use in environmental control and protection studies. (キーワード) Feasibility Studies / Gene Expression Profiling / Gene Expression Regulation, Fungal / Hydrostatic Pressure / Nitrogen / Oligonucleotide Array Sequence Analysis / RNA, Fungal / RNA, Messenger / Saccharomyces cerevisiae (出版サイトへのリンク) ● Publication site (DOI): 10.1590/S0100-879X2005000800016 (文献検索サイトへのリンク) ● PubMed @ National Institutes of Health, US National Library of Medicine (PMID): 16082469 ● Search Scopus @ Elsevier (PMID): 16082469 ● Search Scopus @ Elsevier (DOI): 10.1590/S0100-879X2005000800016 (DOI: 10.1590/S0100-879X2005000800016, PubMed: 16082469)
26.	Toshiaki Arao, Yoshio Hara, Yoshihisa Suzuki and Katsuhiro Tamura : Effect of high-pressure gas on yeast growth, Bioscience, Biotechnology, and Biochemistry, Vol.69, No.7, 1365-1371, 2005. (要約) Microcalorimetry is a useful tool for monitoring the growth behavior of microorganisms. In this study, microcalorimetry was used to investigate the effects of nitrogen, air, oxygen, nitrous oxide, argon, and krypton at high pressure on the growth of the yeast Saccharomyces cerevisiae. Growth thermograms (metabolic heat vs. incubation time) were generated to estimate metabolic activity under compressed gases and to determine the 50% inhibitory pressure (IP(50)) and minimum inhibitory pressure (MIP), which are regarded as indices of the toxicity of compressed gases. Based on MIP values, the most toxic to the least toxic gases were found to be: O(2) > N(2)O > air > Kr > N(2) > Ar. (キーワード) Air Pressure / Argon / Dose-Response Relationship, Drug / Gases / Krypton / Nitrogen / Nitrous Oxide / Oxygen / Pressure / Saccharomyces cerevisiae (出版サイトへのリンク) ● Publication site (DOI): 10.1271/bbb.69.1365 (文献検索サイトへのリンク) ● PubMed @ National Institutes of Health, US National Library of Medicine (PMID): 16041143 ● Search Scopus @ Elsevier (PMID): 16041143 ● Search Scopus @ Elsevier (DOI): 10.1271/bbb.69.1365 (DOI: 10.1271/bbb.69.1365, PubMed: 16041143)
27.	村本桂久, 田村勝弘, 谷脇孝典, 高井信吾, 鈴木良尚 : 窒素ガス加圧によるスダチ果汁中溶存酸素の除去, 日本食品科学工学会誌, Vol.52, No.4, 178-182, 2005年. (要約) 果汁中の溶存酸素は，さまざまな形で品質劣化の原因となる．本研究は，果汁を窒素ガスで加圧したのち減圧することで，窒素が溶存酸素を同伴する作用を利用して酸素脱気する技術に関するものである．20秒間隔で，加圧と除圧を7回繰り返すことにより，効率的に脱気することができた．30℃，10 MPaで処理することにより，溶存酸素量を0.02 mg/lまで下げることができた．本技術はこれまでにない新しい技術であり，特許の出願につながった． (出版サイトへのリンク) ● Publication site (DOI): 10.3136/nskkk.52.178 (文献検索サイトへのリンク) ● CiNii @ 国立情報学研究所 (CRID): 1390282681384814208 ● Summary page in Scopus @ Elsevier: 2-s2.0-22244453044 (DOI: 10.3136/nskkk.52.178, CiNii: 1390282681384814208, Elsevier: Scopus)
28.	Yoshihisa Suzuki, Gen Sazaki, Matsui Takuro, Kazuo Nakajima and Katsuhiro Tamura : High Pressure Acceleration of the Growth Kinetics of Glucose Isomerase Crystals, The Journal of Physical Chemistry B, Vol.109, No.8, 3222-3226, 2005. (要約) グルコースイソメラーゼ結晶の{101}面の成長·溶解速度を0.1, 100 MPaでその場観察により測定した．25℃において，溶解度は0.1 MPaでCe = 3.1 ± 0.9 mgml-1，100 MPaで 2.6 ± 0.5 mg ml-1 となった．同じ2.5という過飽和度で比較した結果，成長速度は100MPaにおいて0.1MPaの7.6倍になった．この結果から，加圧によって結晶の成長速度が速度論的に加速されることが初めて明らかになった．二次元核成長モデルを用いて解析した結果，加圧による成長速度の加速の原因は，主に表面自由エネルギーの減少にあることが分かった． (キーワード) Aldose-Ketose Isomerases / Chemistry, Physical / Crystallization / Kinetics / Models, Chemical / Pressure / Solubility / Streptomyces / Temperature (出版サイトへのリンク) ● Publication site (DOI): 10.1021/jp046419j (文献検索サイトへのリンク) ● PubMed @ National Institutes of Health, US National Library of Medicine (PMID): 16851344 ● CiNii @ 国立情報学研究所 (CRID): 1571698601425958784 ● Search Scopus @ Elsevier (PMID): 16851344 ● Search Scopus @ Elsevier (DOI): 10.1021/jp046419j (DOI: 10.1021/jp046419j, PubMed: 16851344, CiNii: 1571698601425958784)
29.	村本桂久, 田村勝弘, 荒尾俊明, 谷脇孝典, 鈴木良尚 : スダチ果汁の酸素ガス加圧殺菌, 日本食品科学工学会誌, Vol.51, No.11, 604-612, 2004年. (要約) 新しい技術である酸素ガス加圧殺菌に関する研究．スダチ果汁を用い，果汁中酵母(Candida boidinii SYM-1)に対する加圧酸素ガスの毒性を調べ，殺菌条件を見積もった．30℃+5.0 MPaで15 min，40℃+10.0 MPaでは5 min，そして50℃+5.0 MPaでは1 min未満で殺菌が可能であった．50℃では，ビタミンCの減少を防ぐことができた．従来の加熱殺菌では，品質の劣化が著しかったが，本法により品質を維持しながら殺菌が可能となった．本研究は1件の特許出願につながった． (出版サイトへのリンク) ● Publication site (DOI): 10.3136/nskkk.51.604 (文献検索サイトへのリンク) ● CiNii @ 国立情報学研究所 (CRID): 1390001206407323136 ● Summary page in Scopus @ Elsevier: 2-s2.0-13444254288 (DOI: 10.3136/nskkk.51.604, CiNii: 1390001206407323136, Elsevier: Scopus)
30.	Toshitaka Asai, Yoshihisa Suzuki, Gen Sazaki, Katsuhiro Tamura, Tsutomu Sawada and Kazuo Nakajima : Effects of high pressure on the solubility and growth kinetics of monoclinic lysozyme crystals, Cellular and Molecular Biology, Vol.50, No.4, 329-334, 2004. (要約) 単斜晶系リゾチーム結晶の(010)面と(0-10)面の平均成長速度R<010>を0.1, 100MPaの圧力下でその場観察により測定した．成長速度の濃度依存性から溶解度を求めた結果，溶解度は圧力の増加に伴い増加した．0.1, 100MPaにおいて同じ過飽和度下で結晶の成長速度を比較した結果，加圧に伴い，結晶の成長速度は増加した．二次元核成長モデルを用いて解析した結果，その原因は，表面自由エネルギー，活性化エネルギー，そしてステップ上のキンク間距離の加圧に伴う減少にあることがわかった． (キーワード) Animals / Chickens / Crystallization / Kinetics / Muramidase / Pressure / Solubility / Thermodynamics (文献検索サイトへのリンク) ● PubMed @ National Institutes of Health, US National Library of Medicine (PMID): 15529742 ● Search Scopus @ Elsevier (PMID): 15529742 (PubMed: 15529742)
31.	Toshiaki Arao, Mitsuaki Asakura, Yoshihisa Suzuki, Katsuhiro Tamura, Arihide Okamoto, Hiroyuki Inubushi and Michihiro Miki : Bioassay of various pesticides by microcalorimetry measuring the metabolic heat of yeast, Environmental Sciences, Vol.11, No.6, 303-312, 2004. (要約) Using a microcalorimeter, the heat evolved during incubation of yeast cultures at 30 degrees C was detected in the form of a growth thermogram (metabolic heat-incubation time curve). The correlation between the growth thermograms and the growth curves obtained by colony counting or from the turbidity measurements of the cultures was very good. In this study, the effects of 12 pesticides that are used widely on golf courses on the growth thermograms of yeast were investigated and the inhibitory action of the pesticides on the growth of yeast was quantitatively evaluated using a microcalorimeter (Biothermo Analyzer). The growth thermograms were applied to estimate the microbial activity of yeast in the presence of pesticide and to determine the 50% inhibitory concentration (K) and minimum inhibitory concentration (MIC), which can be regarded as good indexes of the toxic potency of pesticides. It was found that the addition of TPN, captan, thiuram and copper oxide to the yeast cultures clearly induced inhibitory action on the growth of yeast cells. On the other hand, the other 8 pesticides, iprodione, isoprothiorane, chloroneb, pencycuron, metalaxyl, toleclofos-methyl, flutolanil, and mepronil did not affect the growth over the concentration range up to 30 mg/l. (キーワード) Biological Assay / Calorimetry / Hot Temperature / Inhibitory Concentration 50 / Pesticides / Saccharomyces cerevisiae / Temperature / Time Factors / Toxicity Tests (文献検索サイトへのリンク) ● PubMed @ National Institutes of Health, US National Library of Medicine (PMID): 15750576 ● Search Scopus @ Elsevier (PMID): 15750576 (PubMed: 15750576)
32.	松本知浩, 田村勝弘, 鈴木良尚 : リン脂質二分子膜の相転移に及ぼす溶存気体の影響, 麻酔と蘇生, Vol.38, No.4, 233-236, 2002年. (要約) 2種類のリン脂質二分子膜(DMPC,DPPC)のゲル-液晶間の相転移温度(Tm)を，様々な気体と接触させた開放系で加圧して決定した．使用した気体は窒素，酸素，水素，ヘリウム，アルゴンの5種類の単一気体と4種類の混合気体である．Tmに対する圧力の影響は，加圧によりTmが直線的に上昇する気体のグループと低下するグループの2つに分かれた．加圧によりTmが低下するグループの気体は，水に対する溶解度が大きいものが多いことから，溶存気体の濃度が転移温度の低下に関与していることが推測された．特に亜酸化窒素や酸素，アルゴンなどが，Tmを押し下げる効果が大きく，これらの溶存気体のリン脂質二分子膜骨格に対する作用の大きさが示唆された． (文献検索サイトへのリンク) ● Summary page in Scopus @ Elsevier: 2-s2.0-0036953652 (Elsevier: Scopus)
33.	田村勝弘, 松本知浩, 荒尾俊明, 鈴木良尚 : リン脂質二分子膜に及ぼす溶存気体の影響, 麻酔と蘇生, Vol.37, No.3, 77-79, 2001年. (要約) ジミリストイルフォスファチジルコリン二分子膜のゲル-液晶主転移温度(Tm)を様々な気体と接触させた解放系で加圧して決定した．使用した気体は酸素，窒素，水素，アルゴンの4種類の単一気体と空気，20.0%酸素(ヘリウムベース)，10.1%亜酸化窒素(窒素ベース)及び4.69%水素(窒素ベース)の4種類の混合気体である．Tmに対する圧力の影響は加圧によりTmが直線的に上昇する気体のグループと低下するグループの2つに分かれた．加圧によりTmが低下するグループの気体は，水に対する溶解度が大きいものが多いことから，溶存気体の濃度が転移温度の低下に関与していることが推察された．特に亜酸化窒素(笑気ガス)や酸素が，Tmを押し下げる効果が大きく，これらの溶存気体のリン脂質二分子膜骨格に対する作用の大きさが示唆された．
34.	田村勝弘, 荒尾俊明, 久田和洋, 鈴木良尚 : アルコールショック酵母の増殖とストレス応答, 麻酔と蘇生, Vol.36, No.4, 171-174, 2000年. (要約) 酵母に一連のアルコール(メタノール，エタノール，1-プロパノール，2-プロパノール，1-ブタノール，2-ブタノール，iso-ブタノール，tert-ブタノール)を短時間接触させることでケミカルショックを加え，誘発される二次的なストレスに対する耐性(熱耐性と圧力耐性)を見積もった．また，マイクロ熱量計を用い，培地に同様なアルコールを添加した酵母の増殖サーモグラムを描き，増殖活性に及ぼすアルコールの影響を調べた．耐性実験，サーモグラム実験共にアルコールの性質により大きく影響を受けることが分かった．アルコールの分子構造や，熱測定で求められる増殖速度定数と最小増殖阻止濃度(MIC)などをもとに，酵母細胞に及ぼす一連のアルコールの影響を調べた．一連のアルコールについて，酵母に対するMICとオタマジャクシに対する麻酔作用のED50の間には良い直線関係がみられた．
35.	Kazuhiro Hisada, Mitsuo Miyashita and Katsuhiro Tamura : Behaviors of pressure-shocked yeast, Progress in Anesthetic Mechanism, Vol.6, 506-510, 2000. (要約) 麻酔薬として一連のアルコールをとらえ，酵母のアルコールによるストレス応答を調べる手法で麻酔作用メカニズムを検討した．アルコールの炭化水素鎖長が長くなるにつれ，熱あるいは高圧に対する酵母の耐性が強化された．これらの結果を麻酔強度の説明に利用．
36.	Toshiaki Arao and Katsuhiro Tamura : Thermotolerance and Barotolerance of Alcohol-Shocked Yeast, Progress in Anesthetic Mechanism, Vol.6, 496-501, 2000. (要約) 微生物の代謝熱をマイクロ熱量計を用いて測定することにより，微生物活性が評価できる．培地に種々の麻酔薬を加え薬剤作用曲線をもとに微生物の生育に及ぼす麻酔薬の影響を調べた．また，高圧熱量計を用い，熱測定による麻酔の圧力拮抗現象を説明する新しい試みについても言及．
37.	田村勝弘 : 微生物の圧力ストレス応答とトレハロースの役割, 高圧力の科学と技術, Vol.9, No.3, 199-204, 1999年. (要約) 生物細胞に広く含まれる二糖類の一種であるトレハロースはストレス応答物質として，重要な働きのあることが明らかになってきた．この糖を酵母懸濁液に添加して，熱ショックや圧ショック処理したのち高温，高圧などの二次的なストレスに対する耐性を調べた．トレハロースには顕著な細胞保護効果のあることが分かった．トレハロースの分子構造，なかでも水酸基の立体配置が重要な役割を演じていることから，細胞膜や水構造との係わりについても検討した．
38.	田村勝弘, 宮下充雄 : 高圧力下の微生物活性ー圧力ショック酵母の熱測定とレーザーの生体刺激効果ー, 高圧力の科学と技術, Vol.8, No.4, 294-301, 1998年. (要約) 高圧力と酵母菌を共通のキーワードとして，マイクロ熱量計による微生物活性計測，圧力ショック処理によるストレス応答物質の合成および耐性付与，低出力レーザーの生体刺激効果などについて解説．
39.	Mitsuo Miyashita and Katsuhiro Tamura : Effect of stresses on the growth thermogram of yeast, The Review of High Pressure Science and Technology, Vol.7, 1327-1329, 1998. (要約) 約150 MPa までの高圧力下で熱測定が可能なマイクロ熱量計を用いて高圧力下における酵母(S. cerevisiae)の代謝熱を測定した．高温と高圧力はともに酵母細胞の代謝を抑制する方向に働くが，培地にストレス応答物質の1つであるトレハロースを加えることにより著しくこれらのストレスの影響が低下することが分かった． (出版サイトへのリンク) ● Publication site (DOI): 10.4131/jshpreview.7.1327 (文献検索サイトへのリンク) ● Search Scopus @ Elsevier (DOI): 10.4131/jshpreview.7.1327 (DOI: 10.4131/jshpreview.7.1327)
40.	Takuya Yumura, Katsuyuki Tsunano, Katsuhiro Tamura, Takuya Maeda and Hiroki Kourai : Response of Bacillus subtilis and Klebsiella pneumoniae to high pressure, The Review of High Pressure Science and Technology, Vol.7, 1330-1332, 1998. (要約) 枯草菌と肺炎桿菌の2種類の細菌について，細胞伸長，増殖速度，熱耐性獲得に対する圧力の影響を調べた．40から80 MPa の加圧でこれらの細菌細胞は1.5から2倍伸長した．枯草菌については80 MPa(2時間)で30 kD のストレスタンパク質が合成された．肺炎桿菌については圧ショックにより熱耐性の獲得がみられた． (出版サイトへのリンク) ● Publication site (DOI): 10.4131/jshpreview.7.1330 (文献検索サイトへのリンク) ● Search Scopus @ Elsevier (DOI): 10.4131/jshpreview.7.1330 (DOI: 10.4131/jshpreview.7.1330)
41.	Katsuhiro Tamura, Mitsuo Miyashita and Hitoshi Iwahashi : Stress tolerance of pressure-shocked Saccharomyces cerevisiae, Biotech. Lett., Vol.20, 1167-1169, 1998. (要約) 酵母(S. cerevisiae)を圧力ショック処理すると，細胞内に熱ショックタンパク質(hsp104)とトレハロースを合成·蓄積し，高温，高圧，高濃度エタノールに対する耐性を獲得した．これらの二次的なストレスに対する最適ショック圧はストレスの性質により異なることが分かった．
42.	Katsuhiro Tamura and Shinsuke Kishioka : Effects of low-power He-Ne laser on the growth of yeast under high pressure, The Review of High Pressure Science and Technology, Vol.7, 1324-1326, 1998. (要約) 常圧から150 MPa までの圧力範囲で，培養温度を変え(15 - 43℃)酵母の増殖に及ぼすHe-Ne レーザー照射の影響を調べた．レーザー照射には加圧による増殖抑制効果を低下させる生体刺激効果のあることが分かった．したがって，レーザー光を利用することにより，高圧力下での微生物の応用分野が拡がるものと期待できる． (出版サイトへのリンク) ● Publication site (DOI): 10.4131/jshpreview.7.1324 (文献検索サイトへのリンク) ● Search Scopus @ Elsevier (DOI): 10.4131/jshpreview.7.1324 (DOI: 10.4131/jshpreview.7.1324)
43.	田村勝弘, 宮下充雄 : 酵母細胞のアルコールと圧力によるショック応答, 麻酔と蘇生, Vol.32, No.2, 157-160, 1996年. (要約) 酵母細胞に対するエタノールと圧力の影響を調べるため，高圧力下でアルコールショックを加えた酵母について高温，高圧，高濃度エタノールなどの二次的ストレスに対する耐性を比較．高圧力下で酵母をエタノールに接触させると一次的ストレスとしてのアルコールの効果は増大し，ストレス耐性が誘導されることが分かった．
44.	Katsuhiro Tamura, Shinsuke Kishioka, Mitsuo Miyashita and Kazuhiko Iijima : Stimulating effects of low-power He-Ne laser on growth of Saccharomyces cerevisiae under high pressure, Biotech. Techniques, Vol.10, No.5, 339-340, 1996. (要約) 高圧力下で微生物懸濁液にレーザー照射をする装置を製作した．測定最高圧は約150 MPa で，試料はガラス製のスライドセルに入っており圧力により光路長は変化するため，濃度補正は不要である．酵母菌についてレーザー照射の効果を見積もったところ，50 MPa までの圧力下であれば，十分生体刺激効果が現れることが分かった．
45.	Mitsuo Miyashita, Katsuhiro Tamura and Hitoshi Iwahashi : Induction of alcohol tolerance by pressure shock treatment in yeast, Progress in Anesthetic Mechanism, Vol.3, 422-426, 1995. (要約) 酵母に圧ショック加え，アルコールに対する耐性を見積もった．電気泳動法で104 kD の熱ショックタンパク質を分離する方法で圧ショック酵母と熱ショック酵母内に蓄積されたストレスタンパク質の蓄積量を比較し，ストレス耐性の評価を行った．
46.	Katsuhiro Tamura, Mitsuo Miyashita and Hitoshi Iwahashi : Effects of pressure and ethanol on the growth of yeast, Progress in Anesthetic Mechanism, Vol.3, 491-495, 1995. (要約) エタノールと酵母菌を用いた麻酔作用の圧拮抗に関する研究．4から8%(w/w)のエタノールを含む培地では20 MPa の圧力下で酵母細胞の生存率が増加する傾向が観察された．また，酵母にエタノールショックを加えると高温，高圧，高濃度エタノールに対して耐性を獲得した．
47.	Shoji Kaneshina, Hitoshi Matsuki and Katsuhiro Tamura : Thermodynamics of Anesthetic Effect on the Phase Transitions of Lipid Membranes, Progress in Anesthetic Mechanism, Vol.2, 1-10, 1994. (要約) 吸入麻酔薬が脂質二分子膜ベシクルの相転移温度およぼす効果を解析する熱力学関係式を導出した．これらの関係式を吸入麻酔薬によるジパルミトイルホスファチジルコリン二分子膜ベシクルの相転移温度降下に適用し，ラメラゲル相，リップルゲル相，液晶相間の分配係数差および近似的な液晶相への分配係数を計算した．麻酔薬の水相から液晶相への移行に関する標準Gibbs自由エネルギー変化は，それら麻酔薬の最小肺胞濃度と良い相関を示した．
48.	飯島一彦, 下山直人, 下山恵美, 田村勝弘 : レーザー治療による疼痛緩和のメカニズム, ペインクリニック, Vol.15, No.6, 827-832, 1994年. (要約) 鎮痛効果の大きい低反応レベルレーザーの，鎮痛作用メカニズムの研究内容を概説．鎮痛作用は発痛刺激の強弱，刺激伝達の抑制，下行性抑制系の賦活により生じる．これらのそれぞれについて，レーザー照射の効果を検討した結果を総括．
49.	田村勝弘 : 大腸菌と酵母の圧力応答 -非致死高圧力領域における挙動-, 高圧力の科学と技術, Vol.3, No.2, 142-149, 1994年. (要約) 非致死高圧力領域の圧力を微生物に加えると環境適応のために様々な興味深い挙動を示す．大腸菌と酵母に的を絞り筆者らの研究をもとにこれらの微生物の圧力応答を総括した．細胞の異常伸長，バイオマス，耐性の獲得，レーザー照射による刺激効果などについて言及．
50.	田村勝弘, 新田有里, 金品昌志 : 熱ショック酵母の生育に及ぼす高圧力とエタノ-ルの影響, 麻酔と蘇生, Vol.29, No.3, 361-363, 1993年. (要約) エタノールを含む培地中の酵母に熱ショックを与え，酵母の耐圧性と耐熱性を調べた．エタノール濃度が増すと酵母の耐圧性と耐熱性は低下した．熱ショック酵母は熱処理しない酵母に比べてエタノール耐性が著しく低下した．熱ショックタンパク質がエタノール変性し，外的ストレスに対する酵母の耐性を低下させると考えた．
51.	Kazuhiko Iijima, Naohito Shimoyama, Megumi Shimoyama, Tadanobu Mizuguchi and Katsuhiro Tamura : Do low power lasers change phase transition temperature of dipalmitoylphosphatidylcholine (DPPC) membrane ?, Journal of Clinical Laser Medicine & Surgery, Vol.11, No.4, 191-195, 1993. (要約) DPPC二分子膜に低出力He-Neレーザー光を照射し，ゲルー液晶相転移温度に及ぼす影響を調べた．15分から30分間の照射では顕著な転移温度の変化は観察されなかった．このような条件下の照射では生体モデル膜自身に生理的な影響はないと結論した． (キーワード) 1,2-Dipalmitoylphosphatidylcholine / Evaluation Studies as Topic / Humans / Laser Therapy / リポソーム (liposomes) / Spectrophotometry (出版サイトへのリンク) ● Publication site (DOI): 10.1089/clm.1993.11.191 (文献検索サイトへのリンク) ● PubMed @ National Institutes of Health, US National Library of Medicine (PMID): 10146386 ● Search Scopus @ Elsevier (PMID): 10146386 ● Search Scopus @ Elsevier (DOI): 10.1089/clm.1993.11.191 (DOI: 10.1089/clm.1993.11.191, PubMed: 10146386)
52.	Katsuhiro Tamura, Yoshihisa Muramoto and Hiroki Kourai : Hydrophobicity of the cell surface and drug susceptibility of Escherichia coli cultivated at high pressures up to 30 Mpa, BIOTECHNOLOGY LETTERS, Vol.15, No.12, 1189-1194, 1993. (要約) 30 MPa までの高圧力下で培養した大腸菌について，生理食塩水と油(n-ヘキサデカン)間の分配係数を求め，細胞表面の疎水性の変化を見積もった．これらの疎水性と殺菌剤(ヨウ化ドデシルピリジニウム)感受性の相関について調べたところ，加圧処理した大腸菌についても良い相関が得られた．
53.	Katsuhiro Tamura, Tatsuya Shimizu and Hiroki Kourai : Effect of ethanol on the growth and elongation of Escherichia coli under high pressures up to 40 Mpa, FEMS Microbiology Letters, Vol.99, No.2-3, 321-324, 1992. (要約) 40 MPa までの高圧力下で培養した大腸菌について，生育，生存率，細胞長に及ぼすエタノールの影響を調べた．10 MPa で生育を抑制するエタノールの影響がなくなった．エタノール無添加の培地では大腸菌は40 MPa の圧力で常圧の約7倍細胞が長くなり，細胞分裂が抑制された．エタノールの影響は20 MPa 以上の圧力では消滅した．
54.	Shoji Kaneshina, Katsuhiro Tamura, Hitoshi Kawakami and Hitoshi Matsuki : Effects of Pressure and Ethanol on the Phase Behavior of Dipalmitoylphosphatidylcholine Multilamellar Vesicles, Chemistry Letters, Vol.21, No.10, 1963-1966, 1992. (要約) ジパルミトイルホスファチジルコリン多重膜ベシクルの温度-圧力相図をエタノール存在下と非存在下において構築した．圧力やエタノールに誘起された指組構造のゲル相(interdigitated gel)を観測した．圧力は脂質膜中に指組構造を出現させるエタノールの効果と拮抗するのではなく，むしろその効果を促進させることがわかった．
55.	田村勝弘, 清水達也, 高麗寛紀, 金品昌志 : 大腸菌の生育と伸長に対するエタノ-ルの圧力拮抗, 麻酔と蘇生, Vol.28, No.2, 143-147, 1992年. (要約) 大腸菌の生育に対して負の効果のある圧力とエタノールが共存する系について，菌の生存率，細胞伸長，およびバイオマスに及ぼす圧力とエタノールの影響を圧力拮抗の観点から検討した．
56.	Katsuhiro Tamura, Eiji Yagura and Kazuhiko Iijima : Effect of irradiation of phospholipid bilayers with low-power He-Ne laser, Chem. Express, Vol.7, No.3, 841-844, 1992. (要約) リポソームの融合と膜損傷に及ぼす低出力He-Neレーザー照射の影響を調べた．レーザー照射はリポソームの融合を引き起こし，大きなリポソームが形成された．また，二分子膜内に取り込まれたブロモチモールブルーは20分の照射で約30%が放出されたのち一定になることから，レーザー照射により膜の一部が損傷を受けるものの直ちに修復されることなどが分かった．
57.	Yukio Suezaki, Katsuhiro Tamura, Hiroshi Kamaya and Issaku Ueda : A statistical mechanical analysis of the effect of long-chain alcohols and high pressure upon the phase transitision temperature of lipid bilayer membranes, Biochimica et Biophysica Acta (BBA) - Biomembranes, Vol.1066, No.2, 225-228, 1991. (要約) 高級直鎖アルコールはリン脂質二分子膜の主転移温度を低濃度領域で低下させる．一方，高濃度領域では上昇させる．これらの現象はアルコールの麻酔作用と関連付けることができる．二分子膜の液体および固体状態の自由エネルギーを用いて麻酔効果を統計力学的に解釈した． (キーワード) Alcohols / Anesthetics / Animals / Dodecanol / Fatty Alcohols / Kinetics / Lipid Bilayers / Mice / Models, Biological / Pressure / Temperature / Thermodynamics (出版サイトへのリンク) ● Publication site (DOI): 10.1016/0005-2736(91)90190-J (文献検索サイトへのリンク) ● PubMed @ National Institutes of Health, US National Library of Medicine (PMID): 1854786 ● Search Scopus @ Elsevier (PMID): 1854786 ● Search Scopus @ Elsevier (DOI): 10.1016/0005-2736(91)90190-J (DOI: 10.1016/0005-2736(91)90190-J, PubMed: 1854786)
58.	Katsuhiro Tamura, Yoshiro Kaminoh, Hiroshi Kamaya and Issaku Ueda : High pressure antagonism of alcohol effects on the main phase-transition temperature of phospholipid membranes: biphasic response, Biochimica et Biophysica Acta (BBA) - Biomembranes, Vol.1066, No.2, 219-224, 1991. (要約) エタノールからトリデカノールまでの一連の直鎖アルコールを添加したDPPCリン脂質二分子膜のゲルー液晶相相転移温度を濁度測定で高圧力下で決定した．アルコールの鎖長の増加による麻酔作用が消滅するcuttoff 現象や圧拮抗現象を転移温度の変化より説明した．高級アルコールについては高圧力下で転移温度が上昇する興味ある結果が得られた． (キーワード) 1,2-Dipalmitoylphosphatidylcholine / Alcohols / Anesthetics / Hydrostatic Pressure / Kinetics / Lipid Bilayers / Structure-Activity Relationship / Temperature (出版サイトへのリンク) ● Publication site (DOI): 10.1016/0005-2736(91)90189-F (文献検索サイトへのリンク) ● PubMed @ National Institutes of Health, US National Library of Medicine (PMID): 1854785 ● Search Scopus @ Elsevier (PMID): 1854785 ● Search Scopus @ Elsevier (DOI): 10.1016/0005-2736(91)90189-F (DOI: 10.1016/0005-2736(91)90189-F, PubMed: 1854785)
59.	田村勝弘, 三木康正, 清水達也, 高麗寛紀 : 大腸菌の生育に及ぼす 400 bar までの圧力とエタノ-ルの影響, Chem. Express, Vol.6, No.3, 165-168, 1991年. (要約) エタノール存在下で，大腸菌に400 bar までの比較的低い圧力を加えて培養し，菌数の経時変化と細胞長を測定した．エタノールには圧力の増殖抑制効果を減ずる作用のあることが分かった．また，400 bar 下では細胞長は常圧の約5倍となり，エタノールによっても伸びるが，エタノールの効果は約200 barで消滅した．
60.	Katsuhiro Tamura, Toshio Watanabe and Hiroki Kourai : Pressure enhancement of alcohol tolerance of yeast on alcohol fermentation: Application of pressure reversal of anesthesia, Chem. Express, Vol.6, No.2, 105-108, 1991. (要約) エタノールを麻酔薬の1つとしてとらえ，加圧により生体が麻酔状態から醒めるいわゆる麻酔の圧拮抗現象を，酵母を用いたグルコースのアルコール発酵に応用した．常圧で24時間発酵させた懸濁液をさらに24時間300 atm下で発酵させたところ，常圧よりも生菌数が増加し，加圧発酵で高濃度アルコール製造の可能性が示唆された．
61.	金品昌志, 河合泰功, 田村勝弘 : 脂質二分子膜を用いた麻酔作用の圧拮抗モデル, 麻酔と蘇生, Vol.26, No.1, 81-86, 1990年.
62.	金品昌志, 河合泰功, 田村勝弘 : 脂質二分子膜を用いた麻酔作用の圧拮抗モデル, 麻酔と蘇生, Vol.26, No.1, 81-86, 1990年. (要約) ジミリストイルホスファチジルコリン二分子膜のゲル-液晶相転移温度におよぼす吸入麻酔薬と加圧の効果を圧拮抗モデルの視点から解析した．相転移温度降下から計算した麻酔薬分配係数は加圧により減少した．麻酔薬は加圧により膜から押し出されることを，熱力学的に明らかにした．
63.	Katsuhiro Tamura, Masami Dan and Takashi Moriyoshi : Pressure dependence of the Hammett acidity function(H0). Part 2. Aqueous sulphuric acid solutions, J. Chem. Research (M), 0849-0865, 1990. (要約) 酸触媒反応の速度論を研究するさい，Hammettの酸度関数は有用である．高圧力下の種々の有機反応の速度測定により，熱力学的パラーメータを見積もり反応機構を検討するために，高圧力下の酸度関数を決定しておく必要がある．本報は代表的な鉱酸である硫酸について7種類の指示薬を用い光学的な方法で1500 atmまでの高圧力下で決定したものである．
64.	Katsuhiro Tamura, Masami Dan and Takashi Moriyoshi : Pressure dependence of the Hammett acidity function(H0). Part 2. Aqueous sulphuric acid solutions, J. Chem. Research (S), 110-111, 1990. (要約) 酸触媒反応の速度論を研究するさい，Hammettの酸度関数は有用である．高圧力下の種々の有機反応の速度測定により，熱力学的パラーメータを見積もり反応機構を検討するために，高圧力下の酸度関数を決定しておく必要がある．本報は代表的な鉱酸である硫酸について7種類の指示薬を用い光学的な方法で1500 atmまでの高圧力下で決定したものである．
65.	Katsuhiro Tamura : Reversed micellar systems under high presure, Rev. Phys. Chem. Jpn., 119-128, 1990. (要約) ほとんど研究例のない高圧力下の逆ミセル系の光反応，熱反応の速度論的研究について総括した．圧力と逆ミセルのサイズを変えることにより，反応生成物や反応速度をコントロールできる．界面活性剤の性質やミセルの構造をもとにそのメカニズムを解説．
66.	Katsuhiro Tamura and Nobuaki Nii : Fluorescence polarization study of Aerosol OT reversed micelles at high pressure, The Journal of Physical Chemistry, Vol.93, No.12, 4825-4829, 1989. (要約) Aerosol-OT 逆ミセルの性質を調べるため高圧力下での蛍光偏光解消法，極性パラメータ，ミセル内でのクリスタルバイオレットの退色反応を利用した．ANSローダミンBを蛍光プローブとして用い，加圧による蛍光偏光度の急激な変化より[H2O]/[AOT]＝30で逆ミセルの会合が起こっていることが分かった．ET-値と退色反応速度の変化もこれらの会合の発生を示唆している．
67.	Katsuhiro Tamura and Mami Yoshinari : Effects of pressure on hydrolysis of p-nitrophenyl acetate in Aerosol OT reversed micelles, Bulletin of the Chemical Society of Japan, Vol.62, No.6, 2073-2075, 1989. (要約) AOT逆ミセルは生体小胞のモデル系としてよく用いられる．この逆ミセル系における標題エステルのイミダゾール触媒加水分解反応の速度を高圧力下で測定した．反応は逆ミセルの水相の大きさと圧力により加速された．反応に対するミセル効果を反応の活性化パラメターと関係づけて検討した．
68.	Katsuhiro Tamura, Masatoshi Abe and Masayoshi Terai : Effects of pressure on the photoreduction of p-benzoquinone in normal and reversed micellar systems, Journal of the Chemical Society. Faraday Transactions, Vol.85, No.6, 1493-1500, 1989. (要約) ミセルと逆ミセル中におけるp-ペンフェノンの光還元反応をl500 barまでの高圧力下で速度論的に調べた．アニオン性のSDSは反応を促進するの対し，カチオン性のCTABは抑制した．一方，加圧によりCTABミセル系は促進ざれるのに対し，SDS系では圧力の影響は小さかった．AOT逆ミセルでは反応はバルクのヘプタン系よりは加速されるものの，水中とほぼ等しい速度であった．ミセル中における反応物質の存在位置をCMCデータより検討し，反応機構を調ぺた．
69.	田村勝弘, 三好伸二 : Aerosol OT 逆ミセルにおけるクリスタルバイオレットの退色反応に及ぼす圧力と反応場の影響, Chem. Express, Vol.4, No.1, 5-8, 1989年. (要約) AOT逆ミセル(AOT/H20/Heptane)を反応場として選び，980 barまでの圧力下で標題の退色反応を速度論的に調べた．本反応は圧力により抑制され，逆ミセルの内殻水相の性質の影響を強く受けた．しかし，ミセルの形状，大きさの影響は見られなかった．
70.	Katsuhiro Tamura and Naoaki Yasuoka : Survivals of yeasts (Saccharomyces cerevisiae and Saccharomyces rouxii) under high pressure, Chem. Express, Vol.4, No.6, 397-400, 1989. (要約) 標題に示した2種類の酵母菌の耐圧性を，2000 barまでの高圧力下で酵母の生存率に対する圧依存性をみることにより調べた．S. cerevisiae は2000 bar，S. rouxiiは約l500 barで滅菌された．また，高圧力下における酵母の生存率に対する温度と添加物(エタノール，塩化ナトリウム)の影響についても検討した結果，両添加物の相乗的殺菌効果が観察された．
71.	田村勝弘, 上農喜朗, 釜谷比羅志, 上田一作 : リン脂質二重膜の相転移に及ぼす一連の n-アルコ-ルと圧力の影響, 麻酔と蘇生, Vol.25, No.3, 291-297, 1989年. (要約) 全身麻酔薬としての一連の n -アルコールを含む細胞モデル膜(DPPC)のゲルー液晶相転移温度を濁度測定により300 barまでの圧力下で決定した．C10以上の高級アルコールには二相性効果が観察され，転移温度に対するアルコールの濃度効果が逆転した．これらの現象はアルコールの鎖長と圧力の増加により顕著になった．以上の結果と麻酔の圧拮抗，cutoff の関係についても言及している．
72.	田村勝弘, 吉成麻美 : Aerosol OT 逆ミセル系におけるp-ニトロフェニルアセテイトの加水分解反応に及ぼす圧力と反応場の影響, Chem. Express, Vol.3, No.10, 603-606, 1988年. (要約) Aerosol-OT 逆ミセル(AOT/H20/Heptane)を反応場として選びl000 barまでの高圧力下で標題エステルの加水分解反応を速度論的に調べた．本反応は高圧力下で加速され，ミセルの形状も大きく影響を受けた．これらの結果とミセルの性質の関連についても検討した．
73.	Katsuhiro Tamura, Yoshiki Higashi and Asahi Suzuki : Studies of depolarization at high pressure of dimiristoylphosphatidyl-choline liposomes containing poly(g-benzyl-L-glutamate), Chem. Phys. Lipids, Vol.48, 169-175, 1988. (要約) 4種類のポリペブチド(PBLG)を含む細胞モデル膜を用い，膜内におけるポリペプチドの挙動，存在位置を高圧力下で蛍光偏光解消法により調べた．DPH，ANS，ダンシル化したペプチドを蛍光プローブとして用い，膜内の各部位の運動性の違い，ペプチド自身の運動性などをみた．加圧によるペプチドの絞り出し，ペプチドの重合度による運動性の差について新しい知見を得た．
74.	田村勝弘, 桧垣祥之 : ミセル系におけるp-ベンゾキノンの光還元反応に対する圧力効果, Chem. Express, Vol.2, No.3, 189-192, 1987年. (要約) ミセル系における光化学反応の圧力効果を調べるため，SDSとCTABミセル水溶液とAOT逆ミセルの各系におけるp-ペンゾキノンの光還元反応について，l500 barまでの高圧力下で反応速度を測定した．
75.	田村勝弘, 段雅美, 西原啓徳, 森吉孝 : Hammett 酸度関数(H0)の圧力依存性, Chem. Express, Vol.2, No.2, 97-100, 1987年. (要約) 7種類の塩基を用い硫酸，塩酸，硝酸および過塩素酸の Hammett 酸度関数 H0 を298.l5 Kで，l470 barまでの高圧力下で決定した．いずれの酸もH0は加圧により増加し，酸性度は減少した．また，高圧力下では酸の違いによるH0の差は常圧に比べて小さくなり，酸の強度が互いに似てくることが分かった．pK 値対圧力の関係をもとに指示薬塩基の共役酸の解離にともなう体積変化を見積もった．
76.	田村勝弘, 新居伸公 : 高圧力下におけるAerosol-OT 逆ミセルの挙動, Chem. Express, Vol.2, No.4, 213-216, 1987年. (要約) 添加水の増加によるAOT逆ミセルの構造の変化を高圧力下で蛍光法とET-試薬を利用して調べた．その結果，水とAOTのモル比がl0と30辺りでミセルの構造に大きな変化がみられた．これは逆ミセルの会合によると結論づけた．
77.	Katsuhiro Tamura, Nobuaki Nii and Asahi Suzuki : Effects of pressure and potassium chloride on the aggregation of poly(g-benzyl-L-glutamate) in liposomal bilayers, Biophysical Chemistry, Vol.25, No.2, 169-174, 1986. (要約) 蛍光偏光解消法により，重合度と炭化水素鎖の異なる4種類のポリ(γ-ベンジルーL-グルタメイト)を含むDMPCリポソームの高圧力下における挙動を調べた．添加した塩化カリウムは常圧，高圧ともにリポソーム2分子膜中のペブチドの会合を促進した．ペプチドの炭化水素鎖長は重合度よりも会合に大きな影響を及ぼすことが分かった．
78.	Katsuhiro Tamura and Masahiko Aida : Effects of pressure on the photodimerizatin of acenaphthylene in micellar systems, Journal of the Chemical Society. Faraday Transactions, Vol.82, 1619-1626, 1986. (要約) 一連のn-アルキル硫酸ナトリウムとヘキサデシルトリメチルアンモニウムブロマイドのミセル系でアセナフチレンの光二量化反応をl500 barまでの圧力下で速度論的に調べた．反応はミセルの形状と大きさに強く支配されたが，ミセル表面の電荷の種類の影響は受けなかった．均一系では圧力の影響はほとんど観察されなかったが，ミセル系のような不均一系では圧力効果は大きくあらわれ，高圧力下におけるミセルの使用は光反応を有利に進める上で役立つ事が分かった． (出版サイトへのリンク) ● Publication site (DOI): 10.1039/F19868201619 (文献検索サイトへのリンク) ● Summary page in Scopus @ Elsevier: 2-s2.0-33847335360 (DOI: 10.1039/F19868201619, Elsevier: Scopus)
79.	田村勝弘, 新居伸公 : 生体モデル膜中のペプチドの挙動に対する圧力と添加塩の影響, Chem. Express, Vol.1, No.1, 33-36, 1986年. (要約) ジミリストイルフオスファチジルコリン2分子膜に4種類のダンシル化したポリ-γ-ベンジル-L-グルタメイトアルキルアミドを取り込ませ，蛍光法により980 barまでの圧力下で膜内のペブチドの会合，存在位置，運動性に対する．KCl，温度，およびペブチドの性質の影響を調べた．
80.	Katsuhiro Tamura and Minoru Suminaka : Effects of pressure on reversed micellar systems: Rates of keto-enol transormation of pentane-2,4-dione, Journal of the Chemical Society. Faraday Transactions, Vol.81, 2287-2291, 1985. (要約) DAPとDABの2種類の逆ミセル系でペンタン-2,4-ジオンのケトーエノール互変異性反応の速度を980 barまでの高圧力下で測定した．反応は加圧と界面活性剤により加速された．これは特にCMC以上で顕著であった．得られた反応速度論および熱力学デー夕をもとに，反応場としての逆ミセルの性質を調べた．また，逆ミセルのCMCが加圧により減少する新しい事実を見いだした．
81.	Katsuhiro Tamura, Shigeru Sugiyama and William Noble J. le : Macroscopic Diffusion Controll in High-Pressure Photochemistry, The Journal of Organic Chemistry, Vol.49, No.20, 3836-3837, 1984. (要約) 有機光反応を高圧力下で行うと，溶媒の粘性増加による拡散の抑制により，反応が抑制されることを示した．この結果，有機光反応には通常の熱反応では見られない特異な圧力効果が観測される可能性があることを示した論文．修士論文の一部． (出版サイトへのリンク) ● Publication site (DOI): 10.1021/jo00194a034 (文献検索サイトへのリンク) ● Search Scopus @ Elsevier (DOI): 10.1021/jo00194a034 (DOI: 10.1021/jo00194a034)
82.	Katsuhiro Tamura, Yoshiki Higashi, Kiimio Wazumi and Asahi Suzuki : Effects of pressure on the phase transition of bilayers in liposomes: influence of cholesterol and a-tocopherol, Biophysical Chemistry, Vol.19, No.3, 273-277, 1984. (要約) 細胞モデル膜(DHPC)にコレステロールとビタミンEを添加し，膜のゲルー液晶相転移に対する圧力効果を調べた．得られた熱力学パラメータ(ΔV，ΔH，ΔS)をもとにコレステロール，ビタミンEの膜中における機能について検討した．
83.	Katsuhiro Tamura, Yoshiki Higashi, Tadashi Mukai and Asahi Suzuki : Effects of pressure on the mobility of hydrocarbon chains in liposomes, Chem. Phys. Lipids, Vol.34, No.4, 301-305, 1984. (要約) コレステロール，ビタミンEを含む細胞モデル膜(DHPC)の炭化水素鎖の運動性を蛍光偏光解消法で980 barまでの高圧力下で調べた．偏光度対圧力の関係をもとに，コレステロールの二重効果が高圧力下でも存在することを示し，加圧による膜の変形または崩壊の可能性を示唆した．
84.	Katsuhiro Tamura and Shigeru Sugiyama : Pressure Effects on the Photochemical Reaction. p-Dicyanobenzene in 2-Propanol and Potassium Ferrioxalate, Bulletin of Faculty of Engineering, The University of Tokushima, Vol.21, 33-40, 1984. (要約) 高圧有機光反応では，その反応を形成する素反応に対する圧力を熱反応で得られた知見に基づいて予期すると，全体の圧力効果を推察できる可能性があることを，代表的な二種類の有機光反応をモデルとして示した．修士論文の一部．
85.	田村勝弘, 鈴木旭 : An apparatus for the measurement of polarized fluorescence under high pressure, Bull. Fac. Eng., Vol.18, 13-18, 1981年. (要約) 本論文は高圧力下における蛍光偏光度の決定に使用する装置の開発に関するものである．細胞膜のゲル‐液晶転移温度の決定，麻酔作用メカニズムの研究に利用した．
86.	J. Noble W. le and Katsuhiro Tamura : Pressure effects in a (2+2) photo-cyclo-addition and -reversion, Tetrahedron Letters, Vol.18, No.6, 495-498, 1977. (要約) 高圧力下におけるアクリロニトリルとナフタレンの[2+2]光シクロ付加反応の速度論的な研究により，本反応の遷移状態は，協奏熱シクロ付加反応と同程度の体積を有し，反応物に近い構造をとることが分かった．
87.	Katsuhiro Tamura and Tatsuya Imoto : Solvent effect under high pressure 2. Determination and application to kinetic studies of the solvent polarity parameter ET-value at high pressure, Bulletin of the Chemical Society of Japan, Vol.48, No.2, 369-374, 1975. (要約) 溶媒の極性パラメータであるET-値とメンシユトキン反応の速度の相関を高圧力下で検討し，両者の問には直線閲係のあることを見いだした．これらの結果をもとに反応の活性化体積をET-値の圧力微分より見積り，溶媒効果を定量的に表わす方法を提案した．
88.	Katsuhiro Tamura and Takashi Moriyoshi : Effects of pressure on organic reactions 6. The acid-catalyzed rearrangement of benzopinacol in acetic acid, Bulletin of the Chemical Society of Japan, Vol.47, No.12, 2942-2947, 1974. (要約) 本論文は酸触媒によるベンゾピナコールの転位反応の機構を高圧力下で速度論的に調べたものである．得られた活性化諸量をもとに，3段階からなる反応過程のうちオキサイドの転位のみが古典的なカルボニュウムイオンを形成すること，直接転位とオキサイドを経由する転位では明かに遷移状態が異なることなどが見いだされた．
89.	Katsuhiro Tamura, Yoshiaki Ogo and Tatsuya Imoto : Effect of pressure on the solvent polarity parameter: ET-value, Chem. Lett., 625-628, 1973. (要約) 溶媒の極性パラメータの1つであるET-値を4種類の有機溶媒についてl900 barまでの高圧力下で決定した．いずれの溶媒ともET-値は加圧により増加するが，圧依存性は溶媒の性質により異なった．メンシュトキン反応の速度定数とのよい相関についても言及した．
90.	Katsuhiro Tamura, Yoshiaki Ogo and Tatsuya Imoto : Solvent effect under high pressure 1. Participation of solvent in the activated complex in the Menschutkin reaction, Bulletin of the Chemical Society of Japan, Vol.46, No.10, 2988-2992, 1973. (要約) ベンゼンーニトロベゼン混合系における3, 5-ルチジンとヨウ化エチルの反応速度をl900 barまでの高圧力下で測定した．これらの結果をもとに活性錯合体の溶媒和殻内の溶媒和数，内部圧を見積り，活性化体積の構造項の算出法についても言及している．速度定数の対数と溶媒極性バラメータ:ET-値との問によい直線関係が見いだされた．
91.	Katsuhiro Tamura and Tatsuya Imoto : Effect of solvent on spectra under high pressure: the solvatochromism of 1-ethyl-4-carbomethoxy-pyridinium iodide, Z-value, Chem. Lett., 1251-1254, 1973. (要約) 標題化合物の電荷移動吸収スペクトルを7種類の有機溶媒についてl900 barまでの高圧力下で測定し，KosowerのZ-値を決定した．圧力効果の溶媒依存性が大きく，溶媒により圧力効果が反対になる新しい現象が見いだざれた．
92.	Yoshiaki Ogo, Katsuhiro Tamura, Tatsuya Imoto and Masaru Yokawa : High pressure equipment with optical window, Memoirs Fac. Eng., Vol.13, 109-115, 1972. (要約) 本論文は，光重合反応の素反応に対する圧力効果を回転セクター法で調べるために用いる高圧容器と，高圧力下で紫外可視領域の吸収スペクトルを測定するための窓付き高圧容器の設計製作に関するものである．新しいいくつかの工夫がなされている．
93.	Takashi Moriyoshi and Katsuhiro Tamura : Effects of pressure on organic reactions 2. The acid-catalyzed rearrangement of pinacol, Rev. Phys. Chem. Jpn., Vol.40, No.1, 48-58, 1970. (要約) 本論文は酸触媒ピナコール転位反応をl500 barまでの高圧力下で塩酸，硫酸水溶液を媒体に用いて速度論的に調べたものである．得られた反応の活性化諸量をもとに反応機構を検討し，反応の律速段階はメチル基の移動過程であると結論づけている．

学術論文(紀要・その他):

1.	岡本在英, 犬伏宏行, 三木教碩, 朝倉光昭, 荒尾俊明, 田村勝弘 : 微生物活性の熱測定によるゴルフ場農薬のバイオアッセイ, 徳島県保健環境センター年報, No.20, 21-25, 2002年. (キーワード) 熱量測定 / heat measurement / 代謝熱 / Metabolic Heat / 酵母 / yeast / 増殖サーモグラム / growth thermogram / 増殖速度定数 / growth rate constant / 増殖遅延定数 / constant as evaluated from the retardation of growth / 比増殖活性 / specific growth activity (文献検索サイトへのリンク) ● CiNii @ 国立情報学研究所 (CRID): 1521699231142432512 (CiNii: 1521699231142432512)

学術レター:

1.	Kaori Hashimoto, Atsushi Mori, Katsuhiro Tamura and Yoshihisa Suzuki : Enlargement of Grains of Silica Colloidal Crystals by Centrifugation in an Inverted-Triangle Internal-Shaped Container, Japanese Journal of Applied Physics, Vol.52, No.3, 030201-1-030201-3, 2013. (要約) We successfully fabricated large grains of silica colloidal crystals in an inverted-triangle internal-shaped container (inverted-triangle container) by centrifugation. The largest grain in the container was much larger than that in a container which has a flat bottom and constant width (flat-bottomed container). The edged bottom of the inverted-triangle container eliminated the number of the grains, and then the broadened shape of the container effectively widened the grains. (出版サイトへのリンク) ● Publication site (DOI): 10.7567/JJAP.52.030201 (文献検索サイトへのリンク) ● Search Scopus @ Elsevier (DOI): 10.7567/JJAP.52.030201 (DOI: 10.7567/JJAP.52.030201)
2.	Yoshihisa Suzuki, Gen Sazaki, Kalevi Visuri, Katsuhiro Tamura, Kazuo Nakajima and Shin-ichiro Yanagiya : Significant Decrease in the Solubility of Glucose Isomerase Crystals under High Pressure, Crystal Growth & Design, Vol.2, No.5, 321-324, 2002. (要約) グルコースイソメラーゼ結晶の溶解度を0.1, 100 MPaでその場観察により測定した．具体的にはマイケルソン干渉計を用いてある濃度の溶液が結晶と平衡状態になるための平衡温度を，溶液濃度と圧力を変えて測定した．その結果，加圧に伴い溶解度が減少した．30℃で0.1から100 MPaまで加圧すると溶解度は1/9になった．このことはVisuriらによって報告された加圧による結晶化の促進を支持する． (キーワード) HIGH HYDROSTATIC-PRESSURE / D-XYLOSE ISOMERASE / LYSOZYME CRYSTALS / PROTEIN CRYSTALS / SUBTILISIN CRYSTALLIZATION / NUCLEATION KINETICS / GLOBULAR-PROTEINS / GROWTH / DEPENDENCE (出版サイトへのリンク) ● Publication site (DOI): 10.1021/cg025509f (文献検索サイトへのリンク) ● CiNii @ 国立情報学研究所 (CRID): 1571135651724474368 ● Search Scopus @ Elsevier (DOI): 10.1021/cg025509f (DOI: 10.1021/cg025509f, CiNii: 1571135651724474368)

総説・解説:

1.	田村勝弘 : 酸素ガス加圧によるスダチ果汁殺菌技術の開発, 化学工学, Vol.74, No.2, 69-71, 2010年2月. (文献検索サイトへのリンク) ● CiNii @ 国立情報学研究所 (CRID): 1520572357084501760 (CiNii: 1520572357084501760)
2.	塚本雅之, 鈴木良尚, 櫻庭春彦, 田村勝弘 : 高圧力下で成長したグルコースイソメラーゼ結晶の常圧下でのX線結晶構造解析, 高圧バイオサイエンスとバイオテクノロジー第15回生物関連高圧研究会20周年記念シンポジウム抄録集, Vol.2, 29-37, 2008年9月.
3.	鈴木良尚, 佐崎元, 松本雅光, 永澤眞, 中嶋一雄, 田村勝弘 : 高圧力下における蛋白質結晶表面の分子ステップのその場観察, 高圧力の科学と技術, Vol.17, No.1, 50-56, 2007年2月. (要約) Velocities of elementary steps and two-dimensional nucleation rates on the {101} face of glucose isomerase (GI) crystals were measured at pressures of 0.1, 25 and 50 MPa. We conducted in situ observation of the steps by using a laser confocal microscope combined with differential interference contrast microscope (LCM-DIM) and high-pressure vessel with a sapphire window (t = 1 mm). Both step velocities and 2D nucleation rates increased with increasing pressure at T = 26.4°C and C = 5.6 mg ml-1. Solubilities Ce at high pressures were also measured by in situ observation of the moving steps around equilibrium temperatures. The solubility decreased with increasing pressure. (キーワード) glucose isomerase / solubility / step velocity / laser confocal microscope / differencial interference contrast microscope / in situ observation / two-dimensional nucleation (出版サイトへのリンク) ● Publication site (DOI): 10.4131/jshpreview.17.50 (文献検索サイトへのリンク) ● CiNii @ 国立情報学研究所 (CRID): 1390001204382136448 ● Summary page in Scopus @ Elsevier: 2-s2.0-34247222623 (DOI: 10.4131/jshpreview.17.50, CiNii: 1390001204382136448, Elsevier: Scopus)
4.	田村勝弘 : 酸素・窒素ガスハイブリッド加圧食品殺菌技術の開発, 高圧力の科学と技術, Vol.17, No.1, 57-63, 2007年2月. (要約) We studied the lethal action of compressed oxygen gas on yeast cells and discussed its application to the sterilization processing of sudachi juice. The yeast cells (Candida boidinii SYM-1) suspended in sudachi juice could be sterilized completely when treated under the following conditions: 5.0 MPa for 15 min at 30°C, 10.0 MPa for 5 min at 40°C, and 5.0 MPa for less than 1 min at 50°C. Sudachi juice was sterilized by the treatment at 50°C without loss of vitamin C content. The removal of dissolved oxygen in sudachi juice by nitrogen gas pressurization was examined. The direct pressurization of sudachi juice with nitrogen gas decreased the amount of dissolved oxygen in it. When sudachi juice was compressed directly with nitrogen gas, more oxygen could be eliminated by applying higher nitrogen gas pressure and by taking longer time. Repetition of pressurization and depressurization with nitrogen gas could shorten the time to remove oxygen. (キーワード) oxygen-gas sterilization / food processing / nitrogen-gas pressurization / removal of dissolved oxygen / sudachi juice (出版サイトへのリンク) ● Publication site (DOI): 10.4131/jshpreview.17.57 (文献検索サイトへのリンク) ● CiNii @ 国立情報学研究所 (CRID): 1390282679358848000 ● Summary page in Scopus @ Elsevier: 2-s2.0-34247257312 (DOI: 10.4131/jshpreview.17.57, CiNii: 1390282679358848000, Elsevier: Scopus)
5.	鈴木良尚, 佐崎元, 松本雅光, 永澤眞, 中嶋一雄, 田村勝弘 : 圧力印加による酵素の結晶成長の促進, 食品と容器, Vol.47, No.6, 320-327, 2006年6月.
6.	佐崎元, 鈴木良尚, 宮下哲, 澤田勉, 小松啓, 田村勝弘, 中嶋一雄 : タンパク質の結晶化に及ぼす圧力効果, 日本結晶学会誌, Vol.46, No.2, 152-158, 2004年1月. (要約) 静水圧はタンパク質の結晶化を制御するのに有用なパラメタである．タンパク質結晶の溶解度は，圧力を変化させることで急速に変化させることが可能である．タンパク質分子の特異的な表面に対する水和に関する情報は，溶解度の圧力依存性から得られる．タンパク質分子が疎水的であるか，その溶液中の分子体積が結晶中よりも十分大きい時，圧力印加は，結晶化を促進する効果的な手法となる．圧力はまた，タンパク質結晶の成長kineticsにも影響を及ぼす．典型的なタンパク質について，成長速度の結晶化駆動力に対する依存性を測定し，二次元核成長の多核成長様式を用いて解析した．成長kineticsに及ぼす高圧力効果は，結晶の表面エネルギー，分子が結晶に取り込まれる過程における活性化エネルギー，そして結晶表面のステップ上の平均キンク間距離の変化で説明出来る．しかし，成長kineticsに及ぼす圧力効果に対して，一般的·普遍的な解釈はまだ得られてはいない．
7.	鈴木良尚, 佐崎元, 澤田勉, 宮下哲, 小松啓, 田村勝弘 : 高圧力下におけるタンパク質の結晶化, 高圧力の科学と技術, Vol.13, No.2, 149-156, 2003年5月. (要約) 高圧力下におけるタンパク質結晶化に関する基礎的研究の近年の発展について述べた．静水圧は系の中に均一に伝播し，かつ非常に迅速に変化出来るため，タンパク質結晶化において重要なパラメタである．これまで，高圧力下でタンパク質結晶化についての研究が多く行われてきたが，いずれも他のタンパク質結晶化の研究に比べ系統的ではなかった．本解説では，特に溶解度や結晶成長速度論といった基礎的な側面に注目した．溶解度の圧力依存性から溶解エンタルピーや溶解エントロピーの圧力依存性や，溶解に伴うモル体積変化といった情報が明らかになった．また，結晶成長速度の速度論的解析によって，分子表面自由エネルギーの圧力依存性を明らかにすることができた．ここで紹介する研究結果は高圧力下結晶構造解析や高圧力下タンパク質科学に重要な貢献をできるであろう． (キーワード) protein crystallization / X-ray crystallography / in situ observation / solubility / crystal growth rate / growth kinetics / nucleation rate / supersaturation / optical microscope / interferometer (出版サイトへのリンク) ● Publication site (DOI): 10.4131/jshpreview.13.149 (文献検索サイトへのリンク) ● CiNii @ 国立情報学研究所 (CRID): 1390282679357126784 ● Search Scopus @ Elsevier (DOI): 10.4131/jshpreview.13.149 (DOI: 10.4131/jshpreview.13.149, CiNii: 1390282679357126784)
8.	Yoshihisa Suzuki, Gen Sazaki, Satoru Miyashita, Tsutomu Sawada, Katsuhiro Tamura and Hiroshi Komatsu : Protein crystallization under high pressure, Biochimica et Biophysica Acta (BBA) - Protein Structure and Molecular Enzymology, Vol.1595, No.1, 345-356, Mar. 2002. (要約) [Invited review] 圧力は系全体に均一にかつ非常に速く伝播するため，タンパク質の結晶化を制御するための重要なパラメタである．これまで多くの研究がなされてきた．まず結晶の溶解度は圧力に依存する．例えば正方晶系リゾチーム結晶の溶解度は加圧に伴い増加し，斜方晶系リゾチーム結晶の溶解度は逆に減少した．サブチリシン結晶の溶解度は加圧とともに増加した．また，結晶成長速度も圧力に依存する．グルコースイソメラーゼ結晶の成長速度は，加圧に伴い非常に促進されるが，正方晶系リゾチーム結晶とサブチリシン結晶の成長速度は逆に減少する．我々は高圧力下における成長kineticsに注目した．なぜなら，既に常圧下で多くの研究がなされており，そのほとんど全てが結晶成長機構をうまく説明できているからである．正方晶系リゾチーム結晶の成長速度の過飽和度依存性を解析した結果，二次元核のステップレッジ表面自由エネルギーが加圧に伴い増加するという結果が得られた．高圧力下におけるタンパク質結晶化の基礎的な研究は，高圧力下における結晶構造解析や高圧力下におけるタンパク質科学に有用であろう． (キーワード) Animals / Crystallization / Hydrostatic Pressure / Kinetics / Muramidase / Solubility (出版サイトへのリンク) ● Publication site (DOI): 10.1016/S0167-4838(01)00355-7 (文献検索サイトへのリンク) ● PubMed @ National Institutes of Health, US National Library of Medicine (PMID): 11983407 ● Search Scopus @ Elsevier (PMID): 11983407 ● Search Scopus @ Elsevier (DOI): 10.1016/S0167-4838(01)00355-7 (DOI: 10.1016/S0167-4838(01)00355-7, PubMed: 11983407)

国際会議:

1.	Yuki Miyauchi, Satoshi Kawachi, Yoshihisa Suzuki, Yasuhiro Uosaki and Katsuhiro Tamura : Sterilization of satsuma mandarin juice by oxygen-nitrogen gas hybrid pressurization, The 7th International Conference on High Pressure Bioscience and Biotechnology, Otsu, Nov. 2012.
2.	Satoshi Kawachi, Yoshihisa Suzuki, Yasuhiro Uosaki and Katsuhiro Tamura : Effect of high-pressure gases on the growth of Escherichia coli determined by microcalorimetry, The 7th International Conference on High Pressure Bioscience and Biotechnology, Otsu, Oct. 2012.
3.	Takahisa Fujiwara, Yoshihisa Suzuki, Gen Sazaki, Shin-ichiro Yanagiya and Katsuhiro Tamura : Step Velocity On The {110} Faces Of Tetragonal Lysozyme Crystals Under High Pressure, Nineteenth Annual International Coference on Composite or Nano Engineering, Shanghai, Jul. 2011.
4.	Makiko Sakabe, Yoshihisa Suzuki, Takahisa Fujiwara, Atsushi Mori, Shin-ichiro Yanagiya and Katsuhiro Tamura : Observation Of Mobile Lattice Defects In A Colloidal Crystal, Nineteenth Annual International Conference on Composite or Nano Engineering, Shanghai, Jul. 2011.
5.	Kaori Hashimoto, Yoshihisa Suzuki, Atsushi Mori, Shin-ichiro Yanagiya and Katsuhiro Tamura : Enlargement Of Grains Of Silica Colloidal Crystals By Centrifugation With An Inverted- Triangle Shaped Container, Nineteenth Annual International Conference on Composite or Nano Engineering, Shanghai, Jul. 2011.
6.	Jin Endoh, Yoshihisa Suzuki, Atsushi Mori, Tomoki Yabutani and Katsuhiro Tamura : Gravitational Annealing of Colloidal Crystals, 8th International Conference in Diffusion in Materials, Dijion, Jul. 2011. (キーワード) 結晶成長 (crystal growth)
7.	Yoshihisa Suzuki, Masayuki Tsukamoto, Haruhiko Sakuraba, Masamitsu Matsumoto, Makoto Nagasawa and Katsuhiro Tamura : Design of a stand-alone type high-pressure vessel for protein crystallography, Program and abstract book 6th International Conference on High Pressure Bioscience and Biotechnology, 95, Freising, Aug. 2010.
8.	Satoshi Kawachi, Katsuhiro Tamura, Yoshihisa Muramoto, Hitoshi Iwahashi and Yoshihisa Suzuki : Development of food sterilization equipment by oxygen-nitrogen gas hyprid pressurization system, Program and abstract book 6th International Conference on High Pressure Bioscience and Biotechnology, 91, Freising, Aug. 2010.
9.	Masayuki Tsukamoto, Yoshihisa Suzuki, Haruhiko Sakuraba and Katsuhiro Tamura : Compressed crystal structure of glucose isomerase determined by high-pressure crystallography, Program and abstract book 6th International Conference on High Pressure Bioscience and Biotechnology, 63, Freising, Aug. 2010.
10.	Yoshihisa Suzuki, Takeshi Maruoka and Katsuhiro Tamura : Activation volume of crystallization and effects of pressure on the three-dimensional nucleation rate of glucose isomerase crystals, Program and abstract book 6th International Conference on High Pressure Bioscience and Biotechnology, 62, Freising, Aug. 2010.
11.	Yoshihisa Suzuki, Atsushi Mori, Tsutomu Sawada and Katsuhiro Tamura : Fabrication of bulk close-packed colloidal crystals by centrifugation with the control of substrate angles, Program book of the 16th International Conference on Crystal Growth, 113, Beijing, Aug. 2010.
12.	Yoshihisa Suzuki, Tsutomu Sawada, Atsushi Mori, Harutoshi Asakawa and Katsuhiro Tamura : Grain-size control of a pilllar-like colloidal crystal by centrifugation, Program book of the 16th International Conference on Crystal Growth, 113, Beijing, Aug. 2010.
13.	Yoshihisa Suzuki, Atsushi Mori and Katsuhiro Tamura : SEM observations of the fracture surface of a close-packed colloidal crystal, Program book of the 16th International Conference on Crystal Growth, 113, Beijing, Aug. 2010.
14.	Yoshihisa Suzuki, Tsutomu Sawada and Katsuhiro Tamura : Colloical crystallization by centrifugation method, Program book of the 16th International Conference on Crystal Growth, 113, Beijing, Aug. 2010.
15.	Makiko Sakabe, Yoshihisa Suzuki, Takahisa Fujiwara, Atsushi Mori, Shin-ichiro Yanagiya and Katsuhiro Tamura : Relaxation of mobile lattice defects in a colloidal crystal, Program book of the 16th International Conference on Crystal Growth, 113, Beijing, Aug. 2010.
16.	Kaori Hashimoto, Yoshihisa Suzuki, Atsushi Mori, Shin-ichiro Yanagiya and Katsuhiro Tamura : Elimination and enlargement of grains of silica colloidal crystals by centrifugation with an inverted-triangle shaped container, Program book of the 16th International Conference on Crystal Growth, 112, Beijing, Aug. 2010.
17.	Yoshihisa Suzuki, Emi Konda, Hironori Hondoh and Katsuhiro Tamura : Effects of temperature, pressure, and pH on the solubility of triclinic lysozyme crystals, Program book of the 16th International Conference on Crystal Growth, 113, Beijing, Aug. 2010.
18.	Takahisa Fujiwara, Yoshihisa Suzuki, Gen Sazaki, Shin-ichiro Yanagiya and Katsuhiro Tamura : Effects of pressure on the solubility and thermodynamic parameters of tetragonal lysozyme crystals, Program and abstract book 6th International Conference on High Pressure Bioscience and Biotechnology, 16, Bristol, Aug. 2010.
19.	Takahisa Fujiwara, Yoshihisa Suzuki, Gen Sazaki, Shin-ichiro Yanagiya and Katsuhiro Tamura : Effects of pressure on the step velocity of tetragonal lysozyme crystals, Program book of the 16th International Conference on Crystal Growth, 112, Beijing, Aug. 2010.
20.	Satoshi Kawachi, Toshiaki Arao, Yoshio Hara, Yoshihisa Suzuki and Katsuhiro Tamura : Effects of compression with ethane, ethylene and their fluorinated derivatives on yeast growth, Journal of Physics: Conference Series, Vol.215, No.1, 012168-1-012168-5, Apr. 2010. (出版サイトへのリンク) ● Publication site (DOI): 10.1088/1742-6596/215/1/012168 (文献検索サイトへのリンク) ● Search Scopus @ Elsevier (DOI): 10.1088/1742-6596/215/1/012168 (DOI: 10.1088/1742-6596/215/1/012168)
21.	Takahisa Fujiwara, Yoshihisa Suzuki, Gen Sazaki and Katsuhiro Tamura : Solubility measurements of protein crystals under high pressure by in situ observation of steps on crystal surfaces, Journal of Physics: Conference Series, Vol.215, No.1, 012159-1-012159-5, Bristol, Apr. 2010. (要約) We successfully measured equilibrium temperatures Te of tetragonal hen egg-white lysozyme crystals under high pressure by in situ observation of steps on the {110} faces of the crystals. The dependence of Te on the concentration of lysozyme corresponds to that of the solubility Ce on temperature. The precision of the solubility determined in this study is significantly higher than that in previous works. One Te could be measured during short time less than 70 minutes. This method for solubility measurements of protein crystals under high pressure is the fastest one at this stage. (出版サイトへのリンク) ● Publication site (DOI): 10.1088/1742-6596/215/1/012159 (文献検索サイトへのリンク) ● Search Scopus @ Elsevier (DOI): 10.1088/1742-6596/215/1/012159 (DOI: 10.1088/1742-6596/215/1/012159)
22.	Takeshi Maruoka, Yoshihisa Suzuki and Katsuhiro Tamura : Effects of High Pressure on the Three-Dimensional Nucleation Rates of Glucose Isomerase Crystals, Journal of Physics: Conference Series, Vol.215, No.1, 012158-1-012158-5, Bristol, Apr. 2010. (要約) Three-dimensional nucleation rates J and induction times τ of glucose isomerase (GI) crystals were measured by counting the number of observable micro crystals with time in situ under high pressure. We also determined the solubility Ce under high pressure from the dependence of the growth and dissolution rates of the crystals on GI concentration C, and calculated supersaturation σ ( σ ≡ ln(C / Ce)) under high pressure. Both J and τ-1 increased with increasing pressure at the same σ. This indicates that the nucleation of the GI crystals was kinetically accelerated with pressure. (出版サイトへのリンク) ● Publication site (DOI): 10.1088/1742-6596/215/1/012158 (文献検索サイトへのリンク) ● Search Scopus @ Elsevier (DOI): 10.1088/1742-6596/215/1/012158 (DOI: 10.1088/1742-6596/215/1/012158)
23.	Satoshi Kawachi, Toshiaki Arao, Yoshihisa Suzuki and Katsuhiro Tamura : Effects of some compressed unsaturated hydrocarbon gases on yeast growth, Program and abstract book 5th International Conference on High Pressure Bioscience and Biotechnology, 87, San Diego, Sep. 2008.
24.	Katsuhiro Tamura, Yoshihisa Muramoto, Toshiaki Arao, Yoshihisa Suzuki and Hitoshi Iwahashi : Development of food sterilization equipment by oxygen-nitrogen gas hyprid pressurization system, Program and abstract book 5th International Conference on High Pressure Bioscience and Biotechnology, 86, San Diego, Sep. 2008.
25.	Yoshihisa Suzuki, Gen Sazaki, Masamitsu Matsumoto, Makoto Nagasawa, Kazuo Nakajima and Katsuhiro Tamura : Effects of pressure on the step velocity, two-dimensional nucleation rate and solubility of glucose isomerase crystals, Program and abstract book 5th International Conference on High Pressure Bioscience and Biotechnology, 44-45, San Diego, Sep. 2008.
26.	Takahisa Fujiwara, Yoshihisa Suzuki and Katsuhiro Tamura : Solubility measurements by in situ observation of the steps of tetragonal lysozyme crystals under high pressure, Program and abstract book 5th International Conference on High Pressure Bioscience and Biotechnology, 74, San Diego, Sep. 2008.
27.	Masayuki Tsukamoto, Yoshihisa Suzuki, Haruhiko Sakuraba and Katsuhiro Tamura : X-ray structure analysis of glucose isomerase crystals prepared under high pressure, Program and abstract book 5th International Conference on High Pressure Bioscience and Biotechnology, 73, San Diego, Sep. 2008.
28.	Yoshihisa Suzuki, Atsushi Mori and Katsuhiro Tamura : Colloidal Crystallization on Tilted Flat Substrates by Centrifugation, 2007 MRS Fall Meeting, Boston, Nov. 2007.
29.	Satoshi Kawachi, Shin-ichi Nakayama, Yoshio Hara, Toshiaki Arao, Yoshihisa Suzuki and Katsuhiro Tamura : Effects of Compressed Rare Gases on Yeast Growth, The Fourth International Conference on High Pressure Bioscience and Biotechnology, Tsukuba, Sep. 2006.
30.	Yoshio Hara, Shin-ichi Nakayama, Satoshi Kawachi, Toshiaki Arao, Yoshihisa Suzuki and Katsuhiro Tamura : Effects of Compressed Rare Gases on Yeast Growth, The Fourth International Conference on High Pressure Bioscience and Biotechnology, Tsukuba, Sep. 2006.
31.	Tadashi Yamamoto, Yoshihisa Suzuki, Katsuhiro Tamura and : Effects of Antioxidants (α-Lipoic Acid and Vitamin E) on the Phase Transition Temperature of Bilayer Membranes of Phospholipids under Oxygen-Gas Pressure, The Fourth International Conference on High Pressure Bioscience and Biotechnology, Tsukuba, Sep. 2006.
32.	Toshiaki Arao, Yoshihisa Muramoto, Kei Tanigawa, Yoshihisa Suzuki and Katsuhiro Tamura : Sterilization of Sudachi Juice by Hybrid Gas Compression of Oxygen and Nitrogen, The Fourth International Conference on High Pressure Bioscience and Biotechnology, Tsukuba, Sep. 2006.
33.	Yoshihisa Suzuki, Gen Sazaki, Masamitsu Matsumoto, Makoto Nagasawa, Kazuo Nakajima and Katsuhiro Tamura : High-Pressure Acceleration of the Step Velocities and Two-Dimensional Nucleation Rates on {1 0 1} Faces of Glucose Isomerase Crystals, The Fourth International Conference on High Pressure Bioscience and Biotechnology, Tsukuba, Sep. 2006.
34.	Yoshihisa Suzuki, Tsutomu Sawada, Atsushi Mori and Katsuhiro Tamura : Grain-size Control of a Colloidal Crystal by using a Centrifugal Sedimentation Method, 2006 MRS Spring Meeting, San Francisco, Apr. 2006.
35.	Yoshihisa Suzuki, Atsuto Arai and Katsuhiro Tamura : Solubility Measurements of Tetragonal Lysozyme Crystals, International Conference on Advanced Materials Development & Performance, Auckland, Jul. 2005.
36.	Yoshihisa Muramoto, Katsuhiro Tamura, Toshiaki Arao, Takanori Taniwaki and Yoshihisa Suzuki : Sterilization of Sudachi juice with compressed oxygen gas, 3rd International Conference on High Pressure Bioscience and Biotechnology, Rio de Janeiro, Sep. 2004. (要約) 果汁中の溶存酸素は，さまざまな形で品質劣化の原因となる．本研究は，果汁を窒素ガスで加圧したのち減圧することで，窒素が溶存酸素を同伴する作用を利用して酸素脱気する技術に関するものである．20秒間隔で，加圧と除圧を7回繰り返すことにより，効率的に脱気することができた．30℃，10 MPaで処理することにより，溶存酸素量を0.02 mg/lまで下げることができた．本技術はこれまでにない新しい技術であり，特許の出願につながった.
37.	Hiroyuki Matsuoka, Yoshiteru Suzuki, Hitoshi Iwahashi, Toshiaki Arao, Yoshihisa Suzuki and Katsuhiro Tamura : Evaluation of biological effects of high-pressure gas using yeast DNA microarray, 3rd International Conference on High Pressure Bioscience and Biotechnology, Rio de Janeiro, Sep. 2004. (要約) ストレスに対する微生物の応答は，DNAの発現という形で起こるが，ここでは，ガス圧に対する酵母DNAの反応に注目し，そのゲノム解析を行った．供試菌として酵母(Saccharomyces cerevisiae S288C)を用い，窒素ガス圧力下と常圧下で2時間増殖させたものからmRNAを抽出し，それを用いてDNA microarrayで解析を行った．その結果から，生体防御に関する遺伝子の発現が，ガス圧力下で増殖した酵母でより多く見られた．
38.	Takeshi Maruoka, Yoshihisa Suzuki and Katsuhiro Tamura : Effects of pressure on the nucleation of glucose isomerase crystals, 3rd International Conference on High Pressure Bioscience and Biotechnology, Rio de Janeiro, Sep. 2004. (要約) グルコースイソメラーゼ結晶の核生成頻度に及ぼす圧力効果を測定した．核生成頻度は，その場観察用セル中に過飽和溶液を注入し，顕微鏡で観察し，顕微鏡の分解能以上になった微結晶の数の時間変化をプロットし，その時間変化率から求めた．溶解度の圧力依存性も測定し，それを用いて各圧力における過飽和度を出して，核生成頻度の過飽和度依存性を調べた．同じ過飽和度で比較した時，明らかに高圧力下の方が核生成頻度が大きかったことから，グルコースイソメラーゼ結晶の核生成頻度は加圧によって速度論的に促進されることが明らかになった．
39.	Toshitaka Asai, Yoshihisa Suzuki, Gen Sazaki, Katsuhiro Tamura and Tsutomu Sawada : High-pressure effects on the solubility and growth kinetics of monoclinic lysozyme crystals, 3rd International Conference on High Pressure Bioscience and Biotechnology, Rio de Janeiro, Sep. 2004. (要約) 単斜晶系リゾチーム結晶の<010>方向の結晶長さの時間変化をR<010>とし，それを0.1, 100MPaの圧力下でその場観察により測定した．成長速度の濃度依存性から溶解度を求めた結果，溶解度は圧力の増加に伴い増加した．0.1, 100MPaにおいて同じ過飽和度下で結晶の成長速度を比較した結果，加圧に伴い，結晶の成長速度は増加した．二次元核成長モデルを用いて解析した結果，その原因は，表面自由エネルギー，活性化エネルギー，そしてステップ上のキンク間距離の加圧に伴う減少にあることがわかった．
40.	Yoshihisa Suzuki, Gen Sazaki, Yoshiki Matsuura, Hironori Hondoh, Haruhiko Sakuraba, Toshihisa Ohshima, Kazuo Nakajima and Katsuhiro Tamura : A Molecular Level Study on the Growth Kinetics of Glucose Isomerase Crystals, 3rd International Conference on High Pressure Bioscience and Biotechnology, Rio de Janeiro, Sep. 2004. (要約) グルコースイソメラーゼ(GI)斜方晶系結晶(I222)の(101)面の成長速度R101 を，過飽和度σ ( σ = ln(C/Ce), C: 溶液濃度，Ce: 溶解度) の異なる溶液に対する結晶サイズの時間変化をその場観察することによって求めた．σに対してR101 をplot すると，100 MPa におけるR101 の方が明らかに速く，加圧によって速度論的に成長が促進される事が分かった．それを2 次元核成長のbirth-and-spread model でfitting した結果，加圧に伴う二次元核の平均ステップレッジ自由エネルギーαの減少がこの促進の原因である事がわかった．この結果をさらに詳細に考察するために，また，液中AFM(Nanoscope IIIa)を用いて常圧における(101)面の微細構造の観察を行ったところ，結晶の対称性を反映した三角形の微細構造が見られた．また，結晶中の結合の強さを見積もるために，既出の結晶構造解析データ(PDB ID 1MNZ)を用いた結晶中のマクロボンド解析を行った結果，tetramer 形成の強い結合と，tetramer 間の弱い結合に分類される事が分かった．AFMによって得られたステップ高さは，tetramerの存在を裏付けるものであった．
41.	Yoshihisa Suzuki, Ning Shi, Tsutomu Sawada and Katsuhiro Tamura : Colloidal Crystallization by Sedimentation, The 1st. NIMS International Conference, Tsukuba, Mar. 2003. (要約) 直径329nmのポリスチレン粒子を用いて，沈降法によりコロイド結晶を育成した．結晶の成長速度は沈降速度に比例して大きくなったが，分散媒中の塩濃度によって，体積分率が変わるので，それも成長速度に影響を及ぼすことが明らかになった．沈降速度を変化させることで，沈降速度0の場合の結晶化体積分率を外挿によって求めれば，原理的にはコロイド結晶の融解体積分率が得られるはずである．実際に行ってみたところ，同様の系で得られた結晶の融点のデータと比較すると，類似のデータが得られた．
42.	Toshiaki Arao, Yoshihisa Muramoto, Yoshihisa Suzuki and Katsuhiro Tamura : Effects of High-Pressure Gas on the Growth Thermograms of Yeast, Second International Conference on High Pressure Bioscience and Biotechnology, Dortmund, Germany, Sep. 2002. (要約) 30℃での酵母の培養中に発生した熱量を増殖サーモグラム(代謝熱-培養時間曲線)という形で測定した．増殖サーモグラムは，圧縮ガス環境下における酵母の微生物活性を評価し，培地に溶解したガスの毒性指標として最小阻止圧力(MIP)を決定するために使用した．ガス圧力の増加は，酵母細胞に明らかな阻害活性を導入することが分かった．それは特に空気において顕著であった．その活性の強さ順序は以下の通りである．空気>亜酸化窒素>アルゴン>窒素
43.	Katsuhiro Tamura, Tomohiro Matsumoto and Yoshihisa Suzuki : Effects of Gas Pressure on the Phase Transition Temperature of Liposomal Bilayer Membranes, Second International Conference on High Pressure Bioscience and Biotechnology, Dortmund, Germany, Sep. 2002. (要約) dimyristoyl phosphatidylcholine (DMPC)とdipalmitoyl phosphatidylcholine (DPPC)で構成されるリン脂質二重膜の主相転移温度(Tm)を様々なガス圧の下で決定した．加圧によるTmの振る舞いは二つのグループに分類された．一つ目のグループでは，Tmは圧力増加とともに直線的に増加したが，その他のグループでは10-20 MPaまでの圧力範囲で減少した．後者のグループの減少は，水中へのガスの大きな溶解度によるものである．特に，N2O(亜酸化窒素)の減少が著しく，これは二分子膜骨格へ溶解するガスの強い影響を示唆している．
44.	Yoshihisa Suzuki, Hiroshi Suto, Tsutomu Sawada and Katsuhiro Tamura : Effects of Pressure on the Growth Kinetics of Orthorhombic Lysozyme Crystals, Second International Conference on High Pressure Bioscience and Biotechnology, Dortmund, Germany, Sep. 2002. (要約) 斜方晶系リゾチーム結晶の溶解度と成長速度を0.1, 100 MPaで測定した．溶解度は30, 35, 40℃の全ての温度において，加圧に伴い減少した．(010)面の結晶成長速度R(010)を過飽和度σ=ln(C/Ce) (C:溶液濃度 Ce: 溶解度) に対してプロットし，kinetic係数k=R(010)/σを見積もった結果，kは，30, 35, 40℃で加圧に伴い増加した．これは，加圧に伴い成長kineticsも促進されたことを意味する．
45.	Yoshihisa Suzuki, Gen Sazaki, Kalevi Visuri, Katsuhiro Tamura and Kazuo Nakajima : Growth Acceleration of Glucose Isomerase Crystals at High Pressure, Second International Conference on High Pressure Bioscience and Biotechnology, Dortmund, Germany, Sep. 2002. (要約) グルコースイソメラーゼ結晶の{101}面の成長·溶解速度を0.1, 100 MPaでその場観察により測定した．同じ2.5という過飽和度で比較した結果，成長速度は100MPaにおいて0.1MPaの7.6倍になった．この結果から，加圧によって結晶の成長速度が速度論的に加速されることが世界で初めて明らかになった．二次元核成長モデルを用いて解析した結果，加圧による成長速度の加速の原因は，主に表面自由エネルギーの減少にあることが分かった．
46.	Yoshihisa Suzuki, Gen Sazaki, Kalevi Visuri, Katsuhiro Tamura and Kazuo Nakajima : Remarkable Decrease in the Solubility of Glucose Isomerase under High Pressure, 9th International Conference on the Crystallization of Biological Macromolecules, Jena, Germany, Mar. 2002. (要約) マイケルソン干渉計を用いてグルコースイソメラーゼ結晶の溶解度を0.1, 100 MPaでその場観察により測定した．ある濃度の溶液が結晶と平衡状態になるための平衡温度を，溶液濃度と圧力を変えて測定した結果，加圧に伴い溶解度が減少した．このことはVisuriらによって報告された加圧による結晶化の促進を支持する．
47.	Yoshihisa Suzuki, Satoru Miyashita, Tsutomu Sawada, Gen Sazaki, Toshitaka Nakada, Hiroshi Komatsu, Toshiaki Arao and Katsuhiro Tamura : Effect of pressure on protein crystallization, The satellite meeting of The First International Conference on High Pressure Bioscience and Biotechnology, Kyoto, Nov. 2000. (要約) 0.1, 50, 100 MPaで正方晶系リゾチーム結晶の面成長速度をその場観察した．高圧力下での溶解度からもとめた高圧力下での過飽和度に対する成長速度を測定したところ，同じ過飽和度でも，両方の結晶面とも加圧に伴い成長速度が減少した．二次元核成長の多核成長モデルを使って成長kineticsにおよぼす圧力効果について解析したところ，加圧に伴う表面自由エネルギーの増加が成長速度の減少の原因であることが明らかになった．また，100 MPa1時間の加圧を施した5mg/mlのリゾチームのモル熱変性エンタルピーを示差走査型熱量計を用いて測定した結果，未加圧の試料と変わらなかったので，本研究における100 MPaまでの圧力による不可逆変性の影響は無視出来ることがわかった．
48.	Yoshihisa Suzuki, Tsutomu Sawada, Satoru Miyashita, Gen Sazaki, Toshitaka Nakada, Hiroshi Komatsu, Toshiaki Arao and Katsuhiro Tamura : In situ measurements of the solubility of protein crystals under high pressure, The First International Conference on High Pressure Bioscience and Biotechnology, Kyoto, Nov. 2000. (要約) リゾチーム正方晶系結晶の溶解度に及ぼす圧力効果をマッハツェンダー干渉計と，高圧光学セルを用いてその場観察により測定した．結晶の平衡化過程を，過飽和状態·未飽和状態の両方から正確にかつ連続的に測定した．未飽和状態から到達した濃度を平衡濃度としたところ加圧により溶解度が増加することが明らかになった．また，この実験の条件でのタンパク質の圧力変性の有無をモルエンタルピーの測定から確認した結果，実験中の変性はないという事が明らかになった．
49.	Kazuhiro Hisada, Yoshihisa Suzuki and Katsuhiro Tamura : Thermotolerance and Barotolerance of Alcohol-Shocked Yeast, The Ist International Conference on High Pressure Bioscience and Biotechnology, Kyoto, Nov. 2000. (要約) 様々な濃度のアルコールショック処理によるストレス耐性の獲得を酵母Saccharomyces cerevisiaeについて，8種類のアルコールを用いて研究した．アルコールショック処理は酵母に高温や高圧力といったストレスへの耐性を導入した．これらのストレスに対する最大耐性を導く最適アルコールショック濃度はアルコールの物性に依存した．最適濃度はアルコール分子の炭素数に逆比例した．さらに，アルコール分子の水酸基の位置はストレス耐性の強さに影響を及ぼした．また，ストレス物質や酵母の成長阻害物質としてのアルコールの強さを評価するためにマイクロカロリメトリーを行った．酵母の増殖に伴う発熱曲線からアルコールの最小阻止濃度(MIC)を決定し，アルコールショックの最適アルコール濃度との関係を考察した．
50.	Toshiaki Arao, Yoshihisa Suzuki and Katsuhiro Tamura : Effects of Saccharide in Medium on Stress Tolerance of Yeast, The Ist International Conference on High Pressure Bioscience and Biotechnology, Kyoto, Nov. 2000. (要約) 8種類のアルコールを用いてアルコールショックを加えた酵母菌のストレス耐性に関する研究．アルコールショック処理により酵母に高温，高圧力や薬物に対するストレス耐性が誘導された．最大耐性を誘導する最適アルコールショック濃度は，アルコールの物性に依存した．この最適濃度はアルコール分子の炭素数に逆比例した．さらに，アルコール分子の水酸基の位置はストレス耐性の強さに影響を及ぼすことが分かった．また，マイクロカロリメトリーにより，酵母の増殖に伴う発熱曲線からアルコールの最小阻止濃度(MIC)を決定し，アルコールショックの最適アルコール濃度との関係を考察している
51.	Yoshihisa Suzuki, Satoru Miyashita, Tsutomu Sawada, Gen Sazaki, Toshitaka Nakada, Hiroshi Komatsu, Toshiaki Arao and Katsuhiro Tamura : Effects of pressure on growth kinetics of protein crystals, The First International Conference on High Pressure Bioscience and Biotechnology, Kyoto, Nov. 2000. (要約) 高圧力下で正方晶系ニワトリ卵白リゾチーム結晶の{110}, {101}面の面成長速度をその場観察した．高圧力下での溶解度から高圧力下での過飽和度を決定し，過飽和度に対する成長速度のプロットを作成したところ同じ過飽和度でも，両方の結晶面とも加圧に伴い成長速度が減少した．二次元核成長の多核成長モデルを使って解析したところ，加圧に伴う平均レッジ表面自由エネルギーの増加によって，成長速度の減少が説明できた．また，100 MPa1時間の加圧での5mg/mlのリゾチームのモル熱変性エンタルピーを示差走査型熱量計を用いて測定した結果，未加圧の試料と変わらなかった．
52.	Kazuhiro Hisada, Mitsuo Miyashita and Katsuhiro Tamura : Behaviors of pressure-shocked yeast, 2nd International Workshop on Anesthetic Mechanisms, Takamatsu, Dec. 1999. (要約) 麻酔薬として一連のアルコールをとらえ，酵母のアルコールによるストレス応答を調べる手法で麻酔作用メカニズムを検討した．アルコールの炭化水素鎖長が長くなるにつれ，熱あるいは高圧に対する酵母の耐性が強化された．これらの結果を麻酔強度の説明に利用．
53.	Toshiaki Arao and Katsuhiro Tamura : Effect of anesthetics on growth thermograms of microorganisms, 2nd International Workshop on Anesthetic Mechanisms, Takamatsu, Dec. 1999. (要約) 微生物の代謝熱をマイクロ熱量計を用いて測定することにより，微生物活性が評価できる．培地に種々の麻酔薬を加え薬剤作用曲線をもとに微生物の生育に及ぼす麻酔薬の影響を調べた．また，高圧熱量計を用い，熱測定による麻酔の圧力拮抗現象を説明する新しい試みについても言及．
54.	Mitsuo Miyashita and Katsuhiro Tamura : Effects of heat and pressure shock on the growth thermogram of yeast, International Conference on High Pressure Bioscience and Biotechnology, Heidelberg, Aug. 1998. (要約) 酵母を高温や高圧力に短時間さらすとこれらのストレスに応答して，二次的なストレスに対する耐性が付与される．また，細胞内には熱ショックタンパク質やトレハロースなどのストレス応答物質が合成·蓄積される．特に研究例がほとんどない圧力ショックに力点を置き，熱ショック応答との比較を試みた．
55.	Katsuhiro Tamura, Yasuhiro Kamiki and Mitsuo Miyashita : Measurement of microbial activities under high pressure by calorimetry, International Conference on High Pressure Bioscience and Biotechnology, Heidelberg, Aug. 1998. (要約) 高圧力下で微生物の代謝熱を測定する新しい手法を紹介．ストレス応答，微生物活性評価や麻酔の圧力拮抗の研究に応用できることを実験結果をもとに説明した．高圧装置の今後の改良点についても言及．
56.	Mitsuo Miyashita and Katsuhiro Tamura : Effect of stresses on the growth thermogram of yeast, International Conference on High Pressure Science and Technology, Kyoto, Aug. 1997. (要約) 約150 MPa までの高圧力下で熱測定が可能なマイクロ熱量計を用いて高圧力下における酵母(S. cerevisiae)の代謝熱を測定した．高温と高圧力はともに酵母細胞の代謝を抑制する方向に働くが，培地にストレス応答物質の1つであるトレハロースを加えることにより著しくこれらのストレスの影響を低下させることができた．
57.	Katsuhiro Tamura and Shinsuke Kishioka : Effects of low-power He-Ne laser on the growth of yeast under high pressure, International Conference on High Pressure Science and Technology, Kyoto, Aug. 1997. (要約) 常圧から150 MPa までの圧力範囲で，培養温度を変え(15 - 43℃)酵母の増殖に及ぼすHe-Ne レーザー照射の影響を調べた．レーザー照射には加圧による増殖抑制効果を低下させる生体刺激効果のあることが分かった．したがって，レーザー光を利用することにより，加圧培養微生物の応用分野が拡がるものと期待できる．
58.	Shoji Kaneshina, Hitoshi Matsuki and Katsuhiro Tamura : The Effects of Pressure and Inhalation Anesthetics on the Phase Transitions of Lipid Bilayer Membranes, Progress in Anesthetic Mechanism, Vol.3, 471-478, Takamatsu, Dec. 1995. (要約) 麻酔作用の圧力拮抗モデルの観点から，ジパルミトイルホスファチジルコリンベシクルの相転移に対する圧力と吸入麻酔薬の効果を研究した．主転移，前転移共に麻酔薬添加で降下し，加圧で上昇した．相転移温度降下を熱力学的に解析し，各相(ラメラゲル相，リップルゲル相，液晶相)間における麻酔薬の分配係数を計算した．さらに分配係数の圧力依存性から，麻酔薬の水相からリップルゲル相および液晶相中への移行体積変化を見積もった．
59.	Tetsuaki Tsuchido, Kayoko Miyake, Makoto Hayashi and Katsuhiro Tamura : Similar characteristic of bacterial death caused by high temperature and high pressure: Involvement of membrane fluidity, International Conference on High Pressure Bioscience and Biotechnology, Kyoto, Nov. 1995. (要約) 大腸菌の熱による死は熱処理前の保持温度の影響が大きい．150 MPa の高圧力による細胞死も加圧温度の影響が大きいことを確認した．抽出した膜リン脂質の光散乱実験より，ゲルー液晶相転移が温度依存性に係わっていることを確認した．
60.	Akira Iuchi, Katsuo Hayashi, Katsuhiro Tamura, Toshitaka Kono, Mitsuo Miyashita and K. S. Chakraborty : Technique of quality control for Sudachi (Citrus Sudachi Hort. ex Shirai) juice by high pressure treatment, International Conference on High Pressure Bioscience and Biotechnology, Kyoto, Nov. 1995. (要約) 市販の果汁は食品衛生法にもとづき全て加熱殺菌をしている．スダチ果汁のように香りが商品価値である場合，加熱処理は致命的である．加熱に代わる殺菌技術として加圧殺菌をとりあげ，パック材の選定と併せて商品開発の過程を紹介．
61.	Kishioka S., Katsuhiro Tamura and Miyashita M. : Biostimulation effects of low-power He-Ne laser on the growth of yeast under high pressure, International Conference on High Pressure Bioscience and Biotechnology, Kyoto, Nov. 1995. (要約) 地表近くに生息する微生物に圧力を加えると通常増殖は抑制される．高圧発酵のように加圧下で微生物を取り扱う場合，微生物活性を上げるための方策が問題となるが，レーザー光の生体刺激効果の利用は解決策の1つとなりうる．酵母を用い高圧下のレーザー照射の影響を定量的に示した．レーザー照射により加圧による抑制効果を相殺することができた．
62.	Mitsuo Miyashita, Katsuhiro Tamura and Hitoshi Iwahashi : Acquisition of stress tolerance by hydrostatic pressure in yeast, International Conference on High Pressure Bioscience and Biotechnology, Kyoto, Nov. 1995. (要約) 高圧力をストレスとしてとらえ，酵母菌に150 MPa までの圧力下で30分間圧力ショック加えたのち，ストレス応答物質である熱ショックタンパクとトレハロースを定量した．並行して，熱耐性と圧耐性を調べ，ストレスとしての圧力の評価を行い，熱ショックや薬物ショックの結果と比較した．
63.	Katsuhiro Tamura, Yoshihisa Muramoto, MItsuo Miyashita and Hiroki Kourai : Behavior of Escherichia coli under high pressure, International Conference on High Pressure Bioscience and Biotechnology, Kyoto, Nov. 1995. (要約) 30 MPa までの高圧力下で培養した大腸菌について，生理食塩水と油(n-ヘキサデカン)間の分配係数を求め，細胞表面の疎水性の変化を見積もった．これらの疎水性と殺菌剤(ヨウ化ドデシルピリジニウム)感受性の相関について調べたところ，加圧処理した大腸菌についても良い相関が得られた．
64.	Shoji Kaneshina, Hitoshi Matsuki and Katsuhiro Tamura : The effects of pressure and inhalation anesthetics on the phase transitions of lipid bilayer membranes, International Workshop on Anesthetic Mechanisms, Takamatsu, Dec. 1994. (要約) 一連の全身麻酔薬をジミリストイルフォスファチジルコリン二重膜に加え，前転移温度と主転移温度を透過率を測定する方法で決定した．得られた転移温度対麻酔濃度，転移温度対圧力には直線関係のあることが分かった．これらの直線の傾きをもとに，熱力学的手法で麻酔薬の膜への移行に伴う体積変化を見積もり，麻酔作用メカニズムの検討に利用した．
65.	Mitsuo Miyashita, Katsuhiro Tamura and Hitoshi Iwahashi : Induction of alcohol tolerance by pressure shock treatment in yeast, International Workshop on Anesthetic Mechanisms, Takamatsu, Dec. 1994. (要約) 酵母に圧ショック加え，アルコールに対する耐性を見積もった．電気泳動法で104 kD の熱ショックタンパク質を分離する方法で圧ショック酵母と熱ショック酵母内に蓄積されたストレスタンパク質の蓄積量を比較し，ストレス耐性の評価を行った．
66.	Katsuhiro Tamura, Mitsuo Miyashita and Hitoshi Iwahashi : Effects of pressure and ethanol on the growth of yeast, International Workshop on Anesthetic Mechanisms, Takamatsu, Dec. 1994. (要約) エタノールと酵母菌を用いた麻酔作用の圧拮抗に関する研究．4から8%(w/w)のエタノールを含む培地では20 MPa の圧力下で酵母細胞の生存率が増加する傾向が観察された．また，酵母にエタノールショックを加えると高温，高圧，高濃度エタノールに対して耐性を獲得した．
67.	Kazuhiko Iijima, Katsuhiro Tamura, Eiji Yagura and Tadanobu Mizuguchi : Irradiation of low power He-Ne laser on phospholipid bilayers, 10th Congress of International Society for Laser Surgery and Medicine, Bangkok, Nov. 1993. (要約) 低出力レーザーの生体刺激効果をペインクリニックなどの医療の分野に応用するための基礎研究．生体刺激効果のメカニズムを調べるため細胞膜に着目し，膜の融合や損傷に及ぼすレーザーの影響を調べた．
68.	Katsuhiro Tamura, Naoto Otani and Seigo Fukumura : Reduced barotolerance and thermotolerance of heat-shocked yeast in medium containing ethanol, 1st European Seminar on High Pressure and Biotechnology, La Grande Motte, Sep. 1992. (要約) 酒酵母とパン酵母の2種類の酵母を用いて，エタノールを含む培地で熱ショックを加えた酵母がどの程度熱耐性と圧耐性を獲得するかを見積もった．また，アルコール耐性についても検討し，顕著な耐性の低下を観察した結果について報告．
69.	Shoji Kaneshina and Katsuhiro Tamura : Effects of pressure and inhalation anesthetics on the phase transition of DPPC vesicles, 7th International Conference of Surface and Colloid Science, Compiegne, Jul. 1991. (要約) ジパルミトイルフォスファチジルコリン(DPPC)ベジクルの相転移温度に及ぼす圧力と臨床に使用されている吸入麻酔薬の影響を「圧力-麻酔作用」拮抗の観点から調べた結果を報告．圧力には生体膜から麻酔薬を絞り出す効果があり，これが加圧による麻酔効果の低下を引き起こすと結論した．
70.	Katsuhiro Tamura and Toshiki Kuriyama : Pressure and solvent effects on the reaction between 3,5-lutidine and ethyl iodide, The ACS/CSJ Chemical Congress, Honolulu, Dec. 1979. (要約) 高圧力下における有機反応の溶媒効果を定量的に見積もるため，標題の付加反応を選び1500 bar までの圧力下で30種類の溶媒を用い反応速度定数を決定した．速度定数に対する温度，圧力，溶媒の影響を調べることにより，種々の活性化パラメータを求め，遷移状態の溶媒和殻の性質について新しいいくつかの知見を得た．

国内講演発表:

1.	藤原貴久, 鈴木良尚, 佐崎元, 柳谷伸一郎, 田村勝弘 : ニワトリ卵白リゾチーム正方晶系結晶の{110}面上のステップ前進速度に及ぼす圧力効果, 第41回結晶成長国内会議, 2011年11月.
2.	橋本華織, 鈴木良尚, 森篤史, 田村勝弘 : 逆三角形型セルを利用した遠心沈降法でのコロイド結晶の大型グレインの作製, 第41回結晶成長国内会議, 2011年11月.
3.	坂部真貴子, 鈴木良尚, 藤原貴久, 上原侑紀, 森篤史, 柳谷伸一郎, 佐藤正英, 田村勝弘 : コロイド結晶内のグレイン境界の時間変化, 第41回結晶成長国内会議, 2011年11月.
4.	坂部真貴子, 鈴木良尚, 藤原貴久, 森篤史, 柳谷伸一郎, 田村勝弘 : コロイド結晶の格子欠陥の時間変化, 日本物理学会2011年秋季大会, 2011年9月.
5.	藤原貴久, 鈴木良尚, 佐崎元, 柳谷伸一郎, 田村勝弘 : 高圧力下におけるニワトリ卵白リゾチーム正方晶系結晶のステップ前進速度, 日本物理学会2011年秋季大会, 2011年9月.
6.	橋本華織, 鈴木良尚, 森篤史, 柳谷伸一郎, 田村勝弘 : 逆三角型セルを利用したコロイド結晶の大型グレインの作成, 化学工学会第3回化学工学3支部合同徳島大会, 2010年10月.
7.	坂部真貴子, 鈴木良尚, 藤原貴久, 森篤史, 柳谷伸一郎, 田村勝弘 : コロイド結晶内の粒子層の積層状態の経時変化, 化学工学会第3回化学工学3支部合同徳島大会, 2010年10月.
8.	三角祐規, 鈴木良尚, 田村勝弘, 田村勝弘 : ガス加圧法による枯草菌の殺菌, 化学工学3支部合同徳島大会講演要旨集, 136, 2010年10月.
9.	平野美紗, 鈴木良尚, 田村勝弘 : ニワトリ卵白リゾチーム正方晶系結晶のステップ前進速度に及ぼすpHの効果, 化学工学3支部合同徳島大会講演要旨集, 87, 2010年10月.
10.	松本賢臣, 鈴木良尚, 柳谷伸一郎, 田村勝弘 : グルコースイソメラーゼ結晶のステップ前進速度の測定と活性化エネルギー, 化学工学3支部合同徳島大会講演要旨集, 86, 2010年10月.
11.	河内哲史, 原好男, 一宮雅史, 鈴木良尚, 田村勝弘 : ガス加圧下の微生物代謝熱測定による気体毒性評価, 化学工学3支部合同徳島大会講演要旨集, 12, 2010年10月.
12.	細井則宏, 河内哲史, 鈴木良尚, 田村勝弘 : 酸素・窒素ガスハイブリッド加圧による香酸柑橘果汁の殺菌, 化学工学3支部合同徳島大会講演要旨集, 1, 2010年10月.
13.	藤原貴久, 鈴木良尚, 佐崎元, 柳谷伸一郎, 田村勝弘 : リゾチーム正方晶系結晶のステップ前進速度に及ぼす圧力効果, 化学工学3支部合同徳島大会講演要旨集, 89, 2010年10月.
14.	鈴木良尚, 森篤史, 澤田勉, 田村勝弘 : 遠心力を用いた結晶化制御, 第57回応用物理学関係連合講演会, 2010年3月.
15.	鈴木良尚, 森篤史, 田村勝弘 : 基板角度および容器形状を利用した遠心沈降法によるバルク密充填コロイド結晶の作製, NCCG-39予稿集, 185, 2009年11月.
16.	鈴木良尚, 佐崎元, 柳谷伸一郎, 田村勝弘 : グルコースイソメラーゼ結晶の結晶化素過程における活性化体積, NCCG-39予稿集, 130, 2009年11月.
17.	藤原貴久, 鈴木良尚, 森篤史, 柳谷伸一郎, 田村勝弘 : リゾチーム正方晶系結晶の外形変化とステップ速度から求めた溶解度の比較, NCCG-39予稿集, 9, 2009年11月.
18.	坂部真貴子, 鈴木良尚, 森篤史, 柳谷伸一郎, 田村勝弘 : 共焦点顕微鏡によるコロイド結晶の構造決定と格子欠陥の観察, NCCG-39予稿集, 56, 2009年11月.
19.	橋本華織, 鈴木良尚, 森篤史, 柳谷伸一郎, 田村勝弘 : 逆三角形型セルを用いたコロイド結晶のグレインの肥大化と生成数の制限, NCCG-39予稿集, 55, 2009年11月.
20.	鈴木良尚, 森篤史, 田村勝弘 : 遠心沈降法による微粒子の自己集積過程, 2008日本化学会西日本大会, 2008年11月.
21.	内田直祐, 鈴木良尚, 田村勝弘 : 正方晶系リゾチーム結晶のステップ前進速度に及ぼすpHの効果, 2008日本化学会西日本大会, 2008年11月.
22.	田中孝典, 鈴木良尚, 田村勝弘 : 共焦点微分干渉顕微鏡を用いたリゾチーム単斜晶系結晶表面のステップ前進速度の測定, NCCG-38予稿集, 31, 2008年11月.
23.	藤原貴久, 鈴木良尚, 田村勝弘 : リゾチーム正方晶系結晶の外形・表面のその場観察による溶解度測定法, NCCG-38予稿集, 30, 2008年11月.
24.	坂部真貴子, 鈴木良尚, 森篤史, 田村勝弘 : 共焦点顕微鏡による蛍光分散媒中の微粒子の沈降集積過程の観察, NCCG-38予稿集, 6, 2008年11月.
25.	橋本華織, 鈴木良尚, 森篤史, 田村勝弘 : コロイド結晶のグレインサイズ制御への結晶化容器形状の利用, NCCG-38予稿集, 5, 2008年11月.
26.	鈴木良尚, 森篤史, 田村勝弘 : 遠心沈降法によるバルク密充填大型コロイド結晶の作製, NCCG-38予稿集, 4, 2008年11月.
27.	濱克彰, 鈴木良尚, 森篤史, 田村勝弘 : 遠心力場中での異粒径粒子間の沈降速度差を利用した二元系コロイド結晶の作製と評価, 第61回コロイドおよび界面化学討論会講演概要集, 366, 2008年9月.
28.	鈴木良尚, 森篤史, 田村勝弘 : 遠心沈降法によるバルク密充填コロイド結晶育成, 第61回コロイドおよび界面化学討論会講演概要集, 98, 2008年9月. (要約) Bulky close-packed colloidal crystals (>0.6x1.0x3.7mm^3) on a tilted cell wall were obtained by centrifugation.
29.	藤原貴久, 鈴木良尚, 田村勝弘 : リゾチーム正方晶系結晶の三面角付近の観察による溶解度測定, NCCG-37予稿集, 97, 2007年11月.
30.	塚本雅之, 鈴木良尚, 櫻庭春彦, 田村勝弘 : 高圧力下で成長したグルコースイソメラーゼ結晶の常圧下でのX線結晶構造解析, NCCG-37予稿集, 43, 2007年11月.
31.	鈴木良尚, 森篤史, 田村勝弘 : 遠心沈降法と平坦基板を用いたコロイド結晶のグレインサイズ制御, NCCG-37予稿集, 42, 2007年11月.
32.	濱克彰, 鈴木良尚, 森篤史, 田村勝弘 : 遠心沈降法による二元系コロイド結晶の作製と評価, 第60回コロイドおよび界面化学討論会講演概要集, 377, 2007年9月.
33.	麻川明俊, 鈴木良尚, 森篤史, 田村勝弘 : 遠心沈降法でガラス基板上に成長させたコロイド多結晶中のグレインの結晶方位とグレインサイズに及ぼす基板平坦性の効果, 第60回コロイドおよび界面化学討論会講演概要集, 376, 2007年9月.
34.	鈴木良尚, 森篤史, 春日聖司, 田村勝弘 : 遠心沈降法による傾角ガラス基板上のコロイド結晶のグレインサイズ制御, 第60回コロイドおよび界面化学討論会講演概要集, 153, 2007年9月.
35.	塚本雅之, 鈴木良尚, 櫻庭春彦, 田村勝弘 : グルコースイソメラーゼの三次元分子構造に及ぼす圧力効果, 第15回生物関連高圧研究会20周年記念シンポジウム, 2007年9月.
36.	鈴木良尚, 佐崎元, 田村勝弘 : 位相差顕微鏡によるグルコースイソメラーゼ結晶表面の分子ステップ観察, 第15回生物関連高圧研究会20周年記念シンポジウム, 2007年9月.
37.	鈴木良尚, 佐崎元, 松本雅光, 永澤眞, 中嶋一雄, 田村勝弘 : 高圧力下におけるタンパク質結晶表面の分子ステップのその場観察, 第47回高圧討論会講演要旨集, 299, 2006年11月.
38.	鈴木良尚, 佐崎元, 松本雅光, 永澤眞, 中嶋一雄, 田村勝弘 : 高圧力下におけるグルコースイソメラーゼ結晶のステップ速度と二次元核生成頻度, 日本結晶成長学会誌, Vol.33, No.4, 350, 2006年11月.
39.	西村展洋, 鈴木良尚, 田村勝弘 : 重力場でのコロイド結晶化の体積分率の塩濃度依存性, 化学工学会徳島大会講演要旨集, 49, 2006年10月.
40.	大森政也, 鈴木良尚, 田村勝弘 : コロイド結晶の欠陥消滅過程とそれに及ぼす外場の影響, 化学工学会徳島大会講演要旨集, 48, 2006年10月.
41.	鈴木良尚, 佐崎元, 松本雅光, 永澤眞, 中嶋一雄, 田村勝弘 : タンパク質結晶表面のステップ前進速度および二次元核生成頻度の圧力変化, 化学工学会徳島大会講演要旨集, 47, 2006年10月.
42.	原好男, 河内哲史, 荒尾俊明, 鈴木良尚, 田村勝弘 : 酵母増殖に及ぼす高圧希ガスの影響-代謝熱測定法によるアプローチ-, 化学工学会徳島大会講演要旨集, 2006年10月.
43.	河内哲史, 原好男, 荒尾俊明, 鈴木良尚, 田村勝弘 : 代謝熱測定法による炭化水素ガス加圧下の酵母増殖挙動解析, 化学工学会徳島大会講演要旨集, 2006年10月.
44.	荒尾俊明, 村本桂久, 鈴木良尚, 田村勝弘 : 酸素・窒素ガスハイブリッド加圧法によるスダチ果汁殺菌技術の開発, 化学工学会徳島大会講演要旨集, 2006年10月.
45.	麻川明俊, 鈴木良尚, 森篤史, 松尾繁樹, 柳谷伸一郎, 井上哲夫, 田村勝弘 : 遠心沈降濃縮法で得られたコロイド結晶のグレインサイズに及ぼす基板平坦性の影響, 第59回コロイドおよび界面化学討論会講演概要集, 350, 2006年9月.
46.	鈴木良尚, 森篤史, 澤田勉, 田村勝弘 : 遠心沈降法によるコロイド結晶の結晶粒界と積層欠陥の制御, 第59回コロイドおよび界面化学討論会講演概要集, 50, 2006年9月.
47.	藤本直樹, 佐藤秀樹, 荒尾俊明, 鈴木良尚, 田村勝弘, 高田次郎 : 微生物の代謝熱測定による農薬の毒性評価, 第40回日本水環境学会年会, 2006年3月.
48.	田村勝弘, 荒尾俊明, 鈴木良尚 : 微生物の代謝熱測定による気圏バイオアッセイ, 第40回日本水環境学会年会, 2006年3月.
49.	春日聖司, 鈴木良尚, 森篤史, 柳谷伸一郎, 井上哲夫, 田村勝弘 : 濃厚なコロイド結晶のグレインサイズの塩濃度,遠心加速度,粘性率,角度依存性, 日本物理学会第61回年次大会, Vol.61, No.1, 384, 2006年3月.
50.	麻川明俊, 鈴木良尚, 森篤史, 柳谷伸一郎, 井上哲夫, 田村勝弘 : 遠心沈降濃縮法で得られたコロイド結晶のグレインサイズの基板依存性, 日本物理学会第61回年次大会, Vol.61, No.1, 384, 2006年3月.
51.	鈴木良尚, 澤田勉, 森篤史, 田村勝弘 : 遠心沈降濃縮法によるコロイド結晶のグレインサイズ制御, 日本物理学会第61回年次大会, Vol.61, No.1, 383, 2006年3月.
52.	岩橋均, 小谷峰, 松岡寛之, 北河恵美子, 石藤恵美, 鈴木良尚, 田村勝弘 : 各種高圧条件が酵母細胞に与える影響, 第14回生物関連高圧研究会シンポジウム「高圧力下の生物科学」講演要旨集, 22, 2005年9月.
53.	松岡寛之, 鈴木福英, 岩橋均, 荒尾俊明, 鈴木良尚, 田村勝弘 : 酵母DNAマイクロアレイを用いた気体のバイオアッセイ, 第14回生物関連高圧研究会シンポジウム「高圧力下の生物科学」講演要旨集, 21, 2005年9月.
54.	栗林努, 松岡寛之, 鈴木福英, 岩橋均, 荒尾俊明, 鈴木良尚, 田村勝弘 : 酵母DNAマイクロアレイを用いた二酸化炭素の影響評価, 第14回生物関連高圧研究会シンポジウム「高圧力下の生物科学」講演要旨集, 20, 2005年9月.
55.	中山真一, 原好男, 荒尾俊明, 鈴木良尚, 田村勝弘 : 酵母の代謝熱測定による加圧気体の毒性評価, 第14回生物関連高圧研究会シンポジウム「高圧力下の生物科学」講演要旨集, 19, 2005年9月.
56.	谷脇孝典, 村本桂久, 鈴木良尚, 田村勝弘 : ガス加圧法によるスダチ果汁の殺菌と酸化防止技術, 第14回生物関連高圧研究会シンポジウム「高圧力下の生物科学」講演要旨集, 18, 2005年9月.
57.	鈴木良尚, 佐崎元, 松本雅光, 永澤眞, 中嶋一雄, 田村勝弘 : タンパク質結晶表面のステップ前進速度に及ぼす圧力効果, 第14回生物関連高圧研究会シンポジウム「高圧力下の生物科学」講演要旨集, 10, 2005年9月.
58.	近田恵美, 鈴木良尚, 本同宏成, 田村勝弘 : リゾチーム三斜晶系結晶の溶解度に及ぼす圧力温度pH効果, 第14回生物関連高圧研究会シンポジウム「高圧力下の生物科学」講演要旨集, 9, 2005年9月.
59.	大森政也, 鈴木良尚, 柳谷伸一郎, 森篤史, 井上哲夫, 田村勝弘 : コロイド結晶のグレインサイズに及ぼす磁場効果, 第58回コロイドおよび界面化学討論会講演要旨集, 280, 2005年9月.
60.	春日聖司, 鈴木良尚, 森篤史, 柳谷伸一郎, 井上哲夫, 田村勝弘 : 濃厚なコロイド結晶のドメインサイズの塩濃度，遠心加速度，粘性率依存性, 第58回コロイドおよび界面化学討論会講演概要集, 279, 2005年9月.
61.	鈴木良尚, 澤田勉, Xia Younan, 森篤史, 田村勝弘 : 沈降速度の変化によるコロイド結晶のドメインサイズ制御, 第58回コロイドおよび界面化学討論会講演要旨集, 130, 2005年9月.
62.	村田壮介, 柳谷伸一郎, 森篤史, 鈴木良尚, 田村勝弘, 井上哲夫 : TGS水溶液のオーバーヒーティングが結晶成長に及ぼす影響, 日本結晶成長学会誌, Vol.32, No.3, 223, 2005年8月.
63.	近田恵美, 鈴木良尚, 本同宏成, 田村勝弘 : リゾチーム三斜晶系結晶の溶解度に及ぼす圧力温度効果, 第35回日本結晶成長学会誌, 230, 2005年8月.
64.	鈴木良尚, 佐崎元, 松本雅光, 永澤眞, 中嶋一雄, 田村勝弘 : 高圧力下におけるグルコースイソメラーゼ結晶表面上の単位ステップのその場観察, 第35回日本結晶成長学会誌, 228, 2005年8月.
65.	下村英之, 鈴木良尚, 丸岡武史, 田村勝弘 : グルコースイソメラーゼ結晶の核生成頻度に及ぼす圧力効果, 第35回日本結晶成長学会誌, 183, 2005年8月.
66.	大森政也, 鈴木良尚, 柳谷伸一郎, 森篤史, 井上哲夫, 田村勝弘 : コロイド結晶のグレインサイズに及ぼす磁場効果, 第35回日本結晶成長学会誌, 182, 2005年8月.
67.	春日聖司, 鈴木良尚, 森篤史, 柳谷伸一郎, 井上哲夫, 田村勝弘 : 濃厚なコロイド結晶のグレインサイズ制御, 第35回日本結晶成長学会誌, 181, 2005年8月.
68.	鈴木良尚, 澤田勉, Xia Younan, 森篤史, 柳谷伸一郎, 田村勝弘 : 沈降法によるコロイド結晶化制御, 第35回日本結晶成長学会誌, 180, 2005年8月.
69.	鈴木良尚, 佐崎元, 松浦良樹, 本同宏成, 櫻庭春彦, 大島敏久, 中嶋一雄, 田村勝弘 : 高圧力下におけるグルコースイソメラーゼ結晶の成長促進機構に関する分子論的考察, 第45回高圧討論会, 2004年10月.
70.	鈴木良尚, Xia Younan, 澤田勉, 森篤史, 田村勝弘 : 沈降法によるコロイド結晶化, 第57回コロイドおよび界面化学討論会講演要旨集, 373, 2004年9月.
71.	鈴木良尚, 佐崎元, 松浦良樹, 本同宏成, 櫻庭春彦, 大島敏久, 中嶋一雄, 田村勝弘 : グルコースイソメラーゼの結晶成長kineticsの分子論的考察, 第34回結晶成長国内会議, 2004年8月.
72.	春日聖司, 鈴木良尚, 森篤史, 井上哲夫, 田村勝弘 : 沈降法を用いた粒子性フォトニック結晶の育成, 第34回結晶成長国内会議, Vol.31, No.3, 163, 2004年8月.
73.	松岡寛之, 鈴木福英, 岩橋均, 荒尾俊明, 鈴木良尚, 田村勝弘 : 酵母DNAマイクロアレイを用いた加圧窒素ガスのストレス応答解析, 生物関連高圧研究会第13回シンポジウム, 2003年9月.
74.	荒尾俊明, 鈴木良尚, 田村勝弘 : 酵母のガス加圧増殖サーモグラムとその利用, 生物関連高圧研究会第13回シンポジウム, 2003年9月.
75.	浅井俊高, 鈴木良尚, 田村勝弘 : ニワトリ卵白リゾチーム単斜晶系結晶の成長機構に及ぼす圧力，温度効果, 生物関連高圧研究会第13回シンポジウム, 2003年9月.
76.	丸岡武史, 鈴木良尚, 田村勝弘 : グルコースイソメラーゼの結晶成長に及ぼす圧力，温度，塩濃度効果, 生物関連高圧研究会第13回シンポジウム, 2003年9月.
77.	鈴木良尚, 佐崎元, Kalevi Visuri, 田村勝弘, 中嶋一雄 : 高圧力下におけるグルコースイソメラーゼの結晶化制御, 日本物理学会年会, Vol.58, 2003年3月. (要約) グルコースイソメラーゼは，平衡論的にも速度論的にも加圧により結晶化が大きく促進されるタンパク質である．このようなタンパク質の結晶化機構の解明は，未結晶化·難結晶化タンパク質の結晶化に役立つであろう．今回は，より詳細な速度論的な解析をすすめる一方，実際に高圧力下で結晶化をコントロールした結果について報告する．
78.	鈴木良尚, 佐崎元, Kalevi Visuri, 田村勝弘, 中嶋一雄 : 加圧によるタンパク質結晶化の促進, 第43回高圧討論会, 2002年11月.
79.	施寧, 鈴木良尚, 田村勝弘, 澤田勉 : コロイド結晶化·凝集条件の塩濃度依存性, 日本物理学会2002年秋季大会, 2002年9月.
80.	鈴木良尚, 佐崎元, Kalevi Visuri, 田村勝弘, 中嶋一雄 : グルコースイソメラーゼの結晶成長に及ぼす圧力効果の速度論的研究, 第32回結晶成長国内会議, 2002年8月.
81.	鈴木良尚, 佐崎元, Kalevi Visuri, 田村勝弘, 中嶋一雄 : 加圧によるグルコースイソメラーゼ結晶成長の促進効果, 日本物理学会第57回年次大会, 2002年3月.
82.	田村勝弘, 荒尾俊明, 朝倉光昭, 鈴木良尚, 高島京子, 土佐政二 : 微生物の代謝熱を利用した気圏および水圏環境汚染物質のバイオアッセイ, 第36回日本水環境学会年会, 2002年3月.
83.	荒尾俊明, 鈴木良尚, 田村勝弘 : 代謝熱測定による酵母のストレス応答の研究 -糖の影響-, 日本生物物理学会第39回年会, 2001年10月.
84.	松本知浩, 田村勝弘, 鈴木良尚 : リン脂質二分子膜のゲル-液晶主転移温度に及ぼす圧力の影響, 第39回日本生物物理学会, 2001年10月.
85.	田村勝弘, 松本知浩, 荒尾俊明, 鈴木良尚 : ガス圧高圧熱量計の応用, 第12回生物関連高圧研究会シンポジウム, 2001年9月.
86.	鈴木良尚, 佐崎元, Kalevi Visuri, 田村勝弘, 中嶋一雄 : 加圧によるタンパク質結晶の成長促進効果, 第12回生物関連高圧研究会シンポジウム, 2001年9月.
87.	田村勝弘, 松本知浩, 荒尾俊明, 鈴木良尚 : リン脂質二分子膜の相転移に及ぼす溶存気体の影響, 第19回麻酔メカニズム研究会, 2001年7月.
88.	杉山茂, 田村勝弘 : 高圧下におけるベンゾフェノンと2-プロパノールの光反応, 日本化学会第47春季年会, 1983年4月.
89.	杉山茂, 田村勝弘, 森吉孝 : 高圧下におけるp-ジシアノベンゼンと2-プロパノールの光反応, 第23回高圧討論会, 1982年11月.
90.	杉山茂, 田村勝弘 : ノルボルナジエンの光異性化反応に関する圧力効果, 日本化学会第45春季年会, 1982年4月.

その他・研究会:

1.	坂部真貴子, 鈴木良尚, 藤原貴久, 森篤史, 柳谷伸一郎, 田村勝弘 : 経時変化によるコロイド結晶内の格子欠陥の観察, 「結晶成長の数理」第五回研究会―鏡像対称性と結晶成長, 2010年12月.
2.	橋本華織, 鈴木良尚, 森篤史, 田村勝弘, 田村勝弘 : 結晶化容器形状を用いたコロイド結晶のグレインの肥大化, 「結晶成長の数理」第五回研究会―鏡像対称性と結晶成長, 2010年12月.
3.	藤原貴久, 鈴木良尚, 佐崎元, 柳谷伸一郎, 田村勝弘 : 高圧力下におけるリゾチーム正方晶系結晶のステップ前進速度, 「結晶成長の数理」第五回研究会―鏡像対称性と結晶成長, 2010年12月.
4.	藤原貴久, 鈴木良尚, 田村勝弘 : リゾチーム正方晶系結晶のその場観察による溶解度測定法, 平成21年度学習院大学計算機センター研究会講演資料集, 19-22, 2009年12月.
5.	浅井俊高, 鈴木良尚, 田村勝弘 : ニワトリ卵白リゾチーム単斜晶系結晶の成長機構に及ぼす圧力，温度効果, 有機·生体物質の結晶化シンポジウム, 2003年3月.
6.	丸岡武史, 鈴木良尚, 田村勝弘 : グルコースイソメラーゼの結晶成長に及ぼす圧力，温度，塩濃度の効果, 有機·生体物質の結晶化シンポジウム, 2003年3月.
7.	鈴木良尚, 佐崎元, 松井拓郎, Kalevi Visuri, 田村勝弘, 中嶋一雄 : 高圧力下におけるグルコースイソメラーゼ結晶の速度論的解析, 有機·生体物質の結晶化シンポジウム, 2003年3月.
8.	鈴木良尚, 佐崎元, 松井拓郎, Kalevi Visuri, 田村勝弘, 中嶋一雄 : グルコースイソメラーゼの結晶成長kineticsに及ぼす圧力効果, 生体高分子結晶成長ワークショップ, 2003年1月.
9.	鈴木良尚, 澤田勉, 田村勝弘 : 高粒子濃度におけるコロイド結晶化及び凝集条件の探索, 徳島大学サテライトベンチャービジネスラボラトリー平成12年度第3回講演会, 2001年3月.
10.	Yoshihisa Suzuki, Satoru Miyashita, Tsutomu Sawada, Gen Sazaki, Toshitaka Nakada, Toshiaki Arao, Katsuhiro Tamura and Hiroshi Komatsu : Protein crystallization and high pressure, workshop Protein Crystallization and Interfacial Phenomena -Present and Future-, Feb. 2001.

特許:

1.	田村勝弘, 村本桂久 : 低圧ガス加圧法による液体中の溶存酸素除去方法, 特願2004-337942 (2004年11月), 特開2006-141319 (2006年6月), 特許第4427666号 (2009年12月).
2.	田村勝弘, 村本桂久 : 果汁の殺菌方法, 特願2004-246344 (2004年8月), 特開2006-61053 (2006年3月), 特許第4359680号 (2009年8月).

科学研究費補助金 (KAKEN Grants Database @ NII.ac.jp)

微生物の代謝熱測定を利用した環境汚染気体のバイオアッセイ (研究課題/領域番号: 20510025 )
酵母DNAマイクロアレイを用いた環境汚染気体の毒性評価 (研究課題/領域番号: 16510024 )
高圧マイクロ熱量計を用いた微生物の代謝熱測定による環境汚染気体のバイオアッセイ (研究課題/領域番号: 13680629 )
細胞の圧ストレスと麻酔の圧拮抗を利用した酵母のアルコール耐性の強化 (研究課題/領域番号: 04808045 )
研究者番号（00093873）による検索

名誉教授 : 田村勝弘

研究活動

個人のホームページ

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著書・論文

著書:

学術論文(審査論文):

学術論文(紀要・その他):

学術レター:

総説・解説:

国際会議:

国内講演発表:

その他・研究会:

特許:

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