Tokushima University / Educator and Researcher Directory --- Ishida, Keisuke

Field of Study

○	Geology
○	Geology
○	Stratigraphy and Paleontology
○	Geology
○	Geology
○	Stratigraphy and Paleontology
○	Stratigraphy and Paleontology
○	Geology
○	Geology
○	Geology
○	Geology
○	Geology
○	Geology
○	Geology

Subject of Study

○	四国の秩父累帯付加コンプレックスのユニット解析 (秩父累帯, 微化石解析, 海洋プレート層序, テレーン解析, 石灰岩, チャート, 古生代, 中生代, ペルム紀, 三畳紀, ジュラ紀)
○	Shan-Thai衝突帯の形成と古テチス海の閉鎖事変の解明 (海洋プレート層序)
○	四国秩父累帯の非海成∼斜面海盆堆積相の層序 (中生代, 物部川層群, 鳥巣層群, 軟体動物化石, 浅海層)
○	微化石をトレーサーとした西南日本付加体の削剥イベント研究 (後背地解析, モラッセ, 海洋プレート層序, 西南日本外帯, 韓国慶尚盆地, 微化石年代)
○	徳島県産国会議事堂大理石の研究 (石灰岩, 秩父累帯, 黒瀬川帯, テレーン解析, Tokushima prefecture, 国会議事堂)
○	三畳紀コノドントの生層序と古生物地理 (コノドント, 遠洋性堆積物, 炭酸塩岩, 古生物地理, 中生代, 三畳紀)
○	和泉層群の放散虫生層序の研究 (和泉層群, 放散虫年代, 白亜紀, 前弧海盆)
○	四国東部の地質環境 (地域地質調査, 地形区分, 地すべり, 第四紀層, 断層)
○	アジア東縁の中·古生代付加体と関連堆積相の研究 (極東ロシア, 韓国, パラワン島, 軟体動物化石, 微化石解析)
○	四国の四万十累帯の岩相層序と放散虫年代 (海洋プレート層序, テレーン解析, 地帯区分, 微化石年代, 中生代)
○	Development and formation of the crust of the Philippine Island Arc
○	フィリピン変動帯の微化石年代と島弧初期火成活動
○	コノドント集合体の復元と分類
○	自然遺産の文化財登録

Book / Paper

Book:

1.	阿南市教育委員会(編), Keisuke Ishida and 安間了 : 若杉山遺跡発掘調査報告書, 阿南市教育委員会, 阿南市, Mar. 2019.
2.	阿南市教育委員会(編), Keisuke Ishida and 安間了 : 若杉山遺跡発掘調査報告書, 阿南市教育委員会, 阿南市, Mar. 2019.
3.	徳島県教育委員会(編), Keisuke Ishida and 安間了 : 赤色顔料生産遺跡及び関連遺跡の調査若杉山遺跡発掘調査編, 徳島県教育委員会, Tokushima, Mar. 2019.
4.	徳島県教育委員会(編), Keisuke Ishida and 安間了 : 赤色顔料生産遺跡及び関連遺跡の調査若杉山遺跡発掘調査編, 徳島県教育委員会, Tokushima, Mar. 2019.
5.	西本和哉, Keisuke Ishida and 植地岳彦 : 赤色顔料生産遺跡及び関連遺跡の調査採掘遺跡土器編, 徳島県教育委員会, Tokushima, Mar. 2017.
6.	徳島県教育委員会(編) and Keisuke Ishida : 赤色顔料生産遺跡及び関連遺跡の調査採掘遺跡土器編, 徳島県教育委員会, Tokushima, Mar. 2017.
7.	徳島県教育委員会(編) and Keisuke Ishida : 赤色顔料生産遺跡及び関連遺跡の調査採掘遺跡石器編, 徳島県教育委員会, Tokushima, Mar. 2017.
8.	徳島県教育委員会(編) and Keisuke Ishida : 南海地震阿波地震津波碑及び津波標石碑調査報告書, 徳島県教育委員会, Tokushima, Mar. 2017.
9.	西本和哉, 阿部直樹, Keisuke Ishida, 岡本治代, 高島芳弘, 早渕隆人 and 向井公紀 : 赤色顔料生産遺跡及び関連遺跡の調査採掘遺跡石器編, 徳島県教育委員会, Tokushima, Mar. 2016.
10.	徳島県教育委員会(編) and Keisuke Ishida : 赤色顔料生産遺跡及び関連遺跡の調査採掘遺跡石器編, 徳島県教育委員会, Tokushima, Mar. 2016.
11.	「四国地方」編集委員会(編) and Keisuke Ishida : 日本地方地質誌7「四国地方」, 朝倉書店, Tokyo, Feb. 2016.
12.	日本地質学会(編), Keisuke Ishida and 香西武 : 日本地方地質誌第7巻四国地方, 朝倉書店, Tokyo, Feb. 2016.
13.	阿波学会60周年記念誌刊行委員会(編) and Keisuke Ishida : 発見!徳島の自然と文化, 阿波学会60周年記念誌刊行委員会, Tokushima, Dec. 2014.
14.	徳島県阿波市教育委員会(編) and Keisuke Ishida : 国指定天然記念物「阿波の土柱」緊急調査報告書, 徳島県阿波市・阿波市教育委員会, Tokushima, Mar. 2013. (Summary) 国指定天然記念物「阿波の土柱」の保護保存管理計画策定のための緊急調査を行い，中央構造線の運動と土柱層の特性を背景とした崩壊侵食地形としての地質地形の成立環境，保存管理に向けた植生の除去，工作物の景観への影響の軽減，遊歩道の安全確保，土柱地形の発達過程理解のための追加指定を考慮した指定地外の土柱地形の保護管理などを検討し，整備活用の基本方針，保存管理体制と整備活用計画を審議の上まとめた．
15.	早渕隆人(編) and Keisuke Ishida : 舎心山常住院太龍寺四国八十八箇所霊場第21番札所, 徳島県教育委員会, Tokushima, Mar. 2013. (Summary) 世界文化遺産を目指した遍路路，四国八十八箇所霊場の登録のため，石造物調査を太龍寺道・いわや道で行い，21番札所太龍寺の江戸時代後期以降の建造物の礎石等には，大理石と珪石が使われていることを確認，採掘跡を特定した．珪石採掘跡は霊廟の裏，大理石採掘跡は太龍寺南西のいわや道尾根沿いにあり，天然の節理を巧みに利用し効率的に採掘，礎石に加工途中の同質の大理石材が残されていたことなどを報告した．
16.	一般社会法人日本応用地質学会中四国支部(編) and Keisuke Ishida : 中四国地方の応用地質学, 高浜印刷, 島根(日本国), Oct. 2010. (Summary) 本人はColumn 10 国会議事堂の大理石:文化財の''発掘'' -徳島県産大理石を例に-．p.79. Column 11「ドイツ兵の慰霊碑」-和泉層群砂岩石材に進行する建立後の風化の影響-．p.80. Column 12 600年を経て健在 -四国八十八カ所遍路道の花崗岩製丁石-．p.81. を担当，執筆した．
17.	早渕隆人(編) and Keisuke Ishida : 阿波遍路道ー鶴林寺道・太龍寺道・いわや道ー, 徳島県教育委員会文化財課, Tokushima, Jan. 2010. (Summary) 鶴林寺参詣道の丁石には花崗岩製のものと，花崗岩質砂岩製，ならびにチャート片の多いワッケ砂岩製のものがあり，花崗岩製のものと，花崗岩質砂岩製のものは，紀年銘が1300年代後半の南北朝時代に遡ること，花崗岩製の丁石は岩質が御影石に比較できることを論じた．太龍寺参詣道の花崗岩製丁石も同様の御影石に比較され同時期にもたらされたことを論じた．
18.	阿波学会紀要編集委員会(編), Keisuke Ishida, 山本裕史, 飯山直樹, 木下覚, 山城孝, 東條秀徳, 吉田正隆, 吉田一夫, 徳山豊, 坂東治男, 富島啓次, 川添和義, 井河明子, 黒崎仁資, 岡山真知子, 稲飯幸生, 立石恵嗣, 羽山久男, 澤田順子, 橘禎男, 高橋晋一, 磯本宏紀, 仙波光明, 豊田哲也, 新孝一 and 筆頭他共著者89名 : 美馬市美馬町総合学術調査報告, Tokushima Prefectural Library, Tokushima, Jul. 2009.
19.	Francis Hirsch, Keisuke Ishida, Takeshi Kozai, Assanee Meesook, Annachiara Bartolini, Lydia Perelis-Grossowicz and Jean Guex : Introductuion to Excursion A1: The Triassic - Jurassic contact and the post-orogenic Jurassic marine sequence along the Tak - Mae Sot Highway. 115-126, --- In: Charusiri, P. (ed.) "Guide book of the Pre-Symposium Geology Excursion of 4th IGCP 516-GREAT 2008-5th APSEG". 126pp. ---, UNESCO-IUGS-IGCP and Chulalongkorn University, Bangkok (Thailand), Nov. 2008. (Summary) Shan-Thai衝突帯を横断するTac-Mae Sot道路沿いの層序セクションにおいて，三畳系とジュラ系の層序関係が顕著な不整合であることを記載した．三畳系はMae Sariang層に属し，放散虫チャートの上限は三畳紀後期Norian末∼Rhaetianに及ぶ．下部ジュラ系の基底礫岩には基盤の三畳系由来のチャート礫と石灰岩礫が多量に含まれることを，コノドントと放散虫により解析し，当地におけるメソテチス海の閉鎖がジュラ紀初期に起こったことを解説した．
20.	Francis Hirsch, Keisuke Ishida, Takeshi Kozai, Assanee Meesook, Annachiara Bartolini, Lydia Perelis-Grossowicz and Jean Guex : Introductuion to excursion A1: The Triassic - Jurassic contact and the post-orogenic Jurassic marine sequence along the Tak - Mae Sot Highway, --- In: Charusiri, P. (ed.) "Guide book of the Pre-Symposium Geology Excursion of 4th IGCP 516-GREAT 2008-5th APSEG" ---, UNESCO-IUGS-IGCP and Chulalongkorn Univ., Bangkok, Nov. 2008.
21.	阿波学会紀要編集委員会(編), Keisuke Ishida, 山本裕史, 飯山直樹, 木下覚, 山城孝, 東條秀徳, 吉田正隆, 吉田一夫, 徳山豊, 坂東治男, 富島啓次, 川添和義, 井河明子, 黒崎仁資, 岡山真知子, 稲飯幸生, 立石恵嗣, 羽山久男, 澤田順子, 橘禎男, 高橋晋一, 磯本宏紀, 仙波光明, 豊田哲也, 新孝一 and 筆頭他共著者89名 : 美馬市木屋平総合学術調査報告, Tokushima Prefectural Library, Tokushima, Jul. 2008.
22.	徳島県教育委員会(編) and Keisuke Ishida : 徳島の文化財, 徳島県教育委員会, Tokushima, Mar. 2007. (Summary) 徳島県の文化財のうち，名勝と天然記念物(地質鉱物)を担当．総論では，地質時代の自然環境変遷とプレート運動による地質環境形成を解説，各指定物件の自然環境指標，象徴としての位置づけ，ならびに文化財としての意けを論じた．
23.	日本の地質増補版編集委員会(編) and Keisuke Ishida : 「日本の地質」増補版, KYORITSU SHUPPAN.CO.,LTD, Tokyo, Aug. 2005. (Summary) 本人は「VIII 四国地方」の第1章中·古生界，第2章新生界，第3章海底地質，第5章その他の補遺項目，を担当·執筆．1991年発行の「四国地方(日本の地質8巻)」以降の研究成果について，とくに研究が目覚ましい四国東部地域の，秩父累帯および四万十累帯全域にわたって統一的に，海洋プレート層序と生層序の検討，付加体のユニット解析と被覆岩層との層序関係や堆積相解析にもとづく岩相層序区分を改訂，付加体構成ユニットの配列と地帯区分，境界断層の記述を行い，断面構造を示した．また資源や歴史·文化との関わりから国会議事堂の大理石石材産地の解明研究についても紹介した．構造発達史的背景と研究経緯を論説し，関連文献をCD-ROMで添付した．
24.	徳島県県民環境部環境局環境企画課(編) and Keisuke Ishida : 徳島県環境基本計画(資料編), Tokushima Prefectural Government, Tokushima, Mar. 2004. (Summary) 徳島県の環境基本計画に必要な地形·地質·土壌に関する情報を，四国地方土木地質図の編纂(1998)の成果とそれ以降の四国東部地域での新知見をもとに，徳島県の地帯区分，層序，地質構造を中心に解説した．
25.	Galina Kirillova, Borris Natal'in, Selgey Zyabrev, Takashi Sakai, Keisuke Ishida, Naoto Ishida, Tohru Ohta and Takeshi Kozai : Upper Jurassic-Cretaceous Deposits of East Asian Continental Margin along the Amur River, --- Field Excursion Guidebook ---, UNESCO-IUGS-IGCP and Russian Academy of Sciences, Khabarovsk (Russia), Sep. 2002. (Summary) ユネスコのIGCP(国際地質対比計画)434プロジェクトの第4回国際シンポジウム(ハバロフスク)における現地見学会の案内書．アムール川下流域のジュラ-白亜紀付加体·前弧海盆堆積相の層序と構造的位置，地史的発達過程について論文集形式で論述．本人は，KhabarovskコンプレックスとKomsomolskコンプレックスのジュラ-白亜の層序と放散虫年代を担当．
26.	那賀川町史編さん委員会(編) and Keisuke Ishida : 那賀川町史上巻, 徳島県那賀郡那賀川町, Tokushima, Mar. 2002. (Summary) 自然編地誌の地質を担当，執筆．那賀川町が位置する那賀川平野の地下地質をボーリング資料に基づき解説．沖積層を基底礫層，下部砂層，中部泥層，上部砂層，上部礫層，最上部泥層に区分して，那賀川平野の発達過程を論述した．出島地区科学センターのボーリングコアより火山灰層を検出し，ガラスの組成と屈折率から，鬼界アカホヤと同定，那賀川平野では，中部泥層の下底付近に狭在することを断面図で示し，地下深度分布から，縄文海進高潮期∼アカホヤテフラ降下当時の古地形を推定した．
27.	波田重煕, 平朝彦, 阿子島功, 田代正之, 岡村真, 鹿島愛彦, 高橋治郎, Keisuke Ishida, 谷山穣, 石塚英男, 甲藤次郎, 小玉一人, 有田正史, 長谷川修一, 桑原啓三, 寺戸恒夫, 末峯章, 細田豊, 日浦啓全, 安藤雅孝, 寒川旭 and 市川彗 : 四国地方土木地質図および同解説書, (財)国土開発技術研究センター, Tokyo, Mar. 1998. (Summary) 建設および防災事業の多方面にわたって活用できる地質情報を四国地方に関して統一的にまとめ，解説した著書．本人は編纂委員会委員として，四国東部地域の地質図を編纂，地質(和泉層群，秩父帯，黒瀬川帯，三宝山帯，四万十帯)，名勝の執筆と口絵を担当．20万分の1の地質図，地すべり防止区域分布図，活断層リニアメント·震源位置図，ならびに解説書の地形·地質，地下資源，地盤の工学的性質，土木構造物の関係，災害の関わり，地質に関する名勝，資料編から構成される．
28.	地学団体研究会(編) and Keisuke Ishida : 新版地学事典, Heibonsha Limited, Publishers, Tokyo, Tokyo, Oct. 1996. (Summary) 本書は1970年刊行の旧版地学事典を全面改訂したもの．改訂にあたっては，従来の地質学用語に加えて，環境地学，プレートテクトニクスやシーケンス層序学の用語が大幅に増加された．筆者は西南日本外帯の中·古生界の地層名を担当．1980年代以降の微化石層序，ならびに付加コンプレックスの区分と構成および配列に関する新たなデータを加えて記述した．
29.	羽ノ浦町誌編纂さん委員会(編) and Keisuke Ishida : 羽ノ浦町誌自然環境編, 徳島県那賀郡羽ノ浦町, Tokushima, Mar. 1996. (Summary) 自然環境編の地質を担当，執筆．羽ノ浦丘陵に分布する白亜紀層と産出する化石について解説した．学術資料として使用できることと同時に，中学生にも理解できることの両面に配慮して，白亜紀という地質時代，白亜系模式地であるフレンチアルプスの模式層序，プレート運動とパンゲア超大陸の分裂，海水準変動と地層形成，アンモナイトの海と放散虫の海について解説した上で，四国の地質区分と羽ノ浦町の地質学的位置づけ，羽ノ浦丘陵の地質と古生物の研究史，下部白亜系の層序，勝浦川地域や物部川地域との対比を論述した．産出化石については，古生物図集として軟体動物化石と放散虫微化石の写真を豊富に掲載し，解説した．
30.	海南町史編さん委員会(編) and Keisuke Ishida : 海南町史上巻, 徳島県海部郡海南町, Tokushima, Nov. 1995. (Summary) 自然編の第3節地質を担当，執筆．海南町の地質学的位置づけ，町内の四万十帯の研究史，地帯区分と岩相層序および微化石年代を中心に論述し，地質図に示した．町内の四万十北帯と南帯を画する安芸構造線の位置と南北両側の地質の検証により，天然記念物「加島の底痕群」が中生代ではなく，古第三系に属するものであることを論説した．また町内に分布する含銅硫化鉄鉱床の地質学的位置づけについて言及した．
31.	日本の地質「四国地方」編集委員会(編) and Keisuke Ishida : 四国地方(「日本の地質」8), KYORITSU SHUPPAN.CO.,LTD, Tokyo, Jun. 1991. (Summary) 四国地方の地質を地質体ごとに解説．地下構造の物理解析，応用地質，鉱物資源や周辺の海底地質について論述した著書．本人は第2章7項(6)「那賀川流域の秩父累帯南帯」を執筆．四国東部地域に分布するジュラ∼下部白亜系の那賀川層群，鳥巣層群ならびに白亜系の正木谷層，栩谷層の岩相層序と微化石による年代を記述し，各地層の地体配列上の帰属，ならびに仏像構造線について論述した．
32.	岩崎正夫(解説·写真) and Keisuke Ishida : 徳島県地学図鑑, 社団法人徳島新聞社, Tokushima, Dec. 1990. (Summary) 徳島県下で産する岩石，鉱物，地層，化石，地形，堆積構造や変形構造，岩石の組織などを解説した図鑑．本人は微化石とシルル紀サンゴ化石を担当，執筆．放散虫とコノドントの化石を電子顕微鏡写真で示し，生物学的分類や，抽出方法，地質学的な意味について解説した．また木沢村坂州のシルル紀石灰岩から産するクサリサンゴは県内最古の化石のひとつであり，この石材が国会議事堂の装飾用内壁材に使用されていることなどを解説．
33.	藤田至則·粕野義夫(編) and Keisuke Ishida : 列島の生い立ち(カラーシリーズ「日本の自然」第9巻), Heibonsha Limited, Publishers, Tokyo, Tokyo, Jun. 1988. (Summary) 日本列島の形成に関する過去2億年間の環境進化史を，環太平洋変動の視点からまとめ，カラー写真と図表で紹介した．本人は第3章2項「外帯の海」を執筆．四国山地を例に西南日本外帯の地体配列とその形成過程モデルを解説．放散虫やコノドント等の微化石を用いた研究で，三波川帯から四万十帯の地層や源岩の堆積年代が解明されること，収束域における海山の崩壊が古期の異地性岩塊をもたらしたことを論述．
34.	徳島県震災対策調査研究会(編) and Keisuke Ishida : 徳島県の震災対策に関する調査研究, Tokushima Prefectural Government, Tokushima, Oct. 1982. (Summary) 徳島県地域の地理的環境下で予想される地震災害に関して，地震動による被害と二次災害への対策の現状を明らかにし，震災対策に関する提言をまとめた．本人は，第1章「地震の想定に関すること」を執筆した．日本列島に被害をもたらした地震活動を総括し，県下に被害を与えた地震と中央構造線および南海トラフ下でのプレート運動との関連性を議論し，基礎的条件としての地震の想定を行った．

Academic Paper (Judged Full Paper):

1.	Queaño L. Karlo, Dimalanta B. Carla, Jr. P. Yumul Graciano, Marquez J. Edanjarlo, Faustino-Eslava V. Decibel, Suzuki Shigeyuki and Keisuke Ishida : Deconstructing the Zambales Ophiolite Complex: Evidence from sedimentologic and radiolarian biostratigraphic studies, The Terrestrial, Atmospheric and Oceanic Sciences Journal,
2.	Murat Ali Kilic, Pablo Plasencia, Keisuke Ishida, Jean Guex and Francis Hirsch : Evolutionary rebounds in Late Triassic Gondolelloidea (Conodonta), Geobios, (Summary) The phylogeny and distribution of Triassic gondolelloid conodont multi-elements reveals aspects of their natural history. Conodont phylogeny incorporates the morphologic riposte to temperature as well as to eustatic cycles, expressed in speciation, radiation and extinction as these are not fortuitous and evolution uses proteromorphosis (reappearance of ancestral morphs) as a reaction to sublethal environmental stress. It is often followed by radiation of fully developed forms, in the recovery stage after extinction, timely matching transgressions. The Late Triassic, an extremely long time span of 37 Ma represents 70 % of the total length of the period. Evolutionary rebounds after quasi extinction of subfamily Neogondolellinae, by radiation, out of the single surviving genus Paragondolella, of Julian genera Metapolygnathus and Mazzaella, so as Tuvalian -Lacian genera Hayashiella-Carnepigondolella-Ancyrogondolella. The survival of the clade throughout Alaunian and Sevatian took place by successive retrogradations (proteromorphosis) of the Alaunian Mockina and Sevatian - Rhaetian Misikella, bringing no ultimate post-Rhaetian recovery. (Keyword) Triassic / conodonts / phylogeny / evolutin / proteromorphosis
3.	Murat Ali Kilic, Pablo Plasencia, Keisuke Ishida and Francis Hirsch : To the Natural History of the Triassic Gondolellacea (Conodonta), --- Evolutionary trends ---, (Summary) The phylogeny and distribution of Triassic gondolellacean conodont multi-elements reveals aspects of their natural history. In conodontphylogeny, taxonomy incorporates the morphologic riposte to eustatic cycles, expressed in speciation, radiation and extinction as these are not fortuitous and evolution uses diverse strategies such as heterochrony (pro-genesis and neoteny) in response to stress generating events. Paedomorphosis (also called Proteromorphosis) is a reaction to sublethal environmental stress. It is often followed by radiation of fully developed forms, in the recovery stage after extinction, timely matching transgressions. Neoteny during eustatic high stands, often precedes extinction. This was the case of the Alaunian Mockina whereafter the ultimate paedomorphic Misikella brought no post-Rhaetian recovery. The cryptic gondolellid features, encoded in ``neospathid'' proteromorphs permitted the conodont survival throughout the entire Triassic, signalling Dienerian, Anisian, Ladinian, Carnian, and Norian crises, extreme and ultimately vain in the terminal Rhaetian.
4.	Keisuke Ishida, Teiji Mikami, Francis Hirsch and Murat Ali Kilic : Carnian-Rhaetian platform element conodonts from Ryuga-Take, Tamba Belt, Kyoto, SW Japan, , (Summary) hree levels are identified in the Ryuga-ishi limestone of Mt. Ryuga Take, North-West Kyoto, yielding Late Carnian to Rhaetian conodonts. The RyKMLS level at Ashimidani comprises Middle Tuvalian Metapolygnathus lindae, M. nodosus and Carnepigondolella zoae; The Ryuga-Ishi RyB3 level yields Late Tuvalian Metapolygnathus noah, Carnepigondolella pseudodiebeli, C. ryugaishii n.sp., Ancyrogondolella orchardi and Tuvalian-Lacian Metapolygnathus communisti, M. pseudoechinatus, Ancyrogondolella primitia; The Ryuga-Ishi RyC level contains Lacian Metapolygnathus parvus, M. ?echinatus, Ancyrogondolella quadrata, A. spatulata, Alaunian Mockina postera, M. englandi, M. elongata, M. shamiseni; Sevatian M. bidentata, M. hisaidaniensis and Rhaetian Misikella rhaetica. Comparison with the fauna of Southern Europe (e.g. Sicily) shows Tethyan affinity. A link across the Triassic Izanagi Plate between the ``Izanami Plateau (seamount swarm)'' in Jurassic accretionary complexes in Japan and N. American Wrangellia terrane is suggested, while C. ryugaishii n.sp., Mockina shamiseni and M. hisaidanensis confer a certain endemism to the Middle - Late Norian Izanami fauna.
5.	Murat Ali Kilic, Pablo Plasencia, Keisuke Ishida and Francis Hirsch : Reflections on the apparatus of Triassic Gondolellacea (Conodonta) and the question of sexually dimorphs?, Revista Italiana di Paleontologia e Stratigrafia, No.13 Publicacion Especial, (Summary) The Triassic superfamily Gondolellacea consists of the families Gondolellidae and Gladigondolellidae, each having characteristic fundamental septi- or octomembrate apparatus types. In Gladigondolellidae, the morphotype Cratognathodus has been held as the immature form of Gladigondolella, both having similar Anisian-Carnian ranges (Kozur and Mostler, 1972) or as one of two P2 elements in the apparatus of Gladigondolella (Hirsch, 1994). Cratognathodus and Gladigondolella have also been regarded as separate genera (Koike, 1999; Orchard, 2005; Kolar et al., 2005). The debate about the existence of a single or more genera in the family Gladigondolellidae has been revived since Lambert et al. (2007) have observed roughly equivalent numbers of dimorphic P2 elements in gondolellid apparatuses that may represent individual conodont animals as either an asymmetric pair or two complete pairs, or may represent different individuals by indicating sexual dimorphism. Numerical evidence of mutual distribution of P1 and P2 elements provides however no support for independent genera and the hypothesis of sexual dimorph P2 elements conforms with a Gladigondolella apparatus of eight elements.
6.	Ken-ichi Nishiyama, Ken-ichi Nakao, 辻野泰之, 元山茂樹 and Keisuke Ishida : 小松島市の地質と地形, 阿波学会紀要, No.64, 1-10, 2023. (Link to Search Site for Scientific Articles) ● CiNii @ National Institute of Informatics (CRID): 1520859073066920832 (CiNii: 1520859073066920832)
7.	伊藤博信, 長谷川修一, 山中稔, Ken-ichi Nishiyama and Keisuke Ishida : Distribution and Origin of Acidic Soil on the Cut Slope of the Shikoku Expressway, Journal of the Japan Society of Enginneering Geology, Vol.63, No.3, 96-111, 2022. (Keyword) Acidic soil / Pyrite / Median Tectonic Line / Hydrothermal alteration (Link to Publication Site) ● Publication site (DOI): 10.5110/jjseg.63.96 (Link to Search Site for Scientific Articles) ● CiNii @ National Institute of Informatics (CRID): 1390013087508746880 ● Search Scopus @ Elsevier (DOI): 10.5110/jjseg.63.96 (DOI: 10.5110/jjseg.63.96, CiNii: 1390013087508746880)
8.	Keisuke Ishida : 新たな国指定天然記念物及び名勝「大歩危小歩危」, 阿波学会紀要, No.62, 153-160, 2019. (Summary) 国の文化審議会の答申をもとに，2014年に国指定天然記念物「大歩危」が誕生し，2015年には国名勝にもダブル指定された．この度，2017年11月の答申により，小歩危も追加指定されることとなり，2018年2月134日に国指定天然記念物及び名勝「大歩危小歩危」が誕生した．これまでの取り組みを振り返って，見所を紹介する． (Link to Search Site for Scientific Articles) ● CiNii @ National Institute of Informatics (CRID): 1523106605645887488 (CiNii: 1523106605645887488)
9.	Ken-ichi Nishiyama, Keisuke Ishida, 橋本寿夫, 辻野泰之, Ken-ichi Nakao and 殿谷梓 : 三好市の地質と地形:その生い立ちと特質, 阿波学会紀要, Vol.62, 1-11, 2019. (Link to Search Site for Scientific Articles) ● CiNii @ National Institute of Informatics (CRID): 1521136280032705024 (CiNii: 1521136280032705024)
10.	Jr. P. Yumul Graciano, Dimalanta B. Carla, Salapare C. Ricky, Queano L. Karlo, Faustino-Eslava V. Decibel, Marquez J. Edanjarlo, Ramos T. Noelynna, Payot D. Betchaida, Guotana Miguel R. Juan, Gabo-Ratio Aira S. Jillian, Armada T. Leo, Padrones T. Jenielyn, Keisuke Ishida and Suzuki Shigeyuki : Slab rollback and microcontinent subduction in the evolution of the Zambales Ophiolite Complex (Philippines): A review, Geoscience Frontiers, Vol.11, 23-36, 2019. (Summary) New radiolarian ages show that the island arc-related Acoje block of the Zambales Ophiolite Complex is possibly of Late Jurassic to Early Cretaceous age. Radiometric dating of its plutonic and volcanic-hypabyssal rocks yielded middle Eocene ages. On the other hand, the paleontological dating of the sedimentary carapace of the transitional mid-ocean ridge - island arc affiliated Coto block of the ophiolite complex, together with isotopic age datings of its dikes and mafic cumulate rocks, also yielded Eocene ages. This offers the possibility that the Zambales Ophiolite Complex could have: (1) evolved from a Mesozoic arc (Acoje block) that split to form a Cenozoic back-arc basin (Coto block), (2) through faulting, structurally juxtaposed a Mesozoic oceanic crust with a younger Cenozoic lithospheric fragment or (3) through the interplay of slab rollback, slab break-off and, at a later time, collision with a micro-continent fragment, caused the formation of an island arc-related ophiolite block (Acoje) that migrated trench-ward resulting into the generation of a back-arc basin (Coto block) with a limited subduction signature. This Meso-Cenozoic ophiolite complex is compared with the other oceanic lithosphere frag-ments along the western seaboard of the Philippines in the context of their evolution in terms of their recognized enviroments of generation. (Keyword) Ophiolite / Slab rollback / Radiolarians / Subduction / Zambales (Tokushima University Institutional Repository) ● Metadata: 116192 (Link to Publication Site) ● Publication site (DOI): 10.1016/j.gsf.2018.12.008 (Link to Search Site for Scientific Articles) ● Search Scopus @ Elsevier (DOI): 10.1016/j.gsf.2018.12.008 (Tokushima University Institutional Repository: 116192, DOI: 10.1016/j.gsf.2018.12.008)
11.	Ken-ichi Nishiyama, Keisuke Ishida, Ken-ichi Nakao and 辻野泰之 : 「ドイツ橋」および「ドイツ兵の慰霊碑」に使用された撫養石石材の産地と経年風化, 阿波学会紀要, Vol.61, 177-184, 2017. (Summary) 鳴門市域に分布する砂岩石材「撫養石」を用いて造られている「ドイツ橋」と「ドイツ兵の慰霊碑」の風化程度を評価するとともに，大正∼昭和初期に採掘が行われていた石切場を推定した．聞き取りの結果，石切場は鳴門市中山の丘陵斜面で行われていたことが判明した．「ドイツ橋」と「ドイツ兵の慰霊碑」について，目視による点検ならびに非破壊計測である色彩測定を実施した．その結果，林内にある「ドイツ橋」の風化程度は軽微であるが，強い直達日射を受ける「ドイツ兵の慰霊碑」の南西端の石柱で，顕著な亀裂が形成されていることを確認した．劣化の進行に対する対策としては，石材への直達日射の軽減や，石材表面への散水・洗浄を低減することで乾湿繰り返しを低下させることなどが考え得る． (Keyword) 撫養石 / ドイツ橋 / ドイツ兵慰霊碑 / 風化 (Tokushima University Institutional Repository) ● Metadata: 112905 (Link to Search Site for Scientific Articles) ● CiNii @ National Institute of Informatics (CRID): 1050583647829913344 (Tokushima University Institutional Repository: 112905, CiNii: 1050583647829913344)
12.	Ken-ichi Nishiyama, 瀬部直之, Keisuke Ishida, Ken-ichi Nakao and 辻野泰之 : Formative processes of Naruto straits based on geomorphological and geological features, 阿波学会紀要, Vol.61, 1-10, 2017. (Summary) 鳴門海峡に関する既存の地形・地質学的研究をレビューするとともに，海峡近隣の小鳴門海峡で掘削されたボーリング試料の分析を行い，新第三紀以降の鳴門海峡の形成過程についての議論を整理した．鳴門海峡は，基盤をなす和泉層群の差別侵食によって形成された岬地形に，約21万年前以降に海水が播磨灘側へ流入するようになって成立したと考える説が有力である．渦潮を伴う強い海流による海底の侵食が海釜を形成した．海水準変動により，氷期には鳴門海峡は陸化し，間氷期には水没する変化が繰り返されたと考えられる． (Keyword) 鳴門海峡 / 和泉層群 / 海釜 / 海水準変動 (Tokushima University Institutional Repository) ● Metadata: 112904 (Link to Search Site for Scientific Articles) ● CiNii @ National Institute of Informatics (CRID): 1050865122806623488 (Tokushima University Institutional Repository: 112904, CiNii: 1050865122806623488)
13.	Suzuki Shigeyuki, Keisuke Ishida, Yamashita Shinji and Takesue Norito : Deformation in shear zone of the Butsuzo Tectonic Line under syn-sedimentary to diagenetic conditions, Abstracts Volume of GSA 2016 Denber, Colorado, USA, Vol.Online, No.#281331, Session265-Booth438, 2016. (Summary) The Butsuzo Tectonic Line (BTL) is a major fault which separates the Chichibu Belt (lower Paleozoic to lower Cretaceous) and the Shimanto Belt (lower Cretaceous to lower Miocene), Outer Side of Southwest Japan. But brittle to ductile fault shear zone is not always associated is contentious. Fieldwork has been done in the rocky coast of Warabiishi, Anan City, Tokushima Prefecture, where continuous successions from the Chichibu Belt to the Shimanto Belt are exposed. Skills for sedimentary facies analysis as well as structural analysis were called for because major deformation of the activity of the BTL was formed under syn-sedimentary condition as below. The thickness of the BTL in the study area is about 250m and composed of alternation of sandstone dominant mélange and mudstone dominant mélange. The sandstone dominant mélange is about 50 to 100m thick and composed of lenticular coarse- to medium-grained sandstones (generally 50cm to 5m in thickness) and thin mudstones (generally 5 to 20cm). The mudstone dominant mélange is about 5 to 20m thick and composed of lenses and fragments of sandstones, mudstones, limestones, cherts and basic volcanic rocks in mudstone matrix. The mélange comprise two sets of layers, Y and P. The P-layer (cut by Y-layer) is composed of alternation of mudstones and, lenticular layers of sandstones and varicolored mudstones which are inclined to the Y-layer. The Y-layer is continuous, a few cm to about 1m thick layer composed of inclusions (blocks, lenses, boudines with necking) and varicolored mudstones with thin parallel lamination-like structure. Flow deformed inclusions have σ type asymmetrically swirled structure. Under microscope, the lamination-like varicolored mudstone layers (0.5 to 2mm) have set of continuous Y shears as layer boundaries and P foliations defined by recrystallized clay minerals which inclined to the Y shears. The Y shears have no gauges and dark seams, and just cut P foliations. Riedel shears are also identified. The flow deformation of inclusions and Y shears without gauge suggests that the shear structures might be formed under syn-sedimentary to diagenetic conditions. The pre-lithification structures indicate overall left-lateral displacement.
14.	Suzuki Shigeyuki, Peña E. Rolando, Tam A. Tomas, Jr. P. Yumul Graciano, Dimalanta B. Carla, Usui Mayumi and Keisuke Ishida : Development of the Philippine Mobile Belt in northern Luzon from Eocene to Pliocene, Journal of Asian Earth Sciences, Vol.Special issue "Crust Mantle Evolution", No.(published online), in-press, 2016. (Summary) The origin of the Philippine Archipelago is characterized by the combination of the oceanic Philippine Mobile Belt (PMB) and the Palawan Continental Block (PCB). This paper is focused on the geologic evolu- tion of the PMB in northern Luzon from Eocene to Pliocene. The study areas (northern Luzon) are situated in the central part of the PMB which is occupied by its typical components made up of a pre-Paleocene ophiolitic complex, Eocene successions, Eocene to Oligocene igneous complex and late Oligocene to Pliocene successions. Facies analysis of the middle Eocene and late Oligocene to early Pliocene successions was carried out to understand the depositional environment of their basins. Modal sandstone com- positions, which reflect the basement geology of the source area, were analyzed. Major element geochemistry of sediments was considered to reconstruct the tectonic settings. The following brief history of the PMB is deduced. During the middle Eocene, the PMB was covered by mafic volcanic rocks and was a primitive island arc. In late Eocene to late Oligocene time, the intermediate igneous complex was added to the mafic PMB crust. By late Oligocene to early Miocene time, the PMB had evolved into a volcanic island arc setting. Contributions from alkalic rocks are detected from the rock fragments in the sandstones and chemical composition of the Zigzag Formation. During the middle Miocene to Pliocene, the tectonic setting of the PMB remained as a mafic volcanic island arc. (Link to Publication Site) ● Publication site (DOI): 10.1016/j.jseaes.2016.08.018 (Link to Search Site for Scientific Articles) ● Search Scopus @ Elsevier (DOI): 10.1016/j.jseaes.2016.08.018 (DOI: 10.1016/j.jseaes.2016.08.018)
15.	Queaño L. Karlo, Dimalanta B. Carla, Jr. P. Yumul Graciano, Marquez J. Edanjarlo, Faustino-Eslava V. Decibel, Suzuki Shigeyuki and Keisuke Ishida : Stratigraphic units overlying the Zambales Ophiolite Complex in Luzon, Philippines: Tectonostratigraphic significance and regional implications, Journal of Asian Earth Sciences, Vol.Special issue "Crust Mantle Evolution", No.published online, in-press, 2016. (Summary) The Zambales Ophiolite Complex (ZOC) on the island of Luzon, Philippines is one of the most well-studied crust-mantle sequences in the region. Several massifs comprise the ZOC, one of which is the Coto Block overlain by clastic sedimentary units previously dated as Eocene. Geochronologic studies from diabase, granodiorites and other late-stage magmatic products similarly yielded the same age. Succeeding tectonic models have therefore all been grounded on the assumption that the entire ZOC is Eocene. Recent investigations, however, revealed the presence of chert blocks within the Early to Middle Miocene clastic formation overlying the Acoje Block in the northern part of the ophiolite complex. Radiolarians extracted from the cherts yielded a stratigraphic range that suggests a Late Jurassic to Early Cretaceous age. The recognition of a much older age than previously reported of the ZOC warrants a re-examination of its actual distribution and genesis. Correlating with other similarly-aged ophiolites, we suggest defining a western Mesozoic ophiolite belt, largely extending from the west-central portion of the archipelago to the northeastern tip of Luzon island. Tentatively, we attribute the Mesozoic ophiolitic and associated rocks in western Luzon to an arc-continent collision involving the Philippine Mobile Belt and the Palawan Microcontinental Block. In addition, differences in the clastic compositions of the Cenozoic sedimentary formations provide material not only for deciphering the ZOC's unroofing history but also for constraining the timing of province linkage. The intermittent appearance of lithic fragments and detrital minerals from the ophiolite in the units of the Middle Miocene Candelaria Limestone and the Late Miocene to Early Pliocene Sta. Cruz Formation indicates significant but geographically variable contributions from the ophiolite complex. In the northern Zambales Range, the Sta. Cruz Formation caps the Coto Block and the Acoje Block of the ZOC, providing a minimum age for their amalgamation. (Link to Publication Site) ● Publication site (DOI): 10.1016/j.jseaes.2016.06.011 (Link to Search Site for Scientific Articles) ● Search Scopus @ Elsevier (DOI): 10.1016/j.jseaes.2016.06.011 (DOI: 10.1016/j.jseaes.2016.06.011)
16.	Murat Ali Kilic, Pablo Plasencia, Keisuke Ishida, Jean Guex and Francis Hirsch : Proteromorphosis of Neospathodus (conodonta) during the Permian - Triassic crisis and recovery, Revue de Micropaléontologie, Vol.59, No.1, 33-39, 2016. (Summary) The Permian - Triassic evolution of platform conodonts (Gondolellidae) consists mainly in developing the carina and the platform. During the sublethal environmental stress conditions subsequent to the Permian - Triassic extinction, the Wuchiapingian - Griesbachian Clarkina lineage is replaced by the primitive looking platform-lacking Dienerian - Aegean Neospathodus kummeli - Kashmirella timorensis lineage. Moreover, above Jinogondolella denticulata, end of the Capitanian Jinogondolella lineage, ``Neospathodus'' arcucristatus, an atavistic blade-like homeomorph that lacks a platform, underlies Protoclarkina crofti, of the base of the anagenetic Clarkina lineage. These primitive-looking forms are derived from their immediate ancestors by retrograde evolution, a phenomenon that has been described as proteromorphosis. Such events suggest that proteromorphosis occurs during periods of crisis, with sudden reappearance of homeomorphic forms that are atavistic representatives of the clade. The phenomenon is further substantiated by several additional retrogradations that pace the Triassic, a period prone to such events. (Keyword) Triassic / conodonts / phylogeny / evolutin / proteromorphosis (Tokushima University Institutional Repository) ● Metadata: 112468 (Link to Publication Site) ● Publication site (DOI): 10.1016/j.revmic.2016.01.003 (Link to Search Site for Scientific Articles) ● Search Scopus @ Elsevier (DOI): 10.1016/j.revmic.2016.01.003 (Tokushima University Institutional Repository: 112468, DOI: 10.1016/j.revmic.2016.01.003)
17.	Murat Ali Kilic, Pablo Plasencia, Keisuke Ishida, Jean Guex and Francis Hirsch : Conodonts versus Triassic climatic and eustatic changes, Procedia Earth and Planetary Science, Vol.15, 321-324, 2015. (Link to Publication Site) ● Publication site (DOI): 10.1016/j.proeps.2015.08.080 (Link to Search Site for Scientific Articles) ● Search Scopus @ Elsevier (DOI): 10.1016/j.proeps.2015.08.080 (DOI: 10.1016/j.proeps.2015.08.080)
18.	Murat Ali Kilic, Pablo Plasencia, Keisuke Ishida, Jean Guex and Francis Hirsch : Triassic climatic - eustatic links in conodont evolution, Abstracts and Proceedings of STRATI 2015 International Congress on Stratigraphy, 2015. (Summary) The Permian - Triassic evolution of platform conodonts (Gondolellidae) consists mainly in developing the carina and the platform. during the sublethal environmental stress conditions subsequent to the Permian - Triassic extinction, the Wuchiapingian - Griesbachian Clarkina lineage is replaced by the primitive looking platform-lacking Dienerian - Aegean Neospathodus kummeli - Kashimirella timorensis lineage. Moreover, above Jinogondolella denticulata, end of the Capitanian Jinogondolella lineage. Neospathodus arcucristatus, an atavistic blade-like homeomorph that lacks a platfrom, underlies Protoclarkina crofti of the base of the anagenetic Clarkina lineage. These primitive-looking forms are derived from their immediate ancestors by retrograde evolution, a phenomenon that has been described as protomorphosis. Such events suggest that proteromorphosis occurs during periods of crisis with sudden reappearance of homeomorphic forms that are atavistic representatives of the clade. The phenomenon is further substantiated by several additional retrogradations that pace the Triassic, a period prone to such events. The phylogeny and discussion of triassic Gondolellid conodont multi-elements revials aspects of their natural history. Conodont phylogeny incorporates the morphologic riposte to temperature as well as to eustatic cycles, expressed in speciation, radiation and extinction as these are not fortuitous and evolution uses proteromorphosis (reappearance of ancestoral morphs) as a reaction to sublethal environmental stress. It is often followed by radiation of fully developed forms, in the recovery stage of 37 Ma represents 70 % of the total length of the period. Evolutionary rebounds after quasi extinction of subfamily Neogondolellinae by radiation out of the single surviving genus Paragondolella of Julian genera Metapolygnathus and Mazzaella, so as Tuvalian - Lacian genera Hayashiella - Carnepigondolella - Ancyrogondolella. The survival of the clade throughout Alaunian and Sevatian took place by successive retrogradations (proteromorphosis) of the Alaunian Mockina and Sevatian - Rhaetian Misikella, bringing no ultimate post-Rhaetian recovery. Conclusions: 1. Conodont phylogeny under the sublethal environmental stress conditions following the Permian - Triassic extinction, was paced by proteromorphosis (reappearance of ancestral morphs). In its aftermath, reinitialization of fully developed peramorphic lineages took place. 2. The major causes of stress that affected evolutionary trends in triassic conodont lineages are environmental, such as marine regressions, anoxic episodes, and thermal or trophic (nutritional) stress. In comparizon with Cope's rule, these constraints cause decreasing sizes and morphological complexity, which have sometimes been explained by elimination of the more complex forms during extinction events. While the larger forms are more vulnerable to extinction (r-selection), more and more decreasing small forms with short life span and rapid proliferation are favoured during stressful episodes (proteromorphic retrogradation such as Cornudina, Zieglericonus or Neospathoidus, Nicoraella, Mosherella, Neocavitella and Misikella). 4. The disappearance of conodonts aw not caused by a single mass extinction event, but the result of summing up stress factors from hostile environments over a long time.
19.	Keisuke Ishida, Sigeyuki SUZUKI, Dimalanta B. Carla, Jr. P. Yumul Graciano, Zamoras R. Lawrence, Faure Michel, Hirsch Francis, Kilic Murat Ali and Placencia Pablo : Discovery of Triassic microfossils from the Buruanga Peninsula, Panai Island, North Palawan Block, Philippines, Natural Science Research, Vol.29, No.2, 5-20, 2015. (Summary) We found Middle and Late Triassic conodonts and radiolarians from the pelagic carbonates and successive siliceous sediments of the Buruanga Peninsula in Panai Island, North Palawan Block. The carbonate units, long estimated to be Jurassic, revealed late Anisian and late Norian. The pelagic limestone carapace of basalt was constrained within the conodont Gladigondolella tethydis Paragondolella excelsa Zone (late Illyrian/early Fassanian). The successive bedded-chert unit starts from Fassanian (lower Ladinian) radiolarian Triassocampe spp. Yeharaia spp. Zone. The early to late Norian conodont mixed faunas (from Ancyrogondolella quadrata Zone to Mockina bidentata Zone and Misikella hernsteini Zone) were extracted from the turbiditic clastic-carbonate unit that intertongues with the pelagic limestone/chert unit of latest Norian age (conodont Misikella hernsteini Zone). (Keyword) Triassic / carbonates / conodont / radiolarian / Buruanga Peninsula / Panai Island / North Palawan Block (Tokushima University Institutional Repository) ● Metadata: 111005 (Link to Search Site for Scientific Articles) ● CiNii @ National Institute of Informatics (CRID): 1050302172853874816 (Tokushima University Institutional Repository: 111005, CiNii: 1050302172853874816)
20.	鈴木寿志, ガウリックハンスーユルゲン, 尾上哲治, 三上禎次, 佐藤峰南, 山下大輔 and Keisuke Ishida : The Jurassic of the Northern Calcareous Alps and its Global Boundary Stratotype Section and Point (GSSP), Journal of Geological Society of Japan, Vol.121, No.3, 83-90, 2015. (Summary) This paper deals with the recent progress and status of the re- search works on the Jurassic strata of the Northern Calcareous Alps. In addition, the decision of the Jurassic GSSP (Global Boundary Stratotype Sections and Points) at the Kuhjoch section of the North- ern Calcareous Alps is explained in detail. The base of the Jurassic is defined by the occurrence of the oldest Jurassic ammonite, Psiloceras spelae tirolicum Hillebrandt & Krystyn. The Upper Triassic to Lower Jurassic successions of the Northern Calcareous Alps were developed along the passive continental margin of the Neotethys Ocean. In Middle Jurassic time, the plate tectonic situation was changed that influenced the sedimentary facies: northwest-vergenz nappe stacks occurred due to the partial close of the Neotethys Ocean. In the front of the advancing nappe, deep water radiolarite basins were devel- oped. In such basins mass flow deposits were accumulated with vari- ous sized olistholiths, which are included in the radiolarite matrices. The age determination with radiolarian fossils plays an important roll to the understanding of the formations of the Northern Calcare- ous Alps. (Tokushima University Institutional Repository) ● Metadata: 117649 (Link to Publication Site) ● Publication site (DOI): 10.5575/geosoc.2015.0010 (Link to Search Site for Scientific Articles) ● Search Scopus @ Elsevier (DOI): 10.5575/geosoc.2015.0010 (Tokushima University Institutional Repository: 117649, DOI: 10.5575/geosoc.2015.0010)
21.	三上禎次, Keisuke Ishida, 佐藤峰南, 尾上哲治 and 鈴木寿志 : The base-Jurassic Global Boundary Stratotype Section and Point (GSSP) at Kuhjoch, Tyrol, Austria, Journal of Geological Society of Japan, Vol.121, No.3, I-II, 2015. (Summary) 2012年9月10∼13日，オーストリアにて第29回国際堆積学会(International Association of Sedimentologist :IAS)が開催され，北部石灰アルプスの三畳系・ジュラ系境界を巡る学会前地質巡検(9月7日∼10日)が行われた．その際，ジュラ系基底の国際境界模式層序・位置(GSSP)のあるクーヨッホ(Fig. 1)を訪れた．露頭は標高1760 mの尾根部に位置し，三畳系・ジュラ系境界付近の泥灰岩や石灰岩が層厚約30 mで露出している(Fig. 2)．三畳系とジュラ系の境界には黄金杭が打ち込まれている(Fig. 3)．堆積場となったアイベルグ堆積盆が三畳紀末のレート期(Rhaetian)に水深150∼200 mまで沈水し，粘土質な堆積岩(Fig. 4)が形成されたと考えられる(Richoz et al., 2012)． (Tokushima University Institutional Repository) ● Metadata: 117650 (Link to Publication Site) ● Publication site (DOI): 10.5575/geosoc.2014.0048 (Link to Search Site for Scientific Articles) ● CiNii @ National Institute of Informatics (CRID): 1390282681216560512 ● Search Scopus @ Elsevier (DOI): 10.5575/geosoc.2014.0048 (Tokushima University Institutional Repository: 117650, DOI: 10.5575/geosoc.2014.0048, CiNii: 1390282681216560512)
22.	Takanori Satoh, Masaki Hara, Yui Hamaji, Shota Inoue, Shota Takahashi, Misaki Nakayama, Naoyuki Sebe, Yumiko Makino, Masatoshi Sakaguchi, Yurie Ohiwa and Keisuke Ishida : 阿南市石灰鉱山由来の炭酸カルシウム耐性微生物の探索, 阿波学会紀要, No.60, 201-210, 2015. (Summary) 徳島県阿南市阿瀬比の石灰鉱山から20%炭酸カルシウム培地で生育可能な微生物をスクリーニングし，単離した28種の微生物の各ゲノムDNAを鋳型として16SrRNA遺伝子のDNA塩基配列決定および系統解析を行った．その結果，鉱山土壌に生育する炭酸カルシウム耐性細菌は，Pseudomonas, Bacillus, Arthrobacter, Lysinibacillus, Stenotrophomonas, Staphylococcus属細菌であることを解明した． (Link to Search Site for Scientific Articles) ● CiNii @ National Institute of Informatics (CRID): 1520573330417820928 (CiNii: 1520573330417820928)
23.	Keisuke Ishida, 早渕隆人, 中尾賢一 and 東明省三 : 口絵解説: 徳島県阿南市産大理石の歴史的重要建造物における使用例, 阿波学会紀要, No.60, iv-vii195-198, 2015. (Summary) 筆者らは2000年以降，徳島県産大理石の採掘に関する現地調査と聞き取り調査，ならびに歴史的建造物における使用例の調査を進めた結果，東京では国会議事堂，国立博物館本館，文化庁(文部科学省旧館)，大阪では，大阪倶楽部，荒井ビル(旧報徳銀行大阪支店)の建物に使用されていることを確認し，阿南市産大理石の使用例を当該紀要の口絵に示し，解説した． (Tokushima University Institutional Repository) ● Metadata: 117691 (Link to Search Site for Scientific Articles) ● CiNii @ National Institute of Informatics (CRID): 1522262180783115904 (Tokushima University Institutional Repository: 117691, CiNii: 1522262180783115904)
24.	Keisuke Ishida, 鈴木茂之, 山下真司, 辻野泰之, 中尾賢一, 西山賢一, 橋本寿夫 and 守江孝志 : 阿南市蕨石海岸のメランジュを構成する付加堆積物と海底地すべり堆積物, 阿波学会紀要, No.60, 187-194, 2015. (Summary) 阿南市蕨石海岸の地層は海洋プレートの海溝下への沈み込みの際に生じたはぎ取り付加作用や，陸棚斜面上部からの海底地すべりで断片化し，混在化したメランジュとしての特徴が際立っている．浅海陸棚起源と遠洋起源の地層・岩石の混在化の過程と変形構造を解説した．また統治が付加体メランジュならびに海底地すべり堆積物の全国的にも優れた観察地点であることを，これまでの調査結果と公表論文に基づき再考察し，紹介した． (Link to Search Site for Scientific Articles) ● CiNii @ National Institute of Informatics (CRID): 1520854805007415296 (CiNii: 1520854805007415296)
25.	Ken-ichi Nishiyama, 阿部肇, 辻野泰之, 中尾賢一, Keisuke Ishida, 橋本寿夫 and 森江孝志 : 阿南市の地質と地形, 阿波学会紀要, No.60, 1-13, 2015. (Summary) 阿南市伊島の地質調査を行い，岩相・地質構造の把握と放散虫年代を解析した．伊島南部の砂岩優勢層は四万十帯海南亜帯の日和佐累層に，北東部や棚子島北部の砂岩泥岩互層は由岐坂峠層に対比され，チャートはアプチアンーセノマニアン階に，泥質岩はカンパニアン階に属する．津乃峰山のチャートに見られる洞窟状地形は，海岸域で生じた波食ではなく，クラックに由来するトアに形成された差別侵食地形と判断した．また阿南市に分布する金属鉱山跡の分布と採掘当時の状況を記録し，現況を把握した． (Link to Search Site for Scientific Articles) ● CiNii @ National Institute of Informatics (CRID): 1520010380096238592 (CiNii: 1520010380096238592)
26.	Murat Ali Kilic, Pablo Plasencia, Keisuke Ishida and Francis Hirsch : The Case of the Carnian (Triassic) Conodont Genus Metapolygnathus Hayashi, Journal of Earth Science, Vol.26, No.2, 219-223, 2015. (Summary) Successive evolutionary trends control the genera Metapolygnathus Hayashi and its jun- ior synonym Paragondolella Mosher over the about 20 Ma long Aegean Tuvalian timespan. In consid- eration of their evolutionary criteria, these genera have been retained together with Carnepigondolella Kozur and the two new genera proposed herein, Mazzaella (type species M. carnica) and Hayashiella (type species H. nodosa). Mazzaella n. gen. represents a Late Julian side branch of Metapolygnathus, harbouring a platform ornamentation similar to the several million years younger Tuvalian lineage of Carnepigondolella, issued from Hayashiella n. gen. that is intermediary between Metapolygnathus and Carnepigondolella, based on appearance and platform ornamentation. (Keyword) Carnian / conodonts / phylogeny / evolutionary trends (Link to Publication Site) ● Publication site (DOI): 10.1007/s12583-015-0534-y (Link to Search Site for Scientific Articles) ● Summary page in Scopus @ Elsevier: 2-s2.0-84928162060 (DOI: 10.1007/s12583-015-0534-y, Elsevier: Scopus)
27.	Suzuki Sigeyuki, Jr. P. Yumul Graciano, Dimalanta B. Carla, Keisuke Ishida and U. Knittel : Geology of the suture zone between the Phillipine Mobile Belt and the Palawan Continental Blockanai Island, Philippines: Constraints for the OPS in the North Palawan Block, Abstract volume of the International Symposium "Crust-Mantle Evolution in Active Arcs", 28, 2015. (Summary) The Philippine Archipelago is a unique island arc which was formed by the collision of a fragment of a continental block and an oceanic island arc. The distribution and tectonic development of the suture zone has been studied by eg. Yumul et al. (2003), Zamoras et al. (2008), Gabo et al. (2009) and Walia et al. (2013). The suture zone is composed of a variety of rocks of continental and oceanic origin. Fault related rocks and rocks of continental origin are the key to define the suture zone. The width of the zone is around 100km. Lubang Island., Mindoro Island, the Romblon Islands, western Panay Island and Zamboanga Peninsular are considered to be located within the zone. Major rock types of the suture zone are listed below. Fault related rocks (Mylonite and cataclasite); Mylonite is composed of polygonal aggregations of quartz and feldspar with muscovite mica fish. The granitic composition supports that the protolith of mylonite is of continental origin. The texture demonstrates evidence of shear deformation under metamorphic condition. Cataclasite also has granitic composition and formed under shear deformation. Metamorphic rocks; Pelitic, psammitic and basic rocks of greenschist to amphibolite facies are recognized. Pelitic schists mainly composed of recrystallized muscovite and quartz are widespread. Biotite (pelitic) schists are also common and some of them have porphyroblasts of plagioclase. The metamorphics are formed under regional metamorphism. Second stage foliations with recrystallized muscovite, which suggest a second metamorphic event, are found in some samples. A Carboniferous to early Permian protolith age (based on Sr isotopic composition) of schist and marble from Mindoro was obtained (Knittel and Daniels, 1987). Knittel et al. (2010) obtained U-Pb 250-270 Ma protolith age from the Camarong Gneiss. Schists with significantly younger protolith age are described by Knittel et al. (in review). Non to very low grade metamorphic rocks; Mudstone, sandstone, chert and limestone are main constituents. Most of the mudstones are associated with slaty cleavage which was formed under very low grade metamorphism and flattener type deformation. Sandstone composition is characterized by the arkosic detrital assemblage suggesting continental affinity. Triassic and Jurassic microfossils are obtained from chert. Limestone yields Permian fusulinid. Felsic igneous rocks; Rhyolites are distributed in limited areas. Quartz dominant igneous rocks are considered to be formed in continental crust. A rhyolite from Lubang Island has groundmass with granoblastic texture which indicates effect of metamorphism. 83Ma U-Pb age is obtained from rhyolite from Mindoro (Knittel , 2011). Mafic igneous rocks; Basalt, gabbro and ultramafic rock also characterize the suture zone. These rocks and chert are typical constituents of oceanic crust. A subduction event is considered in the suture zone (Yumul et al., 2003). The suture zone is inferred to be formed by complex superimposition of subduction, collision and accretion processes. A left-lateral shear movement associated with the formation of fault related rocks could be latest event which disturbed former distribution.
28.	Keisuke Ishida, SUZUKI Sigeyuki, Dimalanta B. Carla, Jr. P. Yumul Graciano, Zamoras R. Lawrence, Faure Michel, Hirsch Francis, Kilic Murat Ali and Placencia Pablo : Litho- and microbiostratigraphy of Triassic carbonates in the Buruanga Peninsula, Panai Island, Philippines: Constraints for the OPS in the North Palawan Block, Abstract volume of the International Symposium "Crust-Mantle Evolution in Active Arcs", 29, 2015. (Summary) Micropalaeontological analysis of the carbonate units of the Buruanga Peninsula in North Palawan Block, long presumed to represent the Jurassic, revealed uppermost Anisian and upper Norian (Middle and Upper Triassic) conodonts and radiolarians, and Jurassic radiolarians. The reconstruction of the ocean plate stratigraphy (OPS) disclosed pillow basalt at the base, with a carapace of pelagic limestone, biostratigraphically constrained within the late Anisian (conodont Gladigondolella tethydis Paragondolella excelsa Zone). The lower bedded-chert unit starts from early Anisian radiolarian Triassocampe spp. Yeharaia spp. to the upper pelagic limestone/chert unit with intercalations of turbiditic clastic carbonates. By the Late Norian (conodont Misikella hernsteini zone), early Norian (Ancyrogondolella quadrata zone) and late Norian (Mockina bidentata zone) associations of conodont faunas mixed with the late Norian autochtonous. The upper bedded-chert unit (early Middle Jurassic radiolarian Zartus sp.- Hsuum matsuokai zone) is topped conformably by a siliceous mudstone unit (latest Middle early Late Jurassic radiolarian Kilinora spiralis zone) and succeeded by thick detrital turbiditic sandstone/mudstone alternations, in ascending order. The OPS in Buruanga and its conodont-radiolarian faunas are correlative with that in the Sambosan-Hisaidani Jurassic accretionary zone in Southwest Japan. Both the Sambosan-Hisaidani and the herein newly defined Triassic pelagic Palawan Block carbonates originated from the Panthalassan Izanagi Plate and the carbonates are derived from the Izanami Seamount Swarm. (Keyword) Triassic / carbonates / conodont / radiolarian / Buruanga Peninsula / Panai Island / North Palawan Block
29.	Hisao Hashimoto, Keisuke Ishida, Tetsuji Yamasaki, Yasuyuki Tsujino and Takeshi Kozai : Revised radiolarian zonation of the Upper Cretaceous Izumi inter-arc basin (SW Japan), Revue de Micropaléontologie, Vol.58, No.2015, 29-50, 2015. (Summary) The radiolarian zonation of the Izumi Group is revised for an integrated biostratigraphy across the Campanian/Maastrichtian boundary, together with the ammonite occurrence, fission track and magnetostratigraphic calibration of the acidic tuff key beds. The significance of direct correlation in the same sections, between macro- and micro-fossils (i.e. between relatively near-shore nektonic and turbiditic planktonic-fauna) is discussed in relation to the litho- and bio-facies of the Izumi group. Late Cretaceous paleoceanographic changes inferred from the studied radiolarian fauna represent a regional marker event for the chronostratigraphic correlation of continental shelf to turbidite deep-sea sequences, which accumulated on a mid latitudinal margin facing towards the NW paleo-Pacific. The proposed Campanian/Maastrichtian boundary is at the limit between Pachydiscus awajiensis and Nostoceras hetonaiense ammonite zones. This boundary corresponds to the radiolarian last occurrence of Amphipyndax pseudoconulus (= A. enesseffi), Archaeodictyomitra sliteri, Dictyomitra formosa, D. koslovae and Rhopalosyringium magnificum at the top of the Myllocercion acineton Assemblage Zone (uppermost Campanian), and the first occurrence of Clathrocyclas gravis and Dorcadospyris sp. A, at the base of the Maastrichtian C. gravis Assemblage Zone. The new data settle partly a chronostratigraphic discrepancy between radiolarian and ammonite zonations in the Izumi Group, which was pointed out previously by Ishida et al. (2010). (Tokushima University Institutional Repository) ● Metadata: 112471 (Link to Publication Site) ● Publication site (DOI): 10.1016/j.revmic.2015.01.001 (Link to Search Site for Scientific Articles) ● Summary page in Scopus @ Elsevier: 2-s2.0-84928211498 (Tokushima University Institutional Repository: 112471, DOI: 10.1016/j.revmic.2015.01.001, Elsevier: Scopus)
30.	Keisuke Ishida, 早渕隆人, Ken-ichi Nakao and 東明省三 : 日本の歴史的重要建造物における徳島県阿南市産大理石の使用とその意義, Regional Science Research, the University of Tokushima, Vol.4, 1-10, 2014. (Summary) 徳島県産大理石の採掘に関する現地調査と聞き取り調査，ならびに歴史的重要建造物における使用例の調査を進めた結果，四国八十八箇所太龍寺の礎石使用のため採掘は江戸期に遡ることを確認した．東京では国会議事堂，国立博物館本館，文部科学省旧館，大阪では大阪倶楽部，旧報徳銀行大阪支店ビルに使用されていることを確認した．それらを紹介し，使用に至った歴史的経緯と背景，ならびに地域科学における石材研究の意義を論考した． (Tokushima University Institutional Repository) ● Metadata: 106424 (Tokushima University Institutional Repository: 106424)
31.	Keisuke Ishida, Teiji Mikami, Francis Hirsch and Murat Ali Kilic : Upper Triassic conodonts from the Tamba Belt (Kyoto, Japan) Preliminary results, Abstract volume of the 2014 meeting of Geology and Paleontology Asociation of Turkey, 21, 2014. (Summary) The Jurassic accretionary complex in the Inner Zone of Japan consists of the Tamba -Mino -Ashio Belt. The Tamba Jurassic accretionary complex is subdivided into the Type-I and Type-II main units that are regarded as two different nappes, tectonically. The lower Tectonic unit of Type-I is characterized by the OPS (Oceanic Plate Stratigraphic) succession of Permian chert, P-T boundary claystone, Lower Triassic siliceous claystone (Toishi Shale) and Middle Triassic- Middle Jurassic bedded cherts. The superior nappe Type-II is composed of Permian and Triassic ophiolites and Middle Triassic-Middle Jurassic bedded cherts with Upper Jurassic turbiditic sandstones and mudstones. In the Type-I nappe of the Tamba Belt, the Upper Triassic pelagic limestone and breccia is intercalated within the bedded chert succession. This intercalation, mixed with volcano-clastic sandstone, in the vicinity of the Ryuga-Take (Mountain of the dragon), is known as the "Ryugaishi" (dragon stone, used in bonsai). The measured stratigraphic section in the Upper Triassic of Ryugaishi was sampled in detail for conodonts. We discuss herein the conodont fauna of the Ryugaishi Section, which is of systematic and stratigraphic importance for the Upper Triassic interval. All the collected conodont specimens are within the Carnian to Rhaetian timespan. The genera Metapolygnathus HAYASHI, Carnepigondolella KOZUR, Ancyrogondolella BUDUROV, and Mockina KOZUR are dominant in the broadest sense. One new species of Carnepigondolella is described.
32.	Matsukawa Masaki, Keisuke Ishida and Obata Ikuwo : A large Shasticrioceras (heteromorph ammonite) from the Lower Cretaceous Hanoura Formation in Tokushima Prefecture, Japan, Bulletin of Tokyou Gakugei University, Division of Natural Sciences, Vol.65, 35-40, 2013. (Summary) 四国東部黒瀬川帯の物部川層群下部白亜系羽ノ浦層から産した大型の異形アンモナイトShasticrioceras intermedium を記載した．本種はバレミアン階の北太平洋型として知られており，古生物地理的な分布は本州有田川盆地までであったが，四国から発見されたことで，バレミアン当時，アジア南東縁の黒瀬川帯物部川層群堆積場まで寒流の影響が及んでいたことを論じた． (Keyword) Large heteromorph ammonite / Shasticrioceras intermedium / Barremian / Hanoura Formation / Tokushima Prefecture, Japan (Link to Search Site for Scientific Articles) ● CiNii @ National Institute of Informatics (CRID): 1050288469019294720 (CiNii: 1050288469019294720)
33.	Murat Ali Kilic, Pablo Plasencia, Keisuke Ishida, Francis Hirsch and Z.U. Yumun : Reflections on the apparatus of Triassic Gondolellacea (Conodonta) and the question of sexually dimorphs, Proceedings of the 3rd International Conodont Symposium & Regional Field Meeting of the IGCP project 591, No.Publicacio n Especial No 13, 63-67, 2013. (Summary) TRIASSIC gondolellid apparatus (conodonta) and the sexu- ally dimorphism debate. The multi-element apparatus of super- family Gondolellacea Lindstroem (1970) was a septimembrate (Von Bitter, in Sweet, 1988). Supra-generic taxonomy (Merrill et al., 1990) provides criteria for classification. Orchard and Rieber (1999) introduced an octomembrate Neogondolella multi-element. Hirsch (1994) reconstructing the apparatus of Gladigondolella tethydis figured two P2 elements; one is being the morphotype of Cratognathodus. However, Koike (1999) and Orchard (2005) regarded Cratognathodus and Gladigondolella as separate P1 elements. Kolar et al. (2005) interpreted the P1 element of Cratognathodus as ``neospathodiform''. The debate about Gladigondolellid genera has been revived since Lambert et al. (2007) observed roughly equivalent numbers of dimorphic P2 elements in the gondolellid Meso- gondolella and Jinogondolella apparatuses that may represent in- dividual conodont animals as either an asymmetric pair or two complete pairs, or may represent different exhibiting individu- als sexual dimorphism. The present study expands the findings of Ishida and Hirsch (2011) to a larger spectrum of taxa.
34.	Keisuke Ishida, Sigeyuki SUZUKI and Noriyuki INADA : Visean Moscovian conodont biostratigraphy of the Ko-yama Limestone Group, Akiyoshi Belt, SW Japan, Natural Science Research, Vol.27, No.3, 29-52, 2013. (Summary) Carboniferous clastic carbonates associated with basaltic pyroclasts and spicular chert beds in the lower part of the Ko-yama Limestone Group contain the Visean Moscovian conodont succession of Gnathodus semiglaber (late Visean), Gnathodus praebilineatus Lochriea multinodosa (late Visean), Lochriea ziegleri Gnathodus girtyi girtyi s.l. (early Serpukhovian), Neoganthodus symmetricus Idiognathodus primulus (middle late Bashkirian), and Idiognathoides convexus Gondolella clarki (early Moscovian). The FAD of Lochriea ziegleri marks the Visean/Serpukhovian boundary in the section. The middle late Bashkirian Neoganthodus symmetricus Idiognathodus primulus Fauna is a mixed fauna containing reworked Serpukhovian and older elements possibly related to an erosional event after the Early Bashkirian global eustatic low-stand. The revision of conodont zonal correlation in the Akiyoshi Belt was examined with the Mississippian/Pennsylvanian boundary considering the FAD of Declinognathodus noduliferus in the previously proposed zones in the similar Hina, Atetsu, Akiyoshi and Omi limestone groups. Idiognathodus craticulinodosus n. sp. was described as the middle late Bashkirian to early Moscovian index. (Keyword) conodont / biostratigraphy / Visean / Serpukhovian / Bashkirian / Ko-yama Limestone Group / Akiyoshi Belt / SW Japan (Tokushima University Institutional Repository) ● Metadata: 105959 (Link to Search Site for Scientific Articles) ● CiNii @ National Institute of Informatics (CRID): 1050583647831242752 (Tokushima University Institutional Repository: 105959, CiNii: 1050583647831242752)
35.	清水陸登, Hiroyoshi Imura, Keisuke Ishida and Minoru Sakama : 走行サーベイによる徳島県の環境放射線調査, Journal of Shikoku Public Health Society, Vol.58, No.1, 176-183, 2013. (Summary) 福島第一原子力発電所の事故以降，徳島県下の線量率分布は不明であることから，走行サーベイの手法を用い，2010年5月から2012年6月にわたって線量率分布図を作成した．平野部では線量率が低く，山間部では高くなり，地質との関連では，四万十帯の線量率が高く，御荷鉾緑色岩類分布地の線量率が低くなり，和泉層群を通過するルートで高い線量率が見られた．地形や地質によって線量率が異なることを論じた． (Keyword) 環境放射能
36.	Ken-ichi Nishiyama, 阿部肇, Ken-ichi Nakao, 森江孝志, 橋本寿夫 and Keisuke Ishida : 東みよし町「旧三加茂町」の地形と地質:地すべり地形と鉱山跡の調査を中心にして, 阿波学会紀要, Vol.59, 1-9, 2013. (Summary) 四国山地三加茂地域に分布する三波川変成岩類からなる斜面に集中する地すべり地形を解析し，分水嶺近くの高標高部の地すべりは移動体が分化していないのに対して，中流域斜面では分化が進んでいることを明らかにした．また三波川変成岩類中のキースラガー鉱山跡の現況を調査し，坑口，ズリ場など確認できたことで，産業遺産として現地保存，あるいは，詳細調査に基づく，文書画像記録の必要性を論じた．
37.	Takanori Satoh, Yousuke Endoh, Haruka Shibagaki, Ken-ichi Nishiyama, Keisuke Ishida and Tadashi Yamashiro : Exploration for Cu,Fe-resistant bacteria from copper mine spoils in the Yoshino River basin, Shikoku., Proceedings of Awagakkai, Vol.58, 187-196, 2012.
38.	阿部肇, Ken-ichi Nishiyama, Keisuke Ishida, 東明省三, 森江孝志, 橋本寿夫, 阿部肇 and Takanori Satoh : 吉野川市山川町の地質:段丘堆積物と鉱山の分布と現況, 阿波学会紀要, Vol.58, 1-12, 2012. (Summary) 吉野川に川田川が合流する吉野川市山川町地域の段丘堆積物は三波川変成岩類の礫からなること，段丘面は低位から高位まで4段識別できることを現地調査と地形から解析した．高越山周辺にはキースラーガーの採掘跡があり，江戸期から昭和にかけての採掘の歴史を，文献と聞き取り調査によりまとめ，閉山後の坑口ならびにズリ場の現況を視察調査にもとづき報告した．
39.	Ken-ichi Nishiyama, 本山茂樹, Keisuke Ishida, 橋本寿夫, 中尾賢一, 阿部肇, 辻野泰之 and 小澤大成 : つるぎ町一宇地域の地質・岩石・地すべり地形, 阿波学会紀要, No.57, 1-9, 2011. (Summary) 調査地域に分布する御荷鉾相当の緑色岩体の岩石学的特徴，鉱山跡，地すべり地形を調査報告した．緑色岩は2タイプあり，低Nb/Zr岩石はソレアイト質で中央海嶺玄武岩と類似し，高Nb/Zr岩石はアルカリ岩でフレンチポリネシア型であると解析した．土釜・内山・白井など三波川帯の含銅硫化鉄鉱床鉱山跡の現況を確認した．広沢地すべり体を掘削し，テフラを伴わないことから，発生時期はK-Ah降下以降と推定した．
40.	Keisuke Ishida, 橋本寿夫, 本山茂樹, 阿部肇, 中尾賢一, 辻野泰之 and 小澤大成 : つるぎ町一宇中野の「ろう石」 -国会議事堂関連石材の調査報告-, 阿波学会紀要, No.57, 197-202, 2011. (Summary) 国会議事堂石材関連の調査の一環として，大正時代から臨時議院建築局編纂の本邦産建築石材にも登場する徳島県つるぎ町一宇中野産の大理石「ろう石」を調査し，採掘跡を確認した．地質学的には，三波川南縁帯の構造的下位から露出する御荷鉾帯中野緑色岩体に随伴する石灰質片岩で，採掘跡は，大正末∼昭和初期当時の状況で残されていることを報告し，産業史跡として保存すべき価値付けを論じた． (Tokushima University Institutional Repository) ● Metadata: 117690 (Tokushima University Institutional Repository: 117690)
41.	Takeshi Kozai, Lydia Perelis-Grossowicz, Annachiara Bartolini, Chotima Yamee, Jose Sandoval, Francis Hirsch, Keisuke Ishida, Thasinee Charoentitirat, Assanee Meesook and Jean Guex : New palaeontological investigations in the Jurassic of western Thailand, Gondwana Research, Vol.19, No.1, 37-46, 2011. (Summary) タイMae Sot地域で，古テチス海の閉鎖に伴いスンダランドを被覆したジュラ系浅海層の古生物学的解析を行った．Khun Huai層は基盤のMae Sariang層群由来の三畳紀後期のチャート・石灰岩塊を基底礫に含む．Khun Huai層上部とKlo Tho層から採集したテチス型アンモナイトは，両層がToarcianから AalenianないしBajocian下部に及ぶ．Ooidに富む瀝青質石灰岩から産する有孔虫は黒色泥岩の二枚貝と共にユーラシア型群集であることを論じた． (Keyword) Jurassic / Foraminifers / Thailand (Link to Publication Site) ● Publication site (DOI): 10.1016/j.gr.2010.04.003 (Link to Search Site for Scientific Articles) ● Search Scopus @ Elsevier (DOI): 10.1016/j.gr.2010.04.003 (DOI: 10.1016/j.gr.2010.04.003)
42.	Keisuke Ishida, Shigeyuki Suzuki, Graciano Jr.P. Yumul and Dimalanta B. Carla : Middle Eocene low-paleolatitude radiolarian evidence for the Cabog Formation, Central East Luzon, Philippine Mobile Belt, Gondwana Research, Vol.19, No.1, 61-71, 2011. (Summary) フィリピン変動帯よりはじめて検出された始新世中期の放散虫群集を記載し，低緯度温暖海域に特徴的な種構成であることを論じた．また放散虫年代を特定したルソン島Dingalan湾に分布するIAT型の玄武岩片やかんらん石・輝石粒子に富むタービダイトをCabog層と命名した．これにより，フィリピン変動帯のオフィオライトから島弧初期火成活動への移行時期が特定され，フィリピン断層帯に沿った島弧の発達過程を論じた． (Keyword) Eocene / Radiolarians / Paleolatitude / Cabog Formation / Philippine Mobile Belt / Luzon Island (Link to Publication Site) ● Publication site (DOI): 10.1016/j.gr.2010.05.010 (Link to Search Site for Scientific Articles) ● Search Scopus @ Elsevier (DOI): 10.1016/j.gr.2010.05.010 (DOI: 10.1016/j.gr.2010.05.010)
43.	Keisuke Ishida and Francis Hirsch : The Triassic conodonts of the NW Malayan Kodiang Limestone revisited: Taxonomy and paleogeographic significance, Gondwana Research, Vol.19, No.1, 22-36, 2011. (Summary) マレーシアKodiang石灰岩の中後期三畳紀コノドント標本(Nogami,1968)をもとに，Gondolellaca超科のコノドント集合体の構成8要素を分別特定し，Gondolellidae科と新たにGladigondolellidae科を設定した．Gladigondolellidae科のP2要素はa,b性的2形で特徴づけられることを論じた．また南テチス海域を特徴づけるPseudofurnishius muricanusの発見をもとに，古テチスの閉鎖と中・新テチスへの古生物地理学的変遷を論じた． (Keyword) Triassic / Conodonts / Gladigondolella / Pseudofurnisius muricanus / Paleogeography (Link to Publication Site) ● Publication site (DOI): 10.1016/j.gr.2010.05.008 (Link to Search Site for Scientific Articles) ● Search Scopus @ Elsevier (DOI): 10.1016/j.gr.2010.05.008 (DOI: 10.1016/j.gr.2010.05.008)
44.	辻野泰之, Keisuke Ishida, 和田秀美 and 平山正則 : The second discovery of a Late Cretaceous ammonite from the Shimanto Belt in Mugi, Tokushima Prefecture, eastern Shikoku, Japan, Journal of Geological Society of Japan, Vol.116, No.12, 680-685, 2010. (Summary) A Late Cretaceous ammonite was discovered from the lower section of the Mugi Melange of the Shimanto Belt in the Kusunoura area, Mugi, Tokushima Prefecture, Japan. The ammonite is identified with Gaudryceras cf. tombetsense reported from the K2 unit (Maastrichian) of the Krasnoyarka Formation, Makarov area, southern Sakhalin, Russia. The lower section of the Mugi Melange is assigned to the early Paleogene, based on a recently obtained U-Pb zircon age. It is reasonable to assume that the ammonite from the Kusunoura area was trapped as an exotic block within the lower section of the Mugi Melange. (Keyword) Cretaceous ammonite / Gaudryceras cf. tombetsense / Mugi Melange / Shimanto Belt / Tokushima (Tokushima University Institutional Repository) ● Metadata: 117648 (Link to Publication Site) ● Publication site (DOI): 10.5575/geosoc.116.680 (Link to Search Site for Scientific Articles) ● CiNii @ National Institute of Informatics (CRID): 1390001206236874880 ● Search Scopus @ Elsevier (DOI): 10.5575/geosoc.116.680 (Tokushima University Institutional Repository: 117648, DOI: 10.5575/geosoc.116.680, CiNii: 1390001206236874880)
45.	森江孝志, Ken-ichi Nishiyama, 古澤明, Keisuke Ishida and Ken-ichi Nakao : Description and correlation of tephras found in the Dochu Formation, Yoshinogawa Valley, East Shikoku, Japan, Natural Science Research, Faculty of Integrated Arts and Sciences, The University of Tokushima, Vol.24, No.4, 65-73, 2010. (Summary) We carried out identification of tephra layers in the middle to lower Pleistocene Dochu Formation, TokushimaPrefecture. These tephras named locally Shiro tephra and Dochu tephra. Shiro tephra discovered at aconstruction site in Mima City, Tokushima Prefecture. Shiro tephra can be compared with Imakuma-II tephra,and Dochu tephra can be compared with Shishimuta-Pink tephra from central Kyushu, in terms of the similaritiesof petrography, refractive indices of volcanic glass and hornblende, and chemical composition of volcanic glass. (Keyword) tephra / Dochu Formation / Imakuma-? / Shishimuta-Pink (Tokushima University Institutional Repository) ● Metadata: 74536 (Link to Search Site for Scientific Articles) ● CiNii @ National Institute of Informatics (CRID): 1050865122808217856 (Tokushima University Institutional Repository: 74536, CiNii: 1050865122808217856)
46.	Keisuke Ishida, Hisao Hashimoto, Tetsuji Yamasaki, Ysuyuki Tsujino and Kozai Takeshi : Significance of the direct correlation of ammonite and radiolarian zones in the Izumi Group for integrated biostratigraphy of Late Cretaceous NW paleo-Pacific region, Natural Science Research, Vol.24, No.4, 27-31, 2010. (Summary) The direct correlation of radiolarian and ammonite zones in the Izumi Group were reviewed and revised for integrated biostratigraphy across the Campanian Maastrichtian boundary. The significance of the directcorrelation between mega- and micro-, i.e. between relatively near-shore nektonic and slope-basin planktonicfaunas in the same stratigraphic field, was discussed in relation with the litho- and biofacies of the group. TheLate Cretaceous ocean climate change and surface seawater current inferred from the radiolarian fauna was considered as a marker event for the chronostratigraphic correlation in the middle latitude continental shelf to slope-basin facies facing towards the NW paleo-Pacific. (Keyword) Cretaceous / radiolaria / ammonite / biostratigraphy / Izumi fore-arc basin / Paleo-Pacific region (Tokushima University Institutional Repository) ● Metadata: 74534 (Link to Search Site for Scientific Articles) ● CiNii @ National Institute of Informatics (CRID): 1050583647831507328 (Tokushima University Institutional Repository: 74534, CiNii: 1050583647831507328)
47.	Keisuke Ishida, Ken-ichi Nishiyama, Ken-ichi Nakao, 辻野泰之, 森江孝志 and 東明省三 : 阿波市の地質と地形 -とくに「阿波の土柱」の成因と景観保全-, 阿波学会紀要, No.56, 1-12, 2010. (Summary) 国指定天然記念物「阿波の土柱」の成因と経年変化に関する調査検討を行い，景観の維持と保全に向けた提言を行った．土柱はバッドランド地形であり，土柱層からなる丘陵斜面に生じた崩壊地形が侵食されたと見られる．土柱層に挟在する火山灰は1Maの猪牟田ピンク火山灰に対比された．植物の繁茂は景観を阻害し，徒長樹木の風雨時の根元の揺れに起因する柱の崩壊と谷の埋積が進行していることを指摘した．
48.	Keisuke Ishida, 中尾賢一 and 香西武 : Marbles from Tokushima Prefecture, decorating the National Diet Building : Part3 : Comparison between the House of Representatives and the House of Councilors, Natural Science Research, Faculty of Integrated Arts and Sciences, The University of Tokushima, Vol.23, No.3, 31-45, 2009. (Summary) 国会議事堂の衆参両院における徳島県産大理石石材の使用状況を比較した．基本的な使用状況は両院で一致しており，議事堂の建物全体からは左右極めて対称的な石材配置となっていること，7銘柄のうち中央部分にしか使用されない「時鳥」，中央部と両院に使用された「加茂更紗」と「淡雪」，両院で目線より高い位置に使われた「曙」，両院で床と幅木に使われた「淡雪」「新淡雪」「答島」を識別した． (Keyword) National Diet Building / marble / Tokushima Prefecture (Tokushima University Institutional Repository) ● Metadata: 65203 (Link to Search Site for Scientific Articles) ● CiNii @ National Institute of Informatics (CRID): 1572824501870586624 (Tokushima University Institutional Repository: 65203, CiNii: 1572824501870586624)
49.	Keisuke Ishida, Yasuyuki Tsujino, Takeshi Kozai, Tadashi Sato and Francis Hirsch : Direct correlation of radiolarian Kilinora spiralis Zone with the Late Jurassic ammonite faunal succession in the Kurisaka Formation, Kurosegawa Terrane, SW Japan, Science in China. Series D, Earth sciences, Vol.52, No.12, 1910-1923, 2009. (Summary) 日本および北西太平洋地域のジュラ系層序において，放散虫のKilinora spiralis帯は，付加体の遠洋性珪質堆積物のみならず，陸源砕屑性の堆積物や，礁性の炭酸塩岩相において広く認知され，重要な年代層序し表となっているが，国際的には北米と欧州テチス地域で年代的な位置づけが異なるという問題を抱えていた．本論では，西南日本の黒瀬川帯を被覆する堆積相から，アンモナイトとの共存により同種の最終出現層準を特定することができたことにより，Kilinora spiralis帯の上限はジュラ紀後期キンメリッジアン階の前期に及ぶことを論じた． (Keyword) Late Jurassic / LAD of Kilinora spiralis / radiolarian zonation / FAD of Ataxioceras (A.) kurisakense / Kurisaka Formation / Kurosegawa Terrane / SW Japan / BOUNDARY / ZONATION / TETHYAN (Link to Publication Site) ● Publication site (DOI): 10.1007/s11430-009-0180-2 (Link to Search Site for Scientific Articles) ● Search Scopus @ Elsevier (DOI): 10.1007/s11430-009-0180-2 (DOI: 10.1007/s11430-009-0180-2)
50.	中尾賢一, Keisuke Ishida, Ken-ichi Nishiyama and 森江孝志 : Gravels of high-grade metamorphic rocks from the Dochu Formation, Nakaue, Yoshinogawa Valley, East Shikoku, Japan, Natural Science Research, Faculty of Integrated Arts and Sciences, The University of Tokushima, Vol.23, No.1, 7-11, 2009. (Summary) A condensed bed of the gravels derived from high-grade metamorphic rocks has firstly found in the lower Pleistocene Dochu Formation, from the Nakaue outcrop, Mima-cho in Tokushima Prefecture. The metamorphic gravels are garnet amphibolite, spotted amphibolite, serpentinite and coase grained piedmontite-quartz schist.The content of the metamorphic gravels is nearly 10 percent. Comparison with the modern original gravels, based on the mineral composition and rock texture on the slab, the metamorphic gravels were identified with the Sambagawa Metamorphic Rocks. Among them, garnet amphibolite and spotted amphibolite are high-grade metamorphic rocks that the modern distribution is restricted only in the Higashi Akaishi-yama district, central Shikoku, and the amphibolite gravels are rarely found in recent Yoshino-gawa riverbed around the Mima-choarea. The Nakaue outcrop and gravels of high-grade metamorphic rocks were described, and the provenance of the gravels was discussed with tectonic and geomorphological respects. (Keyword) 三波川変成岩 / 土柱層 / 変成岩礫 / ざくろ石角閃岩 / 点紋角閃岩 (Tokushima University Institutional Repository) ● Metadata: 62929 (Link to Search Site for Scientific Articles) ● CiNii @ National Institute of Informatics (CRID): 1050865122808266240 (Tokushima University Institutional Repository: 62929, CiNii: 1050865122808266240)
51.	Keisuke Ishida, 辻野泰之, 香西武, 佐藤正 and Hirsch Francis : 四国東部，南部黒瀬川帯(坂州帯)の栗坂層轟セクションにおけるジュラ紀後期放散虫層序とアンモナイト年代, Natural Science Research, Faculty of Integrated Arts and Sciences, The University of Tokushima, Vol.22, 45-56, 2008. (Summary) 黒瀬川帯ペルム紀付加体を被覆する栗坂層の轟セクションは，テチス海域のKimmeridgian前期とTithonian前期の二つの時代のアンモナイト群集の連続的な産出で特徴づけられ,上部では両者が密集する．同一セクションより産する放散虫群集は，Tricolocapsa conexa帯からKlinora spiralis帯を特徴づけ，詳細な産出関係から，Kilinora spiralis 帯の上限は，Kimmeridgian前期アンモナイトのAtaxioceras kurisakenseの初出以降に及ぶことを特定した． (Tokushima University Institutional Repository) ● Metadata: 62130 (Tokushima University Institutional Repository: 62130)
52.	Keisuke Ishida, Ken-ichi Nishiyama, 北村真一, 元山茂樹, 辻野泰之, 中尾賢一 and 小澤大成 : 徳島県穴吹川上流，木屋平の地質と地形, Natural Science Research, Faculty of Integrated Arts and Sciences, The University of Tokushima, Vol.22, 29-44, 2008. (Summary) 調査地域の御荷鉾緑色岩はソレアイトとアルカリ岩からなり，一部は中野緑色岩体として三波川南縁帯の構造的下位よりドーム状に分布する．秩父北帯のチャート-泥質千枚岩は南傾斜南上位であるが北縁部では，御荷鉾緑色岩体の新期の衝上に伴い，北傾斜南上位に逆転している．剣山北斜面の石灰岩は，秩父北帯のジュラ紀付加体に属し，コノドントとウミユリの検出で上部石炭系であることを論じた． (Tokushima University Institutional Repository) ● Metadata: 62129 (Tokushima University Institutional Repository: 62129)
53.	佐藤正, 辻野泰之, Keisuke Ishida, 香西武 and 蜂矢喜一郎 : 徳島県那賀町栗坂から新たに採集されたジュラ紀後期アンモナイト, 徳島県立博物館研究報告, No.18, 1-20, 2008. (Summary) 栗坂旧轟の河床で，栗坂層の至近層準から，テチス海域のKimmeridgian下部，およびTithonian下部の二つの時代のアンモナイト亜群集を検出した．これらの亜群集が同一層準に混在する原因として，日本では属の生存期間がヨーロッパと異なる，あるいは古い群集が混合して再堆積した可能性を指摘した．現段階ではこの層準の時代はKimmeridgian下部からTithonian下部のどこかであるとするに留め，今後，二次堆積の可能性について，アンモナイト産出層準の堆積学的，タフォノミー的な調査の必要性を論じた．
54.	Teiji Mikami, Keisuke Ishida and Shigeyuki Suzuki : Conodont biostratigraphy across the Carnian - Norian boundary in the Jifukudani Creek, Tamba Terrane, SE Kyoto, Japan, Stratigraphy, Vol.5, No.2, 163-178, 2008. (Summary) 付加に伴う変成と変形が著しい丹波帯南部において，コノドントの検出により三畳紀後期のカーニアン後期からノリアン中期にまたがるチャートセクションを見出した．生層序学的に4分帯した各群集を北米太平洋岸や西南日本外帯の同時代の群集と比較し，とくに西南日本の付加体に定置したイザナギプレート上のイザナミ海台を特徴づけるAncyrogondolella spatulataやMockina shamiseniを伴う群集がテチス海域の群集と関連の深いことを論述した． (Keyword) biostratigraphy / conodonts / Late Triassic / Tamba Terrane (Link to Search Site for Scientific Articles) ● Summary page in Scopus @ Elsevier: 2-s2.0-47949088851 (Elsevier: Scopus)
55.	Takeshi Kozai, Keisuke Ishida and Yasuo Kondo : Radiolarians, bivalves and the J/K boundary in the Birafu Formation, southern Kurosegawa Belt, Central Shikoku, SW Japan, Geosciences Journal, Vol.10, No.3, 217-235, 2006. (Summary) 四国中央部の南部黒瀬川帯の美良布層は， 6部層に区分され，放散虫生層序はKilinora spiralis, Loopus primitivus，Pseudodictyomitra carpaticaの3群集帯が識別され，その年代はジュラ紀Oxfordian∼白亜紀Berriasianに及ぶことを明らかにした．ジュラ紀/白亜紀境界付近の石灰質堆積物はジュラ紀型と白亜紀型の海生，非海生二枚貝類を共産し，非海生二枚貝が浅海域へもたらされており，堆積環境が急変することを論じた． (Keyword) biostratigraphy / radiolaria / bivalve / Jurassic-Cretaceous boundary / Southwest Japan (Link to Publication Site) ● Publication site (DOI): 10.1007/BF02910366 (Link to Search Site for Scientific Articles) ● Search Scopus @ Elsevier (DOI): 10.1007/BF02910366 (DOI: 10.1007/BF02910366)
56.	Takeshi Kozai, Francis Hirsch, Keisuke Ishida and Assanee Meesook : Faunal affinity of Toarcian-Aalenian (Early Jurassic) bivalves from Mae Sot and Umphang (Tak Province), Northwestern Thailand, Geosciences Journal, Vol.10, No.3, 205-215, 2006. (Summary) タイ北西部のMae SotとUmphang地域のShan-Thai テレーンに分布するジュラ系浅海相から産する二枚貝群集について報告した．この群集は共産するアンモナイトによりBajocianの時代のものであり，約30種が識別できたが，隣接するタイ東部-ラオス-ベトナムのIndochina テレーンから産する同年代の二枚貝群集や，ヨーロッパの群集との共通性は低い．また日本やインドの同年代の群集とは，属レベルでの共通性はあるが，種レベルでの共通性が乏しいことから，比較した地域とは異なる古生物地理区に属していたと考察した． (Keyword) bivalves / palaeobiogeography / Paleo-Tethys / Shan-Thai Terrane / Jurassic (Link to Publication Site) ● Publication site (DOI): 10.1007/BF02910365 (Link to Search Site for Scientific Articles) ● Search Scopus @ Elsevier (DOI): 10.1007/BF02910365 (DOI: 10.1007/BF02910365)
57.	Francis Hirsch, Keisuke Ishida, Takeshi Kozai and Assanee Meesook : The welding of Shan-Thai, Geosciences Journal, Vol.10, No.3, 195-204, 2006. (Summary) 東南アジアにおけるパレオテチスの名残としてのShan-Thaiテレーンに関するこれまでの既出研究をレビューし，テレーン解析の観点から，インドシナ∼マレー半島を構成する地帯を，Sukhothai, Chiang Rai, Inthanon, Mae Sariangおよび"Western"の5地帯に区分して，その構成を整理，タイ北部地域とマレー半島地域との地帯の対比を試み，Mae Sariang帯と"Western"帯の境界がゴンドワナ-テチス境界に相当することを論じた．またゴンドワナ相とシブマス相の衝突による融合は三畳紀末∼ジュラ紀初期に生じたことを論じた． (Keyword) Terrane analysis / palaeobiogeography / Paleo-Tethys / Shan-Thai Terrane (Link to Publication Site) ● Publication site (DOI): 10.1007/BF02910364 (Link to Search Site for Scientific Articles) ● Search Scopus @ Elsevier (DOI): 10.1007/BF02910364 (DOI: 10.1007/BF02910364)
58.	Keisuke Ishida, Ariko Nanba, Francis Hirsch, Takeshi Kozai and Assanee Meesook : New micropalaeontological evidence for a Late Triassic Shan-Thai orogeny, Geosciences Journal, Vol.10, No.3, 181-194, 2006. (Summary) タイ北西Mae-Sot地域の層状チャートからは，これまでに中期三畳紀以前の放散虫フォーナが報告されていたが，今回はじめて後期三畳紀ノリアン-レチアンの放散虫を検出し，Mae Sariang 帯の層序の再構築に新たな要素を加えた．このチャートを不整合に覆う下部ジュラ系Hua Fai 層群基底礫岩のチャート礫より中∼後期三畳紀の放散虫を，石灰岩礫より前∼後期三畳紀のコノドントを検出した．この発見によりShan-Tha造山が三畳紀末であることを解明した．また石灰岩礫がMae Sariang 帯あるいは西方地帯の石灰岩に由来することを論じた． (Keyword) radiolarian chert / conodont limestone / provenance / Shan-Thai Terrane / end-Triassic orogeny (Link to Publication Site) ● Publication site (DOI): 10.1007/BF02910363 (Link to Search Site for Scientific Articles) ● Search Scopus @ Elsevier (DOI): 10.1007/BF02910363 (DOI: 10.1007/BF02910363)
59.	Takeshi Kozai, Keisuke Ishida and Yasuo Kondo : Jurassic-Cretaceous boundary and Cretaceous formations in the Tosayamada-Birafu area, Kochi Prefecture, Journal of Geological Society of Japan, Vol.112, No.0, 89-99, 2006. (Summary) 南海層群の模式地の白亜系浅海層の岩相・フォーナと地帯への帰属を論じた．また南海層群の南側に分布するペルム紀付加体，南海層群基底礫岩，テチス型二枚貝フォーナの産出地点を示した．美良布層は砕屑岩・石灰岩からなり，海性・汽水性の二枚貝を産し，放散虫生層序はジュラ紀Oxfordian∼白亜紀Berriasianに及ぶ3つの群集帯が識別されることを論述した． (Keyword) 黒瀬川帯 / 白亜系 / ジュラ系 / 放散虫 / 二枚貝 (Tokushima University Institutional Repository) ● Metadata: 117647 (Link to Publication Site) ● Publication site (DOI): 10.5575/geosoc.112.S89 (Link to Search Site for Scientific Articles) ● CiNii @ National Institute of Informatics (CRID): 1390282681215434624 ● Search Scopus @ Elsevier (DOI): 10.5575/geosoc.112.S89 (Tokushima University Institutional Repository: 117647, DOI: 10.5575/geosoc.112.S89, CiNii: 1390282681215434624)
60.	Francis Hirsch and Keisuke Ishida : The Triassic-Jurassic boundary in the Middle Eastern Levant' The magmatic event, Progress in Natural Science : Materials International, Vol.16, No.13, 12-22, 2006. (Summary) The Asher Volcanism (207-189Ma) represents a significant magmatic event, which since recent radiometric data, seem to straddle the Triassic/Jurassic boundary. Extending from the Mediterranean coast, across Galilee to Mount Hermon, the unusually thick volcanic sequence is interstratified with Late Triassic limestone and Early Jurassic shale. The event unfolded during an active phase of continental breakup in Gondwana, with the volcanism contemporaneous with the regional uplift of the Arabian Plate that caused denudationof the Triassic substratum, and sealed by a marked angular unconformity and development of laterites. A deep chasm filled with volcanics runs along an old NW-SE fault system characterizing the Arabian Plate and nearly perpendicular to the NE-SW Palmyrid aulacogen, the role of volcanism in the T/J mass-extinction as proposed in 2004. (Keyword) Asher Volcanism / magmatic event / Middle Eastern Levant / Tr?J boundary / laterite/paleosol
61.	Keisuke Ishida, Takeshi Kozai and Francis Hirsch : The Jurassic System in SW Japan: review of recent research, Progress in Natural Science : Materials International, Vol.16, No.13, 51-61, 2006. (Summary) The present state of the art in Jurassic oceanic-plate stratigraphy in Japan is the result of research over the last 2 decades. Radiolarian biochronology puts age constraints on the development of fore-arc basin deposits, which cover Permian and Jurassic accretionary complexes of the Outer Zone, facing the Pacific. Special attention is given to the ``Torinosu-type'' reef-limestone blocks in the Upper Jurassic Lower Cretaceous fore-arc basin deposits that derived from a shallow-marine continental margin such as the Inner Zone shelf, facing Eurasia. Further progress was achieved in dating and defining sedimentary environments in the Inner Zone Tetori Group. Erosive events during the process of Jurassic accretion are also discussed in relation to the Late Mesozoic geologic and tectonic setting.
62.	Takeshi Kozai, Keisuke Ishida, Francis Hirsch, Sun-Ok Park and Ki-Hong Chang : Early Cretaceous non-marine mollusc faunas of Japan and Korea, Cretaceous Research, Vol.26, No.1, 97-112, 2005. (Summary) 西南日本(手取，山中，九州，四国，紀伊)と韓国(慶尚盆地)の前期白亜紀海成·非海生軟体動物群集の生層序学的対比を行った．本報告は物部川層群の淡水産新標本を含む．西南日本外帯下部白亜系における海成層と非海成層の顕著な指交関係，ならびに海成層のアンモナイト，放散虫による詳細な年代論が，挟在する非海生層からの二枚貝群集の年代論の裏付けとなることを論じた． (Link to Publication Site) ● Publication site (DOI): 10.1016/j.cretres.2004.11.003 (Link to Search Site for Scientific Articles) ● Search Scopus @ Elsevier (DOI): 10.1016/j.cretres.2004.11.003 (DOI: 10.1016/j.cretres.2004.11.003)
63.	香西武, Keisuke Ishida and 近藤康生 : 四国中央部黒瀬川帯美良布層の放散虫年代と二枚貝群集, 大阪微化石研究会誌，特別号, No.13, 149-165, 2004. (Summary) 四国中央部に分布する美良布層は，岩相上6部層に区分された．放散虫生層序はKilinora spiralis群集帯, Loopus primitivus群集帯，Pseudodictyomitra carpatica群集帯が識別され，その年代はジュラ紀Oxfordian∼白亜紀Berriasianに及ぶことを明らかにした．また，ジュラ紀/白亜紀境界付近の石灰質堆積物はジュラ紀型と白亜紀型の海生，非海生二枚貝類を共産することから，非海生二枚貝が浅海域へもたらされた結果であり，堆積環境が急変することの意味の検討の必要性を論じた．美良布層は古生代付加コンプレックスと密接に分布することから，南部黒瀬川帯(坂州帯)に属すると考察した． (Tokushima University Institutional Repository) ● Metadata: 119693 (Tokushima University Institutional Repository: 119693)
64.	Keisuke Ishida, 嶋川未来子, 香西武 and 八尾昭 : 四国東部秩父累帯南帯北部(倉野亜帯)辺川セクションの海洋プレート層序と放散虫年代, 大阪微化石研究会誌，特別号, No.13, 181-195, 2004. (Summary) 徳島県那賀郡相生町の辺川セクションで，秩父累帯南帯倉野亜帯の付加体構成層の海洋プレート層序を岩相層序·放散虫生層序学的に解析した．当セクションは層状チャート(A層)，珪質泥岩(B層)，砂岩·泥岩(C層)，礁性石灰岩塊を伴う泥岩(D層)で構成され，付加体構成層(A∼C層)と斜面海盆堆積相(D層)に相当する．辺川セクションのA層は三畳系中部を含み，B∼D層はParvicingula gigantocornis 群集帯， Hsuum hisuikyoense群集帯， Tricolocapsa plicarum群集帯，Tricolocapsa conexa 群集帯(D層，下部ジュラ系最上部∼中部ジュラ系上部)に区分された．C層上部とD層の泥質岩に含まれる珪質堆積岩岩塊は，Parahsuum takarazawaense群集帯(下部ジュラ系上部)と Parvicingula gigantocornis 群集帯(下部ジュラ系最上部)に由来する．以上から，辺川セクションのA∼C層は，本来，海洋プレート層序を成しており，C層とD層に含まれている珪質凝灰岩ブロックは，同じ倉野亜帯で辺川セクションより先に付加したチャート-砕屑岩シーケンスの岩相移行部を構成していた珪質堆積岩が，移行部に新たに生じたデコルマ面に沿う衝上運動によりブロック化し，辺川セクションの海溝充填粗粒岩相および斜面海盆堆積相中にもたらされたと考察した．付加体構成層上部のC層と斜面海盆堆積相のD層の間には，堆積欠如があるため，両者の関係は不整合であり，辺川セクションでは，海洋プレートの海溝到達はジュラ紀中期中頃(Tricolocapsa plicarum帯)に，付加はジュラ紀中期後半(Tricolocapsa conexa帯下部)に起こったと推測した． (Tokushima University Institutional Repository) ● Metadata: 119694 (Tokushima University Institutional Repository: 119694)
65.	Keisuke Ishida and 香西武 : 四国東部の南部黒瀬川帯(坂州帯)坂州層群(新称)の層序と放散虫年代, 大阪微化石研究会誌，特別号, No.13, 135-148, 2004. (Summary) 層序と放散虫年代の検討により，徳島県那賀川上流域の南部黒瀬川帯(坂州帯)に分布し，上部ジュラ系と見なされていた栗坂層の下部は，下部ジュラ系タービダイト相に属し，上部三畳系浅海相を不整合に覆うことが明らかになった．また栗坂層の上部は最下部白亜系に及び，下部白亜系のデルタ-浅海層との間には，層序的な欠如があることが明らかになった．その結果，四国東部の黒瀬川帯に分布する下部ジュラ∼最下部白亜系の前弧海盆堆積相を坂州層群(新称)と命名し，下部ジュラ系の広瀬層(新称)と中部ジュラ∼最下部白亜系の栗坂層(再定義)に区分した．岩相と放散虫年代ならびに地帯構造上の帰属に基づき，九州西部の川俣層群や葦北層群，四国西部の成穂層·嘉義尾層，また四国中央部の中ノ瀬層や介石山帯の鳥巣層群相当層，ならびに物部川流域の美良布層は，四国東部で新たに定義された坂州層群に対比され，下部ジュラ系(Parahsuum simplum帯)∼最下部白亜系(Pseudodictyomitra carpatica 帯)に及ぶ前弧海盆堆積相であることを論じた． (Tokushima University Institutional Repository) ● Metadata: 119692 (Tokushima University Institutional Repository: 119692)
66.	Keisuke Ishida, Hisao Hashimoto and Takeshi Kozai : Provenance of radiolarian-bearing clasts in Late Cretaceous fore-arc basin, Inner Zone of SW Japan, Journal of the Geological Society of Thailand, Vol.Special Issue of the Second International Symposium of IGCP 434 Project, No.1, 61-74, 2004. (Summary) 和泉層群(後期白亜紀前弧海盆堆積相)から，自生群集に伴って，ジュラ紀中期∼白亜紀前期の再堆積放散虫を検出した．顕微鏡岩石学的な検討から，再堆積要素がタービダイト中のチャート岩片や泥岩片に含まれることを特定した．またホルンフェルス化した含放散虫チャート岩片を見出した．美濃-丹波帯の海洋プレート層序や．領家帯の後期白亜紀深成活動の地史的考察と，古流向解析の結果から，含放散虫砕屑粒子は，美濃-丹波帯および領家変成帯からもたらされたことを考察した．
67.	Ki-Hong Chang, Kazuhiro Suzuki, Sun-OK Park, Keisuke Ishida and Koji Uno : Recent advance in Cretaceous stratigraphy of Korea, Journal of Asian Earth Sciences, Vol.21, No.8, 937-948, 2003. (Summary) コリア半島南部のOknyobong層の流紋岩に含まれるゼノクリストジルコンのU-Pb CHIMEアイソクロン年代から，この粒子がジュラ紀花崗岩からもたらされたことを特定し，同層が先慶尚層群に属し，このジルコン粒子の年代が層序学的に慶尚層群の年代下限を規制することを指摘．下部白亜系Hayang層群の含放散虫礫を解析し，礫が日本のペルム紀∼ジュラ紀付加体に由来すること，同層群中部のKusangdong凝灰岩層の古地磁気を測定し，その値が南北中国およびシベリア地塊の白亜紀前期層の解析結果と良く対応することを論じた． (Link to Publication Site) ● Publication site (DOI): 10.1016/S1367-9120(02)00142-6 (Link to Search Site for Scientific Articles) ● Summary page in Scopus @ Elsevier: 2-s2.0-0345149810 (DOI: 10.1016/S1367-9120(02)00142-6, Elsevier: Scopus)
68.	Keisuke Ishida, Takeshi Kozai, Sun-OK Park and Tokuji Mitsugi : Gravel bearing radiolaria as tracers for erosional events: a review of the status of recent research in SW Japan and Korea, Journal of Asian Earth Sciences, Vol.21, No.8, 909-920, 2003. (Summary) 含放散虫礫をトレーサーとした礫岩の後背地解析に関する方法論と付加体の削剥事変を，外帯白亜系の解析例をもとに紹介し，我が国における研究の現状を総括的に論述した．さらに日本列島とコリア半島に分布するジュラ紀付加体起源の含放散虫礫の後背地とジュラ紀末∼白亜紀前期における付加体の削剥事変から推定されるアジア東縁の古地理的状況と可能な構造的条件について論考した． (Keyword) provenance / radiolaria / conglomerate / cretaceous / Jurassic accretionary complex / SW Japan / Korea / CONGLOMERATE / TERRANE (Link to Publication Site) ● Publication site (DOI): 10.1016/S1367-9120(02)00084-6 (Link to Search Site for Scientific Articles) ● Summary page in Scopus @ Elsevier: 2-s2.0-0345149812 (DOI: 10.1016/S1367-9120(02)00084-6, Elsevier: Scopus)
69.	Sun-Ok Park, Takeshi Kozai, Keisuke Ishida and Ki-Hong Chang : Correlation of Early Cretaceous non-marine molluscan faunas of Korea and Japan, Journal of the Paleontological Society of Korea, Vol.19, No.1, 1-20, 2003. (Summary) 白亜紀前期の二枚貝を中心に，韓国の淡水フォーナと日本の非海性フォーナとの生層序対比を行った．西南日本では，4つの非海性群集型が識別された．産出非海成層の年代は，指交する海成層の放散虫年代から求めている．これをもとに，西南日本外帯と内帯，および韓半島下部白亜系の非海性フォーナによる対比が可能となる．韓半島と日本の各フォーナは白亜紀前期のアジア東縁での古地理的連続性に関連した塩分濃度と気候に制御されていることを論じた．
70.	Takeshi Kozai and Keisuke Ishida : Early Cretaceous non-marine bivalve faunal groups from Central and East Shikoku, Japan, Memoir of the Fukui Prefectural Dinosaur Museum, No.2, 133-148, 2003. (Summary) 四国中·東部秩父累帯下部白亜系から産する非海生二枚貝類は，種構成と群集の生息環境が検討され，新たに再編された秩父累帯の地帯区分との対応にもとづき，正木動物群と坂州動物群に区分された．正木動物群は汽水-淡水生軟体動物で特徴づけられ，坂州動物群は汽水生軟体動物で特徴づけられる．このことは，坂州動物群が正木動物群より塩分濃度の高い環境で生息したことを示す．四国中央部では両動物群の混在が確認され，正木動物群と坂州動物群は隣接して分布し，塩分濃度の異なる環境に生息したことが推測される． (Tokushima University Institutional Repository) ● Metadata: 117708 (Tokushima University Institutional Repository: 117708)
71.	Keisuke Ishida, Naoto Ishida, Takashi Sakai, Takeshi Kozai, Tohru Ohta and Galina Kirillova : Radiolarians from the Komsomolsk Section, Upper Jurassic - Cretaceous deposits of East Asian Continental Margin along the Amur River, 50-55, 2002. (Summary) アムール川下流域のコムソモルスク対岸に露出するKomsomolskセクションの各種岩相から初めて放散虫群集を検出し，その年代を論じた．付加体チャート-砕屑岩相の岩相境界のチャート·珪質泥岩はジュラ紀後期初頭の放散虫群集を産し，付加体メランジュ相中のチャート岩塊はそれより古い三畳紀中期∼ジュラ紀中期初頭以前の放散虫を産すること，前弧海盆堆積相下部の泥質岩からはジュラ紀最末期の放散虫群集を産することを報告した．
72.	Keisuke Ishida, Naoto Ishida, Takashi Sakai, Takeshi Kozai, Tohru Ohta and Galina Kirillova : Radiolarians from the Khabarovsk Section, Upper Jurassic - Cretaceous deposits of East Asian Continental Margin along the Amur River, 23-25, 2002. (Summary) ハバロフスク郊外のアムール川流域に分布するKhabarovskコンプレックスの付加体メランジュ相より放散虫を検出し，泥質岩，凝灰岩の年代がジュラ紀後期初頭に属することを報告した．
73.	Francis Hirsch and Keisuke Ishida : The Izanami Plateau: Pre-accretionary origin of Japan's low latitude Triassic pelagic carbonate, Eclogae Geologicae Helvetiae, Vol.95, No.1, 43-55, 2002. (Summary) コノドントと放散虫で解析された美濃-丹波-足尾帯，御荷鉾帯，秩父累帯の付加コンプレックス中の遠洋性炭酸塩岩の層序にみる履歴をもとに，それらの起源となった海山∼海台の形成過程を，ホットスポットとプレート運動の間連で解析し，日本列島のジュラ紀-白亜紀前期付加体に付加した三畳紀の遠洋性石灰岩の起源となる海台をイザナミ海台と命名した．イザナミ海台は揚子地塊より遙か離れた低緯度海域で形成され，コノドント動物群は太平洋型よりテーチス型であり，数種の固有種を伴う事を論じた． (Tokushima University Institutional Repository) ● Metadata: 117707 (Link to Search Site for Scientific Articles) ● Summary page in Scopus @ Elsevier: 2-s2.0-0036337544 (Tokushima University Institutional Repository: 117707, Elsevier: Scopus)
74.	Keisuke Ishida and 香西武 : 四国東部吉ヶ平地域における先白亜系付加コンプレックスの放散虫年代, 大阪微化石研究会誌，特別号, No.12, 129-144, 2001. (Summary) 四国東部勝浦川流域の吉ヶ平地域に分布する中生界斜面海盆堆積相と先白亜紀付加コンプレックスの構造的な配列と放散虫·二枚貝年代を解析し，各構造サブユニットが，ペルム紀付加体の黒瀬川帯坂州ユニット，ジュラ紀付加体の秩父帯のユニットのどれに帰属するかを明らかにした．秩父南帯の最北部に，秩父北帯の雲早山ユニットに対比されるジュラ紀前半の付加コンプレックスを見出し，ともに同一のナップ構成要素である可能性を指摘した (Tokushima University Institutional Repository) ● Metadata: 119690 (Tokushima University Institutional Repository: 119690)
75.	橋本寿夫, 香西武 and Keisuke Ishida : 和泉山脈の和泉層群上部白亜系に混在する再堆積ジュラ紀·白亜紀前期放散虫, 大阪微化石研究会誌特別号, No.12, 271-282, 2001. (Summary) 上部白亜系前弧海盆堆積相の和泉層群から，自生の放散虫群集に伴ってジュラ紀中期から白亜紀前期の示準種を検出し，堆積学的，顕微鏡岩石学的な検討に基づき，古期要素がタービダイト中のチャート岩片や泥岩片に含まれることを特定した．またホルンフェルス化した含放散虫チャート岩片を多く見出し，古流向解析の結果とともに，含放散虫砕屑粒子が，西南日本内帯の美濃-丹波帯ジュラ紀付加体および領家変成帯からもたらされたことを明らかにした． (Tokushima University Institutional Repository) ● Metadata: 119691 (Tokushima University Institutional Repository: 119691)
76.	Tokuji Mitsugi, Keisuke Ishida, Byung-Gul Woo, Ki-hong Chang, Sun-Ok Park and Hiromichi Hirano : Radiolarian-bearing conglomerate from the Hayang Group, the Kyongsang Supergroup, southeastern Korea, Journal of Asian Earth Sciences, Vol.19, No.6, 751-763, 2001. (Summary) コリア半島南東部の下部白亜系陸成層である慶尚累層群Hayang層群のチャート礫からペルム紀後期∼ジュラ紀中期の放散虫を検出し，群集構成と礫質が，美濃-丹波帯相当のジュラ紀付加体に含まれるチャートのそれと一致することを明らかにした．また古流向のデータから，Hayang層群のチャート礫が，日本海形成以前に隣接していた美濃-丹波帯と北東延長のジュラ紀付加体の削剥によってもたらされたことを明らかにした． (Keyword) radiolarian-bearing conglomerate / radiolaria / cretaceous / Hayang Group / Korea / Mino-Tamba Belt / JAPAN (Link to Publication Site) ● Publication site (DOI): 10.1016/S1367-9120(01)00004-9 (Link to Search Site for Scientific Articles) ● CiNii @ National Institute of Informatics (CRID): 1570854175062594176 ● Summary page in Scopus @ Elsevier: 2-s2.0-0034755509 (DOI: 10.1016/S1367-9120(01)00004-9, CiNii: 1570854175062594176, Elsevier: Scopus)
77.	Keisuke Ishida and Francis Hirsch : Taxonomy and faunal affinity of Late Carnian - Rhaetian conodonts in the southern Chichibu Belt, Shikoku, SW Japan, Rivista Italiana di Paleontologia e Stratigrafia, Vol.107, No.2, 227-250, 2001. (Summary) 西南日本外帯秩父南帯南部に分布する遠洋性石灰岩-層状チャートセクションから得た最上部カーニアン∼レチアンのコノドント5属27種(3新種含む)を記載した．分類では後期三畳紀属の過去30年間の論議を総括し整理した．北米およびシベリアのフォーナとの対比を試み，構成要素がテーチス的であり，ノーリアン中·後期に太平洋的なタクサが伴うようになり，起源となる海台の付加以前の古生物地理を特徴づけることを論じた． (Tokushima University Institutional Repository) ● Metadata: 117625 (Tokushima University Institutional Repository: 117625)
78.	Keisuke Ishida : Radiolarians as tracers for provenance of gravels in Lower Cretaceous molasse (Outer Zone of SW Japan), Geodiversitas, Vol.21, No.4, 637-656, 1999. (Summary) 付加体形成後の削剥過程解明には，礫岩に含まれる放散虫微化石が，トレーサーとして有効であり，単源礫岩の礫質と放散虫年代をもとに後背地の海洋プレート層序が復元可能であることを，黒瀬川帯下部白亜系モラッセの解析に基づき示した．西南日本の先白亜紀付加体の時空配列を総括し，外帯の造山運動に関して，白亜紀前期にジュラ紀付加体が先ジュラ紀付加体の構造的下位から地窓として露出し，削剥されたことを導いた． (Tokushima University Institutional Repository) ● Metadata: 117624 (Tokushima University Institutional Repository: 117624)
79.	Keisuke Ishida : 四国東部，四万十累層群の岩相層序と放散虫年代, 大阪微化石研究会誌特別号, No.11, 189-209, 1998. (Summary) 海洋プレート層序と放散虫生層序の視点から，四国東部全域にわたる四万十累層群の岩相層序区分を新たに提唱し，四国中·西部地域との地層·地体配列の対比を行った．再定義した各地層を，岩相の特徴から，付加体メランジュ相，付加体チャート-砕屑岩相，付加体粗粒砕屑岩相，斜面海盆堆積相に区分した．また野外調査と，放散虫年代に基づき，上部白亜系堆積相の広域的な構造境界として，湯桶丸-横石スラスト，蒲生田岬スラストを提唱した． (Tokushima University Institutional Repository) ● Metadata: 119688 (Tokushima University Institutional Repository: 119688)
80.	Keisuke Ishida and 橋本寿夫 : 四国東部，四万十北帯の上部白亜系チャート-砕屑岩シーケンスと放散虫生層序, 大阪微化石研究会誌特別号, No.12, 211-225, 1998. (Summary) 四国東部の四万十北帯で，チャートから砕屑岩に移行する上部白亜系の海洋プレート層序を見出し，放散虫生層序を検討した．これまでのAp群集帯，At群集帯に代えて，代表種の出現時期に基づき，Ap帯とAt帯を提唱した．また海洋プレート層序に見られる岩相境界の放散虫年代に着目し，当地域の四万十累帯北帯を形成した海洋プレートの沈み込み時期を考察した． (Tokushima University Institutional Repository) ● Metadata: 119689 (Tokushima University Institutional Repository: 119689)
81.	Keisuke Ishida : Stylocapsa (?) spiralis Assemblage (Radiolaria) from the Kurisaka Formation of the Torinosu Group in East Shikoku, SW Japan, News of Osaka Micropaleontologists Spec. Vol., No.10, 193-203, 1997. (Summary) ジュラ紀後期アンモナイトの産出で知られる黒瀬川帯の栗坂層から，放散虫化石のStylocapsa (?) spiralis群集を検出し，記載した．本邦ジュラ系から多産する当群集が，同一セクションにおいて，キンメリッッジアンの示準アンモナイトの直下から検出されたことは，大型化石との直接対比に基づく放散虫化石の年代決定精度向上をする上で重要であることを指摘した． (Tokushima University Institutional Repository) ● Metadata: 119660 (Tokushima University Institutional Repository: 119660)
82.	Keisuke Ishida and 橋本寿夫 : 四国東部の領石·物部川層群チャート礫と細粒砕屑岩から産した中·古生代放散虫化石, 大阪微化石研究会誌特別号, No.10, 217-235, 1997. (Summary) 黒瀬川帯下部白亜系モラッセ型堆積物の後背地解析を目的として，四国東部の領石·物部川層群において，単源礫岩のチャート礫と泥質岩礫の放散虫年代を検討した．礫の岩質と放散虫年代をもとに復元された後背地の海洋プレート層序が，ジュラ紀初期に遠洋性から陸源砕屑性堆積相に変化することから，白亜紀前期には，秩父北帯相当のジュラ紀付加体が先ジュラ紀付加体の構造的下位から地窓として露出していた可能性を指摘した． (Tokushima University Institutional Repository) ● Metadata: 119661 (Tokushima University Institutional Repository: 119661)
83.	橋本寿夫 and Keisuke Ishida : 四国の上部白亜系，和泉層群，外和泉層群，四万十累層群の放散虫化石群集と対比, 大阪微化石研究会誌特別号, No.10, 245-257, 1997. (Summary) 上部白亜系和泉層群と外和泉層群，四万十累層群の放散虫化石による生層序学的分帯と，共産する大型化石による年代学的な検討を行い，6つの化石群集帯を識別·記述した．大型化石との直接対比による上部白亜系放散虫生層序の精度向上と同時に，堆積相の異なる和泉層群·外和泉層群と四万十累層群の生層序学的対比を，放散虫という同一タクサによって可能にしたことの意義と効果を論述した． (Tokushima University Institutional Repository) ● Metadata: 119662 (Tokushima University Institutional Repository: 119662)
84.	Tanio Ito, Takeshi Ikawa, Ikuhisa Adachi, Nobuhiro Isezaki, Naoshi Hirata, Toshio Asanuma, Takahiro Miyauchi, Midori Matsumoto, Michihiro Takahashi, Shinichi Matsuzawa, Masaya Suzuki, Keisuke Ishida, Shiro Okuike, Gaku Kimura, Takahiro Kunitomo, Tadanori Goto, Shinkei Sawada, Toru Takeshita, Hideo Nakaya, Shuichi Hasegawa, takuya Maeda, Akihiro Murata, Satoshi Yamakita, Kazuo Yamaguchi and Satoru Yamaguchi : Geophysical exploration of the subsurface structure of the Median Tectonic Line, East Shikoku, Japan, Journal of Geological Society of Japan, Vol.102, No.4, 346-360, 1996. (Summary) 日本の代表的な活断層である，徳島県下の中央構造線の構造発達と活動性を評価するために，中央構造線をまたいで阿讃山脈を横切り，和泉層群の基底にまで達する地震波探査を行った．物質境界としての中央構造線は北に30°から40°傾斜しており，そこから活断層としての高角な中央構造線が分岐している可能性が大きい．また，三波川変成岩類の基底の断層(仏像構造線)がとらえられた． (Tokushima University Institutional Repository) ● Metadata: 117652 (Tokushima University Institutional Repository: 117652)
85.	Keisuke Ishida and 橋本寿夫 : 四国東部，外和泉層群櫛淵層の放散虫化石群集, Journal of Geological Society of Japan, Vol.102, No.4, 361-364, 1996. (Summary) 放散虫化石と大型示準化石の直接対比の目的で，上部白亜系の外和泉層群櫛淵層の大型示準化石と共産する放散虫群集を検討した．Inoceramus uwajimensis産出層の上部からAlievium praegallowayiをはじめとする24種からなる放散虫群集を確認．この群集の年代は，外和泉層群立江層ならびに和泉層群下部層の群集との比較から，コニアシアンとみなされ，大型化石による年代と一致することを示した． (Tokushima University Institutional Repository) ● Metadata: 117646 (Tokushima University Institutional Repository: 117646)
86.	Keisuke Ishida : 四国東部四万十帯北縁部の鳥巣式石灰岩の放散虫年代, Journal of Geological Society of Japan, Vol.100, No.4, 312-315, 1994. (Summary) 四万十帯北縁部に分布する鳥巣式石灰岩体から，重液処理法により黄鉄鋼で置換された放散虫化石を抽出し，その年代がジュラ紀後期であることを明らかにした．礁性石灰岩からの放散虫化石検出の成功例は本邦では数少なく，指標腔腸動物化石との共産関係を明らかにしたことが本研究の特色といえる．この結果から，ジュラ紀後期の鳥巣式石灰岩と鳥巣層群，および秩父南帯付加堆積物との同時異相関係を考察した． (Tokushima University Institutional Repository) ● Metadata: 117645 (Tokushima University Institutional Repository: 117645)
87.	Akira Ookubo, Mikio Nishida, Kenta Ooi, Keisuke Ishida, Yukio Hashimura, Atsuya Ikawa, Yoshiyuki Yoshimura and Jun Kawada : Mechanism of phosphate adsorption to a three-dimensional structure of boehmite in the presence of bovine serm albumin, Journal of Pharmaceutical Sciences, Vol.82, No.7, 744-749, 1993. (Summary) 合成ベーマイト結晶の球状集合体PT-Aのリン酸イオン吸着能に及ぼす蛋白質の影響を検討した．PT-Aの構造モデルは粉末X線解析測定，SEM像観察と窒素ガス吸脱着測定から求め，リン酸イオン分布はエネルギー分散型X線微分析装置で解析．多孔性構造に起因した分子ふるい効果によるPT-Aのリン酸イオン吸着能について考察．本人は焼成した粒子がベーマイト結晶化していることを偏光顕微鏡とSEM像観察，X線解折測定で確認した．
88.	Keisuke Ishida : 四国四万十帯「宍喰浦の化石漣痕」, 地質ニュース, No.464, 26-29, 1993. (Summary) 国指定天然記念物の「宍喰浦の化石漣痕」の形態的特徴を記載し，共産する生痕化石と各種の堆積構造から，漣痕の形成環境を考察した．化石漣痕は乱泥流堆積物中に見られ，深海の生痕群を伴うことを示し，KAIKO計画で明らかにされた日本海溝との状況比較から，化石漣痕が前弧海盆下部の海底扇状地の堆積相であることを論述した．また化石漣痕が属する地層の年代は大型化石と微化石の総合判断から始新世であることを示した． (Tokushima University Institutional Repository) ● Metadata: 117666 (Tokushima University Institutional Repository: 117666)
89.	橋本寿夫 and Keisuke Ishida : 四国東部の外和泉層群より産した放散虫群集とその年代, Journal of Geological Society of Japan, Vol.98, No.1, 61-63, 1992. (Summary) 外和泉層群立江層から検出した放散虫の群集構成を記載し，他地域の外和泉層群，和泉層群および国外から産する上部白亜系群集との対比を行い，その年代をカンパニアン前期と特定した．また年代決定精度を大型化石と比較した．さらに和泉層群と外和泉層群の年代極性ならびに現在の配置が，中央構造線の白亜紀末以降の左横ずれ運動に起因する可能性を指摘し，当研究の造構地質学的意義に言及した． (Tokushima University Institutional Repository) ● Metadata: 117644 (Tokushima University Institutional Repository: 117644)
90.	Keisuke Ishida and 橋本寿夫 : 四国東部秩父累帯の貝殻相下部白亜系における放散虫殻の再堆積問題, 堆積学研究会報 (堆積学研究), No.34, 15-20, 1991. (Summary) 秩父累帯の浅海∼汽水相下部白亜系において，示準大型化石と微化石からなる自生放散虫群集に混じって，ジュラ紀中·後期の示準種が検出される事例を示し，その堆積学的意味を考察した．産出層の岩質，堆積学的特徴とともに，混在するジュラ紀放散虫の形態的特徴，大きさ，群集構成，他種との共産関係を検討し，ジュラ紀放散虫が隣接地帯の下位層の浸食によりもたらされた誘導化石であることを推論した． (Tokushima University Institutional Repository) ● Metadata: 117698 (Tokushima University Institutional Repository: 117698)
91.	Faure Michel and Keisuke Ishida : The Mid-Upper Jurassic olistostrome of the west Philippines: a distinctive key-marker for the North Palawan block, Journal of Southeast Asian Earth Sciences, Vol.4, No.1, 61-67, 1990. (Summary) フィリピン，パラワン島北部の地質調査と微化石年代により新たに見い出した中·上部ジュラ系オリストストロームと放散虫化石群集を記載し，その地体構造上の位置づけを論述した．このオリストストロームは周辺諸島に分布し，パラワン地塊の判別基準として有効であることを指摘した．また岩類構成と放散虫年代に基づき，このオリストストロームが西南日本の三宝山帯のものに対比できることを示した．
92.	Keisuke Ishida : メランジュの堆積時および後堆積時の中視的変形構造に関する一解析 -四国東部秩父累帯南帯の例-, Journal of Structural Geology of Japan, No.34, 95-109, 1989. (Summary) 秩父累帯南帯のメランジュの成因解明を目的として，蕨石メランジュを例に，中視的な堆積·変形構造の解析を行い，その形成過程を論述した．当メランジュの形成には，地質体形成に先立つ高間隙水圧下での岩塊の脆性破壊と泥基質の注入，地質体形成時の未∼半固結堆積物の重力滑動による混在化，仏像構造線の活動に伴う左横ずれセンスの単純剪断運動の3つの変形時相が関与していることを示した． (Tokushima University Institutional Repository) ● Metadata: 117656 (Tokushima University Institutional Repository: 117656)
93.	Keisuke Ishida : 四国東部秩父累帯南帯中生界の地質と放散虫年代, 大阪微化石研究会誌，特別号, No.7, 235-243, 1986. (Summary) 四国東部で秩父累帯南帯の岩相層序，放散虫年代を解析し，地体区分を行った．調査地域は北からⅠ∼Ⅴ亜帯に細分でき，地層の形成年代が南へ若くなる極性のあることを示した．岩類構成と微化石による堆積年代の比較から，秩父累帯と四万十累帯の境界はⅣ亜帯とⅤ亜帯の境界に求めることがふさわしいことを指摘し，Ⅳ亜帯南限の断層が仏像構造線に相当することを論述した． (Tokushima University Institutional Repository) ● Metadata: 119659 (Tokushima University Institutional Repository: 119659)
94.	Keisuke Ishida : 高知市筆山のいわゆる三宝山層群よりジュラ紀放散虫の発見とその意義, Journal of Geological Society of Japan, Vol.92, No.2, 159-161, 1986. (Summary) 高知市筆山のいわゆる三宝山層群から放散虫化石群集を検出し，その年代層序ならびに地体区分上の位置づけを論述した．筆山のトリアス紀アンモナイト報告地点からジュラ紀中期の放散虫群集を検出したことにより，トリアス紀アンモナイトは誘導化石として再堆積した可能性を指摘した．岩相，地体配列上の位置および微化石年代に基づき，この地層を四国東部の秩父累帯南帯北部のジュラ系那賀川層群に対比した． (Tokushima University Institutional Repository) ● Metadata: 117643 (Tokushima University Institutional Repository: 117643)
95.	Keisuke Ishida : 徳島県秩父累帯北帯南部の先白亜系, Journal of Geological Society of Japan, Vol.91, No.8, 553-567, 1985. (Summary) 四国東部で，秩父累帯北帯南部に分布する先白亜系混在岩相が，放散虫化石により，上部ペルム系と中·下部ジュラ系に区分され，東西性の断層で帯状に繰り返し分布することを明らかにした．ペルム系混在岩相の分布は外帯では黒瀬川構造帯構成岩類の分布地帯に限られることや，ジュラ系混在岩相には黒瀬川構造帯に由来する礫が見出されることを示し，ペルム紀∼ジュラ紀の堆積·造構環境の変遷について論述した． (Tokushima University Institutional Repository) ● Metadata: 117642 (Tokushima University Institutional Repository: 117642)
96.	Keisuke Ishida : 徳島県東部の秩父累帯中帯泥質岩よりペルム紀放散虫の発見, Journal of Geological Society of Japan, Vol.91, No.2, 155-156, 1985. (Summary) 秩父累帯中帯に分布する泥質岩および酸性凝灰岩層からペルム紀前期および後期を示す放散虫群集を検出し，その意義を考察した．放散虫による検証の結果，いわゆる古生層がジュラ系と判明する昨今，本論文では，黒瀬川構造帯構成岩類の分布地帯が，基本的に上部古生界の混在岩相で構成されることを再検証し，随伴する石灰岩塊の紡錘虫による年代は基質の泥質岩の放散虫年代と矛盾しないことを論述した． (Tokushima University Institutional Repository) ● Metadata: 117641 (Tokushima University Institutional Repository: 117641)
97.	Koichiro Ichikawa, Nobuhiro Imoto, Keisuke Ishida, Shinjiro Mizutani, Keiji Nakazawa, Tsutomu Otsuka, Daikichiro Shimizu, Kazumi Suyari and Akira Yao : Triassic bedded chert and associated rocks in the Inuyama area, Central Japan, "The second international conference on siliceous deposits in the Pacific region" (IGCP 115), 156-210, 1981. (Summary) 西南日本の中·古生代層状チャートと随伴堆積物の岩相，生層序ならびに堆積環境について総括した．本人は「三波川帯および秩父累帯」を執筆．コノドントと放散虫の検出により明らかにした珪質堆積岩類の年代について，三波川帯主部から秩父累帯南帯に至る各地帯ごとに論述した．三畳系チャートの分布は広く，チャート層には延性変形構造が見られ，異地性岩体として産することを指摘し，堆積∼未固結時の変形モデルを示した．
98.	須鎗和巳, 桑野幸夫 and Keisuke Ishida : 三波川帯の源岩年代および三畳紀における三波川帯 - 秩父累帯の堆積盆地, 構造地質研究会誌, No.25, 33-35, 1980. (Summary) 四国の三波川帯∼秩父累帯で，これまでにコノドントで明らかにした三畳系堆積岩類の分布をもとに，三畳紀における各地帯の堆積環境を考察した．三畳紀後期当時，三波川帯主部と御荷鉾帯ならびに秩父累帯南縁部では緑色岩に伴う石灰岩が堆積，三波川南縁帯と秩父累帯北帯·南帯はチャート相であるのに対し，秩父累帯中帯は浅海の砕屑岩相であることを論じた．
99.	須鎗和巳, 桑野幸夫 and Keisuke Ishida : 四国西部三波川帯主部よりの後期三畳紀コノドントの発見, Journal of Geological Society of Japan, Vol.86, No.12, 827-828, 1980. (Summary) 三波川帯主部の緑色片岩と黒色片岩の境界部に挟在する3地点の石灰質片岩より，後期三畳紀を示準するコノドントを検出した．この発見は，三波川結晶片岩の源岩の堆積年代が三畳紀に及ぶことを，微化石により実証した最初の研究であり，三波川結晶片岩類の変成年代を特定する上で重要な論拠となることに言及した． (Tokushima University Institutional Repository) ● Metadata: 117640 (Tokushima University Institutional Repository: 117640)
100.	Keisuke Ishida : 徳島県坂州南西におけるシルル系石灰岩の発見, Journal of Geological Society of Japan, Vol.83, No.7, 437-438, 1977. (Summary) 黒瀬川構造帯高丸山レンズ状部で，酸性火砕岩類と共にシルル系石灰岩を発見し報告した．当レンズ状部には花崗岩類しか分布しないと考えられていたが，南半部は厚い酸性火砕岩類から構成され，花崗岩類との境界部には石灰岩が挟在する層序関係を明らかにした．この石灰岩からキタカミクサリサンゴ，ハチノスサンゴ，太陽サンゴをはじめとするシルル紀礁生動物化石群を検出し，横倉山や祇園山の石灰岩に対比されることを論じた． (Tokushima University Institutional Repository) ● Metadata: 117639 (Tokushima University Institutional Repository: 117639)
101.	Keisuke Ishida : 四国東部の秩父累帯南帯中·古生界層序のコノドントと紡錘虫による再検討, Journal of Geological Society of Japan, Vol.83, No.4, 227-240, 1977. (Summary) 本邦における古生界と中生界の関係解明の一環として，コノドントと紡錘虫を用いて，那賀川下流域で，秩父累帯南帯の微化石年代と岩相層序を検討した．従来，上部古生界と見なされていた地層群のチャート，石灰岩の多くの地点より三畳紀コノドントが産することを明らかにし，新たに那賀川層群を設定した． (Tokushima University Institutional Repository) ● Metadata: 117638 (Tokushima University Institutional Repository: 117638)
102.	伊藤和彦, Keisuke Ishida, 岩田将之, 笠井勝美, 鬼頭一博, 桑野幸夫, 小林牧子, 後藤仁敏, 斉藤靖二, 重命真理子, 関口福一郎, 傍島武師, 高見純教, 滝沢進, 中島照雄, 長谷川美行, 林信悟, 藤井光男, 堀敏明, 宮崎重雄, 八尾昭, 山根洋重, 湯本掟三, 吉田光広, 吉田尚 and 渡辺淳子 : 本邦の二畳系と三畳系の境界におけるコノドントについて -唐沢地域における鍋山層とアド山層の層序とフォーナ-, 地球科学, Vol.28, No.3, 86-98, 1974. (Summary) 本邦におけるペルム系と三畳系の関係解明のため，足尾山地唐沢石灰岩の精査と微化石フォーナを検討し，ペルム系の鍋山層が，三畳系のアド山層により不整合に覆われることを明らかにした．従来，鍋山層として一括されていた炭酸塩岩相の最上部は，砕屑性炭酸塩岩からなり，アド山層の基底礫岩に属することを解明．不整合面の溶食形態と，アド山層から産する再堆積コノドント群集を記載し，地層を再定義した．

Academic Paper (Unrefereed Paper):

1.	Hiroyoshi Imura, 清水陸登, Keisuke Ishida and Minoru Sakama : A Car-borne Survey of Environmental Radiation in Shikoku, Japan, Natural Science Research, Faculty of Integrated Arts and Sciences, The University of Tokushima, Vol.29, No.2, 21-29, 2015. (Summary) We investigated the environmental radiation in Shikoku area using a car-borne survey and obtained the change of dose rate by continuous survey. Dose rartes in Ozu city and its surrounding area, Ehime prefecture were the lowest in other areas of Shikoku. Dose rates obviously changed on the north side of it's low dose rates area but gradually changed on the south side. Dose rates in Ashizuri-misaki, Kochi prefecture were the highest in Shikoku and changed in accordance with the boundary of geological structure. Dose rate on the survey route, from Imabari city in Ehime prefecture to Shimanto city in Kochi prefecture, was the lowest at the surrounding area of the prefectural boundary. This lowest dose rate was considered to be caused by geological structure. The influence of altitued on dose rates was not observed in this survey route.The average dose rates of environmental radiation in Ehime prefecture and Kochi prefecture were almost the same and the lowest in Shikoku. Tokushima prefecture was the highest in the average dose rates of environmental radiation of other prefectures in Shikoku. (Keyword) car-borne survey / environmental radiation / Shikoku (Tokushima University Institutional Repository) ● Metadata: 111007 (Link to Search Site for Scientific Articles) ● CiNii @ National Institute of Informatics (CRID): 1050302172853873920 (Tokushima University Institutional Repository: 111007, CiNii: 1050302172853873920)
2.	Hiroyoshi Imura, 清水陸登, Keisuke Ishida and Minoru Sakama : A car-borne measurement of environmental radiation in Kagawa Prefecture, Shikoku, Japan, Natural Science Research, Faculty of Integrated Arts and Sciences, The University of Tokushima, Vol.27, No.2, 7-12, 2013. (Summary) After the accident of the Fukushima Daiichi nuclear power plant by the Great East Japan Earthquake on March 11, 2011, concern about radiation is increasing and monitoring of environmental radiation is performed even in Kagawa Prefecture. Then, we investigated for a short period of time for the purpose of creating the dose rate distribution map of Kagawa Prefecture while getting to know the dose rate of each municipality in Kagawa Prefecture in detail using a car-borne survey technique. As a result of measurement, the dose rates were low in the plain regions and those became high in the mountainous regions. Due to the average value of each municipality, the dose rates of municipalities in the southeastern prefecture, which contain Izumi Group and mountainous region affluent in granite, were high. The average dose rates of all municipalities in Kagawa Prefecture were obtained from this investigation, and the dose rate distribution map was created. From the tendency of the dose rate distribution in Kagawa, it has confirmed that a dose rate changed with geographical feature or geology. (Keyword) car-borne measurement / environmental radiation / Kagawa prefecture (Tokushima University Institutional Repository) ● Metadata: 105956 (Link to Search Site for Scientific Articles) ● CiNii @ National Institute of Informatics (CRID): 1050583647831244032 (Tokushima University Institutional Repository: 105956, CiNii: 1050583647831244032)
3.	Noriyuki Inada, Shigeyuki Suzuki and Keisuke Ishida : Folded structure of the Carboniferous Ko-yama Limestone Group, Akiyoshi Belt, SW JAPAN, 岡山大学地球科学研究報告, Vol.19, No.1, 5-11, 2012. (Summary) 秋吉帯の下部石炭∼中部ペルム系高山石灰岩層群は，ペルム紀中後期に褶曲し，上部ペルム系吉井層群とともに，三畳系成羽層群に不整合に覆われる．層厚300 m に及ぶ神野セクションで，Visean からMoscovianにいたるコノドント生層序が連続的に確認できたことで，北傾斜の地層は南に若くなり，従来の層序とは全体が逆転し，東西走向で北傾斜の褶曲軸面で閉じた傾倒褶曲構造を形成することを解明した
4.	Ken-ichi Nishiyama, Keisuke Ishida, 中尾賢一, 辻野泰之, 森永宏, 森江孝志, 橋本寿夫, 伊藤嘉将 and 山崎健太 : 美馬市美馬町の地質と古生物, 阿波学会紀要, No.55, 1-12, 2009. (Summary) 美馬市地域の和泉層群の地質を調査し，向斜軸部付近から新たなアンモナイトの産出を報告した．アンモナイトは白亜紀カンパニアン後期のDidymoceras sp. 群集と同定した．タービダイト互層からの産状により，北縁の陸棚より乱泥流によりもたらされた可能性を考察した．中軸部からのアンモナイトの産出は稀で，北縁部との生層序対比上重要であること，また半世紀前に産地からの標本を収集整理保管していた地元小学校の取組を紹介した． (Tokushima University Institutional Repository) ● Metadata: 117689 (Tokushima University Institutional Repository: 117689)
5.	Keisuke Ishida, Ken-ichi Nishiyama, 北村真一, 本山茂樹, 辻野泰之, 中尾賢一 and 小澤大成 : 徳島県穴吹川上流域の地質と地形, 阿波学会紀要, Vol.54, 1-12, 2008. (Summary) 御荷鉾緑色岩はソレアイトとアルカリ岩からなり，一部は中野緑色岩体として三波川南縁帯の構造的下位よりドーム状に分布する．秩父北帯のチャート-泥質千枚岩は南傾斜南上位である．剣山北斜面の石灰岩はコノドントの検出で上部石炭系である．地すべりは御荷鉾—三波川帯に密集し，剣山付近の稜線には少ない．秩父北帯に集中する東西断層と鮎喰川断層が斜断する穴吹川南斜面では，破砕帯に沿う林道の崩壊が多いことを論じた．
6.	Keisuke Ishida, 中尾賢一 and 東明省三 : 徳島県産国会議事堂大理石の研究, Natural Science Research, Faculty of Integrated Arts and Sciences, The University of Tokushima, Vol.21, 33-46, 2007. (Summary) 第一報で国会議事堂に使用されていることが特定できた徳島県産の7種類の大理石石材の採掘に関わる聞き取り調査を2004年∼2007年に渡って実施しまとめた．また当時の採掘関係者からの聞き取り情報に関して，採掘地の地質と状況の調査，議事堂での石材の照合と使用状況調査，矢橋大理石での石材の照合結果に基づき，検証した． (Keyword) National Diet Building / national diet building / marble / marble / pelagic limestone / pelagic limestone / Tokushima Prefecture / tokushima prefecture (Tokushima University Institutional Repository) ● Metadata: 117532 (Link to Search Site for Scientific Articles) ● CiNii @ National Institute of Informatics (CRID): 1520572358041939328 (Tokushima University Institutional Repository: 117532, CiNii: 1520572358041939328)
7.	Keisuke Ishida, Ken-ichi Nishiyama, 中尾賢一, 元山茂樹, 高谷精二, 香西武 and 小澤大成 : 徳島県祖谷川上流域の御荷鉾帯と秩父帯, Natural Science Research, Faculty of Integrated Arts and Sciences, The University of Tokushima, Vol.21, No.0, 47-64, 2007. (Summary) 徳島県祖谷川上流域の御荷鉾帯と秩父帯の構成と構造を，微化石解析，緑色岩類組成のEPMA分析，地すべり粘土の X線解析に基づき検討し，さらに地質と地すべり地形との関係を論じた．御荷鉾緑色岩主岩体の衝上により，秩父北帯相当の付加堆積物は逆転すること，御荷鉾緑色岩体の一部は，久保緑色岩体として三波川南縁帯の下位からドーム状に分布すること，緑色岩の風化粘土は膨潤性鉱物を含み地すべりの原因となることなどを論じた． (Keyword) terrane analysis / Mikabu Greenstone / North Chichibu Belt / landslide / swelling clay / environmental geology / Iya-gawa River / Tokushima Prefecture (Tokushima University Institutional Repository) ● Metadata: 117533 (Link to Search Site for Scientific Articles) ● CiNii @ National Institute of Informatics (CRID): 1520853832519198720 (Tokushima University Institutional Repository: 117533, CiNii: 1520853832519198720)
8.	Keisuke Ishida, Ken-ichi Nishiyama, 中尾賢一, 元山茂樹, 高谷精二, 香西武 and 小澤大成 : 徳島県祖谷川上流域の御荷鉾帯の地質と地形, 阿波学会紀要, Vol.53, 1-12, 2007. (Summary) 徳島県東祖谷地域の御荷鉾帯と秩父帯の構成と構造ならびに地すべり地形を調査した．組成分析により，御荷鉾緑色岩類にはソレイアイト型とアルカリ岩質とが見られること，微化石解析により，チャートと砕屑岩の層序境界がジュラ紀初期を示すこと，御荷鉾帯と秩父北帯が断層関係にあることを明らかにした．また地すべり粘土の X線解析で，緑色岩の風化粘土はから膨潤性鉱物を検出，地すべりの原因となることを論じた．
9.	Keisuke Ishida, Ken-ichi Nishiyama, Takeomi Sato, Takahiro Takekuma and Shuichi Hasegawa : Extracting-method of pyrite micrograins as an indicator for mudstone weathering, Natural Science Research, Faculty of Integrated Arts and Sciences, The University of Tokushima, Vol.20, 25-33, 2006. (Summary) 海成泥質岩などに含まれ塩類風化を引き起こす黄鉄鉱の微細粒子をフッ酸処理により母岩から抽出する方法を開発し，紹介した．この方法は，黄鉄鉱の含有量が極微量でX線回折では検出不能な場合でも検出可能で，抽出された黄鉄鉱とその風化生成物である酸化鉄・水酸化鉄粒子は，泥質岩の風化分帯に利用でき，風化程度を把握する上で有効であることが，徳島県下の物部川層群下部白亜系藤川層の泥質岩での検討により確かめられた． (Keyword) weathering / framboidal pyrite / extracting technique / non-accreted sediments / Kurosegawa Terrane (Tokushima University Institutional Repository) ● Metadata: 117523 (Tokushima University Institutional Repository: 117523)
10.	Ken-ichi Nishiyama, Keisuke Ishida, 佐藤威臣, 竹熊隆宏 and 長谷川修一 : 鉱物組成に基づく黄鉄鉱含有泥岩のスレーキング特性, Natural Science Research, Faculty of Integrated Arts and Sciences, The University of Tokushima, Vol.20, 43-54, 2006. (Summary) 徳島県勝浦川盆地に分布する白亜系斜面海盆堆積相起源の泥岩のスレーキング特性について検討した．この泥岩には膨潤性粘土鉱物が含まれていないが，酸素極小層の発達する底層環境で堆積した黒色泥岩などに特徴的なフランボイダル黄鉄鉱粒子が検出されることから，スレーキングの原因は黄鉄鉱起源の硫酸が方解石を溶解したことによると推測した． (Keyword) slaking / mudstone / mineral compositions / clay minerals / weathering / pyrite / Fujikawa formation (Tokushima University Institutional Repository) ● Metadata: 117527 (Link to Search Site for Scientific Articles) ● CiNii @ National Institute of Informatics (CRID): 1520290882840422144 (Tokushima University Institutional Repository: 117527, CiNii: 1520290882840422144)
11.	Ken-ichi Nishiyama, 中尾賢一, 古田昇, 橋本寿夫 and Keisuke Ishida : 藍住町地域の地下地質, 阿波学会紀要, Vol.52, 1-12, 2006. (Summary) 徳島県藍住町の吉野川平野の地下地質について，四国地盤情報データベースを用いた層序の解析と，ボーリング試料の観察による層相・貝化石による堆積環境の検討を行い，得られた結果をもとに，地盤の環境を断面図で示した．藍住町地域は地下水位が地表下2∼3mと浅く，飽和した地盤からなるため，地下水位より下に軟弱な砂層や，盛土層が厚く分布する地域では，地震時の液状化現象に注意する必要があることを論じた．
12.	香西武 and Keisuke Ishida : Lower Cretaceous litho- and biostratigraphy of the Sakawa - Ochi area, Kochi Prefecture, SW Japan, 鳴門教育大学研究紀要, Vol.21, 283-293, 2006. (Summary) 高知県佐川ム越知地域の付加体を被覆する下部白亜系の層序と二枚貝フォーナを検討し，地帯への帰属を考察した．北部の佐川ブロックは四国東部の吉ヶ平帯に対比され，二枚貝フォーナは正木動物群と坂州動物群が混在するが，南部の越知ブロックは四国東部の坂州帯に帰属し，二枚貝フォーナは正木動物群と関連することを明らかにした．下部白亜系は正木動物群と坂州動物群を形成する環境要因が試行する地域で形成されたことを考察した． (Tokushima University Institutional Repository) ● Metadata: 117697 (Tokushima University Institutional Repository: 117697)
13.	Ken-ichi Nishiyama, Keisuke Ishida, Akihiro Murata and 岡田憲治 : 2004年台風10号に伴う豪雨により徳島県那賀川流域で発生した斜面崩壊の地質・地形的特徴, Natural Science Research, Faculty of Integrated Arts and Sciences, The University of Tokushima, Vol.19, 49-61, 2005. (Summary) 2004年に四国から中国地方を通過した台風10号の豪雨により，徳島県木沢村・上那賀町を中心に那賀川流域で発生した斜面崩壊の地質学的・地形学的特徴を調査・検討し，発生要因について考察した．また今回のような斜面崩壊と土砂災害による人的・物的被害の軽減に必要な検討事項を考察し，対象となるモニタリング等について提言した． (Tokushima University Institutional Repository) ● Metadata: 117475 (Tokushima University Institutional Repository: 117475)
14.	Keisuke Ishida, Nanba Ariko, Hirsch Francis, Kozai Takeshi and Meesook Assanee : Discovery of Early-Late Triassic microfaunas from the bedded-chert and `Jurassic base-conglomerate' at Mae-Sot, NW Thailand: Preliminary report for the Shan-Thai Terrane and end-Triassic orogeny, Natural Science Research, Faculty of Integrated Arts and Sciences, The University of Tokushima, Vol.19, 31-40, 2005. (Summary) タイ北西Mae-So地域の層状チャートからは，これまでに中期三畳紀以前の放散虫フォーナが報告されていたが，今回はじめて後期三畳紀(ノリアン-レチアン)の放散虫を検出し，Mae Sariang 帯の層序の再構築に新たな要素を加えた．またこのチャートを不整合に覆う下部ジュラ系Hua Fai 層群基底礫岩のチャート礫より中∼後期三畳紀の放散虫を，石灰岩礫より前∼後期三畳紀のコノドントを検出した．この発見により，Shan-Tha造山が三畳紀末であることを解明した．また石灰岩礫がMae Sariang 帯あるいは西方地帯の石灰岩に由来することを論じた． (Keyword) radiolarian chert / conodont limestone / provenance / Jurassic base-conglomerate / NW Thailand / Shan-Thai Terrane / End-Triassic orogeny (Tokushima University Institutional Repository) ● Metadata: 117472 (Link to Search Site for Scientific Articles) ● CiNii @ National Institute of Informatics (CRID): 1520009409216096000 (Tokushima University Institutional Repository: 117472, CiNii: 1520009409216096000)
15.	Keisuke Ishida, 岡本治香, 辻野泰之, 中尾賢一, 香西武 and Hirsch Francis : 四国東部の南部黒瀬川帯上部三畳系寒谷層と坂州不整合, Natural Science Research, Faculty of Integrated Arts and Sciences, The University of Tokushima, Vol.19, 19-29, 2005. (Summary) The Sakashu Unconformity, a representative unconformity between Late Permian accretionary comprex and Late Triassic shallow-marine sediments in the South Kurosegawa Terrane, has investigated in stratigraphy, sedimentary facies, allochthonous and autochthonous faunas with the view point of post-accretional environmental changes. The accretion mélange of the Hisone Group, basement of the unconformity, yields Late Permian radiolarians. The lower member of the Upper Triassic Sabudani Formation is associated with two types of debris flows. One contains blocks of pelagic chert, carbonates, and greestones. The other is composed of mylonitized granitic breccias and fragments. The latter probably derived from the Mitaki Granites (400+ Ma) of the Kurosegawa Tectonic Zone that form the substratum of the Silurian limestone. The basal middle member of the Sabudani Formation contains huge blocks of weathered limestone/chert that yields late Early Permian conodont fauna (M. bisseli - S. whitei Zone). The hummocky cross-stratification in the middle member of the Sabudani Formation indicates a lower off-shore facies. Existence of the Permian conodont-bearing huge eroded limestone/chert blocks, and early Late Permian radiolarians in chert pebbles of the hummocky cross-stratified lag sediments suggests probable derivation of the conglomerates from the blocks in the Permian accretionary complexes. The Triassic mollusk fauna of the middle and upper members of the Sabudani Formation is correlative with the Carnian (-Norian) Kochigatani bivalve-fauna in the clastic facies of the Kurosegawa Terrane (Outer Zone of SW Japan) as well as with the Mine and Nabae groups, Primorye, Zabaikal and NE Siberia. From a paleobiogeographic point of view, the bivalve-fauna of the clastic sand- and marlstone Kochigatani facies is regarded to differ from that of the carbonate Tethyan facies in the South Chichibu Jurassic Accretionary Terrane. (Keyword) stratigraphy / sedimentary facies / Permo-Triassic unconformity / hummocky cross-stratification / molluscus / provenance / reworked fauna / conodont / radiolarians / Kurosegawa Terrane / Outer Zone of SW Japan (Tokushima University Institutional Repository) ● Metadata: 117471 (Link to Search Site for Scientific Articles) ● CiNii @ National Institute of Informatics (CRID): 1520009408573344896 (Tokushima University Institutional Repository: 117471, CiNii: 1520009408573344896)
16.	Ken-ichi Nishiyama, Keisuke Ishida and Akihiro Murata : 2004年台風10号豪雨により徳島県南部・那賀川流域で発生した斜面崩壊の地質的・地形的特徴, らんどすらいど(日本地すべり学会関西支部会報), No.21, 52-58, 2005. (Summary) 2004年台風10号豪雨により徳島県那賀川流域で発生した斜面崩壊の地質的・地形的特徴について調査し，速報として公表した．
17.	Ken-ichi Nishiyama, 寺戸恒夫, Keisuke Ishida, Akihiro Murata and 岡田憲治 : 2004年台風10号に伴う豪雨で発生した木沢村の斜面災害と地すべり地形, 阿波学会紀要, No.51, 1-8, 2005. (Summary) 2004年に四国から中国地方を通過した台風10号は，徳島県木沢村・上那賀町を中心に，日雨量1,000mm，4日間の総雨量2,000mmを超える豪雨をもたらした．この台風の豪雨により木沢村で発生した斜面災害の地質学的・地形学的特徴を調査・検討し，報告し，山地災害を防ぐための最近の取り組みについても紹介した．また斜面災害直後の状況を口絵写真で紹介，解説した． (Tokushima University Institutional Repository) ● Metadata: 117686 (Tokushima University Institutional Repository: 117686)
18.	Keisuke Ishida, 元山茂樹, 吉岡美穂, 岡本治香, Ken-ichi Nishiyama, 橋本寿夫, 森江孝志, 中尾賢一, 小澤大成, 香西武 and 辻野泰之 : 徳島県木沢村地域の秩父-黒瀬川帯海底火山噴出物の組成と随伴層の微化石年代, 阿波学会紀要, No.51, 9-16, 2005. (Summary) 木沢村地域の秩父累帯緑色岩および随伴堆積物の微化石年代を検討した．泉谷川北岸の高野∼小泉にかけての石灰岩層からは，石炭紀後期∼ペルム紀のコノドントが検出され，隣接する緑色岩類もほぼ同様の活動時期と見なされる．八重地-出羽林道沿いの石灰岩，坂州木頭川沿い符殿トンネルの石灰岩，および大用知崩壊東側山腹の石灰岩層からは石炭紀後期のコノドントがそれぞれ検出された．大美谷入口みさご山のチャート石灰岩互層からは，石炭紀後期型のコノドントを検出した．緑色岩に隣接する陸源砕屑岩のうち，北浦林道終点の千枚岩，しがきの丸の酸性凝灰岩質千枚岩からそれぞれ放散虫化石が検出され，ともに黒瀬川帯のペルム紀付加体に帰属するものとみなされた．緑色岩では，大用地，府殿，槍戸，岩倉の4地域および釜ヶ谷の緑色岩のサンプルを検討した．肉眼および偏光顕微鏡下での特徴を記述したのち，全岩化学組成の分析を行ったところ，大用地，府殿，槍戸に分布する緑色岩はZr-Nb図でほぼ同じトレンドを示す．釜ヶ谷の緑色岩は大用地，府殿，槍戸の緑色岩と比較して明確な差異は認められないが，岩倉の緑色岩は他地点の緑色岩とは異なる起源物質から形成されたと見なされる． (Tokushima University Institutional Repository) ● Metadata: 117687 (Tokushima University Institutional Repository: 117687)
19.	Keisuke Ishida, 岡本治香, 吉岡美穂, 辻野泰之, 中尾賢一 and 香西武 : 南部黒瀬川帯の坂州不整合と上部三畳系寒谷層, 阿波学会紀要, No.51, 17-23, 2005. (Summary) 南部黒瀬川帯(坂州帯)のペルム紀後期付加コンプレックスを上部三畳系の陸棚浅海相が不整合に覆う坂州不整合と三畳紀浅海相としての寒谷層の層序，堆積相，再堆積微化石について解析した．寒谷層の中部層が主に細粒な堆積物からなり，浅海相の波浪堆積物特有のハンモック状斜交層理で特徴づけられることを見出した．坂州不整合の寒谷層に含まれる石灰岩とチャートの互層岩塊には，再堆積以前に形成された溶食形態がみられ，ペルム紀前期後半のコノドント群集が産することを報告した． (Tokushima University Institutional Repository) ● Metadata: 117688 (Tokushima University Institutional Repository: 117688)
20.	Keisuke Ishida, 吉岡美穂, 岡本治香, 難波亜里子, 中尾賢一 and 香西武 : Marbles from Tokushima Prefecture, used in the National Diet Building -Part 1: locality and geological framework-, Natural Science Research, Faculty of Integrated Arts and Sciences, The University of Tokushima, Vol.18, 15-23, 2004. (Summary) 国会議事堂に使用された徳島県産大理石の産地と地質の解明のため，収集資料や，聞き取り調査から採掘場所を特定し，石材見本を作成し，国会議事堂の参議院から中央階段·御休所前広場で照合した．徳島県産大理石は，「曙」(坂州)，「木頭石」(坂州木頭)，「時鳥」(阿瀬比)，「加茂更紗」(大地)，「答島」(津乃峰)，「新淡雪」(井関)に加えて，「淡雪」(黒河)の7銘柄が使用されていることが確かめられた．コノドントの検出により「木頭石」と「新淡雪」は後期石炭紀，「時鳥」と「加茂更紗」，「答島」は後期三畳紀の岩体であることが判明した．「淡雪」は議事堂の石材にメガロドンなどが含まれることから後期三畳紀，「曙」はサンゴによりシルル紀であることが解明された． (Tokushima University Institutional Repository) ● Metadata: 117468 (Tokushima University Institutional Repository: 117468)
21.	橋本寿夫, 本山茂樹, Keisuke Ishida, 寺戸恒夫, 森永宏, 中尾賢一, 森江孝志, 香西武, 小澤大成, 福島浩三 and 川村教一 : 徳島県西部地域の和泉層群と中央構造線関連の地質·地形 -三野町地域-, 阿波学会紀要, No.49, 1-12, 2003. (Summary) 徳島県西部，三野町地域の地形·地質·古生物に関する総合調査を行い，阿讃山脈の地すべり地形，中央構造線断層系の変動地形，断層破砕帯の構成，段丘堆積物の火山灰分析，和泉層群の岩相分布と微化石年代に関して報告した．地すべり地形の分布は，岩盤の和泉層群の構造と関連することを示した．中央構造線関連の凹地形，断層崖のほか，地すべり岩体を識別し，下位の礫層との関係を記述した．芝生衝上に連続する断層を確認し，低位段丘礫層から姶良火山灰を検出した．和泉層群に狭在する凝灰岩層を追跡し，層序と構造を解析した．当地の和泉層群から放散虫のAp群集を検出し，カンパニアン後期であることを確認した．
22.	Keisuke Ishida and 香西武 : 四国東部秩父累帯の地帯区分と層序, Natural Science Research, Faculty of Integrated Arts and Sciences, The University of Tokushima, Vol.16, No.0, 11-41, 2003. (Summary) 上韮生川-鮎喰川断層以東の秩父累帯を，海洋プレート層序に基づくユニット解析，付加体と斜面海盆堆積相の層序関係から，雲早山帯，正木帯，吉ヶ平帯，坂州帯，那賀川帯の5帯に区分し，各地帯の岩相層序を総括，命名·再定義した．正木帯，坂州帯はペルム紀ACナップに由来し，構造的最上位に位置すること，各帯境界の高角断層は低角スラストより後世的なものであること，中軸部の坂州帯以南には典型的な付加体構造がみられ，正木帯以北では中央構造線まで付加体の基本構造が逆転すること，白亜紀のジュラ紀付加体削剥事変(とくに三波川累帯上)は外帯のジュラ紀·ペルム紀ACナップのクリッペ化をもたらしたこと，白亜紀前期後半以降，四万十累帯の付加体形成に伴い，既成付加体内での衝上運動の進行により，ペルム紀ACナップとジュラ紀ACナップ要素の構造的混在化が進行し，吉ヶ平帯に代表されるout-of-sequence thrust zone が形成されたことを論じた． (Keyword) terrane analysis / oceanic plate stratigraphy / slope basin / accretionary complex / Chichibu Superbelt / Shikoku / nappe structure / out-of-sequence thrust zone (Link to Search Site for Scientific Articles) ● CiNii @ National Institute of Informatics (CRID): 1520853833362202240 (CiNii: 1520853833362202240)
23.	香西武 and Keisuke Ishida : "Tethyan"-"Northern Tethyan" transitional bivalve-fauna from the Kurosegawa Belt of Central Shikoku, 鳴門教育大学研究紀要, Vol.18, No.0, 19-28, 2003. (Summary) 四国∼九州の秩父累帯下部白亜系から産する二枚貝類の種構成は，黒瀬川構造帯を境に，物部川層群の``テチス北方型''動物群と南海層群の``テチス型''動物群で大きく異なると見なされていたが，筆者らは四国中央部で両層群の境界付近に分布する地層からオーテリビアンの非海生二枚貝群集を検出し，両要素の混在型動物群で特徴づけられることを明らかにした．上位産のバレミアン海生二枚貝群集についても同様の傾向があることから，``テチス型''と``テチス北方型''動物群は古地理的に共存あるいは至近の範囲に生息していた可能性を論じた． (Keyword) Lower Cretaceous / paleobiogeography / non-marine bivalves / Tethys / Pacific / Outer Zone of SW Japan / Kurosegawa (Tokushima University Institutional Repository) ● Metadata: 117696 (Link to Search Site for Scientific Articles) ● CiNii @ National Institute of Informatics (CRID): 1390290699822271232 (Tokushima University Institutional Repository: 117696, CiNii: 1390290699822271232)
24.	元山茂樹, 寺戸恒夫, 平尾尚史, 小澤大成, Keisuke Ishida, 橋本寿夫, 中尾賢一, 森江孝志, 森永宏, 福島浩三 and 香西武 : 佐那河内村に分布する地すべり地形と御荷鉾緑色岩類の岩石学的特徴, 阿波学会紀要, No.48, 1-12, 2002. (Summary) 徳島県佐那河内村地域の地質と地形の調査を行い，空中写真と現地調査から村内の地形区分図を作成し，判読された地すべり地形の分布状況と防災関連事項を論述した．また御荷鉾緑色岩類を岩石学的に記載し，分析値に基づく化学組成の特徴を論じた．村内では中央海嶺玄武岩型の緑色岩は御荷鉾帯の北部に分布し，アルカリ岩は南側において堆積岩中のブロックとして分布することを明らかにした．
25.	香西武, Keisuke Ishida, 橋本寿夫, 森江孝志, 中尾賢一, 森永宏, 元山茂樹 and 福島浩三 : 徳島県相生町に分布する黒瀬川帯の地質, 阿波学会紀要, No.47, 1-17, 2001. (Summary) 徳島県相生町地域の黒瀬川帯坂州ユニットの地質調査と生層序解析を行い，南から，ジュラ∼最下部白亜系栗坂層，ペルム系付加コンプレックス費曽根層群，黒瀬川構造体のシルル-デボン系，陸棚∼三角州成層下部白亜系が分布することを明らかにした．下部白亜系は，汽水性貝化石を産するデルタ堆積物の菖蒲層，細流タービダイト相のバレミアン紅葉川層，浅海相のアプチアン内山層が分布することを報告した． (Tokushima University Institutional Repository) ● Metadata: 117685 (Tokushima University Institutional Repository: 117685)
26.	Keisuke Ishida, 小澤大成, 森永宏, 橋本寿夫, 元山茂樹, 森江孝志, 中尾賢一 and Hirsch Francis : 徳島県神山町地域の秩父北帯·御荷鉾帯, 阿波学会紀要, No.46, 1-12, 2000. (Summary) 徳島県神山町地域の秩父北帯と御荷鉾帯の地質，境界断層，微化石，緑色岩類を調査し，秩父北帯北縁部の付加帯チャートからペルム紀後期の放散虫とコノドントを検出した．また秩父北帯の緑色岩はアルカリ系列の火山岩が卓越することを論じた．南山断層と上角断層の路頭を見出し，記載した． (Tokushima University Institutional Repository) ● Metadata: 117684 (Tokushima University Institutional Repository: 117684)
27.	香西武 and Keisuke Ishida : 高知県中部，土佐山田地域に分布する南海層群の層序及び物部川層群との対比, 鳴門教育大学研究紀要, Vol.15, 13-25, 2000. (Summary) 南海層群の生層序研究の一環として，同層群設定の発端となった，高知県，土佐山田地域の下部白亜系を調査し，2つの上方細粒科の堆積サイクルを識別し，下位のサイクルを船谷層，上位のサイクルを神母ノ木層と定義した．産出アンモナイト，二枚貝に基づき，船谷層はバレミアン∼アプチアン，神母ノ木層はアプチアンである．また両層の南には黒瀬川帯相当の上部ペルム系付加コンプレックスが分布することを放散虫により明らかにし，雪ヶ峰層と命名した． (Tokushima University Institutional Repository) ● Metadata: 117695 (Tokushima University Institutional Repository: 117695)
28.	森永宏, 橋本寿夫, Keisuke Ishida, 中尾賢一, 寺戸恒夫, 森江孝志 and 福島浩三 : 四国東部，日和佐町地域の四万十帯北帯の白亜系と第四系, 阿波学会紀要, No.43, 1-19, 1997. (Summary) 徳島県日和佐町地域の地質調査を行い，四万十北帯を3ユニットに区分し，各ユニットの付加帯チャート-砕屑岩相から検出した放散虫化石により年代を推定した．当地域の付加帯を形成した海洋プレートは白亜紀後期のコニアシアン∼マストリヒチアンに海溝に到着，沈み込んだと推定した．日和佐町二見の第四紀層を調査し，アカホヤを同定した． (Tokushima University Institutional Repository) ● Metadata: 117683 (Tokushima University Institutional Repository: 117683)
29.	中尾賢一, 橋本寿夫, Keisuke Ishida, 寺戸恒夫, 森永宏, 森江孝志 and 福島浩三 : 吉野川平野の地下地質 -北島町地域の沖積層-, 阿波学会紀要, No.42, 1-13, 1996. (Summary) 徳島県北島町地域の地下地質の調査を行い，ボーリング資料をもとに7層に区分した．中部泥層と上部砂層より内湾∼潮間帯を示す貝化石と介形虫化石を検出した．沖積層の基底礫層とアカホヤ層の地下等深線図に基づき，縄文海進開始期と高潮期の古地形を考察した． (Tokushima University Institutional Repository) ● Metadata: 117682 (Tokushima University Institutional Repository: 117682)
30.	Keisuke Ishida, 橋本寿夫 and 香西武 : 四国東部，下部白亜系羽ノ浦層の岩相層序と生層序 -その2.羽ノ浦丘陵下部白亜系の再検討-, Natural Science Research, Faculty of Integrated Arts and Sciences, The University of Tokushima, Vol.9, 23-47, 1996. (Summary) 勝浦川地域と羽ノ浦地域で生層序学的年代に食い違いがあるとされる羽ノ浦層の岩相層序と生層序の詳細を，模式地の羽ノ浦丘陵で検討した．模式地の羽ノ浦層には，岩相層序的に2つの堆積サイクルが識別され，両サイクルから産する大型化石·微化石は共に勝浦川地域の下部羽ノ浦層，上部羽ノ浦層のそれぞれの群集に対比されることを明らかにし，下部羽ノ浦層，上部羽ノ浦層の層序区分は，模式地でも有効であることを示した．
31.	Keisuke Ishida, 橋本寿夫, 中尾賢一, 寺戸恒夫, 森永宏, 森江孝志 and 福島浩三 : 那賀川平野の沖積層, 阿波学会紀要, No.41, 1-19, 1995. (Summary) 徳島県那賀川町と周辺地域の那賀川平野の地形と地下地質の調査を行い，ボーリング資料の解析で，沖積層を6層に区分した．中部泥層の海生貝化石は3070∼5580年前を，上部砂層の貝化石は2010∼1870年前の14C年代を示す．地下水の塩水化と地下地質との関連を考察した．またウルム海退期，縄文海進期，那賀川三角州発達期の地形発達を考察した．
32.	両角芳郎, 亀井節夫, 田代正之, 菊池直樹, Keisuke Ishida, 東洋一, 橋本寿夫 and 中尾賢一 : 徳島県勝浦町の下部白亜系立川層から産出した恐竜化石, 徳島県立博物館研究報告, No.5, 1-9, 1995. (Summary) 下部白亜系立川層より，四国で初めて恐竜の歯を発見し，その産出状況ならびに標本の形態的特徴を報告した．発見された標本は転石に含まれるイグアノドン科の恐竜の歯で，岩質の特徴から，立川層模式地の最上部層準に由来することを，現地調査で解明した．この層準から発見された淡水生貝化石は，イグアノドンの歯とともに西南日本内帯·外帯に共通なものであり，年代対比とともに古地理的環境を考察する上で，重要な発見であることを指摘した．
33.	Keisuke Ishida, 橋本寿夫, 森永宏, 中尾賢一 and 寺戸恒夫 : 四万十帯北帯白亜系の岩相配列と堆積相 -四国東端部由岐町地域を例として-, 阿波学会紀要, No.40, 1-20, 1994. (Summary) 徳島県由岐町地域の四万十帯北帯を調査し，付加帯粗粒岩相と遠洋性堆積物の分布，放散虫年代，構造を解析した．付加帯粗粒岩相の年代は白亜紀カンパニアン後期∼マストリヒチアン初期，遠洋性堆積物の年代はチュロニアン∼カンパニアン前期で，両者はそれぞれの内部でも多重階層構造を形成することを明らかにした．
34.	Keisuke Ishida, 寺戸恒夫, 橋本寿夫, 村田明広, 森永宏, 中尾賢一 and 森本誠二 : 阿讃山脈西部の和泉層群と中央構造線 -徳島県三好町地域の地質と地形-, 阿波学会紀要, No.39, 1-19, 1993. (Summary) 徳島県三好町地域の中央構造線断層露頭と関連地形を調査した．また阿讃山脈の上部白亜系和泉層群の層序と構造を調査し，放散虫のAmphipyndax tylotus 群集を検出し，その年代がカンパニアン後期であることを報告した．また鍵層となる酸性凝灰岩を追跡し，層序と向斜構造を明らかにした．
35.	桃井斉, Keisuke Ishida and 山崎哲司 : 愛媛県の秩父累帯に産する2，3の層状マンガン鉱床に伴うチャートの放散虫化石による地質年代, 愛媛大学理学部紀要, Vol.1, 71-89, 1992. (Summary) マンガン鉱床が胚胎するチャート岩体の年代を解明する目的で，四国中·西部の秩父累帯のチャート岩体の放散虫による年代決定を試みた．その結果，秩父累帯南帯では中期トリアス紀から中期ジュラ紀にかけて，北帯では中期ペルム紀から中期トリアス紀にかけて層状マンガン鉱床が形成されたことを明らかにした．従来，ペルム系チャートにはマンガン鉱床が伴わないとする見解があったが，秩父累帯では伴うことを確認した．
36.	Keisuke Ishida, 橋本寿夫 and 香西武 : 四国東部の下部白亜系羽ノ浦層の岩相層序と生層序 -その1．勝浦川地域の日浦ならびに月ヶ谷ルート-, Journal of Science of College of General Education, University of Tokushima, Vol.26, 1-57, 1992. (Summary) 層序体系が不明であった羽ノ浦層の岩相と生物相の時空的変化を調査し，従来の羽ノ浦層が年代の異なる二つの堆積サイクルにまたがることを解明した．羽ノ浦層を下部羽ノ浦層と上部羽ノ浦層に区分再定義し，模式地物部川層との対比を行った．これらのサイクルを形成した環境変化が海水準の変化に起因することを論述した．本論では，大型化石と放散虫化石の共産関係に基づく生層序学的検討を行うことで，精度の向上を図った．
37.	Keisuke Ishida and 橋本寿夫 : 四国東部秩父累帯下部白亜系の放散虫群集とそのアンモナイトによる年代, Journal of Science of College of General Education, University of Tokushima, Vol.25, 23-67, 1991. (Summary) 秩父累帯の下部白亜系から産する放散虫の生層序学的検討を行い，大型示準化石との共産関係に基づく年代決定を試みた．提唱した3つの群集帯と他地域の放散虫化石帯との対比を行った．3つの群集帯の年代は，共産するアンモナイトにより，バレミアン，アプチアン中期，アルビアン後期に限定された．これに基づき，産出した56記載種のレンジを検討した．その結果，新たに10種の出現時期，15種の消滅時期を特定した．
38.	橋本寿夫, Keisuke Ishida, 寺戸恒夫, 横山達也, 中尾賢一, 東明省三, 森永宏 and 久米嘉明 : 松茂町の地形と地下地質, 阿波学会紀要, No.37, 1-21, 1991. (Summary) 徳島県松茂町地域の空中写真と現地調査で地形区分を行い，南海地震の際の噴砂現象発生地点を整理し，地震·津波の防災について論じた．ボーリング資料に基づく沖積層の層序区分を行った．ボーリングコアと地表のの微化石とマクロ化石の解析から，沖積各層の堆積環境を推定し，徳島平野の形成過程を考察した． (Tokushima University Institutional Repository) ● Metadata: 117681 (Tokushima University Institutional Repository: 117681)
39.	Keisuke Ishida, 寺戸恒夫, 森永宏, 橋本寿夫, 香西武, 東明省三, 祖父江勝孝, 大戸井義美 and 久米嘉明 : 土成町の地形·地質と古生物, 阿波学会紀要, No.36, 1-25, 1990. (Summary) 徳島県土成町地域の地質·地形の総合調査を行い，地質図，地形区分図に示し，阿讃山脈を構成する和泉層群の岩相層序区分と微化石·大型化石による年代決定，中央構造線断層系と関連変形構造について報告した．また井戸水深の調査に基づき，宮川内谷扇状地の地下水位曲線図を作成した．
40.	Keisuke Ishida, 寺戸恒夫, 東明省三, 祖父江勝孝, 橋本寿夫, 大戸井義美, 久米義明, 森永宏, 香西武 and 鎌田誠一 : 上那賀町の地質·地形と古生物, 阿波学会紀要, No.35, 69-88, 1989. (Summary) 徳島県上那賀町地域の黒瀬川帯，秩父南帯，四万十帯の地質·地形と古生物を総合的に調査し，地質図を提示，層序·構造·古生物，地形災害を論じた．特に黒瀬川の混在岩層の放散虫年代がペルム後期であることや，四万十帯北縁の岩相分布と放散中年代を明らかにし，ジュラ紀浅海層でアンモナイトと共産する放散虫群集を確認した．また崩壊地形と段丘地形の形成時期と過去の地形災害について考察し，防災について論じた．
41.	Keisuke Ishida : 四国東部秩父累帯南帯の地質学的·微化石年代学的研究, Journal of Science of College of General Education, University of Tokushima, Vol.20, 47-121, 1987. (Summary) 秩父累帯南帯の地史的環境変遷過程の解明のため，四国東部で行った層序，地体区分，微化石年代，古流向，褶曲の解析と混在岩相の類型分析に基づき，秩父累帯南帯が，2列の海山列で画された3海盆に起因する堆積物で構成され，遠洋性から陸源砕屑性の堆積環境への段階的移行がジュラ紀後期から白亜紀前期に北から南へと波及したことを実証した．また側方短縮に起因する海山列の崩壊が混在岩相を形成したと考察した．
42.	須鎗和巳 and Keisuke Ishida : 鳥巣層群の放散虫年代, Journal of Science of College of General Education, University of Tokushima, Vol.18, 83-101, 1985. (Summary) 模式地を含む四国中央部と東部地域の鳥巣層群泥質岩層から放散虫群集を検出し，その年代について論考した．いずれの群集も白亜紀前期の示準種で特徴づけられることを示した．鳥巣層群は大型化石により，中·上部ジュラ系とみなされていたが，年代層序学的再検討の必要性を論じた.
43.	Keisuke Ishida : 徳島県地域の秩父累帯南帯における堆積岩類の放散虫·コノドントによる年代とその配列 -四国秩父累帯南帯の研究，その5-, Journal of Science of College of General Education, University of Tokushima, Vol.18, 27-81, 1985. (Summary) 四国東部で秩父累帯南帯に分布する堆積岩類の微化石年代を検討し，産状と時空配列を論述した．石灰岩とチャートはジュラ紀前期以前のものであり，酸性凝灰岩と泥質岩はジュラ紀中期以降，とくに南縁部では白亜紀前期に及ぶことを示した．また石灰岩とチャートはオリストリスとしてジュラ系砕屑岩層に含まれており，混在岩相の形成は，南帯北部ではジュラ紀中期に始まり，南帯南部では白亜紀に及ぶことを論述した．
44.	Keisuke Ishida : 四国東部秩父累帯南帯のAnisian層状チャートにおける放散虫の出現順序, Journal of Science of College of General Education, University of Tokushima, Vol.17, 15-29, 1984. (Summary) 放散虫による生層序学的分解能を高めるため，三畳紀の主要な示準種であるTriassocampe deweveriの模式標本記載露頭を含む二つのチャート岩体で，コノドントを年代指標として，T. deweveriほか5種の生層序学的出現順序を検討した．本種のほかYeharaia annulata, Y. elegansは上部三畳系ではなく，中部三畳系アニシアン階上部より出現し，Yeharaia japonicaは同階下部より出現することなどを明らかにした．
45.	須鎗和巳, 桑野幸夫 and Keisuke Ishida : 四国中央部秩父累帯北帯の生層序学的研究, Journal of Science of College of General Education, University of Tokushima, Vol.16, 143-167, 1983. (Summary) ペルム系とみなされていた上八川累層，白木谷層群，休場層群を放散虫とコノドントにより再検討し，当地域の秩父累帯北半部が中·下部ジュラ系に，南半部が中·上部ペルム系に属することを明らかにし，両者の境界は準片岩を伴う断層で画されることを示した．さらにペルム系の砕屑岩層に含まれる石灰岩とチャートは石炭系からペルム系に属し，周囲の砕屑岩よりも古く，異地性岩塊として産することを明らかにした．
46.	Keisuke Ishida : 徳島県高瀬峡の三畳系·ジュラ系珪質堆積岩類の層序と放散虫群集 -四国秩父累帯南帯の研究，その4-, Journal of Science of College of General Education, University of Tokushima, Vol.16, 111-141, 1983. (Summary) 秩父累帯南帯の那賀川層群に含まれる珪質堆積岩類の年代上限を決定し，砕屑岩類との層序関係を解明するために，堆積岩類の産状調査と放散虫による生層序学的解析を行った．チャート，珪質泥岩，珪質凝灰岩からは，三畳紀末∼ジュラ紀後期前半を特徴づける4つの放散虫群集を識別した．これらの珪質岩類は，タービダイト砂岩·泥岩層とは異なるレンズ状のブロックとして産することを明らかにした．
47.	Keisuke Ishida : 徳島県西部四万十帯北縁の層序と海底地すべり堆積物, 論文集「四万十褶曲帯の形成過程」, No.3, 53-61, 1982. (Summary) 四国東部で四万十帯北縁の岩相分布を調査し，堆積岩類の産状と変形構造を記述し，微化石による年代に基づいて，混在岩相の成因を考察した．混在岩相はタービダイト層の上に堆積接触関係で累重しており，海底地すべり堆積物と認定した．基質の年代は白亜紀前期後半であり，秩父累帯南縁に由来する三畳系石灰岩·チャート岩塊のほか，延性変形を伴うジュラ紀∼白亜紀前期の酸性凝灰岩ブロックを含むことを示した．
48.	須鎗和巳, 桑野幸夫 and Keisuke Ishida : 御荷鉾緑色岩類およびその周辺の層序と構造 -その2．四国東部秩父累帯北帯の中生界層序に関する2·3の知見-, Journal of Science of College of General Education, University of Tokushima, Vol.15, 51-71, 1982. (Summary) 御荷鉾緑色岩類神山岩体に隣接する秩父累帯北帯地層群の地体配列を精査し，各種堆積岩類の放散虫，コノドント，紡錘虫にもとづく生層序学的な検討から，チャート層の年代上限はジュラ紀前期であり，石灰岩と多くのチャートはジュラ系砕屑岩層に異地性岩塊として含まれることを示した．また御荷鉾緑色岩中に挟在する石灰岩が三畳系に属することを明らかにした．
49.	須鎗和巳, 桑野幸夫 and Keisuke Ishida : 秩父累帯の層序と構造および三波川帯との関係, 論文集「中生代造構作用の研究」, No.3, 99-113, 1981. (Summary) 四国の三波川∼秩父累帯北帯で得た微化石年代データと野外調査から，地層の分布と地質構造に関して，三波川帯南縁-御荷鉾帯∼秩父累帯にかけての断面構造を示し，中生代における構造運動の特徴を考察した．主要な変動として，古生代末∼三畳紀初頭の黒瀬川地帯の準片岩化，ジュラ紀後半∼白亜紀の秩父累帯北帯北半∼三波川帯の準片岩∼結晶片岩化，中新世中期の東西性高角断層による帯状配列の形成を識別した．
50.	須鎗和巳, 桑野幸夫 and Keisuke Ishida : 三畳紀における三波川帯および秩父累帯の堆積環境, Journal of Science of College of General Education, University of Tokushima, Vol.14, 139-161, 1981. (Summary) コノドントにより年代が明らかにされた珪質堆積岩類や石灰質堆積岩類の産状をもとに，三畳紀における四国の三波川帯から秩父累帯の地層群の堆積環境を考察した．また一連の地層内での化石帯のくり返しや，各種の未固結時変形を記載し，チャート層が構造的に不安定な環境で堆積したものである可能性を指摘した．
51.	Keisuke Ishida : 那賀川層群チャート層の詳細な層序ならびにコノドント生層序 -四国秩父累帯南帯の研究，その3-, Journal of Science of College of General Education, University of Tokushima, Vol.14, 107-137, 1981. (Summary) 層状チャートの詳細な年代と層序を解明するため，コノドントによる生層序学的検討を行い，秩父累帯南帯の厚さ26mの層状チャート中に，トリアス紀前期末∼後期に及ぶ12の群集帯を識別した．同時代のチャートが異なる層準にくり返し出現することから，チャート岩体は再堆積岩体である可能性を指摘した．またトリアス紀のチャート層中に後期古生代のコノドントが再堆積している例を報告した．
52.	須鎗和巳, 桑野幸夫 and Keisuke Ishida : 御荷鉾緑色岩類に関する2·3の問題, 論文集「中生代造構作用の研究」, No.2, 21-30, 1980. (Summary) 四国中央部土佐町地域と四国東部神山町地域で，御荷鉾緑色岩類ならびに隣接する秩父累帯北縁と三波川帯南縁の層序と構造を調査し，微化石の検出による年代決定を行った．その結果，御荷鉾緑色岩類に伴う石灰岩·チャートには石炭紀と三畳紀のものがあり，御荷鉾緑色岩類中のハンレイ岩は凝灰岩中に貫入しており，単独でオリストリスを構成するものではないことを指摘した．
53.	Keisuke Ishida : 四国中·東部の四万十累帯北縁の層序 -仏像線の南側に分布する石灰岩レンズの年代-, 論文集「四万十褶曲帯の形成過程」, No.1, 21-25, 1980. (Summary) 四国中央部と東部で，四万十累帯北縁に分布する石灰岩の産状を調査し，微化石による年代決定を試みた．その結果，7地点の石灰岩から三畳紀のコノドントを検出した．その中には鳥巣式石灰岩も含まれることを報告した．また石灰岩の周囲の砕屑岩層からは白亜紀前期の貝化石が産していること等に基づき，四国東部と中央部の仏像構造線南縁の地層を対比した．
54.	須鎗和巳, 桑野幸夫 and Keisuke Ishida : 御荷鉾緑色岩類およびその周辺の層序と構造 -その1．高知県中央部土佐町·本山町地域-, Journal of Science of College of General Education, University of Tokushima, Vol.13, 63-82, 1980. (Summary) 御荷鉾緑色岩類と，隣接する三波川∼秩父累帯の堆積岩類との層序·構造的関係を解明するため，微化石による生層序学的検討を行い，御荷鉾緑色岩類に伴う石灰岩が石炭系と三畳系に属すること，三波川変成岩類の源岩の一部は三畳系であることを明らかにした．またハンレイ岩体は御荷鉾緑色岩類の凝灰岩層に貫入することを明らかにし，海底火山活動と一連の産物であることを示した．
55.	須鎗和巳, 桑野幸夫 and Keisuke Ishida : 四国の三波川帯と秩父累帯との関係, 論文集「中生代造構作用の研究」, No.1, 39-49, 1979. (Summary) 準片岩化が著しく，源岩の層序や年代が不明であった四国の秩父累帯北帯∼三波川帯南縁部からコノドント化石の検出を試みた．その結果，三波川帯南縁および秩父累帯北帯北半のチャート·石灰岩には三畳系のものがあり，御荷鉾緑色岩類には石炭系と三畳系の2つの時代の堆積岩類が伴うことを明らかにした
56.	Keisuke Ishida : 四国秩父累帯南帯の研究(その2)-長安口ダム周辺の層序と構造-, Journal of Science of College of General Education, University of Tokushima, Vol.12, 61-92, 1979. (Summary) 那賀川上流地域で，秩父累帯南帯の岩相層序と，石灰岩·チャートのコノドントと紡錘虫による年代を検討した．層序的には，秩父累帯南帯に下部石炭系石灰岩が分布すること，二畳系石灰岩が上部石炭系石灰岩を平行不整合に覆うこと，下部∼上部三畳系の那賀川層群チャート層が当地域にも分布することを明らかにした．構造的には，これらの地層が北傾斜の断層で繰り返し出現することを示した．

Academic Letter:

1.	Keisuke Ishida : 国の天然記念物に指定された「坂州不整合」, 地質学会News, Vol.14, No.7, 19-20, 2011. (Summary) 国の天然記念物に指定された「坂州不整合」の経緯と，研究の歴史，学術的意義を紹介した．1953年発見のP/T不整合に関しては，地向斜造山論争後に得られた，筆者らの研究発表による新たな知見を現地観察の見所として，プレートテクトニクスによる日本列島形成論の観点から解説した．指定地域内にあるT/J不整合と併せて「地質学の重要な概念である不整合の典型」として「坂州不整合」が指定されたことを紹介した． (Tokushima University Institutional Repository) ● Metadata: 112971 (Tokushima University Institutional Repository: 112971)
2.	Keisuke Ishida : 名誉会員須鎗和巳先生を偲ぶ, 地質学会News, Vol.14, No.6, 25-26, 2011. (Summary) 日本地質学会の依頼により，当学の須鎗和巳名誉教授の業績紹介と追悼文を学会機関誌に掲載した．
3.	Galina Kirillova, Takashi Sakai, Keisuke Ishida, Takeshi Kozai, Tohru Ohta and Naoto Ishida : Nature and composition of the Late Jurassic - Early Cretaceous accretionary complexes of Amur basin, Tectonics and Geodynamics of Continental Lithosphere, Vol.36, No.1, 253-255, 2003. (Summary) 極東ロシア，アムール盆地には，西から東へKhabarovsk, Amur, Kilselevskaの3テレーンが識別され，ジュラ紀後期∼白亜紀前期の付加コンプレックスが分布する．Khabarovskコンプレックスはジュラ紀後期の泥質岩中にペルム紀∼ジュラ紀の海洋性岩塊を伴うメランジュで特徴づけられる．Amurコンプレックスはジュラ紀の遠洋性堆積物を整合的に覆う前弧海盆堆積物相当の褶曲した厚層堆積物で特徴づけられ，J/K境界付近でタービダイト相からハンモック斜層理砂岩相に浅海化する．Kieselevskaテレーンは海洋層序ユニットのシート状岩体で特徴づけられ，層状チャートと遠洋性粘土岩の堆積は，ジュラ紀最初期∼白亜紀初期の長期に及び，その間ジュラ紀末にはイザナギプレート上での海山の崩壊事変を記録していることを論じた．

Review, Commentary:

1.	Keisuke Ishida : 新たな国指定天然記念物及び名勝「大歩危小歩危」, News of Geological Society of Japan, No.21, 2-3, Jan. 2018. (Summary) 国の文化審議会の答申をもとに，2014年に国指定天然記念物「大歩危」が誕生し，2015年には国名勝にもダブル指定された．この度，2017年11月の答申により，小歩危も追加指定されることとなり，2018年に国指定天然記念物及び名勝「大歩危小歩危」が誕生する．これまでの取り組みを振り返って，見所を紹介したい． (Tokushima University Institutional Repository) ● Metadata: 112804 (Link to Search Site for Scientific Articles) ● CiNii @ National Institute of Informatics (CRID): 1050865122806645376 (Tokushima University Institutional Repository: 112804, CiNii: 1050865122806645376)
2.	Keisuke Ishida : 平成23年度総合科学優秀賞を受賞して, 徳島大学胃水会会報, No.41, 12-13, Dec. 2012. (Summary) 「環境共生のための地域科学研究」の重点研究分野において「分野で最高クラスの国際誌 Gondwana Research(IF:4.605; 2010年 IF:5.5)の特集号に，筆頭著者として2編の論文を含む計3編の原著論文が掲載され，アジア東南地域のプレート運動による環境形成過程解明に大きく寄与する成果である．本特集号の巻頭文には，3編の論文に加えて合計5編の論文が掲載され，地球科学分野での業績として高く評価した」と評価された研究内容紹介．
3.	小松俊文, 四宮義昭 and Keisuke Ishida : Tokushima Amateur Fossil Club, Fossils, Vol.73, 61-63, Mar. 2003. (Summary) 日本古生物学会による化石研究グループの紹介企画の2回目として，徳島県化石同好会の勝浦川地域での活動を紹介した．本稿は学会からの依頼により共同執筆したものである．当同好会の活動の特色が，地域との連携を重要視したものであり，教育機関共催による化石展の開催などを通じて地域への情報の還元と普及に努めいていること，大学や博物館関係者とは，化石の発見情報の提供や，再発見への協力，標本の管理·保管，合同現地見学会などを通じて協力·連携を深めていることを紹介した．併せて勝浦川地域の白亜系層序と古生物の研究の概要，および代表的化石産地を紹介した． (Link to Publication Site) ● Publication site (DOI): 10.14825/kaseki.73.0_61 (Link to Search Site for Scientific Articles) ● CiNii @ National Institute of Informatics (CRID): 1390001204435707648 ● Search Scopus @ Elsevier (DOI): 10.14825/kaseki.73.0_61 (DOI: 10.14825/kaseki.73.0_61, CiNii: 1390001204435707648)
4.	Keisuke Ishida : 徳島県の地盤, 地質と調査, No.2002-3, 28-35, Sep. 2002. (Summary) 徳島県の地盤の特性について，「土木地質図」(1998)編纂以降のプレート論による最新の知見を中心に，地形概要，山地の地盤，低山地の地盤(洪積台地)，平野の地盤，活構造(中央構造線活断層系)を解説した．山地の地盤では，讃岐山脈(和泉層群)，四国山地(三波川累帯)，剣山地(秩父累帯)，海部山地(四万十累帯)に分布する付加体と関連堆積相の岩相層序名を整理して解説，構造について論述した． (Tokushima University Institutional Repository) ● Metadata: 117702 (Tokushima University Institutional Repository: 117702)
5.	Keisuke Ishida : カナダ，ロイアルティレル博物館訪問記, アワミュージアム, No.14, 1-2, Oct. 2000. (Summary) 1998年に開催された第五回ジュラ紀国際シンポジウムに際して訪問したカナダ，カルガリーのロイアル·ティレル博物館の展示内容や様式について紹介した．白亜紀恐竜化石の世界的産地に立地して設立された博物館であり，現地から産する保存の良い多数の恐竜骨格の収蔵の豊富さと工夫された展示，とくに恐竜骨格の展示はライフスタイルを重視した復元を重視していることや，ロッキー山脈から産するバージェス動物群の拡大展示の工夫，ならびに母岩からの化石骨格の掘り出しやクリーニングの作業そのものを観察できるような展示の工夫がなされていることを紹介した．また博物館周辺の白亜紀層での恐竜の発掘体験ツアーも企画されていることを紹介した．
6.	須鎗和巳, Keisuke Ishida, 東明省三, 寺戸恒夫, 久米嘉明, 大戸井義美, 祖父江勝孝, 細岡秀博, 橋本寿夫, 山口昭典, 近藤和雄, 日野雄一郎, 板東宏 and 細井英夫 : 最近の微化石研究からみた徳島県の中·古生界の地質, 阿波学会三十年史·記念論文集, 105-124, Mar. 1985. (Summary) 徳島県に分布する中·古生界の研究の現状に関して，1970年代後半から盛んになった放散虫やコノドントによる微化石研究で得られた知見を中心に紹介した総説．和泉層群の放散虫年代と大型化石年代との直接対比，三波川帯·御荷鉾帯の源岩年代，秩父累帯のペルム紀混在岩相とジュラ紀混在岩相の識別，四万十帯の放散虫年代などを中心に，層序を解説し，研究の現状と課題を論説した．

Proceeding of International Conference:

1.	Suzuki Shigeyuki, Yumul Graciano Jr., Dimalanta Carla, Pena Roland and Keisuke Ishida : Sandstone composition of the upper Cretaceous to Neogene successions of the Philippine Mobile Belt and the Palawan Continental Block, Proceedings of the Second International Symposium of the IGCP 589 "Development of the Asian Tethyan Realm: Genesis, Process and Outcomes", 28-31, Boracay (Philippines), Nov. 2013. (Summary) The Philippine Archipelago comprises two types of crusts: volcanic island arc and continent. The sandstones from the upper Oligocene to Pliocene of the Philippine Mobile Belt (PMB) have basaltic to andesitic composition. The compositions suggest that the PMB was formed in Eocene as a Primitive basaltic volcanic arc and developed basaltic to andesitic volcanic arc in Oligocene to Pliocene time. Whereas, the upper Cretaceous sandstones from the Palawan Continental Block (PCB) are rich in clasts of quartz and felsic volcanic rock fragments and contain K-feldsper. It suggests that the PCB was part of a continent and supports the idea that the PCB collided with the PMB and formed the Philippine Archipelago.
2.	Keisuke Ishida, Suzuki Shigeyuki, Dimalanta Carla, Yumul Graciano Jr. and Pena Roland : Radiolarian dating of ophiolite-cover turbidites in Rizal, southern Sierra Madre, central Luzon Island, Proceedings of the Second International Symposium of the IGCP 589 "Development of the Asian Tethyan Realm: Genesis, Process and Outcomes", 13-15, Boracay (Philippines), Nov. 2013. (Summary) Radiolarian dating was carried out for the turbiditic carapace of the Montalban Ophiolitic Complex in the southern Sierra Madre, Rizal area, along the Marcos Highway. The mid-upper part of the Maybangain Formation turbidites belongs to middle Eocene. The Paleocene radiolarian fauna was recognized for the first time from a similar volcani-clastic turbidite section on pillow lava that was tentatively distibguished as the Alas Asin Unit. The section and the radiolarian age could give time constraint for the arc volcanism in the ``Barenas-Baito Formation'' of the area. After the formation of the Montalban Ophiolitic Complex in Late Cretaceous, true sedimentation of the volcani-clastic turbidites started at least in Paleocene as evidenced in the Alas Asin Unit, and continued to middle Eocene as the Maybangain Formation. The Paleocene to middle Eocene Masungi Limestone was also discussed as an olistolith in the Maybangain Formation turbidites.
3.	Keisuke Ishida, Kozai Takeshi and Francis Hirsch : The "Home-land" of the Torinosu-type Limestone in Perspective of the Jurassic accretionary tectonic in SW Japan, STRATI 2013, Proceedings of First International Congress on Stratigraphy "On the cutting of Stratigraphy", 89, Lisbon (Portuguese), Jul. 2013. (Summary) Upper Jurassic - Lower Cretaceous fore-arc basin deposits cover the oceanic-plate sequences (OPS) of the Permian and Jurassic accretionary complexes (AC) in the Outer Zone of SW Japan, facing the Pacific. Special attention is given the Torinosu-type reef limestone blocks in the fore-arc basin deposits, in search for a continental-shelf facies from which to derive them, in relation with the subduction-accretion tectonic evolution of the Asian margin in the segment of Japan. Finding such marginal facies may resolve pending questions about paleogeographic relation and identity of the Kurosegawa Permian accretionary- and South Chichibu Jurassic accretionary terranes. The ``in-situ'' Torinosu-type reef limestones in the Toyonishi Group (Akiyoshi Terrane in the Inner Zone) as well as those in the Birafu Formation of the Sakashu Group (Kurosegawa Terrane, Outer Zone) of SW Japan suggest such a ``home-land'' for the Torinosu-type limestone blocks, brought by submarine mass wasting events, some as olistoliths, from the continental-shelf thrust nappe into the fore-arc basins during subduction-accretion. Keywords: Jurassic, ocean-plate stratigraphy, accretion terrane, fore-arc basin, Torinosu-type limestone, SW Japan.
4.	QUEAÑO L. Karlo, DIMALANTA B. Carla, JR. P. YUMUL Graciano, FAUSTINO-ESLAVA V. Decibel, MARQUEZ J. Edanjarlo, RAMOS T. Noelynna, Keisuke Ishida, SUZUKI Shigeyuki, SALAPARE C. Ricky, SANCHEZ Peter M. Michael, GUOTANA Miguel R. Juan and CONCEPCION Ann B. Rose : The Zambales Ophiolite Complex, Philippines Revisited: Implications for Its Tethyan Origin, Acta Geoscientica Sinica, Vol.33, No.Supplement Issue 1, 58, Xi'an (China), Oct. 2012. (Summary) A number of geological studies have already been conducted on the Zambales Ophiolite Complex (ZOC), a north-south trending complete ophiolite sequence exposed in the western portion of Central Luzon, Philippines. Previous works recognized the ZOC as being made up of two blocks, the Acoje and the Coto, acting as an arc-back arc pair sometime during the Eocene. Recent petrologic, petrographic, geochemical and paleontologic data obtained from the sediments over-lying the ZOC, particularly on the Acoje Block, pro-vided very interesting information that call for a re-evaluation of the tectonic models on the ZOC pre-viously presented. These sediments are primarily from the Middle Miocene Cabaluan Formation and the Up-per Miocene Sta. Cruz Formation. The spatial distribu-tion and unconformable relationship of the Cabaluan Formation with the peridotites of the Acoje Block suggest derivation of its detritus, dominated by ser-pentinized peridotite fragments, from the said block. More interestingly is the occurrence of chert olistoliths containing Tethyan radiolarian assemblages suggestive of a Middle Jurassic to Early Cretaceous age for the Acoje Block. This result is clearly significant, as the age herein reported from the cherts are far from that perceived for the ZOC. This finding, along with the differences in the geochemistry of rocks (as also re-flected in the Sta. Cruz Formation sediments) and the type of chromite being hosted by the Acoje and Coto Block as reported by previous workers, calls for the need to deconstruct the ZOC into two ophiolites: the Middle Jurassic to Lower Cretaceous Acoje Ophiolite and the Eocene Coto Ophiolite. The Mesozoic ophiolite belt in the Philippines is mainly delineated in the eastern part of the archipelago. With the recent findings on the Acoje Ophiolite, to-gether with reports of other Mesozoic ophiolites north (e.g., Ilocos Norte in NW Luzon) and south (e.g., Mindoro Island) of Zambales, an ophiolite belt of Mesozoic age in the western portion is now slowly defined. These Mesozoic ophiolites on the western part of the archipelago are initially interpreted as part of the Izanagi Plate that once existed prior to the opening of the South China Sea. (Link to Publication Site) ● Publication site (DOI): 10.3975/cagsb.2012.s1.27 (Link to Search Site for Scientific Articles) ● Search Scopus @ Elsevier (DOI): 10.3975/cagsb.2012.s1.27 (DOI: 10.3975/cagsb.2012.s1.27)
5.	Noriyuki Inada, Shigeyuki Suzuki, Keisuke Ishida and Shinji Yamashita : Folded structure of the Carboniferous Ko-yama Limestone Group, Akiyoshi Belt, SW JAPAN, Acta Geoscientica Sinica, Vol.33, No.Supplement Issue 1, 24, Xi'an (China), Oct. 2012. (Summary) 秋吉帯の下部石炭∼中部ペルム系高山石灰岩層群は，ペルム紀中後期に褶曲し，上部ペルム系吉井層群とともに，三畳系成羽層群に不整合に覆われる．層厚300 m に及ぶ神野セクションで，Visean からMoscovianにいたるコノドント生層序が連続的に確認できたことで，北傾斜の地層は南に若くなり，従来の層序とは全体が逆転し，東西走向で北傾斜の褶曲軸面で閉じた傾倒褶曲構造を形成することが解明された． (Link to Publication Site) ● Publication site (DOI): 10.3975/cagsb.2012.s1.13 (Link to Search Site for Scientific Articles) ● Search Scopus @ Elsevier (DOI): 10.3975/cagsb.2012.s1.13 (DOI: 10.3975/cagsb.2012.s1.13)
6.	Keisuke Ishida, Shigeyuki Suzuki, Noriyuki Inada and Shinji Yamashita : Carboniferous (Visean Moscovian) conodont faunal succession in the Ko-yama Limestone Group, Akiyoshi Belt, SW Japan, --- the biostratigraphic resolution in the clastic carbonate sedimentary field ---, Acta Geoscientica Sinica, Vol.33, No.Supplement Issue, 25-28, Xi'an (China), Oct. 2012. (Summary) The Carboniferous conodont faunal succession of the lower part of Ko-yama Limestone Group was studied. The confirmed upper Visean lower Moscovian lithostratigraphy of the group is characterized by the clastic carbonates with common association of the basaltic pyroclastics and some intercalation of spicular chert beds. The faunal succession of Gnathodus ex. gr. semiglaber (upper Visean), Lochriea multinodosa (upper Visean), Lochriea ziegleri Gnathodus girtyi girtyi s.l. (lower Serpukhovian), Neoganthodus symmetricus Idiognathodus primulus (middle upper Bashkirian), and Idiognathoides convexus Gondolella clarki (lower Moscovian) faunas, appears in concordance with the lithostratigraphic order. The faunas are correlative with those from the conodont zones of the Hina, Atetsu, Akiyoshi and Omi limestone groups in the Akiyoshi Belt. The Visean/Serpukhovian boundary of the section was recognized by the FAD of Lochriea ziegleri. (Link to Publication Site) ● Publication site (DOI): 10.3975/cagsb.2012.s1.14 (Link to Search Site for Scientific Articles) ● Search Scopus @ Elsevier (DOI): 10.3975/cagsb.2012.s1.14 (DOI: 10.3975/cagsb.2012.s1.14)
7.	Keisuke Ishida, Shigeyuki Suzuki, Dimalanta B. Carla, Jr. P .Yumul Graciano, Queano Karlo, Faustino-Eslava Decibel, Marquez Edanjarlo, Ramos Noelynna and Pena Roland : Recent progress in radiolarian research for ophiolites and the overlying turbidites, Philippine Mobile Belt, northern Luzon Island, Acta Geoscientica Sinica, Vol.33, No.Supplement Issue, 29-31, Xi'an (China), Oct. 2012. (Summary) フィリピン変動帯における放散虫を用いた研究成果と動向を報告した．ルソン島のZambalesオフィオライトは島弧火成活動に先立つ中生代後半のテチス型放散虫群集を伴う海洋地殻の残片であること， Dubit Bay弱変成オフィオライトを被覆するLubingan層は白亜系であること， Montalban複合岩体のIATへの移行は白亜紀後半，被覆タービダイトは始新世中期の温暖海域放散虫群集で特徴づけられることを論じた． (Link to Publication Site) ● Publication site (DOI): 10.3975/cagsb.2012.s1.15 (Link to Search Site for Scientific Articles) ● Search Scopus @ Elsevier (DOI): 10.3975/cagsb.2012.s1.15 (DOI: 10.3975/cagsb.2012.s1.15)
8.	Keisuke Ishida, Shigeyuki Suzuki and Shinji Yamashita : The Warabeishi Complex: Origin and criteria for the accretionary melange and overlying olistostrome in Sambosan Belt, SW Japan., Abstracts of 29th IAS Meeting of Sedimentology. Theme 8: Hazards, events, climate signatures T8 S1 Mass-transport deposits, olistostromes and mélange formation in modern and ancient continental margins, and associated natural hazards, 421, Schladming (Austria), Sep. 2012. (Summary) The Warabeishi Complex: origin and criteria for the accretionary mélange and overlying olistostrome in Sambosan Belt, SW Japan Ishida, K.1, Suzuki, S.2, Yamashita, S.2 1 Institute SAS, Tokushima Univ., 770-8502-Tokushima, Japan (ishidak@ias.tokushima-u.ac.jp) 2 Dept. Earth Sci., Okayama Univ., 700-8530-Okayama, Japan (zysuzuk@cc.okayama-u.ac.jp) For the analysis of chaotic lithological units in the subduction-accretion region in SW Japan, to distinguish the accretionary tectonic mélange from the sedimentary olistostrome is one of the significant subject to clarify their origin and history. Here introduce an analytical case of the Warabeishi Complex. The Warabeishi Complex crops out well along the coast of east Shikoku. The tectono-stratigraphic analysis with microfossil dating of the composite rocks enabled that the complex was distinguished as not only the accretionary mélange but the overlying slope-basin olistostrome. Both accretionary mélange and olistostrome have simmilar feature as ``block in matrix''. The accretionary mélange unit is characterized by the composition of its Panthalassan low paleolatitude origin of oceanic submarine basalts, atoll to pelagic limestones, and bedded cherts as the remnants of the ``Izanami sea mount swarm'' formed on the Izanagi plate. The accretionary mélange is characterized by shear planes with the asymmetric sigmoidal ductile-shear deformation by back tilting of blocks. The shear deformation was caused by the subduction-related deformation and was overprinted by the thrust and lateral-slip movements along the Butsuzo Tectonic Line that bounds the Chichibu Belt from the post-Neocomian Shimanto Belt. Whereas the sedimentary olistostrome that overlying on the accretionary mélange is characterized by the ductile deformation of soft-sediments with association of ``ziggsaw puzzle'' flactured limestone blocks that dispersed in argillaceous or tuffaceous matrix. The limestone blocks originate not only from the Late Triassic pelagic Panthalassan as reworked ones from a preceeded accretionary complex, but also from the continental-shelf as latest Jurassic - earliest Cretaceous ``Torinosu-type'' limestones with contents of reef-building corals, stromatoporoids, cidarids, quarts and zircon grains, and pebbles as terrigenous clasts and acidic tuffs. In some cases, both types of reworked limestone masses are hosted by the Early Cretaceous alternating beds of limestone and marls. A slope-basin fan facies is suggested by the intercalation of turbidites that flew down the slope. The large foresets of sandstones, amalgamation, rip-up clasts and flame structures of syn-sedimentary deformations are also recognized. The regional features of the accretionary mélange vary in place to place, from large masses of a well-preserved oceanic-plate pelagic succession to a collapsed mixture of sea-mount materials at several stages on the sea floor to the outer trench-slope, and their total mixture occcured at the subduction-accretion timing. In terms of history, intraplate basaltic volcanism occurred in the chert facies on oceanic floor in the early Late Triassic, prior to the deposition of late Carnian to Norian limestone that was successively replaced by bedded chert deposition near the end of Triassic. Passing across the CCD, the boundary between the pelagic limestone and the overlying bedded chert is marked by calcareous to siliceous red shale beds with condensed bed of early and middle Norian conodont elements. Existence of the ``Torinosu-type'' continental-shelf limestone blocks suggests that the accretion took place close to a low paleolatitude continental shelf with reef in latest Jurassic earliest Cretaceous around the south-eastern margin of the Yangtze block. In relation to the tectonic evolution of the Asian margin, finding the continental-shelf from which they derived may finally resolve the pending questions of the timing and provenance as well as the Jurassic Early Cretaceous mollusk paleobiogeographic distributions.
9.	Shigeyuki Suzuki, Keisuke Ishida, Graciano P. Jr. Yumul, Dimalanta B. Carla and Pena Rolando : Development of the Philippine Mobile Belt, AOGS 9th Annual Meeting Joint Assembly with AGU (Western Pacific Geophysics Meeting) Abstracts, SE111-A018, Sentosa Island (Singapore), Aug. 2012. (Summary) The Philippine Mobile Belt (PMB) could be a most important type of an island arc crust of oceanic crust origin. North-south trending PMB is subdivided into three Sub-belt; Belt1, Belt2 and Belt3 (Yumul, 2007). Cretaceous ophiolite and covers; Late Jurasic/Early Cretaceous radiolarian fossils are collected from the Lubingan Formation in Belt1 and Belt3 (Ishida et al., 2011). They are covers of basement ophiolitic complex. It is inferred that the PMB was in deep sea environment in Cretaceous. The weakly developed schistosity indicate that the Libingan Formation(Belt1) was affected by a low grade regional metamorphism. Effect of metamorphism is not observed in Belt2 and Belt3. Eocene sediments; The Cabog Formation (Belt1), Maybangain Formation (Belt1) and lower part of Aksitero Formation (Belt2) characterize this period. The Cabog Formation (Ishida et al. 2010) and Maybangain Formation (Ishida et al. 2011) yield radiolarian fossils and are characterized by distal turbidites. On the other hand, the lower part of the Aksitero Formation is composed of pelagic limestone (Amato, 1965). It is inferred that a primitive island arc was formed in the eastern part of the Belt1.Middle Eocene to early Miocene igneous rocks; Eocene to Oligocene magmatism in the Belt1 thought to be associated with the west-verging subduction of the West Philippine Basin during the period. Development of Oligocene to early Miocene alkali rocks in the Belt1 led to the development of the Cagayan Valley Basin (Pena et al., 2009). There is a strong indication that a magmatic arc developed in eastern Luzon. With the cessation of west-verging subduction, and opening of the South China Sea at end of Oligocene, subduction flipped and east-verging subduction become operative.
10.	Keisuke Ishida, Shigeyuki Suzuki, Dimalanta B. Carla and Jr. P .Yumul Graciano : Radiolarian evidence for ophiolites and cover turbidites in Philippine Mobile Belt, northern Luzon Island, Radiolarian Newsletter: Proceedings of 13th INTERRAD "A conference on Fossil and Recent Radiolarians", No.28, 224-226, Cadiz (Spain), Mar. 2012. (Summary) フィリピン変動帯におけるオフィオライトから島弧初期火成活動への変遷過程解明の目的で，被覆タービダイトの放散虫年代を解析した．その結果ルソン島のZambalesオフィオライトは島弧火成活動に先立つ中生代後半のテチス型放散虫群集を伴う海洋地殻の残片であること， Montalban複合岩体のIATへの移行は白亜紀後半，被覆タービダイトは始新世中期の温暖海域放散虫群集を伴うことを論じた．
11.	Hisao Hashimoto, Keisuke Ishida, Yasuyuki Tsujino, Takeshi Kozai and Tetsuji Yamasaki : Ammonite and radiolarian zonal correlation revised in the Upper Cretaceous Izumi Inter-arc basin, SW Japan, Radiolarian Newsletter: Proceedings of 13th INTERRAD "A conference on Fossil and Recent Radiolarians", No.28, 168-171, Cadiz (Spain), Mar. 2012. (Summary) 本邦の白亜紀後期放散虫生層序とアンモナイト生層序の年代対比には食い違いが見られる課題の解決のため，和泉層群という両者の直接対比が可能な同一の層序フィールドにおいて年代層序の完成を目指した．岩相層序的には，酸性凝灰岩を鍵層として， Campanian-Maastrichtianに及ぶ中軸部タービダイト相を主とした10の放散虫生層序帯と北縁の陸棚浅海部を主とした9つのアンモナイト生層序帯が対比可能であることを論じた．
12.	Shigeyuki Suzuki, Keisuke Ishida, Graciano P. Jr. Yumul and Dimalanta B. Carla : Age and correlation of basement geology of Aurora, Rizal and Zambales areas, Luzon, Philippines, Proceedings of GEOCON 2011 "Geology Working for a recilient Society", 22-23, Quezon City (Philippines), Dec. 2011. (Summary) フィリピン変動帯の基盤とされるオフィオライトの対比を，ルソン島のAurora, RizalおよびZambalesの岩体で試みた．放散虫年代により，基盤のオフィオライトは，ジュラ紀後期から白亜紀であること，初期島弧にはオフィオライト活動後の広域変成作用が伴ったこと，始新世中期の被覆タービダイトの後背地は初期島弧であったこと，Zambalesオフィオライトはパラワン地塊の衝突により中新世以降に付加したことを論じた．
13.	Keisuke Ishida, Shigeyuki Suzuki, Dimalanta B. Carla and Jr. P .Yumul Graciano : Radiolarian dating of ophiolites and the overlying turbidites in the Philippine Mobile Belt, northern Luzon Island, Proceedings of GEOCON 2011 "Geology Working for a recilient Society", 20-21, Quezon City (Philippines), Dec. 2011. (Summary) フィリピン変動帯におけるオフィオライトから島弧初期火成活動への変遷過程を解明する目的で，被覆するタービダイトの放散虫年代を解析した．その結果ルソン島の代表的オフィオライトとされるZambales岩体は中生代後半の放散虫チャートを伴うこと．南Sierra MadreのMontalban複合岩体のIATへの以降は白亜紀後半，被覆タービダイトは暁新世後期から始新世中期にかけての放散虫群集を伴うことを報告した．
14.	Shigeyuki Suzuki, Keisuke Ishida, Graciano P. Jr. Yumul, Dimalanta B. Carla and Pena Roland : Development of the Philippine Mobile Belt from Eocene to Miocene, Proceedings of AOGS 8TH ANNUAL MEETING, 34-35, Taipei (Taiwan), Aug. 2011. (Summary) Development of the Philippines Mobile Belt from Eocene to Miocene Shigeyuki Suzuki, Graciano P. Yumul, Jr., Calra B. Dimalanta and Keisuke Ishida Key word; Philippines Mobile Belt, Eocene to Miocene, sandstone composition The basement of the Philippines Mobile Belt (PMB) is mainly composed of ophiolites. The Eocene to Miocene turbidites cover the basement rocks of central Luzon. Sandstone composition is analyzed to reconstruct a geological development of the PMB. The analyzed samples are collected from the Cabog, Zigzag, Klondyke and Amlang Formations. The Cabog Formation is composed of distal turbidite. Obtained radiolarian fossils prove the age to be middle Eocene. The sandstones are characterized by high proportion of mafic volcanic rock fragments (average 50.8%). Plagioclase clasts are also abundant (average 29.3%). Pyroxene clasts are commonly observed (average 3.6%). Very poor quartz clasts contents (average 3.1%) and no felsic rock fragments are also characteristic. Mafic volcanic geology in provenance in Eocene time is reconstructed. The Zigzag Formation is composed of proximal turbidite and assigned to be of late Oligocene to early Miocene age. The sandstone is also characterized by abundant mafic volcanic fragment (average 29.9%) and plagioclase clasts (average 27.0%). Relatively a little high amount (average 5.0%) of quartz clasts are counted. Fragments of diorite and granodiorite (average 2.9%) are observed. It supports that there was the intermediate plutonic activity in early to middle Oligocene time. The Klondyke Formation is characterized by a coarse-grained facies and composed of proximal turbidite. Calcareous nannofossils indicate middle to late Miocene. High proportion of mafic volcanic fragments (average 25.9%) and plagioclase clasts (average 39.7%) are also counted. Quartz clasts contain a little (average 3.9%). Fragments of diorite and granodiorite are also a little (average 1.2%). Fragments of limestone are observed (average 1.1%) as sedimentary rock fragments. The Klondyke Sandstone composition indicates that the provenance was almost occupied by mafic rocks. The Amlang Formation is composed of fine-grained distal turbidite. Obtained foraminifera fossils indicate an age of late Miocene to early Pliocene. Mafic volcanic fragments (average 24.7%) and plagioclase clasts (average 33.4%) are also abundant. Proportion of quartz clasts is lower than that of the Klondyke Formation (average 1.6%). Fragments of gabbros are observed (average 1.0%) but fragments of diorite are very rare (average 0.4%). Clasts of pyroxene are commonly observed (average 4.3%). The provenance of the Amlang Formation is also inferred to had been occupied by mafic rocks. In the whole of samples, there is no distinct rhyolitic fragment and no K-feldspar clasts. It correspond that there is no rhyolite and granite complex in the PMB. The following history of the development of the PMB is inferred by the results. ``before middle Eocene''; The PMB was covered by mafic volcanic rocks and was primitive island arc. ``around early to middle Oligocene''; The intermediate plutonic complex was added to the mafic PMB crust. The plutonic activity thought to cause a succeeding uplift of the PMB which supplied the clasts to the Zigzag Formation. ``Miocene''; The PMB was covered by basic to intermediate igneous rocks. The proportion of diorite and granodiorite fragment and that of quartz clasts are decrease from the Zigzag Formation to Amlang Formation. It may suggest that the activity of the intermediate plutonic rocks is not continue after Miocene time. The PMB stayed mafic volcanic island arc in tectonic setting.
15.	Keisuke Ishida and Francis Hirsch : Middle and Late Triassic Conodont apparatus from Peninsular Malaya and North-Western Thailand, Proceedings of the 6th Symposium of the IGCP 516 "Geological Anatomy of East and South Asia", 53-54, Kuala Lumpur (Malaysia)., Nov. 2010. (Summary) MIDDLE AND LATE TRIASSIC CONODONT APPARATUSES FROM PENINSULAR MALAYA AND NORTH-WESTERN THAILAND Keisuke Ishida1 and Francis Hirsch2 1Laboratory of Geology, Institute of SAS, University of Tokushima, Tokushima 770-8502, Japan 2 Laboratory of sciences, Naruto University of Education, Naruto 772-8502, Japan e-mail: 1 ishidak@ias.tokushima-u.ac.jp; 2 abafran@hotmail.com INTRODUCTION The revision of the Middle and early Late Triassic conodonts in the Nogami (1968) collection from the NW Malayan Kodiang Limestone Formation (NKC 68) provides clues to the multi-element reconstruction of Triassic Superfamily Gondolellacea. Septi- and octomembrate multi-elements characterize the families Gondolellidae (Lindström, 1970) and Gladigondolellidae (Ishida and Hirsch, 2010) apparatuses. An Early Norian assemblage, extracted from a limestone bed (MS 9) in the Mae Sariang Group (Srinak et al., 2007) enables the reconstruction of the Metapolygnathus Ancyrogondolella lineage. From both the NKC 68 and MS 9 materials, it appears that an octomemblate apparatus characterizes the Genus Metapolygnathus. GEOLOGICAL SETTINGS AND STRATIGRAPHY NKC 68 The conodont materials that Nogami (1968) collected in the Kodiang Formation, were presently revised. The type locality of the Triassic the Kodiang Limestone Formation is Bukit Kechil and Bukit Kalong, in the region of Keddah, Peninsular Malaysia (De Coo and Smit, 1975). Together these hills encompass an about 110 m thick continuous sequence from which the conodont samples of Nogami (1968) (NKC 68) came from. The age of the Bukit Kechil samples is Late Ladinian and that of the Bukit Kalong is Late Ladinian to Early Carnian. This is based on the ranges of G. malayensis and Sephardiella mungoensis (Late Ladinian - Early Carnian), S. diebeli (Late Ladinian - Early Carnian), Gladigondolella tethydis (Anisian Carnian), Pseudofurnishius murcianus (Latest Anisian Early Carnian), Metapolygnathus ex gr. excelsus (Late Anisian Ladinian) and M. ex gr. foliatus (Late Ladinian), the latter providing more restricted time constraints. The Kodiang Limestone lies in the Western Zone of the Shan Thai Block (Hirsch et al., 2006), also known as Wester Shan Thai (Srinak et al., 2007) or Sibumasu Zone (Metcalfe, 2010), as recently established (Ishida et Hirsch, 2010). MS 9 During the pre-congress excursion GREAT 2008 in north-western Thailand (Charusiri et al., 2008), we sampled the marine Triassic Mae Sariang Group (Srinak et al., 2007) at km 66.8 to km 67 along the highway Tak - Mae Sot. The overall lithology, stratigraphy, sedimentary structure, geometry and fossil assemblages in the Mae Sariang Group that overlies Permian marine clastic rocks and unconformably underlies the Jurassic clastic rocks of the Hua Fai Group, establish the Mae Sariang Group as a Middle to Upper Triassic deep-water submarine fan environment in a subduction-related tectonic setting (Srinak et al., 2007). Alternating shale, sandstone and limestone characterize the Upper Unit. The shale is originally gray and reddish when weathered. The sandstone is argillaceous, reddish-gray. The limestone is well-bedded, partly dolomitized and argillaceous with shale partitions (Charusiri et al., 2008). A conodont fauna occurs in dolomitic pink clay-limestone bed (3 m) with chert nodules (MS 9) that is conformably overlain by Halobia-bearing mudstone beds (10m). The conodont fauna consists of an Early Norian Metapolygnathus Ancyrogondolella assemblage. CONODONT MULTIELEMENTS The NKC 68 conodont multielements At Bukit Kehil, two multielements were identified. One consists of the Gondolellid apparatus representing the Family Gondolellidae (Lindström, 1970) that includes the Subfamily Neogondolellinae (Hirsch, 1994), represented here by Metapolygnathus ex gr. excelsus and Metapolygnathus ex gr. foliates, and Subfamily Sephardiellinae (Plasencia et al., 2007) consisting of Pseudofurnishius murcianus, Mosherella sp., Sephardiella mungoensis, and Sephardiella diebeli. The Family Gondolellidae apparatus is composed of five to six pairs of ramiform elements (P2, M, S1-4), an unpaired symmetric alate element (S0) and a single pair of the pectiniform (platform) elements (P1) (after Purnell et al., 2000). The other is the Gladigondolellid apparatus, representing the Family Gladigondolellidae (Ishida and Hirsch, 2010). It consists of the species Gladigondolella tethydis and Gladigondolella malayensis that comprise the following nine elements: P1, P2a (Ozarkodina saginata), P2b (``Cratognathodus'' kochi), M (Lonchodina venusta), S0 (Roundya lautissima), an enantiognathid S1 (pars petrae-viridis sensu Koike, 1999), S2 (Lonchodina spengleri), S3 (Hindeodella petrae-viridis) and S4 (Hindeodella multihamata [=H. pectiniformis]). Within the apparatus every element has several morphological variations that possibly represent a specific character. Ishida and Hirsch (2010) interpret the two-types of the P2 element, cratognathodiform (P2b) and ozarkodiniform (P2a) as sexual dimorphism within an octomembrate apparatus, rather than that of two Gladigondolella genera. The MS 9 conodont multi-element The Gondolellid apparatus of the Metapolygnathus and Ancyrogondolella species comprises pairs of P1 (platform), P2 (ozarkodiniform), M (cypridodiniform), S1 (enanthiognathodiform), S2 (digirate form), S3 (diplododelliform) and S4 (hindeodelliform) elements and a single S0 (roundynaform) element. The species Metapolygnathus polygnathiformis, M. primitius, Ancyrogondolella quadrata and A. spatulata probably are part of the same lineage. It includes several transitional forms in which the lateral nodes on the anterior platform margin gradually develop into sharp denticles, while the sub-square posterior keel-end evolves into a bifid one. RESULTS Age: Conodonts in the Kodiang Formation samples (NKC 68) indicate Late Ladinian for the Bukit Kechil section and for most of the Bukit Kalong section, whereas the uppermost sample of the latter is latest Ladinian to Early Carnian. The occurrence of the association of developed Metapolygnathus polygnathiformis with M. primitius, Ancyrogondolella quadrata and A. spatulata in MS 9, Upper Unit of the Mae Sariang Group, Thailand, represents the first lowermost Norian datation of a horizon. Multielements: Distinct element-types define Gondolellidae (Lindström, 1970) and Gladigondolellidae (Ishida & Hirsch, 2010) as families. The Gladigondolellid apparatus encompasses nine element forms. In the hypothesis that cratognathodiform and ozarkodiniform elements alternate as the result of sexual dimorphism in the position of the P2 element, the gladigondolellid apparatus is octomembrate. Numerical evidence of distribution of these two types provides stronger support for sexual dimorphism than for independent genera sensu Koike (1999). Criteria for the discrimination between gondolellid and gladigondolellid families are profound morphological differences at the level of their correspondent element-types. Slight differences at the level of some element-types differentiate between Neogondolellinae (e.g. Metapolygnathus) from Sephardiellinae (Pseudofurnishius, mosherella, Sephardiella) and Epigondolellinae (Ancyrogondolella). Geological significance of MS 9: Based on both lithology and conodont fauna, the limestone bed of MS 9 strongly represent the provenance of some limestone pebbles in the basal conglomerate of the Lower Jurassic Hua Fai Group (Ishida et al., 2006). REFERENCES Charusiri, P., Charoenthitimat, T., Uttrarasin, N., Laochun, A., Yotmaiw, M. 2008, Guide book of the pre Symposium Geology Excursion (Pichit- Sukhothai- Tak- Mae Sot-Chainat) Dept. Geol., Fac. Sci., Chulalongkorn Univ., 6-3. De Coo, J.C.M., Smit, O.E., 1975. The Triassic Kodiang Limestone Formation in Kedah, W. Malaysia. Geologie en Mijnbouw 54, 169-176. Hirsch, F., 1994. Triassic conodonts as ecological and eustatic sensors. In: Embry, A.F., Beauchamp, B., Glass, D.J. (Eds.), Pangea: global environments and resources. Memoir of the Canadian Society of Petroleum Geologists 17, 949-959. Hirsch, F., Ishida, K., Kozai, T., Meesook, A., 2006. The welding of Shan Thai. Geosciences Journal 10 (3), 195-204. Ishida, K., Hirsch, F., 2010, The Triassic conodonts of the NW Malayan Kodiang Limestone revisited: Taxonomy and paleogeographic significance. Gondwana Research, doi: 10.1016/j.gr.2010.05.008 Ishida, K., Nanba, A., Hirsch, F., Kozai, T., Meesook, A., 2006. New Micropalaeontological evidence for a Late Triassic Shan Thai orogeny. Geosciences Journal 10 (3), 181-194. Koike, T., 1999. Apparatus of a Triassic conodont species Cratognathodus multihamatus (Huckriede). Paleontological Research 3, 234-248. Lindström, M., 1970. A suprageneric taxonomy of the conodonts. Lethaia 3, 427-445. Metcalfe, I., 2010, Tectonic framework and Phanerozoic evolution of Sundaland. Gondwana Research, doi:10.1016/j.gr.2010.02.016 Nogami, Y., 1968. Trias-Conodonten von Timor, Malaysien und Japan. Memoirs of the Faculty of Science, Kyoto University. Series of Geology and Mineralogy 34, 115-136. Orchard, M.J., Rieber, H., 1999. Multielement Neogondolella (Conodonta, Upper Permian Middle Triassic). In: Serpagli, E. (Ed.), Studies on conodonts. Proceedings of the Seventh European Conodont Symposium, Bologna-Modena, Italy, June 1998, Bollettino della Società Palaeontologica Italiana 37, 475-488. Plasencia, P., Hirsch, F., Márquez-Aliaga, A., 2007. Sephardiellinae, a new Middle Triassic conodont subfamily. Journal of Iberian Geology 33 (2), 163-172. Purnell, M.A., Donoghue, P.C.J., Aldridge, R.J., 2000. Orientation and anatomical notation in conodonts. Journal of Paleontology 74, 113 122. Srinak, N., Hisada, K., Kamata, Y., Charusiri, P., 2007, Stratigraphy of the Mae Sariang Group of Northwestern Thailand: Implication for Paleoenvironments and Tectonic Setting. The Natural History Journal of Chulalongkorn University 7 (2), 87-108.
16.	Keisuke Ishida, Yuki Nakazawa, Takeshi Kozai and Yasuyuki Tsujino : Radiolarian paleobiogeographic correlation for the Lower Cretaceous Nankai Group, Southern Kurosegawa Terrane, SW Japan, Proceedings of the 6th Symposium of the IGCP 516 "Geological Anatomy of East and South Asia", 49-50, Kuala Lumpur (Malaysia), Nov. 2010. (Summary) RADIOLARIAN PALEOBIOGEOGRAPHIC CORRELATION FOR THE LOWER CRETACEOUS NANKAI GROUP, SOUTHERN KUROSEGAWA TERRANE, SW JAPAN K. Ishida1, Y. Nakazawa1, T. Kozai2 and Y. Tsujino3 1Laboratory of Geology, Faculty of Science, Institute of SAS, University of Tokushima, Tokushima 770-8502, Japan 2 Laboratory of sciences, Naruto University of Education, Naruto 772-8502, Japan 3 Tokushima Prefectural Museum, Tokushima 770-8070, Japan e-mail: 1 ishidak@ias.tokushima-u.ac.jp; 2 kozai@naruto-u.ac.jp; 3 tsujino-yasuyuki-1@mt.tokushima-ec.ed.jp INTRODUCTION The Lower Cretaceous Nankai and Monobegawa groups are the two types of cover formations on the Kurosegawa Permian Accretionary Terrane. The two different types of bivalve faunas were presumed to be Tethyan of the former, and northern Tethyan of the latter (Tashiro, 1985). Revising the faunal composition, Kozai et al. (2005) suggested that the bivalve faunal difference, especially the frequency of brackish faunas relates with relative change of salinity, and the faunal difference indicates the distance from the continental shore area. The radiolarian planktonic information will be necessary as well as those of ammonites and benthic bivalves to clarify their paleobiogiographic and paleoclimatic environment including surface water circulation. This is also the first report of radiolarians from the Nankai Group, besides the type section. STRATIGRAPHY The type section of Nankai Group in Central Shikoku is subdivided into three lithostratigraphic units that are composed of epiclastic sandstones, mudstones and conglomerates with intercalations of tuff seams. They are up-ward fining sequences probably caused by eustatic transgressive and/or basin subsiding events. Among the three sequences, formations A and B are correlative with the Funadani Formation (Katto and Suyari, 1956), and the Formation C is correlative with the Hagino Formation (ditto) in ascending order. RADIOLARIAN AND AMMONITE FAUNAS The radiolarian 890 specimens from the top of Formation A were recognized as 67 species of 26 genera. The Nankai radiolarian fauna (NRF) is characterized by the association of Turbocapsula fugitiva, T. giennensis, Cryptamphorella clivosa, C. crepida, Hiscocapsa verbeeki that are lower Aptian indices in UA zones (O'Dogherty et al., 2009). The age of NRF is well controlled by the occurrence of late Aptian Acanthohoplites sp. Cheloniceras sp. ammonite fauna just above the basal conglomerate of Formation B. The Suborder level NRF composition is Nassellaria (93 %) and Spumellaria (7 %), whereas the form distribution is spheroid (52 %), storied (storeyed 43 %) and discoid (5 %). Thus the NRF is dominated by cryptocepharic and cryptothoracic forms of Nassellaria (48 %) as we see in the following six dominant genera (total 82%): Holocryptocanium (28 %), Archaeodictyomitra (19 %), Cryptamphorella (14 %), Thanarla (9 %), Hiscocapsa (6 %) and Pseudodictyomitra (6 %). PALEOBIOGEOGRAPHIC CORRELATION Above form and generic property suggests that the NRF was distributed in more close to shore area, in comparison with the Tethyan pelagic fauna. The Tethyan pelagic fauna is characterized by a high diversity of lay-type discoids and hagiastriids, as well as dominance of storied forms in deeper water that Feng (2009) gave hypothesis for the faunal contrast between the cases on continental shelf and on pelagic ocean. Comparing with faunas from the Lower Cretaceous of Tethyan Alps (Dumitrica, 1997; O'Dogherty, 1994; Jud, 1994; Gorican, 1994; Lambert et al., 1997; O'Dogherty et al, 2009), Pacific and Indian oceans DSDP-ODP sites 463, 800, 801, 765 and 1213 (Ishii et al., 2009), Shimanto Group (Okamura, 1992), Monobegawa Group (Ishida and Hashimoto, 1991), Gumizaki Formation (Ishida, et al., 2008), the age and main composition of the Gumizaki fauna most coincide with the NRF. The Gumizaki fauna will be attributed in a part of the NRF in Kyushu. RESULTS The generic composition of NRF is also referable to the Early Cretaceous (Barremian) fauna of Site 765C that migrated on the expanding Indian Ocean Plate from the Austral-Southern boreal to the southern low latitude during the Early Cretaceous. From the total view-point of global surface water circulation with ocean-climatic condition and the N-S symmetric radiolarian biogeographic zonal distribution (Casey, 1971), the NRF is not a true Neotethyan, but the NRF represents a warmer current-effected middle latitude and near-shore environment in northern hemisphere. Probably the Nankai Group deposited in a fore-arc basin along the South China Continental margin (Golonka et al. 2006) facing to the Izanagi Plate. REFERENCES Casey, R.E., 1971, Radiolarians as indicators of past and present water-masses. In: Funnell, B.M. and Riedel, W.R. (eds.), The Micropaleontology of Oceans, 331-349. Cambridge University Press, Cambridge. Dumitrica, P., Immenhauser, A. and Dumitrica-Jud, R., 1997, Mesozoic radiolarian biostratigraphy from Masirah Ophiolite, Sultanate of Oman. Part I: Middle Triassic, uppermost Jurassic and Lower Cretaceous spumellarians and multisegmented nassellarians. Bulletin of Natural Museum of Natural Science, No.9, 1-106. Feng, Q.-L., 2009, Radiolarian evolution during the latest Permian in South China. Abstract of the 12th Meeting of the International Association of Radiolarian Paleontologists, Sept. 16, Nanjing (China), 231 p. Golonka, J., Krobicki, M., Pajak, J., Giang, N. V. and Zuchiewicz, W., 2006, Global plate tectonics and paleogeography of Southeast Asia. Faculty of Geology, Geophysics and Environmental Protection, AGH University of Science and Technology, Arkadia, 128 p. Gorican, S., 1994, Jurassic and Cretaceous radiolarian biostratigraphy and sedimentary evolution of the Budva Zone (Dinarides, Montenegro), Memoires de Geologie (Lausanne), no. 18., 1-120. Ishida, K. and Hashimoto, H., 1991, Radiolarian assemblages from the Lower Cretaceous formations of the Chichibu Terrane in eastern Shikoku and their ammonite ages. Journal of Science, University of Tokushima, 25, 23-67. Ishida, N., Watanabe, M. and Komatsu, T., 2008, Early Cretaceous (Aptian) radiolarians from the Gumizaki Formation in northwestern Kagoshima Prefecture, Japan and their significance in stratigraphic correlation of Lower Cretaceous formations. Jour. Geol. Soc. Japan, 114 (10), 532-535. Ishii, Y., Suzuki, N. and Kano, H., 2009, Berriasian-Berremian (Early Cretaceous) radiolarians from paleo-Pacific r gions (DSDP and ODP Holes 463, 800A, 801B, 765C, 1213B, and the Goshikigahama bedded red shale of the Northern Shimanto Belt. News of Osaka Micropaleontologists , Special Volume, no. 14, 317-373. Jud, R., 1994, Biochronology and Systematics of Early Cretaceous Radiolaria of the western Tethys, Memoires de Geologie (Lausanne), no.19, 1-147. Katto, J. and Suyari, K., 1956, Geology of Monobegawa basin in Shikoku (Studies on the Chichibu Terrain in Shikoku VII). Journal of Science, Kochi University, 5 (23), 1-11. Kozai, T., Ishida, K., Hirsch, F., Park, S.-O. and Chang, K.-H., 2005, Early Cretaceous non-marine mollusk faunas of Japan and Korea. Cretaceous Research, 26, 97-112. Lambert, E., Ishida, K. and DeWever, P, 1997, Cretaceous Radiolarians of Vocontian basin: first approach, Abstracts of the INTERRAD VIII 8th meeting, p.82, Paris/Bierville (France), Sep. 1997. O'Dogherty, L., 1994, Biostratigraphy and Paleontology of Mid-Cretaceous Radiolarians from Northern Apennines (Italy) and Betic Cordillera (Spain). Memoires de Geologie (Lausanne), no. 21, 1-43. O'Dogherty, L., Carter, E.S., Dumitrica, P., Gorican, S., DeWever, P., Bandini, A.N., Baumgartner, P.O. and Matsuoka, A., 2009, Catalogue of Mesozoic radiolarian genera. Part 2: Jurassic-Cretaceous. Geodiversitas, 31 (2), 271-356. Okamura, M., 1992, Cretaceous Radiolaria from Shikoku, Japan (Part 1). Memoirs of the Faculty of Science, Kochi University, Series E (Geology), 13, 1-115. Tashiro, M., 1985, The Cretaceous System of the Chichibu Belt in Shikoku On the Early Cretaceous lateral fault in the Chichibu Belt . Fossils, no. 38, 23-35.
17.	Hisao Hashimoto, Keisuke Ishida, Yasuyuki Tsujino and Takeshi Kozai : Upper Cretaceous ammonite and radiolarian zonal correlation in the Izumi Group, SW Japan: review for the integrated biostratigraphy of the NW Pacific region, Proceedings of the IGCP 507 Symposium on Paleocrimates in Asia during the Cretaceous, 40-48, Yogyakarta (Indonesia), Oct. 2010. (Summary) 本邦の白亜紀後期放散虫生層序とアンモナイト生層序の年代対比には食い違いが見られる課題の解決のため，和泉層群という両者の直接対比が可能な同一の層序フィールドにおいて年代層序の完成を目指した．岩相層序的には，酸性凝灰岩を鍵層として， Campanian-Maastrichtianに及ぶ中軸部タービダイト相を主とした10の放散虫生層序帯と北縁の陸棚浅海部を主とした9つのアンモナイト生層序帯が対比可能であることを論じた．
18.	Keisuke Ishida, Yuki Nakazawa, Takeshi Kozai and Yasuyuki Tsujino : Early Aptian radiolarian fauna from the Nankai Group, SW Japan: biochronostratigraphy and paleobiogeography, Proceedings of the IGCP 507 Symposium on Paleocrimates in Asia during the Cretaceous, 31-33, Yogyakarta (Indonesia), Oct. 2010. (Summary) 西南日本黒瀬川帯のペルム紀付加体を被覆する下部白亜系南海層群の放散虫群集を解析，26属67種を同定した．示準種の存在と，上位からAptian後期のアンモナイトを検出したことで，Aptian前期であると特定した．放散虫群集は塔状型や平板型に比べ球形型が優勢であり，世界の関連群集との比較，堆積相，プレート運動による古地理変遷から，南海層群は白亜紀前期に，北半球中緯度の陸棚斜面の浅海で堆積したと考察した．
19.	Keisuke Ishida, Yasuyuki Tsujino, Takeshi Kozai, Tadashi Sato and Francis Hirsch : The direct correlation of Kilinora spiralis Zone with the Upper Jurassic ammonite faunal succession in the Kurisaka Formation, southern Kurosegawa Terrane, East Shikoku, SW Japan, The 12th Meeting of the International Association of Radiolarian Paleontologists, 81-82, Nanjing (China), Sep. 2009. (Summary) 黒瀬川帯ペルム紀付加体を被覆するジュラ系栗坂層の同一セクションより産する放散虫群集は Klinora spiralis帯を特徴づけ，アンモナイトと放散虫の詳細な産出関係から，放散虫のKilinora spiralis 帯の上限は，テチス海域のKimmeridgian前期アンモナイトであるAtaxioceras kurisakenseの初出以降に及ぶことを特定した．ジュラ紀アンモナイトと放散虫生層序の直接対比の研究成果として国際対比上重要であることを意義づけた．
20.	Keisuke Ishida, Shigeyuki Suzuki, Graciano Jr.P. Yumul and Carla B. Dimalanta : Radiolarians from the Dingalan Formation, Central East Luzon, Philippine Mobile Belt, The 12th Meeting of the International Association of Radiolarian Paleontologists, 79-80, Nanjing (China), Sep. 2009. (Summary) フィリピン変動帯よりはじめて検出された始新世中期の放散虫群集は，低緯度を主とする温暖海域に特徴的な種で構成されることを報告した．また放散虫群集の検出により，フィリピン変動帯における島弧初期火成活動と，中生代オフィオライトを被覆するIAT型の玄武岩片やかんらん石・輝石粒子に富むタービダイトの堆積開始時期が特定されたことの意義を論じた．
21.	Keisuke Ishida, Yasuyuki Tsujino, Takeshi Kozai, Tadashi Sato and Francis Hirsch : The age of radiolarian Kilinora spiralis Zone:, --- direct correlation with Late Jurassic ammonite faunal succession in the Todoro section of the Kurisaka Formation, SW Japan ---, Abstracts and Field Guide of the 8th Symposium of IGCP 506 "Marine and non-marine Jurassic: Global correlation and major geological events", University of Bucharest, 28 August - 3 September 2009, Romania, 17, Bucharest (Romania), Aug. 2009. (Summary) 黒瀬川帯ペルム紀付加体を被覆するジュラ系栗坂層の同一セクションより産する放散虫群集は Klinora spiralis帯を特徴づけ，アンモナイトと放散虫の詳細な産出関係から，放散虫のKilinora spiralis 帯の上限は，テチス海域のKimmeridgian前期アンモナイトであるAtaxioceras kurisakenseの初出以降に及ぶことを解析した．本邦における数少ないジュラ紀アンモナイトと放散虫生層序の直接対比の研究である．
22.	Keisuke Ishida, Miho Yoshioka, Francis Hirsch and Takeshi Kozai : The Tsunomine Complex:, --- from oceanic-plate to latest Jurassic recycle of accreted materials in southernmost Chichibu Superbelt, SW Japan ---, Abstracts and Field Guide of the 8th Symposium of IGCP 506 "Marine and non-marine Jurassic: Global correlation and major geological events", University of Bucharest, 28 August - 3 September 2009, Romania, 16, Bucharest (Romania), Aug. 2009. (Summary) 秩父南帯のジュラ紀付加体南縁に分布するメランジュ岩相は，四国東部の津乃峰—久井谷地域のコンプレックスで代表され，海洋プレート層序とコノドントや放散虫による生層序解析が詳細に進められていることを報告した．とくに海洋プレート上での海底火山噴出後の三畳紀後期の遠洋性石灰岩からチャート層への移行は，コノドント密集層との関わりでCCD深度を想定させること，その後の海底火山頂部の崩壊堆積物の事例などを論じた．
23.	Keisuke Ishida, Tsujino Yasuyuki, Kozai Takeshi, Sato Tadashi and Hirsch Francis : Late Jurassic radiolarian and ammonite faunal succession in the Kurisaka Formation, Southern Kurosegawa Terrane, East Shikoku, SW Japan, Proceedings of the International Symposium GREAT 2008, 4th IGCP-516, and 5th APSEG, November 24-26, 2008, Bangkok, Thailand, 195-198, Bangkok (Thailand), Nov. 2008. (Summary) 黒瀬川帯ペルム紀付加体を被覆する栗坂層の轟セクションは，テチス海域のKimmeridgian前期，およびTithonian前期の二つの時代のアンモナイト群集の連続的な産出で特徴づけられる．同一セクションより産する放散虫群集は，Tricolocapsa conexa 帯からKlinora spiralis帯を特徴づけ，詳細な産出関係から，Kilinora spiralis 帯の上限は，Kimmeridgian前期アンモナイトのAtaxioceras kurisakenseの初出以降に及ぶことを発表した．
24.	Keisuke Ishida, Shigeyuki Suzuki, Graciano P. Jr. Yumul and Carla B. Dimalanta : New micropaleontological evidence for the Dingalan Formation, Central East Luzon, Philippine Mobile Belt, Proceedings of the International Symposium GREAT 2008, 4th IGCP-516, and 5th APSEG, November 24-26, 2008, Bangkok, Thailand, 192-194, Bangkok (Thailand), Nov. 2008. (Summary) フィリピン変動帯に属するルソン島Dingalan湾に露出する時代未詳のタービダイトは，IAT型の玄武岩片やかんらん石・輝石粒子を多数含み，島弧初期火成活動に伴う産物と見なされていた．タービダイト中の泥質岩層より，新生代始新世中期を示準する放散虫群集を検出した．始新世の放散虫群集の検出はフィリピン変動帯では，はじめての報告である．
25.	Takeshi Kozai, Yasuo Kondo and Keisuke Ishida : The Costocyrena-Isodomella-Pulsidis (CIP) assemblage of the south and east Asian continental margin, Proceedings of the International Symposium 3rd IGCP 507, Aug. 15-26, Ulaanbaatar, Mongolia, 55-57, Ulaanbaatar (Mongolia), Aug. 2008. (Summary) アジア大陸東縁における白亜紀前期の汽水生二枚貝化石は，日本，台湾の他，中国東北部，チベットからも産出し， Costocyrena-Isodomella-Pulsidis群集(CIP)として特徴づけられる．Costocyrena属は従来，日本，台湾からのみ知られていたが，チベット標本に加えて，中国・ロシア国境付近からの報告も合わせると，当時のアジア大陸東縁に分布していたことがうかがえる． Isodomella属は，中国・ロシア国境付近からはまだ報告がない．Heilongjiang地域のPulsidis属は，山中地域以北から多産するPulsidis属に類似するが，チベットから産出するPulsidis属は，後稜は発達せず，山中地域以南から多産するPulsidis属に類似する．CIP群集は，アジア大陸東縁からのみ産出し，東アジアを特徴付ける．
26.	Francis Hirsch, Keisuke Ishida, Miho Yoshioka and Takeshi Kozai : Palaeogeography and faunal affinity of the Southernmost Chichibu Belt of SW Japan, Abstract Volume of Third International Symposium IGCP-516, 8-14 Octover, Delhi, INDIA, 53, Delhi (India), Oct. 2007. (Summary) 三宝山メランジュの三畳紀∼ジュラ紀中期の放散虫群集はテチス-低緯度パンサラサフォーナで特徴づけられ，美濃丹波帯，秩父帯，シホテアリン，トルコなどで見られる．日本の上部三畳系には海洋型と陸棚相があり，前者はコノドント，放散虫，メガロドンで特徴づけられ，後者はアンモノイドや二枚貝を産する．三宝山帯は太平洋よりテチス類似の三畳紀コノドント群集を産し，Ancyrogondolella spatulataの多産で特徴づけられること，イベリア∼マレーシアで産する三畳紀中期∼後期前半のPseudofurnishiusは南部テチス∼ゴンドワナに由来するが，この要素は日本からは産しないことを論じた．
27.	Keisuke Ishida, Miho Yoshioka, Francis Hirsch and Takeshi Kozai : The Trench-type melange of "Sambosan": An exsample of Permian - earliest Cretaceous ocean stratigraphy in the southernmost Chichibu Superbelt accretionary complex of SW Japan, Abstract Volume of Third International Symposium IGCP-516, 8-14 Octover, Delhi, INDIA, 59-62, Delhi (India), Oct. 2007. (Summary) 日本に定置した付加体の炭酸塩の起源となったイザナギプレート上でのイザナミ海台-海山群を特徴づける岩相と生物相に関して，秩父累帯最南部に位置する三宝山帯の津乃峰メランジュを例に論述した．津乃峰メランジュは，海洋島緑色岩・遠洋性石灰岩・チャート・海溝充填タービダイトからなるペルム紀∼白亜紀初期の海洋プレート層序要素だけでなく，陸棚上に由来する礁性石灰岩をも含むことを示し，付加以前の中生代の低緯度パンサラサの海洋古環境を論じた．
28.	Francis Hirsch, Keisuke Ishida and Takeshi Kozai : Triassic Biofacies, Abstract Volume of Third International Symposium IGCP-516, 8-14 Octover, Delhi, INDIA, 45-46, Delhi (India), Oct. 2007. (Summary) 現在の地中海西部域に分布する三畳紀中-後期の3つの生物相を比較した．Germanic相は陸封浅海型でアンモノイド(セラタイト)の属レベルとコノドントのCelsigondolella属，二枚貝の種レベルで，Sephardic相はアンモノイドのGevanites, Israelites属, コノドントのPseudofurnishiusやSephardiella属，Tethyan相はGladigondolellaはじめ低緯度遠洋性のコノドント，Megalononなどの二枚貝，各種の放散虫の産出で特徴津けらることを論じた．
29.	Francis Hirsch, Keisuke Ishida and Takeshi Kozai : The daughters of Tethys and the end of Triassic Gondowana-Tethys divide, Abstract Volume & Proceedings of the Second Internaional Symposiual m on GeologicAnatomy of East and South Asia: Paleogeography and Paleoenvironment in eastern Tethys (IGCP516), 24-27, Quezon City (Philippines), Nov. 2006. (Summary) 東南アジアShan-Thaiテレーンの解析の一環として，ゴンドワナ起源の地質体のユーラシアへの衝突によるゴンドワナ-テチス境界地帯(GDT)の古生物地理的な特定方法を論じた．とくに三畳紀中期∼後期コノドントPseudofurnishiusは，ゴンドワナ大陸縁に沿った南方テチス海のSephardic生物地理区を特徴づけるため解析に有効であることを論じた．今回，マレーシアのKaddah石灰岩からNogami (1968)が検出した未命名種は，同種に同定され， GDTはピレネーからラサ地塊の北を経てマレーシアまで至ると推測した．
30.	Teiji Mikami, Keisuke Ishida and Shigeyuki Suzuki : Occurrence of Triassic conodonts from the meta-bedded chert succession in Wazuka Unit, Tamba Terrane of SW Japan, Abstracts of A Joint Conference hosted by the International Association of Radiolarian Paleontologists, IGCP 467 ^ the Subcommission on Triassic, 93, Wellington (New Zealand), Mar. 2006. (Summary) 京都市南西の丹波帯南縁に分布する和束ユニットにおいて，弱変成を受けスレート劈開が発達するジュラ紀付加コンプレックス中の層状チャートが，上部三畳系のカーニアン上部nodosus 帯∼ノリアン下部quadrata 帯のノドントフォーナを産することを明らかにした．この群集はAncyrogondolella quadrata と A. spatulataを特徴的に産し，秩父南帯の久井谷セクションと同じく，イザナミ海山を特徴づける北東太平洋型フォーナで構成されることを論じた．また弱変成チャートにおけるコノドント生層序の解析は，付加体の構造解析にも有効であることを示した．
31.	Keisuke Ishida, Ariko Nanba, Francis Hirsch, Takeshi Kozai and Meesook Assanee : Early - Late Triassic microfaunas from the bedded-chert and 'Jurassic base-conglomerate' at Mae-Sot, NW Thailand: Evidence for Shan-Thai Terrane and End-Triassic orogeny, Abstracts of A Joint Conference hosted by the International Association of Radiolarian Paleontologists, IGCP 467 ^ the Subcommission on Triassic, 67, Wellington (New Zealand), Mar. 2006. (Summary) タイ北西Mae-So地域のMae Sariang 帯の層状チャートサクセションから，今回はじめて検出した中∼後期三畳紀ラディニアン∼ノリアンの放散虫はテチスやパンタラッサ低緯度海域のフォーナで特徴づけられ，トルコ，西南日本や北米太平洋岸の付加体に定置した群集に比較されることを論じた．またこのチャートを不整合に覆う下部ジュラ系Hua Fai 層群基底礫岩のチャート礫より同一の放散虫群集を，石灰岩礫より前∼後期三畳紀のコノドントを検出し，Shan-Tha造山が三畳紀末であることを解明した．
32.	Keisuke Ishida, Haruka Okamoto, Yasuyuki Tsujino, Ken-ichi Nakao, Takeshi Kozai and Francis Hirsch : Post accretionary Triassic sealing of the Kurosegawa Terane in East Shikoku, Outer Zone of Japan, Abstracts of A Joint Conference hosted by the International Association of Radiolarian Paleontologists, IGCP 467 ^ the Subcommission on Triassic, 68, Wellington (New Zealand), Mar. 2006. (Summary) 南部黒瀬川帯坂州不整合の層序，堆積相，礫の後背地を解析し，ペルム紀後期の付加体形成から三畳紀後期の陸棚浅海相への環境変化を考察した．三畳系寒谷層は下部に土石流堆積物を挟在し，石灰岩塊や圧砕花崗岩片を伴うこと，中部層はハンモック状斜交層理で特徴づけられ下部外浜域で堆積したこと，中部層に挟在する礫岩のチャート礫はペルム紀後期前半の放散虫を産し，ペルム紀後期付加岩体に由来すること，石灰岩/チャート互層岩塊は残留礫であり，再堆積以前に形成された溶食形態がみられ，ペルム紀前期後半のコノドント群集が産することを明らかにした．随伴するカーニアン二枚貝の内ヶ谷フォーナは陸棚上に繁栄したもので，三宝山帯の海山上に発達したテチス型フォーナとは異なることを論じた．
33.	Takeshi Kozai, Francis Hirsch, Keisuke Ishida and Assanee Meesook : Faunal affinity of Toarcian-Aalenian (Early Jurassic) bivalves from Mae Sot & Umphang, Tak Province, NW Thailand, Abstracts for International Symposium on the Jurassic Boundary Events -The First Symposium of IGCP 506-, 38, Nanjing (China), Nov. 2005. (Summary) タイ北西部に分布する浅海層下部ジュラ系より産する二枚貝フォーナを報告した．群集構成はミャンマー，ヴェトナム，日本，ヨーロッパの群集と比較した場合，特異性が強く，テーチスの東南アジア古生物地理区を特徴づけることを論じた．
34.	Francis Hirsch and Keisuke Ishida : The philosophy of the Tr/J boundary stratotypes, Abstracts for International Symposium on the Jurassic Boundary Events -The First Symposium of IGCP 506-, 23-24, Nanjing (China), Nov. 2005. (Summary) 三畳系/ジュラ系境界の模式地に関する考え方を，St. Audrie's Bay (UK), New York Canyon (Nevada, USA), Kennecott Point (Canada)を例に論議した．
35.	Keisuke Ishida, Takeshi Kozai and Francis Hirsch : The Jurassic System in SW Japan: a report on recent research, Abstracts for International Symposium on the Jurassic Boundary Events -The First Symposium of IGCP 506-, 30-31, Nanjing (China), Nov. 2005. (Summary) 西南日本のジュラ系の層序や生層序を中心とした近年の研究の成果を中心にレビューした．ジュラ紀付加体における海洋プレート層序の遠洋性堆積物は放散虫による汎世界的な生層序対比に重要であること，付加体上の斜面堆積相では，アンモナイト·二枚貝の大型化石と放散虫微化石の統合生層序や年代論を検討する上で重要なフィールドとなっていること．ジュラ紀礁性石灰岩の産状や後背地についての研究の意義と重要性を論じた．
36.	Francis Hirsch, Keisuke Ishida, Takeshi Kozai and Assanee Meesook : The welding of Shan-Thai, Proceedings of the First Symposium on Geological Anatomy of East and South Asia: Paleogeography and Paleoenvironment in eastern Tethys (IGCP516), 38-41, Tsukuba, Oct. 2005. (Summary) テレーン解析の観点から，インドシナ∼マレー半島を構成する地帯を，Sukhothai, Chiang Rai, Inthanon, Mae Sariangおよび"Western"の5地帯に区分して，その構成とタイ北部地域とマレー半島地域との地帯の対比を試み，Mae Sariang帯と"Western"帯の境界がゴンドワナ-テチス境界に相当することを論じた．
37.	Takeshi Kozai, Yumi Matsuo, Assanee Meesook, Serge Elmi, Francis Hirsch and Keisuke Ishida : Faunal affinity of Jurassic bivalves from the Shan-Thai Terrane (Mae Sot-Umphang area, Tak Province, NW Thailand), Proceedings and Abstracts of the Sinth International Symposium of IGCP 434: Cretaceous geology and resources in South, East Asia and adjacent areas, 49-50, Ha Noi (Viet Nam), Nov. 2004. (Summary) The Jurassic sediments in Thailand are distributed in three basins, the Mae Hong Son-Kanchanaburi Basin in Western Thailand, North of Bangkok, the Chumphon Basin, along the Thailand Gulf, South of Bangkok, and the Nakhon Si Thammarat Basin in the South of Thailand. Among them, the Jurassic sediments in the Mae Hong Son-Kanchanaburi Basin subdivide into three groups: Huai Pong Group in the Mae Hong Son area, Hua Fai Group in the Mae Sot area and Umphang Group in the Umphang, Kanchanaburi and Chumfon areas. The latter two groups yield abundant bivalve fossils. Stratigraphy and faunal associations of the Thai marine Jurassic (Toarcian-Early Bajocian) in the Mae Hong Son-Kanchanaburi basin have been studied recently (Meesook & Grant-Mackie, 1994, 1997a,b). These authors have mainly stressed the similarity of the Thai Jurassic to that of Vietnam (Hayami, 1972, Sato & Westerman, 1991; Vu Khuc & al., 1991), Myanmar (i.e. Bender, 1983) and Singapore (i.e. Kobayashi, 1980), defining it as eastern Tethyan. The presence of corals of Tethyan affinity (Fontaine & Suteethorn, 1988) and that of large benthic foraminifera and algae provide clues for a wide subtropical to tropical latitudinal range (Elliot, 1983). The May Sot and Umphang Jurassic strata seal unconformably the Permian and Triassic Shan-Thai substratum, overlying a conglomerate of brecciated nature (Ishida & al., this volume). Ammonite evidence shows that marine conditions were still maintained during the Lower Bajocian, before emersion of Shan Thai. In the so far only taxonomic study of bivalves from the Jurassic in Thailand, Hayami (1960) described two species, one of them is new. Presently, about 30 species of bivalves were identified from the Mae Sot and Umphang areas. Among them Modiolus sestiniae Hayami, Parvamussium donaiense (Mansuy), Thracia loducensis Hayami, Osteomya sp. cf. O. dilata (Phillips), four species formerly described from the Toarcian of Vietnam (Hayami, 1972). Although genera are similar to those of Japan and Vietnam, a clear difference appears at the specific level. The Toarcian bivalve taxa of Thailand reveal a high degree of endemism and those common with Vietnam show some northern Tethyan affinities. The fauna identified here may well characterize the SE Asian Province of Eastern Tethyan Eurasia.
38.	Keisuke Ishida, Ariko Nanba, Francis Hirsch, Takeshi Kozai and Assanee Meesook : Microfossil analysis of the Shan-Thai Terrane Jurassic basal conglomerate in NW Thailand, Proceedings and Abstracts of the Sinth International Symposium of IGCP 434: Cretaceous geology and resources in South, East Asia and adjacent areas, 29-30, Ha Noi (Viet Nam), Nov. 2004. (Summary) Structurally, the Shan-Thai Terrane (Sibumasu) is situated between Indo-Burma and Indochina terranes (Metcalfe, 1999). The Shan-Thai Terrane is regarded as a convergent zone that includes pre-Jurassic pelagic sediments of the Tethys. Jurassic shelf-facies deposits overlie unconformably the Triassic pelagic sediments. The Jurassic/Pre-Jurassic unconformity consists of a significant basal conglomerate, which is important in consideration of the environmental changes affecting the consolidation of the Shan-Thai Terrane. The section along the Tak - Mae Sot highway, NW Thailand, represents well this significant Shan-Thai Terrane event in which the pre-Jurassic chert (TM3) of the Lampang Group (Meesook and Grant-Mackie, 1996; Meesook et al., 2002) is overlain by the basal conglomerate (TM4) of the Jurassic continental-shelf deposits (Khun Huai Formation, Hua Fai Group). Lithology and microfossil content provide clues as to the age of the TM3 chert and both the origin and age of the clasts within the TM4 conglomerate. The TM3 is a dark-gray to black well-laminated bedded-chert, containing a large amount of fine vitric tuff. The chert yields Middle and Late Triassic radiolarians. The TM4 is a poorly-sorted breccia formed by a kind of gravity flow. The breccia is mainly composed of varicoloured clasts of limestones and cherts. The clasts are subangular to subrounded, and the matrix contains much reddish clay. The chert clasts yield Middle and Late Triassic radiolarians. The Middle and Late Triassic elements are similar to those from the TM3. In the TM3 chert as well as in chert clasts from the TM4 breccia, age indicative radiolarians: Triassocampe postdeweveri (Lower Ladinian), Castrum perornatum (Upper Carnian to Middle Norian), Canoptum triassicum (Upper Norian to Rhaetian) and so others range from Middle to Late Triassic. Conodonts in limestone clasts of TM4 have range in Early and Late Triassic, more precisely: Platyvillosus sp. (Olenekian), advanced forms of Metapolygnathus sp. (Late Carnian - earliest Norian), Ancyrogondolella quadrata and A. spatulata (late Early Norian), Norigondolella navicula (Norian), and Misikella sp. (uppermost Norian- ?Rhaetian). While the chert clasts in the TM4 breccia were probably derived from a bedded-chert, equivalent to that of TM3, the provenance of the limestone clasts in the TM4 breccia from a nearby source still remains problematic. The Kamawkala Limestone in the Mae Sot Basin, along the Thai-Myanmar border, yields Late Triassic ammonoids Jovites, Juvavites and Choristoceras, brachiopods, bivalves and algae (Tamura et al., 1975, p. 115; Chonglakmani & Grant-Macki, 1993; Ampornmaha, 1995). Fine-turbidites of the Tak - Mae Sot area yield Halobia (Carnian - Early Norian). We, therefore, estimate that the TM4 basal breccia witnesses that the Shan-Thai Terrane encompasses a facies trilogy of chert, limestone and turbidites, some of which being older than Late Triassic. The deposition of the TM4 basal breccia, underlying Early-Middle Jurassic shelf formations, represents the end of the convergence of the pelagic and slope-basin sediments that formed the Shan-Thai Terrane. A comparable situation may be found in the Lampang basin, west of the Nan-Uttaradit suture, where the Lampang Group consists of an over 3000 m thick Lower Upper Triassic sequence (Tamura & al., 1975; Chonglakmani & Grant-Mackie, 1993; Carey et al., 1995). Here, the 600 m thick massive limestone of the Pha Kan Formation yields Early Triassic Anisian conodonts. In the Phrae sub-basin, limestones of the Kang Pla and Wang Chin formations yield Norian Ancyrogondolella triangularis. The Triassic is covered by a matrix-supported breccia with limestone fragments, and is interpreted as the marker layer of the Late Triassic orogeny and boundary with the Jurassic. The unconformity separates the folded Triassic Lampang Group from the unfolded red molasse-like deposits of the Khorat Group.
39.	Francis Hirsch, Keisuke Ishida, Takeshi Kozai and Assanee Meesook : The welding of Shan-Thai and Indochina: a review, Proceedings and Abstracts of the Sinth International Symposium of IGCP 434: Cretaceous geology and resources in South, East Asia and adjacent areas, 25-26, Ha Noi (Viet Nam), Nov. 2004. (Summary) Reflections on the structure of Western Thailand led to review the tectonic composition of South East Asia and the amalgamation of Shan-Thai (Sibumasu) and Indochina. Unconformities between Middle and Upper Permian as well as between Upper Permian and Lower Triassic are observed in most parts of Thailand. While radiolarian ribbon-chert and pelagic limestone of Carboniferous, Permian and Triassic ages witness oceanic seaways, ophiolite mélanges, blueschist and `flysch' occur along sutures, e.g. Nan-Uttaradit (Nie & al, 1993; Carey & al., 1995). Triassic deposits occur along or within the suture zones welding Shan-Thai and Indochina elements. It is widely accepted that slabs, rifted from the margin of Gondwana at some time during the Paleozoic, after drifting across the Paleotethys (Sengor, 1979; Stocklin, 1980; Scotese & Golonka, 1992; Metcalfe, 1999), docked alongside Paleo-Eurasia in the multi-phase Permian-Triassic Indosinian orogeny (Fontaine and Workman, 1978). The docking of Shan-Thai is, however, matter to several interpretations, from as early as late Middle Permian `late Variscan' (Helmcke, 1985, Chonglakmani, 2003), latest Permian -Early Triassic (Cooper & al, 1989; Mitchell, 1989; Metcalfe, 1990, 1991) to Late Triassic (Ridd, 1980; Bunopas, 1982; Sengor & al, 1988; Dheeradilok & al., 1992; Boucot, 2003). According to Barr & Mcdonald (1991), the inner Sukhotai terrane accreted to Indochina in the Middle Permian, while the outer Shan-Thai docked only at the end of the Triassic. Geological observations in Western Thailand (Mae Sot/ Umphang, Tak Province) provide clues on the closure of a pelagic seaway at the very end of the Triassic. It is sealed by a significant base-conglomerate of pre- Toarcian age (Ishida & al., 2004). This appears consistent with an end-Triassic consolidation of the block composing Thailand, characterizing the latest phase of the Indosinian orogeny that amalgamated the structural elements of SE Asia.
40.	Keisuke Ishida and Takeshi Kozai : Radiolarian ages of the Jurassic-Lower Cretaceous fore-arc basin in the Permian accretionary terrane, Outer Zone of SW Japan, Abstract volume of the Fifth Symposium of IGCP 434: Stratigraphic Correlation of marine and non-marine Cretaceous rocks in South and East Asia and adjacent areas, 31-32, Kalasin (Thailand), Dec. 2003. (Summary) 西南日本外帯ペルム紀付加帯上のジュラ-下部白亜系の岩相と放散虫年代について，四国での解析結果を報告し，九州における相当層の対比を論じた．同帯で上部ジュラ系浅海-公海相と見なされていた地層は，タービダイトと海底地すべり堆積物で特徴づけられる最下部ジュラ系∼最下部白亜系の前弧海盆堆積相で，三畳紀陸棚層の堆積後，白亜紀オーテリビアン以降のデルタ堆積物形成以前で，これらの層序関係は，黒瀬川帯南半の坂州帯を特徴づけることを論じた．
41.	Takeshi Kozai and Keisuke Ishida : Early Cretaceous bivalve faunas of Central and East Shikoku, Japan: Palaeogeographic implications and Tectonic Subdivision of the Chichibu Superbelt, Abstracts of the Fifth International Symposium of IGCP434, 24-25, Kalasin (Thailand), Dec. 2003. (Summary) 四国の秩父累帯下部白亜系から産する二枚貝群集について，古生物地理的な視点から地帯区分との対応を検討し，生息環境を考察した．正木帯のいわゆる ``北部テチス''フォーナと坂州帯の``テチス''フォーナは，両地帯の間にある吉ヶ平帯で漸移的群集として産する．また大陸側の正木帯に向かって汽水性の要素が増加し，淡水性の要素を伴うようになる．以上のフォーナの比較から，上記3帯の白亜系はアジア東縁で地理的連続性を保って堆積したと推論した．
42.	Keisuke Ishida, Naoto Ishida, Takashi Sakai, Takeshi Kozai, Tohru Ohta, Judjin Kalinin and Galina Kirilloova : Radiolarians from the Accretionary and Forearc-basin facies, downstream of the Amur River, Far East Russia, Abstracts of the Fourth International Symposium of the IGCP434, 51, Khabarovsk (Russia), Sep. 2002. (Summary) アムール川下流のコムソモルスク対岸に露出するコムソモルスクセクションの各種岩相から放散虫群集を検出し，年代を論じた．付加体チャート-砕屑岩相の岩相境界のチャート-珪質泥岩はジュラ紀後期初頭の放散虫群集を産し，付加体メッランジュ相のチャート岩塊は三畳紀中期∼ジュラ紀中期初頭以前の放散虫を産すること，前弧海盆堆積相下部の泥質岩からはジュラ紀最末期の放散虫が産することを報告した．
43.	Takeshi Kozai and Keisuke Ishida : Bivalve faunas across the J/K boundary in the Kurosegawa Belt, SW Japan, Abstract of the Fourth International Symposium of IGCP434, 64, Khavarovsk (Russia), Sep. 2002. (Summary) 西南日本外帯のペルム紀付加体を被覆するジュラ紀-白亜紀初期前弧海盆堆積相の一つである美良布層における放散虫生層序と二枚貝産出層準の関係および二枚貝群集の構成について論じた．放散虫群集は，Stylocapsa (?) spiralis帯∼Loopus primitivus帯を経て，Pseudodictyomitra carpatica帯に及んでおり，ジュラ紀後期∼白亜紀初期にまたがるセクションであることが解明されたこと，二枚貝群集はJ/K境界付近に集中して産し，白亜紀初期の非海成二枚貝とともにジュラ紀型海成二枚貝が産することを報告した．
44.	Tohru Ohta, Takashi Sakai, Keisuke Ishida, Takeshi Kozai, Naoto Ishida, Judjin Kalinin and Galina Kirillova : Sandstone petrology and provenance of the Cretaceous sediments along the Amur River, Far East Russia, Abstracts of the Fourth International Symposium of the IGCP434, 83, Khabarovsk (Russia), Sep. 2002. (Summary) アムール川流域のKomsomolskおよび Duralセクションに見られるジュラ紀末∼白亜紀の斜面海盆堆積物の後背地を，砂岩のモード組成と化学組成から考察した．Volgian∼Valanginian期のKomsomolskaya層群では，成熟したKhingan-Okhotsk火山弧が後背地と推定されるのに対して，Albian∼Cenomanian期のDuralセクションでは，当時シホテアリン東部で成長をはじめたSamarga火山弧から中性の火山砕屑物が主としてもたらされたと推定した．ジュラ紀末∼白亜紀初期には前弧海盆タービダイトの堆積が付加体形成と同時に進行したが，Aptian以降になるとシホテアリン火山帯の最盛期と共に背弧海盆の形成が始まったと考察した．
45.	Takashi Sakai, Keisuke Ishida, Takeshi Kozai, Tohru Ohta, Naoto Ishida, Galina Kirillova and Judjin Kalinin : Examination of the Late Jurassic - Early Cretaceous Subduction complexes along the Amur River: a new perspective on the accretionary terrane in Far East, Abstracts of the Fourth International Symposium of the IGCP 434, 94-95, Khabarovsk (Russia), Sep. 2002. (Summary) 極東ロシアに分布するジュラ紀後期∼白亜紀前期の付加コンプレックスは，西から東へKhabarovsk, Amur, Kilselevkaの3テレーンに区分されることを提唱した．Khabarovskコンプレックスはジュラ紀後期の泥質岩中にペルム紀∼ジュラ紀の海洋性岩塊を伴うメランジュで特徴づけられる．Amurコンプレックスはジュラ紀の遠洋性堆積物を整合的に覆う前弧海盆堆積物相当の褶曲した厚層堆積物で特徴づけられ，J/K境界付近でタービダイト相からHCS-砂岩相に浅海化する．Kilselevskaテレーンは海洋層序ユニットのシート状岩体で特徴づけられ，層状チャートと遠洋性粘土岩の堆積はジュラ紀最初期∼白亜紀初期の長期に及び，その間ジュラ紀末にはイザナギプレート上での海山の崩壊事変を記録していることを論じた．
46.	Takeshi Kozai and Keisuke Ishida : Early Cretaceous non-marine bivalves from Korea and Japan, Abstract of the International Symposium "Fauna and Flora of the Tetori Group and correlation with the Cretaceous sequences in Far-East Asia" IGCP434, 16-17, Katsuyama (Fukui), Jun. 2002. (Summary) 下部白亜系の海生および非海生の軟体動物生層序全体の確立を目的として，西南日本外帯(物部川層群，竹ヶ谷層群)と内帯(手取層群，豊西-関門層群)ならびに韓国慶尚盆地(Shindong層群Myogog層)のオーテリビアン∼アプチアンの二枚貝フォーナを対比した．その前提として，西南日本外帯の物部川層群では，海水準の変化に伴う海成層と非海成層の指交関係が顕著であり，海成層のアンモナイト年代と共に放散虫年代が解明されたことによって，海成二枚貝フォーナだけでなく，狭在する非海成層の二枚貝フォーナの年代が特定できたことの重要性を論じた．
47.	Takeshi Kozai and Keisuke Ishida : Correlation of Early Cretaceous non marine bivalve faunas of SW Japan and Korea, Abstracts of the Third International Symposium of IGCP434, 11-12, Lhasa (Tibet, China), Oct. 2001. (Summary) 下部白亜系の軟体動物生層序の確立を目的として，西南日本外帯(物部川層群)と内帯(手取層群，豊西-関門層群)ならびに韓国慶尚盆地(Shindong層群Myogog層)の非海生二枚貝フォーナを比較した．その結果,全地域を通じて，オーテリビアンの立川型フォーナとバレミアン前期の瀬林型フォーナが識別できることを論じた．その背景として，西南日本外帯の物部川層群では，海成層と非海成層が指交し，海成層の放散虫年代が解明されたことによって，狭在する非海成層の二枚貝フォーナの年代が特定できたことの重要性を論じた．
48.	Keisuke Ishida and Takeshi Kozai : Jurassic - lowest Cretaceous slope-basin stratigraphy of Shikoku (Outer Zone): trench-ward migration of SW Japan's Jurassic shallow-marine, Abstracts of the Third International Symposium of IGCP434, 8-9, Lhasa (Tibet, China), Oct. 2001. (Summary) 西南日本のジュラ紀-白亜紀初期の斜面海盆堆積相の変遷を，中·古生代の付加コンプレックスの発達との関連で論じた．西南日本外帯古生代付加帯上のジュラ紀後期貝殻相と見なされていた地層群が，演者たちによる放散虫群集の検出によって，ジュラ紀初期から白亜紀初期に及ぶことを示した．その上で，西南日本内帯と外帯のジュラ紀-白亜紀層序を比較すると，古生代付加体の形成後，ジュラ紀付加体の発達と共に，ジュラ紀前期から後期にかけて，貝殻相が外帯すなわち海溝側へ移行していること，これと並行して背後にある揚子地塊の東縁では，花崗岩マグマの貫入による深成活動が進行していたことを論じた．
49.	Keisuke Ishida, Hisao Hashimoto and Takeshi Kozai : Provenance of radiolarian-bearing clasts in the Upper Cretaceous Izumi Group, Inner Zone of SW Japan, Abstracts of the IGCP434 Second International Symposium "Geologic Development in Asia During the Cretaceous - Geology, Carbon cycle, and Biodiversity changes -", 48, Yangon (Myanmar), Dec. 2000. (Summary) 上部白亜系前弧海盆堆積相の和泉層群から，自生の放散虫群集に伴ってジュラ紀中期から白亜紀前期の示準種を検出し，堆積学的，顕微鏡岩石学的な検討に基づき，古期要素がタービダイト中のチャート岩片や泥岩片に含まれることを特定した．またホルンフェルス化した含放散虫チャート岩片を多く見出し，古流向解析の結果とともに，含放散虫砕屑粒子が西南日本内帯の美濃-丹波帯ジュラ紀付加体と領家変成帯からもたらされたことを明らかにした．
50.	Keisuke Ishida, Kenji Yano and Kiyoko Kuwahara : Late Permian radiolarians from siliceous shale succession in Katashina, Japan: as eastern extension of Ultra-Tamba Belt, Abstracts of the INTERRAD 2000 -Ninth meeting, 37, Blairsden (California, USA), Sep. 2000. (Summary) 群馬県片品構造帯の泥質岩からペルム紀後期の放散虫群集を検出し，海洋プレート層序と放散虫群集の対比から，この地帯がフォッサマグナ以東の内帯の超丹波帯の延長であることを指摘した．さらに南中国のQinzhow地域や黒瀬川帯との対比を試み，超丹波帯は付加体チャート-砕屑岩相で特徴づけられ，ペルム紀後期後半前期に揚子地塊の南縁に付加したことを論じた．
51.	Takeshi Kozai and Keisuke Ishida : Stratigraphy and faunal associations of the Lower Cretaceous Monobegawa Group, East and Central Shikoku, Japan, Abstracts of the IGCP434 First International Symposium of carbon cycle and bio-diversity change during the Cretaceous, 28, Tokyo, Jan. 2000. (Summary) 西南日本外帯，黒瀬川帯に分布する下部白亜系物部川層群の二枚貝フォーナの層序的な変遷が岩相に反映された堆積サイクルとよく対応することを，四国中·東部の事例を中心に論じた．これに基づき，二枚貝化石の生層序学的な有効性について指摘した．
52.	Keisuke Ishida : Provenance of radiolarian-bearing gravels in Lower Cretaceous Monobegawa Group, Shikoku: as tracers for the orogenic erosional event, Abstracts of the IGCP434 First International Symposium of carbon cycle and bio-diversity change during the Cretaceous, 12, Tokyo, Jan. 2000. (Summary) 造山運動による付加体の削剥事変のトレーサーとして放散虫化石が有効であることを，物部川層群礫岩の放散虫解析を例にあげて示した．単源礫岩から海洋プレート層序の復元が有効であることを示した．韓半島と日本各地の中·古生界礫岩からの放散虫化石の検出例と，後背地の推定を総括的に紹介し，日本海開口前のアジア東縁に収束したジュラ紀付加体が，ジュラ紀末∼白亜紀前期に削剥された状況を論じた．
53.	Keisuke Ishida : Microfaunas in Triasso-Jurassic pelagic successions of the Chichibu Super Belt in East Shikoku, SW Japan, Abstracts of the 5th International Symposium on the Jurassic System, 47, Vancouver (Canada), Aug. 1998. (Summary) 西南日本外帯のジュラ紀付加体に見られる三畳紀∼ジュラ紀の遠洋性堆積物から構成される層序シーケンスとその微化石フォーナとくにコノドントと放散虫の生層序的群集変化を四国東部の事例を中心に示した．紹介した連続セクションは海洋プレート層序の典型的なものであり，微化石フォーナの変化と珪質プランクトンの基礎生産量の変化は海洋プレートの移動に伴う環境変化を反映していることを論じた．
54.	章基弘, Keisuke Ishida and 朴順玉 : 亀尾洞層chert礫岩放散虫化石(韓国語), 韓国古生物学会1998年学術大会講演要旨, 6-7, 安東(韓国), Feb. 1998. (Summary) コリア半島南東部の下部白亜系陸成層の慶尚累層群亀尾洞層のチャート礫からペルム紀後期∼ジュラ紀中期の放散虫を検出し，群集構成と礫質が，美濃-丹波帯相当のジュラ紀付加体に含まれるチャートのそれと一致することを明らかにした．また古流向のデータから，Hayang層群のチャート礫が，日本海形成以前に隣接していた美濃-丹波帯と北東延長のジュラ紀付加体の削剥によってもたらされたことを明らかにした．
55.	Keisuke Ishida, Emmanuelle Lambert, Patric DeWever, Luc Bulot, Olivier Monod and Maurice Renard : Lower Cretaceous radiolarians from the Vocontian Basin (Arnayon section, Drome, French Alps), Abstracts of the 6th Zonenshain International Conference on Plate Tectonics, 158-159, Moscow (Russia), Feb. 1998. (Summary) 下部白亜系バランギニアン∼オーテリビアン階の準模式地であるフランスVocontian盆地のArnayonセクションから，年代指標アンモナイトと共に検出した放散虫の生層序学的分布ならびに古環境学的意義を検討．放散虫化石群集の種構成の豊富さから，種の共産による年代対比が可能なことや，特定種の出現レベルが確認できたことから，詳細な分帯が可能であることを示す．特定種の出現頻度の変化から古海洋環境の変遷について考察．
56.	Keisuke Ishida : Radiolarians as tracers for the Early Cretaceous orogenic event: genesis of clastics in the Ryoseki and Monobegawa groups Shikoku, Japan, Abstracts of the INTERRAD VIII -8th meeting, 66, Paris/Bierville (France), Sep. 1997. (Summary) ワークショップ「環太平洋地域の造山事変」で，造山事変のトレーサーとして放散虫化石が果たす役割と研究の方法論を，西南日本外帯下部白亜系礫岩の放散虫化石による解析を例として示した．日本海開口以前に堆積した礫岩層からの放散虫化石の検出例と，それから推定された後背地を総括的に紹介し，アジア東縁に収束したジュラ紀付加体が，ジュラ紀末∼白亜紀前期に隆起し，削剥された状況と，隆起の原因とみられる事変を論考した．
57.	Emmanuelle Lambert, Keisuke Ishida and Patric DeWever : Cretaceous Radiolarians of Vocontian basin : first approach, Abstracts of the INTERRAD VIII -8th meeting, 82, Paris/Bierville (France), Sep. 1997. (Summary) 石灰岩と泥灰岩の周期的な互層で特徴づけられるフレンチアルプスの下部白亜系模式セクションのうち，La Charceセクションから連続的に検出した放散虫群集に見られる多節型ナッセラリア/(スプメラリア+球形ナッセラリア)の比率の層序的変化が，堆積学的に推定される海水準変化と対応することを示した．この解析は他のタクサの群集変化，堆積物の地球化学的解析と共に白亜紀海洋環境変遷の解析に有益であることを論述した．
58.	Keisuke Ishida : Radiolarians from the shallow-marine Lower Cretaceous of the Kurosegawa Terrane, East Shikoku: a distinctive key marker for the paleoenvironmental changes, Abstracts of the INTERRAD VII -7th meeting, 56, Osaka, Oct. 1994. (Summary) 古海域環境ならびに構造環境の変化指標の視点から，浅海相白亜系，物部川層群の放散虫群集を論じた．同層群における放散虫の出現は，アンモナイト等の大型タクサとともに年代指標として有効であるのみならず，海水準変動の海進最盛期の指標として有効であることを示した．また自生群集に混じって検出される再堆積ジュラ紀要素は，黒瀬川帯の構造的下位のジュラ紀付加体，ないし鳥巣層群相当層に由来することを論じた．
59.	Keisuke Ishida : Radiolarian assemblage from the Kimmeridgian ammonite-bearing formation of the Torinosu Group in East Shikoku, Southwest Japan: notes on the age of Stylocapsa (?) spiralis Assemblage-zone, Abstracts of the 29th International Geological Congress, 251, Kyoto, Aug. 1992. (Summary) 放散虫による年代決定精度を高めることを目的として，四国でジュラ紀キンメリッジアン階のアンモナイトを産するセクションから放散虫群集を検出し，アンモナイトとの層序関係を論じた．放散虫群集は本邦の代表的群集であるStylocapsa(?) spiralis群集の特徴種で構成され，その年代上限が，ジュラ紀後期中葉以前であることを指摘した．
60.	Kazumi Suyari, Yukio Kuwano and Keisuke Ishida : A new interpretation of the lithostratigraphy of the Sambagawa Belt as suggested from the Mesozoic stratigraphy of the northern Chichibu Belt, "Tectonics of paired metamorphic belts", 101-106, Hiroshima, Dec. 1981. (Summary) コノドントと放散虫化石の検出によって解明した秩父累帯北帯∼御荷鉾帯の低変成度堆積岩類の生層序と岩相層序をもとに，隣接する三波川帯変成岩類の源岩層序との対比を行い，源岩の堆積年代に関して考察した．両地帯は，変成度に差はあっても，岩類構成と岩相が対応することを指摘し，生層序学的には石灰質と珪質の堆積岩を伴う緑色岩類が三畳系に，泥質岩がジュラ系下半部に，砂質岩がジュラ系上半部に対比できることを論述した．

Proceeding of Domestic Conference:

1.	鈴木寿志, 石田昂汰朗, Keisuke Ishida, DIERSCHE Volker and 岩野英樹 : ジュラ紀新世キンメリッジ期-ティトン期境界付近の放散虫群集, 日本古生物学会2024年年会(高知)講演要旨, Jun. 2024.
2.	Keisuke Ishida : 「大歩危小歩危」新たな国指定天然記念物及び名勝, 日本地質学会125年学術大会講演要旨, 14, Sep. 2018. (Summary) 国の文化審議会の答申をもとに，2014年に国指定天然記念物「大歩危」が誕生し，2015年には国名勝にもダブル指定された．この度，2017年11月の答申により，小歩危も追加指定されることとなり，2018年に国指定天然記念物及び名勝「大歩危小歩危」が誕生する．これまでの取り組みを振り返って，見所を紹介したい．
3.	Keisuke Ishida : 古代人が求めた朱の正体, 講演会要旨集「朱を考古学する part II」, 20-26, Dec. 2016.
4.	Keisuke Ishida, Sizuki Shigeyuki, Dimalanta B. Carla, Jr. Graciano P. Yumul, R. Lawrence Zamoras, Michel Faure, Francis Hirsch, Murat Ali Kilic and Pablo Placencia : Litho- and microbiostratigraphy of Triassic carbonates in the Buruanga Peninsula, Panay Island, Philippines, Abstract Volume of the GSJ 123th Annual Meeting, Vol.123, R9O6, Sep. 2016.
5.	Takanori Satoh, Yui Hamaji, Shota Inoue, Shota Takahashi, Naoyuki Sebe, Yumiko Makino, Masatoshi Sakaguchi, Yurie Ohiwa and Keisuke Ishida : Exploration for calcium carbonate-resistant bacteria from Limestone mine, Anan City, Tokushima, 徳島生物学会会報, Vol.68, No.2, 11, Dec. 2015.
6.	Keisuke Ishida, 早渕隆人, 中尾賢一 and 東明省三 : 日本の歴史的重要建造物における徳島県産大理石の使用とその意義, 日本地質学会第122年学術大会講演要旨, Vol.122, 53, Sep. 2015. (Summary) 徳島県産大理石の採掘に関する現地調査と聞き取り調査，ならびに我が国の歴史的重要建造物における使用例の調査の結果，四国八十八箇所霊場第21番札所太龍寺の礎石としての使用のため，採掘は江戸期に遡ることを確認した．東京では，国会議事堂，国立博物館本館，文化庁(文部科学省旧館)，大阪では，大阪倶楽部，新井ビル(旧報徳銀行大阪支店)をはじめとする近代重要建造物に使用されていることを確認した．大阪市中央公会堂に関しては，増改築の際に使用された記録はあるが，近年の修復に伴って撤去されていることを確認した．それらの使用例を紹介し，歴史的経緯と背景，ならびに地域科学における石材研究の意義を論考する．国会議事堂(東京都永田町)の内装は，全国の大理石約50銘柄を使用している．石田ほか(2004, 2007, 2009)は，「議事堂の石」(工藤ほか，1999) の著者である工藤晃元衆議院議員らの照会に応じて，議事堂に使用された徳島県産大理石石材の産地を特定し，衆参両院の協力の下に，石材見本と議事堂石材ならびに，請負元であった矢橋大理石(岐阜県大垣市)に保管されている加工石材見本の照合を行った．また，議事堂大理石の採掘や研磨加工に携わった関係者を中心に，聞き取り調査と情報の検証を進めた．その結果，徳島県からは，全国で最も多い7銘柄が使用され，議事堂の主立った箇所に最も多く使用されていることが確認された．中でも，阿南市からは「淡雪」「新淡雪」「加茂更紗」「時鳥」「答島」の5銘柄が，那賀町(旧木沢村)からは「曙」「木頭石」の2銘柄が使用されている． 2010年以降には，世界遺産を目指した四国八十八箇所霊場と遍路道調査の一環として，第21番太龍寺の礎石大理石採掘地を特定した(石田，2013)．2011年には東京国立博物館本館に「時鳥」が使用されていることを，2013年には文部科学省旧館に「時鳥」が使用されていることを確認した(石田ほか，2014)．県内つるぎ町一宇の「ろう石」は，議事堂大理石選定の候補として古くから調査され，分析されている(小山，1931;石田ほか，2011)．これらの石材は，いずれも日本の代表的近代建造物の装飾石材として使用され，採掘地が判明して現存することに加えて，切出しに関わる道具，写真，文書資料などが残っており，当時の状況が窺える状態にあり，自然環境・歴史・文化・経済交易を理解する上で重要である．大正末期から昭和初期の近代建造物では，東京・大阪ともに，徳島県阿南市産と岐阜県赤坂金生山産の大理石が同時に用いられている例が見られる．矢橋大理石(岐阜県大垣市赤坂町，明治34年，矢橋亮吉創業)は当時，大理石の生産量全国一であり，自社の金生山産のみならず全国の大理石加工の元請けとして躍進していた．徳島県産の国会議事堂大理石7銘柄についても，矢橋大理石による買付けで，陸揚げ後は，東海道線で直接赤坂の工場へ運ばれ，加工された後に東京へと出荷されていた．
7.	Yui Hamaji, Masaki Hara, Shota Inoue, Shota Takahashi, Misaki Nakayama, Naoyuki Sebe, Yumiko Makino, Masatoshi Sakaguchi, Yurie Ohiwa, Ken-ichi Nishiyama, Keisuke Ishida and Takanori Satoh : Exploration for environmental adaptive bacteria from mine spoils from Tokushima and Wakayama prefectures, The Joint Meeting of Japanese Environmental Microbiology-related Associations 2014,The Program and abstracts, Oct. 2014.
8.	Masaki Hara, Yui Hamaji, Shota Inoue, Shota Takahashi, Misaki Nakayama, Naoyuki Sebe, Yumiko Makino, Masatoshi Sakaguchi, Yurie Ohiwa, Keisuke Ishida and Takanori Satoh : Exploration for calcium carbonate-resistant bacteria from Limestone mine, Tokushima, The 87th Annual Meeting of the Japanese Biochemical Society,The Program and Abstracts, Oct. 2014.
9.	Keisuke Ishida, 鈴木茂之, Dimalanta Carla, Yumul Graciano Jr. and Pena Rolando : フィリピン変動帯のオフィオライト被覆層と古第三紀西部太平洋温暖海域放散虫, 第13回日本地質学会四国支部総会・講演会, Vol.13, 11, Dec. 2013. (Summary) フィリピン変動帯のオフィオライト被覆タービダイト層の放散虫年代を解析し，ルソン島東部のCabog層に続いて，中央部のMaybangain層から始新世中期の，また上部白亜系に対比されているBarenas-Baito相当層から，変動帯で初めて暁新世の群集を検出した．これらの多様性に富む群集は，島弧の発達とスンダランドの構造移動に伴う赤道海流循環の狭間に形成された西部太平洋温暖海域(WPWP)を特徴づけることを論じた．
10.	Masaya Satoh, Ken-ichi Nishiyama, Jing-Cai Jiang, 大戸井義美 and Keisuke Ishida : 国指定天然記念物「阿波の土柱」の保全に向けてー土柱の歴史・変遷，植生管理についてー, 第130回徳島生物学会, Dec. 2013. (Summary) 「阿波の土柱」は，阿波市の阿讃山脈南麓の丘陵斜面の崩壊地が，雨水による侵食により搭状やひだ状となった侵食地形である．明治期後半に新聞紙上で紹介されて以来，名勝として知られるようになり，昭和9年(1934)に国の天然記念物に指定された．しかし，年月が経つ間に侵食による土柱の衰微や植生の繁茂といった景観の悪化が顕著になり，平成16年(2004)には台風で柱の一部が大きく崩落するなど景観維持のための対策が必要になってきた．また，観光においても大正期には一日に二千人を数えた来訪者は大きく減っている．このような状況から，阿波市は平成23年(2011)に「阿波の土柱」の価値を保全するための保存管理計画を策定することを目的として，文化庁や徳島県の協力の下，学識経験者らを委員とする『国指定天然記念物「阿波の土柱」緊急調査指導委員会』を組織した．委員会で2年にわたり調査や検討が重ねられ，今年3月に調査報告書がまとめられた．演者は委員の一人として関わったので，その内容について紹介する．【土柱の発見と形成時期】「阿波の土柱」は平安時代に阿波守であった菅原清公が歌に詠んだとする説があるが，これは様々な理由から明確に否定される．遡れる最も古い記録は，明治35年(1902)12月27日の徳島毎日新聞に掲載された西林村五明の尋常小学校長柏木直平が寄稿した記事である．大正9年(1920)に徳島師範学校の教諭尾崎一雄が『地学雑誌』に「阿波の土柱」として紹介し，全国に知られるようになった．観察される侵食のスピードと発見時期とを併せて考えると，「阿波の土柱」を形成した斜面崩壊の発生時期は，江戸後期から明治前半のことと考えられる．【植生管理】植被は雨水による土柱の侵食を抑える作用を持つ一方で，樹木の根はクラックの形成を助長する．また，岩肌に生えるマツは，景観に良いアクセントを与える一方で，高い樹木やツタ類の繁茂は，土柱を覆い隠したり，根の周囲にフミン酸が蓄積して土壌を黒化させたりと景観に悪影響を与える．よって景観や侵食に悪影響を与えないもの除いて植物は除去することが望ましい．【今後の土柱】「阿波の土柱」である波濤ヶ嶽は，侵食過程からみれば既に壮年期に入った土柱である．近隣には橘嶽，筵嶽，不老嶽，燈籠嶽と呼ばれる侵食がそれほど進んでいない土柱があり，これらを併せて土柱の侵食過程の理解を深めることができるような活用を図っていく必要がある．阿波市教育委員会編「国指定天然記念物「阿波の土柱」緊急調査報告書—国庫補助金事業による天然記念物緊急調査—」阿波市・阿波市教育委員会(2013)
11.	鈴木寿志, Keisuke Ishida, 三上禎次 and 前田晴良 : 高知県のジュラ系上部統七良谷層のアンモナイト層準周辺から産する放散虫化石(予察), 日本古生物学会2013年年会・総会講演要旨, 47, Jun. 2013. (Summary) ジュラ紀放散虫とアンモナイトの統合生層序確立のため，四国中央部秩父南帯ジュラ紀付加体を被覆する七良谷層模式地において，キンメリッジアン後期-チトニアン前期のアンモナイト産出セクションから放散虫群集の検出を試み，アンモナイト産出層準の下位から上位にかけては示準種で特徴づけられる放散虫群集が連続的に産することからPseudodictyomitra primitiva帯に帰属することを明らかにし，年代を論じた．
12.	三上禎次, 鈴木寿志 and Keisuke Ishida : 第29回国際堆積学会(IAS)のオーストリア北部石灰アルプスのプレ巡検およびイタリア南チロル・ドロミテのポスト巡検参加報告, 第47回地学団体研究会京都支部大会, Mar. 2013. (Summary) 2012年9月オーストリアで第29回国際堆積学会，北部石灰アルプスの三畳系・ジュラ系境界を巡る地質巡検(7日∼10日)に参加し，クーヨッホにあるジュラ系基底の国際境界模式層序(GSSP)を訪れた．三畳系・ジュラ系境界付近の泥灰岩や石灰岩は標高1760mの尾根部に露出している．堆積場となったアイベルグ堆積盆が三畳紀末のレート期に水深150∼200mまで沈水し，粘土質な堆積岩が形成されたことを発表した．
13.	鈴木寿志, 尾上哲治, 三上禎次, 佐藤峰南, Keisuke Ishida and ガウリックハンス-ユルゲン : ジュラ系の国際境界模式層序・位置(GSSP) と北部石灰アルプスのジュラ紀層, 日本古生物学会第162回例会講演要旨, 36, Jan. 2013. (Summary) 2012年にオーストリアで開催された国際堆積学会の地質巡検報告において，2010年にジュラ系の国際境界模式層序GSSPに決定されたクーヨッホ層序断面は，石灰質で，アンモナイト，二枚貝などが同定されており，北部石灰アルプスのジュラ系層序は，その後石灰質な岩相が続き，カローブ∼オックスフォード階で，テチス海閉鎖に伴うオリストリスの供給により，放散虫岩を基質とする混在岩相が形成されたことを論じた．
14.	Keisuke Ishida : 国指定天然記念物「坂州不整合」への現状変更行為と再発の防止, 第12回日本地質学会四国支部総会・講演会, Vol.12, 3, Dec. 2012. (Summary) 国指定天然記念物「坂州不整合」指定地内で無許可で現状変更が行われた事例について報告し，指導的立場にある学会・大学としては，関係者による当該事例をふまえて，文化財の保護保存活用面から，再発の防止と啓発の取り組みを考える必要があることを呼びかけた．現状変更申請の必要性，指定範囲内でしかできない行為かの検討，サンプリングにおける最小限の現状変更に留める配慮と技能など．
15.	Hiroyoshi Imura, 清水陸登, Keisuke Ishida and Minoru Sakama : 走行サーベイによる徳島県の環境放射線調査, Journal of Shikoku Public Health Society, Vol.58, 176-183, Dec. 2012. (Summary) 福島第一原子力発電所の事故以降，徳島県下の線量率分布は不明であることから，走行サーベイの手法を用い，2010年5月から2012年6月にわたって線量率分布図を作成した．平野部では線量率が低く，山間部では高くなり，地質との関連では，四万十帯の線量率が高く，御荷鉾緑色岩類分布地の線量率が低くなり，和泉層群を通過するルートで高い線量率が見られた．地形や地質によって線量率が異なることを論じた．
16.	山下真司, Keisuke Ishida and 鈴木茂之 : 徳島県阿南市蕨石海岸に分布する秩父累帯南縁メランジュの地質構造, 日本地質学会学術大会講演要旨, Vol.119, 261, Sep. 2012. (Summary) 四国東部蕨石海岸の白亜紀初期付加体で，構造性メランジュと堆積成混在岩相の微細構造解析を行った．仏像線に隣接した構造性メランジュにはY-P複合面構造やσ構造などの複合面構造や剪断変形，非対称塑性変形岩塊などがみられ，未固結時から剪断変形を受けて形成した．堆積成混在岩相は角礫混在岩からなり，ジグソーパズル構造，偽礫の未固結時塑性変形があり，剪断，複合面構造がみられないことを解析した．
17.	鈴木茂之, Keisuke Ishida and 山下真司 : 四国東部秩父累帯南帯付加体の微細変形構造, 日本地質学会学術大会講演要旨, Vol.119, 262, Sep. 2012. (Summary) 付加体形成とその後の再堆積変形過程解明のため，秩父累帯最南縁，四国東部蕨石海岸で白亜紀初期混在堆積物の形態や境界部の性状，再結晶白色雲母の配列などの微細構造を解析した．構造的変形が卓越するAユニットは沈み込みによる剪断応力を受けて，未固結時から変形した付加メランジュであること，それを覆って整然層と混在岩層からなるBユニットは先行付加した陸側斜面の地質体が，崩壊・再堆積したことを論じた．
18.	清水陸登, 管野力弥, 野田弘樹, Keisuke Ishida, Hiroyoshi Imura and Minoru Sakama : 四国の環境放射線, 平成23年度四国公衆衛生研究発表会, Feb. 2012. (Summary) 走行サーベイにより四国全域の環境放射線を調査した．連続測定により線量率の変化を捉えることができた．愛媛県大洲市とその周辺は，四国で最も線量率が低かった．その領域の北側では線量率の変化が明瞭であったが，南側では線量率は徐々に変化した．高知県の足摺岬では四国で最も線量率が高い領域が観測され，線量率の変化は地質構造の違いに一致した．四国各県の環境放射線の平均線量率は徳島県が最も高かった．
19.	Keisuke Ishida, 鈴木茂之, Jr. P. Yumul Graciano, Dimalanta B. Carla and Pena Roland : 北部ルソン島から産する放散虫:フィリピン変動帯におけるオフィオライトと被覆タービダイトの年代．, 第11回日本地質学会四国支部総会・講演会, Vol.11, 8, Dec. 2011. (Summary) フィリピン変動帯におけるオフィオライトから島弧初期火成活動への変遷過程を解明する目的で，被覆タービダイトの放散虫年代を解析した．その結果ルソン島の代表的オフィオライトとされるZambales岩体は中生代後半の放散虫チャートを伴うこと．南Sierra MadreのMontalban複合岩体のIATへの移行は白亜紀後半，被覆タービダイトは暁新世後期から始新世中期にかけての放散虫群集を伴うことを報告した．
20.	Yuusuke Uei, Isao Kurotani, Hiroshi Yamamoto, Keisuke Ishida and Shoji Imai : 阿讃山脈の水質の化学的特徴, 2011年日本化学会西日本大会, Nov. 2011. (Keyword) 水質 / 阿讃山脈 / 栄養塩 / 河川
21.	Keisuke Ishida, 鈴木茂之 and 山下真司 : 四国東端蕨石海岸の秩父南帯白亜紀前期付加コンプレックスと前弧海盆堆積物, 日本地質学会学術大会講演要旨, Vol.118, 93, Sep. 2011. (Summary) 四国東端部の蕨石海岸に分布する秩父南帯白亜紀前期の付加コンプレックスとそれを被覆するメランジュとして一括されがちな混在岩相において，層序構造ユニットの識別，岩類構成，堆積時から後堆積時の変形構造，岩相と生層序による海洋プレート層序の復元に基づき，付加体形成時の非対称剪断変形から付加ユニットの衝上に伴う陸側斜面での崩壊に起因する海底地すべり堆積物を形成段階別に識別できることを論じた．
22.	Takanori Satoh, Ken-ichi Nishiyama, Keisuke Ishida, Yousuke Endoh, Haruka Shibagaki and 山城考 : Exploration for Copper,Iron-resistant bacteria from Kotsu and Higashiyama copper mine spoils., The 125th Anneal Meeting of Tokushima Biological Society, Abstracts, Vol.63, No.2, 9, Dec. 2010.
23.	Takanori Satoh, Ken-ichi Nishiyama, Keisuke Ishida, Yousuke Endoh, Haruka Shibagaki and 山城考 : Exploration for Cu,Fe-resistant bacteria from copper mine spoils in the Yoshino River basin, Shikoku., Journal of Japanese Society for Extremophiles, Vol.9, 91-92, Nov. 2010.
24.	Keisuke Ishida, Kozai Takeshi and Hirsch Francis : The Jurassic - earliest Cretaceous accretionary complex and Early Cretaceous cover formation of the South Chichibu Belt: study in Tsunomine Subbelt, East Shikoku, 日本地質学会学術大会講演要旨, Vol.118, 46, Sep. 2010. (Summary) 四国東端部の秩父南帯南縁に分布するジュラ紀—白亜紀前期の付加コンプレックスとそれを被覆するメランジュとして一括されがちな混在岩相において，層序構造ユニットの識別，岩類構成，堆積時から後堆積時の変形構造，岩相と生層序による海洋プレート層序の復元に基づき，付加体形成時の非対称剪断変形から付加ユニットの衝上に伴う陸側斜面での崩壊に起因する海底地すべり堆積物を形成段階別に識別できることを論じた．
25.	Takanori Satoh, 山城考, Ken-ichi Nishiyama, Keisuke Ishida and Haruka Shibagaki : Oxidase activity of Cu,Fe-resistant bacteria isolated from Shirataki copper mine., The 82nd Annual Meeting of the Japanese Biochemical Society,Abstracts, Vol.81, No.9, 3P233, Oct. 2009.
26.	三上禎次, Keisuke Ishida, 鈴木茂之 and Hirsch Francis : 三畳紀後期カーニアン・ノーリアンのコノドント化石群集とその古地理変遷, 日本地質学会学術大会講演要旨, Vol.116, 46, Sep. 2009. (Summary) プレート運動により西南日本に定置したジュラ紀付加体中の三畳紀後期コノドント群集を内帯丹波帯と秩父南帯よりの群集を例に考察した．いずれもノリアン前期はAncyrogondolella quadrata – A. triangularis群集で特徴づけられ，中期にはMockina shamiseniなど，イザナギプレート上の海山群とその周辺海域に固有の種を伴うことを論じた．
27.	鈴木茂之 and Keisuke Ishida : フィリピンルソン島始新統Dingalan層の堆積場とフィピン島弧発達のテクトニクス, 日本地質学会学術大会講演要旨, Vol.116, 69, Sep. 2009. (Summary) ファリピン変動帯に属するルソン島Dingalan湾に露出する時代未詳のタービダイトが始新世中期であることが放散虫群集野検出で明らかとなった．タービダイトは，IAT型の玄武岩片やかんらん石・輝石粒子を多数含み，堆積場の後背地では，島弧初期火成活動が始新世には始まっていたことを論じた．
28.	香西武, 近藤康生 and Keisuke Ishida : 白亜紀前期アジア大陸南∼東縁におけるCostcyrena-Isodomella-Pulsidis (CIP)フォーナとその分布の特徴, 日本古生物学会第158回例会予稿集, 40, Jan. 2009. (Summary) アジア大陸東縁における白亜紀前期の汽水生二枚貝化石は，日本，台湾の他，中国東北部，チベットからも産出し， Costocyrena-Isodomella-Pulsidis群集(CIP)として特徴づけられる．Costocyrena属は従来，日本，台湾からのみ知られていたが，チベット標本に加えて，中国・ロシア国境付近からの報告も合わせると，当時のアジア大陸東縁に分布していたことがうかがえる． Isodomella属は，中国・ロシア国境付近からはまだ報告がない．Heilongjiang地域のPulsidis属は，山中地域以北から多産するPulsidis属に類似するが，チベットから産出するPulsidis属は，後稜は発達せず，山中地域以南から多産するPulsidis属に類似する．CIP群集は，アジア大陸東縁からのみ産出し，東アジアを特徴付ける．チベットから産出する汽水性二枚貝は，日本における南方型と類似することから，アジア大陸南東縁の汽水性二枚貝を特徴づけるCIPフォーナは，その分布から，南方型分布と北方型分布が識別され，日本はその全いたいに位置したと考察した．
29.	Keisuke Ishida, 辻野泰之, 香西武, 佐藤正 and Francis Hirsch : 栗坂層轟セクションにおけるジュラ紀放散虫層序とアンモナイト年代, 日本地質学会学術大会講演要旨, 34, Sep. 2008. (Summary) 黒瀬川帯ペルム紀付加体を被覆する栗坂層の轟セクションは，テチス海域のKimmeridgian前期，およびTithonian前期の二つの時代のアンモナイト群集の連続的な産出で特徴づけられる．同一セクションより産する放散虫群集は，Klinora spiralis帯を特徴づけ，詳細な産出関係から，Kilinora spiralis 帯の上限は，Kimmeridgian前期アンモナイトのAtaxioceras kurisakenseの初出以降に及ぶことを発表した．
30.	香西武, 近藤康生, 菊池直樹 and Keisuke Ishida : 白亜紀前期アジア大陸南∼東縁に特徴的な汽水生二枚貝フォーナ, 日本古生物学会2008年年会予稿集, 42, Jul. 2008. (Summary) アジア大陸東縁における白亜紀前期の汽水生二枚貝化石は，日本，台湾の他，中国東北部，チベットからも産出し， Costocyrena-Isodomella-Pulsidis群集(CIP)として特徴づけられる．Costocyrena属は従来，日本，台湾からのみ知られていたが，チベット標本に加えて，中国・ロシア国境付近からの報告も合わせると，当時のアジア大陸東縁に分布していたことがうかがえる． Isodomella属は，中国・ロシア国境付近からはまだ報告がない．Heilongjiang地域のPulsidis属は，山中地域以北から多産するPulsidis属に類似するが，チベットから産出するPulsidis属は，後稜は発達せず，山中地域以南から多産するPulsidis属に類似する．CIP群集は，アジア大陸東縁からのみ産出し，東アジアを特徴付ける．
31.	鈴木茂之, ユームル G.P. and Keisuke Ishida : フィリピン島弧における大陸由来と玄武岩質火成弧由来の砂岩, 日本地質学会西日本支部例会, 15, Feb. 2008. (Summary) フィリピン変動帯のオフィオライトを被覆する新生代堆積物は，砂岩の組成が，IAT型とされる玄武岩片とともにかんらん石や輝石を特徴的に含み，島弧初期火成活動を特徴づけ，タービダイトとしてもたらされたことを論じた．その堆積は，放散虫年代により始新世中期に及ぶことを報告した．一方，パラワン地塊の白亜系砂岩は石英粒子に富むものであり，アジア大陸から分離する以前の組成的特徴を示すと考察した．
32.	吾郷祐輔, Ken-ichi Nishiyama, Keisuke Ishida, 高谷精二, 磯野陽子, 佐藤威臣 and 竹熊隆宏 : 徳島県勝浦川盆地に分布する泥岩の風化による物性変化, 日本応用地質学会中国四国支部平成19年度研究発表会発表論文集, 35-40, Oct. 2007. (Summary) 勝浦川盆地に分布する下部白亜系物部川層群藤川層泥岩の風化特性を論じた．広域農道建設に伴い新たに掘削された法面は，スレーキングにより崩壊しやすい．膨潤性粘土鉱物のベントナイトを含むことに加えて，無酸素事変に関わって嫌気性環境で堆積した泥岩特有の黄鉄鉱微粒子を含むこと，石灰質成分を伴うことを指摘した．黄鉄鉱の風化に伴い生成される硫酸が石灰分と反応して石膏を生じる反応が風化を促進することを論じた．
33.	Keisuke Ishida, Ken-ichi Nishiyama, 中尾賢一, 元山茂樹, 高谷精二, 香西武 and 小澤大成 : 徳島県祖谷川上流域の御荷鉾帯と秩父帯, 日本地質学会学術大会講演要旨, 89, Sep. 2007. (Summary) 徳島県祖谷川上流域の御荷鉾帯と秩父帯の構成と構造を，微化石解析，緑色岩類組成のEPMA分析，地すべり粘土の X線解析に基づき検討し，さらに地質と地すべり地形との関係を論じた．御荷鉾緑色岩主岩体の衝上により，秩父北帯相当の付加堆積物は逆転すること，御荷鉾緑色岩体の一部は，久保緑色岩体として三波川南縁帯の下位からドーム状に分布すること，緑色岩の風化粘土は膨潤性鉱物を含み地すべりの原因となることなどを論じた．
34.	香西武, 西川忠行 and Keisuke Ishida : 物部川層群下部羽ノ浦層の''テチス型''，''テチス北方型"動物群, 日本古生物学会第2007年年会・総会講演予稿集, 26, Jun. 2007. (Summary) 本邦下部白亜系から産する二枚貝化石群集は，テチス型及びテチス北方型動物群に区分され，同一地理区における緯度差を反映しているとされてきたが，近年，両動物群の混在が報告されることから，徳島県勝浦町において物部川層群下部羽ノ浦層の二枚貝類を再調査した．結果，テチス型，テチス北方型とされる両二枚貝群集を確認した．岩相との対応で，両群集の形成には，緯度差による温度差だでけなく，堆積物の供給状況や河川の影響による塩分濃度の差異の可能性があることを論じた．
35.	Ken-ichi Nishiyama, 吾郷祐輔, 高谷精二, 磯野陽子, 佐藤威臣, 竹熊隆宏 and Keisuke Ishida : 黄鉄鉱含有泥岩の風化による物性変化, 日本地球惑星科学連合 2007年大会予稿集(CD-ROM), May 2007. (Summary) 徳島県勝浦川流域に分布する白亜系藤川層の風化による物性変化を検討した．
36.	Keisuke Ishida, 難波亜里子, Francis Hirsch, 香西武 and Assanee Meesook : タイ北西Mae Sotの層状チャートとジュラ系基底礫岩より産する三畳紀微化石:三畳紀末Shan-Thai造山, 日本古生物学会第156回例会講演予稿集, 27, Feb. 2007. (Summary) タイ北西Mae-So地域の層状チャートからは，これまでに中期三畳紀以前の放散虫フォーナが報告されていたが，今回はじめて後期三畳紀(ノリアン-レチアン)の放散虫を検出し，Mae Sariang 帯の層序の再構築に新たな要素を加えた．またこのチャートを不整合に覆う下部ジュラ系Hua Fai 層群基底礫岩のチャート礫より中∼後期三畳紀の放散虫を，石灰岩礫より前∼後期三畳紀のコノドントを検出した．この発見により，Shan-Tha造山が三畳紀末であることを解明した．また石灰岩礫がMae Sariang 帯あるいは西方地帯の石灰岩に由来することを論じた．
37.	香西武, 近藤康生 and Keisuke Ishida : 四国東部下部白亜系吉ヶ平層から産する混在型二枚貝群集, 日本古生物学会第156回例会講演予稿集, 36, Feb. 2007. (Summary) 四国東部のペルム紀付加帯間に存在する吉ヶ平帯は下部白亜系堆積後の構造ユニットであり，この地帯から産する下部白亜系バレミアンの二枚貝群集は，テチス型とテチス北方型の混在で特徴づけられることを報告した．このことは，両群集が同時間面で近接した領域で生息したことを示すものであると同時に，混在の割合が少ないことは，両群集が異なる環境下で形成されたことを指摘した．
38.	Ken-ichi Nishiyama, Keisuke Ishida, 佐藤威臣, 竹熊隆宏 and 長谷川修一 : 鉱物組成に基づく黄鉄鉱含有泥岩(下部白亜系藤川層)のスレーキング特性, 第6回日本地質学会四国支部講演会講演要旨集, 5, Dec. 2006. (Summary) 徳島県勝浦川盆地に分布する泥岩のスレーキング特性について検討した．この泥岩には膨潤性粘土鉱物が含まれていないことから，スレーキングの原因は黄鉄鉱起源の硫酸が方解石を溶解したことによると判断される．
39.	Ken-ichi Nishiyama, Keisuke Ishida, 佐藤威臣, 竹熊隆宏 and 長谷川修一 : 鉱物組成に基づく黄鉄鉱含有泥岩(下部白亜系藤川層)のスレーキング特性, 日本応用地質学会中国四国支部平成18年度研究発表会講演論文集, 69-74, Oct. 2006. (Summary) 徳島県勝浦川盆地に分布する泥岩のスレーキング特性について検討した．この泥岩には膨潤性粘土鉱物が含まれていないことから，スレーキングの原因は黄鉄鉱起源の硫酸が方解石を溶解したことによると判断される．
40.	Keisuke Ishida, Ken-ichi Nishiyama, Takeomi Sato, Takahiro Takekuma and Shuichi Hasegawa : Extracting-method of pyrite micrograins as an indicator for mudstone weathering, 日本地質学会学術大会講演要旨, Vol.113, 158, Sep. 2006. (Summary) 海成泥質岩などに含まれ塩類風化を引き起こす黄鉄鉱の微細粒子をフッ酸処理により母岩から抽出する方法を開発し，紹介した．この方法は，黄鉄鉱の含有量が極微量でX線回折では検出不能な場合でも検出可能で，抽出された黄鉄鉱とその風化生成物である酸化鉄・水酸化鉄粒子は，泥質岩の風化分帯に利用でき，風化程度を把握する上で有効であることが，徳島県下の物部川層群下部白亜系藤川層の泥質岩での検討により確かめられた (Keyword) weathering / pyrite / mudstone
41.	Ken-ichi Nishiyama, Keisuke Ishida, 佐藤威臣, 竹熊隆宏 and 長谷川修一 : 鉱物組成に基づく黄鉄鉱含有泥岩のスレーキング特性, 日本地質学会第113年大会講演要旨集, 158, Sep. 2006. (Summary) 徳島県勝浦川盆地に分布する泥岩のスレーキング特性について検討した．この泥岩には膨潤性粘土鉱物が含まれていないことから，スレーキングの原因は黄鉄鉱起源の硫酸が方解石を溶解したことによると判断される．
42.	香西武, Keisuke Ishida and 近藤康生 : 高知県越知 - 佐川地域の地帯区分と白亜紀前期二枚貝群集, 日本古生物学会第155回例会講演予稿集, 80, Feb. 2006. (Summary) 高知県西部の越知 - 佐川地域の佐川ブロックと越知ブロックから産する前期白亜紀二枚貝群集と層序を，四国東部地域と比較し，地帯区分上の貴族を論じた．佐川ブロックの白亜系(介石山層，黒原層，四ツ白層)は層序構成から坂州帯に属し，二枚貝群集は年代により正木動物群と関連する．越知ブロックの白亜系(''介石山層''，''土佐加茂層''，黒原層，四ツ白層)はペルム紀・ジュラ紀付加コンプレックス混在地帯に分布することから，吉ヶ平帯に属し，二枚貝群集は正木動物群と関連する．佐川ブロックの前期白亜紀二枚貝群集は地質時代により動物群の貴族が異なる．このことは正木動物群と坂州動物群が漸移的関係の中でとらえることの重要性を示唆し，両道物群を育む環境的要因が交叉する地域が存在したことを意味する．
43.	Ken-ichi Nishiyama, Keisuke Ishida and Akihiro Murata : 2004年台風10号による豪雨で発生した徳島県南部・那賀川流域の斜面崩壊, 日本応用地質学会平成17年度研究発表会講演論文集, 37-40, Oct. 2005. (Summary) 2004年台風10号豪雨により徳島県木沢村および上那賀町一帯で発生した斜面崩壊の地質学的・地形学的特徴について調査し，特に雨量と崩壊発生密度のギャップについて検討した．
44.	Keisuke Ishida, 岡本治香, 辻野泰之, 中尾賢一, 香西武 and Francis Hirsch : Upper Triassic Sabudani Formation and Sakashu Unconformity of the South Kurosegawa Terrane, East Shikoku, 日本地質学会学術大会講演要旨, Vol.112, 76, Sep. 2005. (Summary) 坂州不整合は，南部黒瀬川帯(坂州帯)のペルム紀後期付加コンプレックスを上部三畳系の陸棚浅海相が不整合に覆う西南日本外帯では数少ないペルム/三畳系の不整合露頭であり，ペルム紀付加体形成∼三畳紀浅海相への環境変化解明の目的で，層序，堆積相，微化石による後背地解析を行った．寒谷層の下部層は含石灰岩角礫岩や，圧砕花崗岩の角礫·岩片を主とする土石流堆積物を挟在する．中部層に挟在する礫岩のチャート礫はペルム紀後期前半の放散虫を産し，ペルム紀後期付加岩体に由来する．寒谷層の中部層は主に細粒な堆積物からなり，ハンモック状斜交層理で特徴づけられ，スウェール部が卓越し，泥岩層をほとんどはさまないことから，比較的浅海の下部外浜域で堆積し，ストーム時の強い営力によって，粗粒な砂や礫とともに貝殻片がラグとして堆積した後，波の減衰によって粗粒斜交層理ができ，細粒砂が堆積する状況になってハンモック状斜交層理が形成されたと考察した．坂州不整合の寒谷層に含まれる石灰岩/チャート互層岩塊には，再堆積以前に形成された溶食形態がみられ，ペルム紀前期後半のコノドント群集が産することを報告した．
45.	Ken-ichi Nishiyama, Keisuke Ishida and Akihiro Murata : 2004年台風10号による豪雨で発生した徳島県南部・那賀川流域の斜面崩壊, 日本地質学会第112年大会講演要旨, 324, Sep. 2005. (Summary) 2004年台風10号豪雨により徳島県木沢村および上那賀町一帯で発生した斜面崩壊の地質学的・地形学的特徴と傾向について，全般的な調査結果を発表した．
46.	Ken-ichi Nishiyama, Keisuke Ishida and Akihiro Murata : Slope failures caused by heavy rainfall associated with Typhoon 0410 in Naka-gawa Area, Tokushima Prefecture, 地球惑星科学関連学会合同大会2005年大会予稿集(CD-ROM), May 2005.
47.	香西武, 梅田典子, Assanee Meesook, Francis Hirsch and Keisuke Ishida : タイ北西部Mae Sot - Umphang地域から産するジュラ紀二枚貝群集, 日本古生物学会第154回例会予稿集, 63, Jan. 2005. (Summary) タイ北西部のMae SotおよびUmphang地域のShan Thai Terraneに分布するジュラ系Bajocian浅海相から産する二枚貝群集について報告した．約30種が識別できたが，隣接するタイ東部-ラオス-ベトナムのIndochina Terraneから産する同年代の二枚貝群集や，ヨーロッパの群集との共通性は低い．また日本やインドの同年代の群集とは，属レベルでの共通性はあるが，種レベルでの共通性が乏しいことから，比較した地域とは異なる古生物地理区に属していたと考察した．
48.	Ken-ichi Nishiyama, Keisuke Ishida, Akihiro Murata and OKADA Kenji : 2004年台風10号で発生した徳島県南部·那賀川流域の斜面災害, 日本地質学会四国支部2003年講演会資料集, 10, Dec. 2004.
49.	Ken-ichi Nishiyama, Keisuke Ishida, Akihiro Murata, Takuo Yamagami, Akitoshi Mochizuki, OKADA Kenji, ODAGIRI Shichiro and NAKANO Hiroshi : 2004年台風10号で発生した徳島県那賀川流域の斜面災害, 日本応用地質学会中四国支部平成16年度研究発表会災害報告資料, 5-8, Nov. 2004.
50.	Keisuke Ishida, 吉岡美穂, 岡本治香, 難波亜里子, 中尾賢一 and 香西武 : Geology on marbles from Tokushima, used in the National Diet Building, 日本地質学会学術大会講演要旨, Vol.111, 59, Sep. 2004. (Summary) 国会議事堂に使用された徳島県産大理石の産地と地質の解明のため，収集資料や，聞き取り調査から採掘場所を特定し，現地の石材を議事堂で照合した．徳島県産大理石は，「曙」(坂州)，「木頭石」(坂州木頭)，「時鳥」(阿瀬比)，「加茂更紗」(大地)，「答島」(津乃峰)，「新淡雪」(井関)に加えて，今回確かめられた「淡雪」(黒河)の7銘柄で，コノドントの検出により「木頭石」は後期石炭紀，「加茂更紗」と「答島」は後期三畳紀の岩体であることが判明した．「淡雪」は議事堂の石材に，メガロドンなどが含まれ後期三畳紀であることが解明された．
51.	香西武, Keisuke Ishida and 安井敏夫 : Stratigraphy and bivalve faunas of the Lower Cretaceous in Sakawa-Ochi area, Kochi Prefecture, 日本地質学会学術大会講演要旨, Vol.111, 58, Sep. 2004. (Summary) 調査地域の下部白亜系は，物部川層群と南海層群に区分されていたが，いずれも，四国東部の坂州帯に帰属し，Hauterivian∼Albianの地層が基本的には向斜構造をなして分布し，これらの地層から産する二枚貝フォーナは，北翼がより汽水の影響を受ける環境で形成されたことを明らかにした．
52.	香西武 and Keisuke Ishida : 四国東部秩父累帯の地帯区分に基づく白亜紀二枚貝フォーナの再検討, 日本地質学会学術大会講演要旨, Vol.110, 79, Sep. 2003. (Summary) ''テチス型''と''テチス北方型''動物群が知られている秩父累帯白亜系の二枚貝フォーナについて，新たに設定された地帯区分(石田·香西，2003)との関連を検討した．正木帯のフォーナは，``テチス北方型''に対比され，坂州帯のものは``テチス型''に対比される．両帯の中間に位置する吉ヶ平帯では，両フォーナが混在することから，吉ヶ平動物群は，正木·坂州動物群の漸移部で形成されたと考えられる．これら南北3帯における非海生フォーナの出現状況の比較から，南に位置する坂州動物群ほど海生の要素が強く，正木，吉ヶ平，坂州動物群が塩分濃度に影響を受けていることを論じた．
53.	Keisuke Ishida and 香西武 : 四国東部秩父累帯の地帯区分と層序 -四国中·西部の対比のために-, 日本地質学会学術大会講演要旨, Vol.110, 78, Sep. 2003. (Summary) 付加地質体(AC)と斜面海盆堆積相(SL)との層序関係にもとづき，四国東部の秩父累帯が北から，雲早山帯，正木帯，吉ヶ平帯，坂州帯，那賀川帯の5帯に区分されることを論じた．地帯区分の再編に伴い岩相層序が命名·再定義されることを述べた．正木帯と坂州帯はペルム紀ACと中生代SLからなる広義の黒瀬川帯に相当し，雲早山帯は三畳紀末∼ジュラ紀前半ACの秩父北帯に，那賀川帯はジュラ紀∼白亜紀初期ACが基本の秩父南帯に相当する．吉ヶ平帯は白亜紀前期以降の構造ユニットで，広義の黒瀬川帯を南北に分断して四国中∼西部に連続する．吉ヶ平帯の設定によって，ペルム紀AC分布地帯におけるジュラ紀AC要素の出現等を包括的に説明できることや，南北両ペルム紀AC上の白亜系の層序·堆積相·生物相の変化を考察する上での意味が大きいことを論じた．
54.	嶋川未来子, Keisuke Ishida, 香西武 and 八尾昭 : Oceanic-plate stratigraphy and radiolarian ages of the northern South Chichibu Belt (Kurano Subbelt) in East Shikoku, 第8回放散虫研究集会講演要旨集, 0-14, Jun. 2003. (Summary) 秩父累帯南帯北部に分布するチャートと陸源砕屑岩の層序関係および放散虫生層序を辺川セクションで検討した．チャート層は三畳紀前∼後期，珪質泥岩層はジュラ紀前期末∼中期前半(Te帯上部∼Tp帯)，タービダイト砂岩·泥岩互層はTp帯，斜面海盆堆積相はジュラ紀中期後半(Tc帯)であり，タービダイト砂岩·泥岩互層や斜面海盆堆積相にはTe帯に由来する珪質凝灰質泥岩塊が含まれることを明らかにした．辺川セクションは，本来，海洋プレート層序をなしており，先に付加したチャート-砕屑岩シーケンスの岩相移行部の珪質凝灰岩が，付加後に生じたデコルマに沿う衝上運動で岩塊としてもたらされたことを論じた．
55.	香西武 and Keisuke Ishida : Radiolarian ages and bivalve fauna of the Birafu Formation of the Kurosegawa Belt, Central Shikoku, 第8回放散虫研究集会講演要旨集, 0-18, Jun. 2003. (Summary) 黒瀬川帯南部に分布する前弧海盆堆積相の美良布層に関して，放散虫生層序と二枚貝産出層準の関係および二枚貝群集の構成を検討した．放散虫群集は，Stylocapsa (?) spiralis帯∼Loopus primitivus帯を経て，Pseudodictyomitra carpatica帯に及んでおり，ジュラ紀後期∼白亜紀初期にまたがるセクションであること，二枚貝群集はJ/K境界付近に集中して産し，白亜紀初期の非海成二枚貝とともにジュラ紀型海成二枚貝が産することを報告した．
56.	Keisuke Ishida, 清水義久 and 香西武 : Stratigraphy and radiolarian ages of the Kurisaka Formation, southern Kurosegawa Belt (Sakashu Belt) in East Shikoku, 第8回放散虫研究集会講演要旨集, 0-19, Jun. 2003. (Summary) 岩相層序と放散虫年代の検討により，従来，ジュラ紀後期の浅海公海相とみなされていた栗坂層は，黒瀬川帯南部(坂州帯)の斜面海盆堆積相であり，放散虫年代がジュラ紀前期∼白亜紀初期に及ぶことを明らかにした．それにより，同層から産するアンモナイト，二枚貝等の大型化石産出層準を放散虫年代で特定することが可能となったことを論じた．また四国中·西部の黒瀬川帯に分布する中ノ瀬層や成穂層は栗坂層の下部に相当すること，嘉義尾層は栗坂層の中部に，美良布層は栗坂層の中∼上部に対比されることを論じた．
57.	Keisuke Ishida, 石田直人, 坂井卓, 香西武, 太田亨, Kalinin Judjin and Kirillova Galina : 極東ロシア，アムール川下流域の付加体-前弧海盆堆積相より産する放散虫, 日本古生物学会2002年年会講演予稿集, 86, Jun. 2002. (Summary) アムール川下流のコムソモルスク対岸に露出するジュラ-白亜系コムソモルスクセクションの各種岩相から放散虫群集を検出し，年代を論じた．付加体チャート-砕屑岩相境界の多色頁岩部はジュラ紀後期初頭の放散虫群集を産し，付加体メッランジュ相のチャート岩塊は三畳紀中期∼ジュラ紀中期初頭以前の放散虫を産すること，前弧海盆堆積相下部の泥質岩からは，ジュラ紀最末期の放散虫が産することを報告した．
58.	香西武, Keisuke Ishida, 近藤康生 and 大野正宏 : 高知県黒瀬川帯美良布層から産する白亜紀最前期二枚貝類とその意義, 日本古生物学会2002年例会講演予稿集, 30, Jan. 2002. (Summary) 黒瀬川帯の美良布層から放散虫群集を検出し，年代を論じた．また，産出二枚貝フォーナの特徴を報告した．模式セクションの下部はジュラ紀後期のHsuum maxwelli帯より古く，上部は白亜紀初期のPseudodictyomitra carpatica帯に及ぶ．二枚貝群集は，P. carpatica群集の直下から産し，白亜紀要素と，ジュラ紀要素からなり，海生と汽水生のものが混在すること，白亜紀の非海生要素は，レンジが従来より古い白亜紀初期までさかのぼることを論じた．
59.	Francis Hirsch and Keisuke Ishida : The Izanami Plateau: Japan's pre-accretionary Permo-Triassic low latitude pelagic carbonates and its conodont fauna, Abstracts of the 108th Annual Meeting of the Geological Society of Japan, Kanazawa, 67, Sep. 2001. (Summary) 日本のジュラ紀付加帯中の後期古生代∼三畳紀遠洋性石灰岩とそのコノドントフォーナについて，美濃-丹波-足尾帯，御荷鉾帯，秩父南帯北部，三宝山帯の事例をもとに論じた．これらの遠洋性石灰岩が揚子地塊に付加する以前に低緯度海域で形成した海台をイザナミ海台と名付けた．そのコノドントフォーナは三畳紀後期にはテーチス的な要素で特徴づけられ，次第に太平洋的な要素を伴うようになり，地域固有種を伴うことを北米とシベリアとの比較で論じた．
60.	Keisuke Ishida and Francis Hirsch : 四国，西南日本外帯の後期三畳紀コノドントフォーナの特徴, 日本地質学会学術大会講演要旨, Vol.108, 278, Sep. 2001. (Summary) 徳島県久井谷の秩父南帯南部に分布する遠洋性石灰岩-層状チャートセクションから得た最上部カーニアン∼レチアンのコノドント5属27種(3新種含む)を記載した．分類では後期三畳紀属の過去30年間の論議を総括し整理した．北米およびシベリアのフォーナとの対比を試み，構成要素がテーチス的であり，ノーリアン中·後期に太平洋的なタクサが伴うようになり，起源となる海台の付加以前の古生物地理を特徴づけることを論じた．
61.	三次徳二, Keisuke Ishida, 禹炳杰, 章基弘, 朴順玉 and 平野弘道 : 韓国白亜系慶尚累層群の礫岩から産出した放散虫化石とその地質学的意義, 日本地質学会学術大会講演要旨, Vol.107, 56, Sep. 2000. (Summary) コリア半島南東部の下部白亜系陸成層である慶尚累層群Hayang層群のチャート礫からペルム紀後期∼ジュラ紀中期の放散虫を検出し，群集構成と礫質が，美濃-丹波帯相当のジュラ紀付加体に含まれるチャートのそれと一致することを示した．古流向のデータから，Hayang層群のチャート礫が，日本海形成以前に隣接していた美濃-丹波帯と北東延長のジュラ紀付加体の削剥に由来することを論じた．
62.	Keisuke Ishida and 香西武 : 鳥巣層群栗坂層の放散虫年代と黒瀬川帯坂州ユニットの層序, 日本地質学会学術大会講演要旨, Vol.107, 59, Sep. 2000. (Summary) 広義の秩父累帯の中央部に分布し，ペルム系付加コンプレックスと中生界斜面海盆堆積相からなる層序ユニットを基本とする地帯を黒瀬川帯と定義し，その層序を論じた．従来鳥巣層群に属し，ジュラ紀後期の浅海公海相とみなされていた栗坂層は，トリアス系を浸食面で覆い，最下部ジュラ系のタービダイト相から上部ジュラ系の含貝殻相を経て最上部ジュラ系∼最下部白亜系まで及ぶことを放散虫生層序で明らかにした．
63.	香西武 and Keisuke Ishida : 四国東部秩父-黒瀬川帯吉ヶ平ユニットの白亜系, 日本地質学会学術大会, Vol.107, 59, Sep. 2000. (Summary) 吉ヶ平ユニットは黒瀬川帯の北部と南部のペルム紀付加体に構造的に狭在する白亜紀前期以降の構造ユニットであることを示し，当ユニットにおける下部白亜系斜面海盆堆積相の層序，二枚貝フォーナ，構造的配列について論じた．四国東部地域の当ユニットでは，白亜系は本来向斜構造を形成していたものが，下部白亜系堆積後の構造運動で現在の配列になったことを論じた．
64.	橋本寿夫, 香西武 and Keisuke Ishida : 和泉層群のAmphipyndax tylotus帯に混在する先白亜系放散虫, 第7回放散虫研究集会-JRS2000-講演要旨, 12, Jun. 2000.
65.	Keisuke Ishida and 香西武 : 四国東部，吉ヶ平地域の秩父-黒瀬川帯より産する中·古生代放散虫群集, 第7回放散虫研究集会-JRS2000-講演要旨, 7, Jun. 2000.
66.	Keisuke Ishida and 香西武 : ·, 日本地質学会学術大会講演要旨, Vol.106, 22, Oct. 1999. (Summary) 四国東部の勝浦川地域の秩父·黒瀬川帯が雲早山ユニット(トリアス紀末∼ジュラ紀中期の付加コンプレックス)，正木ユニット(ペルム紀付加コンプレックスと下部白亜系斜面海盆堆積相)，吉ヶ平ユニット(黒瀬川レンズ状部，蛇紋岩，ペルム紀·ジュラ紀付加コンプレックス，下部白亜系斜面海盆堆積相の混在)，坂州ユニット(ペルム紀付加コンプレックスと三畳紀·ジュラ紀·白亜紀前期の斜面海盆堆積相)に区分できることを論じた．
67.	香西武 and Keisuke Ishida : 高知県中部，土佐山田地域に分布する南海層群の層序及び物部川層群との対比, 日本地質学会学術大会講演要旨, Vol.106, 22, Oct. 1999. (Summary) 南海層群の生層序研究の一環として，同層群設定の発端となった，高知県，土佐山田地域の下部白亜系を調査し，2つの上方細粒科の堆積サイクルを識別し，下位のサイクルを船谷層，上位のサイクルを神母ノ木層と定義した．産出アンモナイト，二枚貝に基づき，船谷層はバレミアン∼アプチアン，神母ノ木層はアプチアンである．また両層の南には黒瀬川帯相当の上部ペルム系付加コンプレックスが分布することを放散虫により明らかにした．
68.	Keisuke Ishida : 四国東部，四万十累層群の岩相層序と放散虫年代, 日本地質学会学術大会講演要旨, Vol.105, 39, Sep. 1998. (Summary) 海洋プレート層序と放散虫生層序の視点から，四国東部全域にわたる四万十累層群の岩相層序区分を新たに提唱し，四国中·西部地域との地層·地体配列の対比を行った．再定義した各地層を，岩相の特徴から，付加体メランジュ相，付加体チャート-砕屑岩相，付加体粗粒砕屑岩相，斜面海盆堆積相に区分した．また野外調査と，放散虫年代に基づき，上部白亜系堆積相の広域的な構造境界を提示した．
69.	Keisuke Ishida, 大前勝稔 and 四宮明子 : 四国東端部，御荷鉾-秩父北帯のユニット配列と放散虫年代, 日本地質学会学術大会講演要旨, Vol.104, 128, Oct. 1997. (Summary) 御荷鉾帯と秩父北帯の起源と形成過程解明を目的に，中津峰·恩山寺山塊に分布する弱変成付加コンプレックスのユニット区分を行い，海洋プレート層序と放散虫年代を解析した．各ユニットは，南傾斜南上位で，南へ向かって構造的上位へ累重しており，放散虫化石による堆積年代は構造的下位のユニットが若いことを指摘，下位の金谷川·中津峰ユニットが御荷鉾帯に，上位の赤石·長柱·大谷ユニットが秩父北帯に帰属することを示した．
70.	Keisuke Ishida : 削剥イベントのトレーサーとしての放散虫化石, 日本地質学会第104年学術大会シンポジウム「ジュラ紀付加コンプレックスの起源と形成過程」講演要旨, 21, Oct. 1997. (Summary) 付加体の削剥事変のトレーサーとして放散虫化石が有効であることを，領石·物部川層群礫岩の放散虫解析を例にあげて示した．解析方法として単源礫岩からの海洋プレート層序の復元が有効であることを示した．日本海開口前の礫岩層からの放散虫化石の検出例と，推定された礫の後背地を総括的に紹介し，アジア東縁に収束したジュラ紀付加体が，ジュラ紀末∼白亜紀前期に削剥された状況と，隆起の原因に言及した．
71.	Keisuke Ishida, 沼子千弥 and 小藤吉郎 : 四国御荷鉾-秩父北帯の放散虫殻の結晶化度と母岩の続成, 日本鉱物学会1997年度年会講演要旨, 141, Sep. 1997. (Summary) 母岩の熱履歴の指標としての化石放散虫殻の有効性を，低変成も含む続成過程の進行した地質体において明らかにすることを目的として，四国東部の御荷鉾-秩父北帯に分布する堆積岩類に含まれる放散虫殻の結晶化度を，X線解折線プロファイルと結晶粒子の大きさに基づき考察した．母岩の続成が進むに従い，アルファ石英の粒子が成長すること，地質体ユニットにより放散虫殻の結晶化度に差のあることを示した．
72.	Keisuke Ishida, Emmnuelle Lambert and Patric DeWever : フランスVocontian盆地，下部白亜系の放散虫, 日本古生物学会第146回例会講演予稿集, 52, Jun. 1997. (Summary) フレンチアルプス，Vocontian盆地の下部白亜系模式セクションから，年代指標となるアンモナイトとともに検出した放散虫化石を示し，研究の意義と展望を述べた．大型化石や石灰質微化石の豊富なアルプス炭酸塩岩相は，珪質微化石の研究には重要視されていなかったが，保存の良い放散虫の検出に成功したことで，遠洋域では困難である大型化石と放散虫化石の生層序学的な直接対比が可能となることを論じた．
73.	Keisuke Ishida and 橋本寿夫 : 四万十北帯のチャート-砕屑岩シーケンスと放散虫の群集形態, 形の科学会報，第39回形の科学シンポジウム「放散虫と形の科学」講演要旨, Vol.12, No.1, 45, Jun. 1997. (Summary) 四万十北帯白亜系のチャート-砕屑岩シーケンスを，海洋プレート層序の視点から精査し，放散虫化石の群集形態の比較から，生層序学的·堆積学的な意味について考察した．生層序学的に放散虫群集を比較する上で，年代ごとの種の出現頻度を座標軸にとったダイアグラムを作成することで，群集形態を視覚的に比較し，再堆積要素を判別することが容易なことを白亜紀後期の群集を例として示した．
74.	Keisuke Ishida and 橋本寿夫 : 四国東部の領石·物部川層群チャート礫と細粒砕屑岩から産した中·古生代放散虫化石, 日本地質学会学術大会講演要旨, Vol.103, 89, Apr. 1996. (Summary) 黒瀬川帯下部白亜系の後背地や堆積基盤に関する情報を得るため，四国東部の領石·物部川層群の礫岩に含まれる放散虫化石の年代を検討した．礫から復元される海洋プレート層序は，ジュラ紀最初期までがチャート相で，ジュラ紀後半から白亜紀初期までが陸源砕屑岩相になることを解明し，後背地として，秩父北帯相当のジュラ紀付加コンプレックスが，白亜紀前期には構造的下位より地窓として露出していた可能性を論じた．
75.	Keisuke Ishida, 橋本寿夫 and 香西武 : 四国東部，羽ノ浦地域黒瀬川地帯の白亜系放散虫群集, 日本古生物学会第96年年会講演予稿集, 31, Jan. 1996. (Summary) 四国東部，羽ノ浦地域の黒瀬川地帯に分布する白亜系の放散虫群集を生層序的に区分し，下部白亜系産の3群集が，勝浦川地域のA.pseudoscalaris群集,S. communis群集,P.pentacolaensis群集に対比されることを示した．上部白亜系産の2群集については，和泉層群下部のD. koslovae群集と種構成を比較した．
76.	Keisuke Ishida : 四国東部秩父累帯南縁のトリアス-ジュラ系遠洋性堆積物, 日本地質学会学術大会講演要旨, Vol.102, 82, Apr. 1995. (Summary) 秩父累帯南縁のメランジュ構成岩体で，遠洋性堆積物に記録されたトリアス紀∼ジュラ紀の環境変化を考察した．トリアス紀後期以降の堆積物は海底火山噴出物の上に連続しており，枕状溶岩の噴出以降，珪質堆積物中に，石灰質堆積物が供給され，保存される環境から，珪質堆積物しか保存されない環境に変化することを示し，CCD付近での堆積環境変化と位置づけて考察した．
77.	Keisuke Ishida : ·, 日本地質学会学術大会講演要旨, Vol.101, 57, Sep. 1994. (Summary) 四国東部の領石·物部川層群下部白亜系に挟在する礫岩の産状に注目して，岩相と生相の垂直変化と東西側方への堆積環境の変化傾向を考察した．礫岩が崖錐∼土石流堆積物と赤色基質の礫岩に始まり，チャート円礫の単源礫岩を経て，酸性火成岩円礫の多い岩相へと変化することを示した．地層は西方が頂部に近く，東方へ向かって沖合相へと変化する三角州堆積相を構成することを考察した
78.	長谷川修一, 伊藤谷生, Keisuke Ishida, 村田明広, 竹下徹, 前田卓哉, 井川猛 and 足立幾久 : ·, 日本地質学会学術大会講演要旨, Vol.100, 733, Apr. 1993. (Summary) 四国中央構造線探査グループの反射法地震探査で見出された讃岐山脈北麓の南傾斜中角度反射面が，和泉層群北部の田中断層に対応することを示した．根拠として，讃岐山脈と北側丘陵の地形境界の判別，逆断層破砕帯の追跡，断層に沿う中期中新世流紋岩の貫入，泥岩破砕部の著しい弾性波速度の低下を指摘した．その上で田中断層を讃岐山脈北麓を画する中期中新世以前の右雁行逆断層のひとつと位置づけた．
79.	伊藤谷生, 伊勢崎修弘, 平田直, 浅沼俊夫, 宮内崇裕, 松本みどり, Keisuke Ishida, 村田明広, 木村学, 竹下徹, 山北修, 山口覚, 長谷川修一, 澤田臣啓, 奥池司郎, 前田卓哉, 國友孝洋, 山口和雄, 井川猛 and 足立幾久 : ·, 日本地質学会学術大会講演要旨, Vol.100, 732, Apr. 1993. (Summary) 中央構造線の断層面の傾斜角度を決定することは，断層の活動様式を特定する上で極めて重要であることから，四国東部で中央構造線の反射法地震探査，屈折波速度，重力，電気探査，地磁気探査を行い，断面構造を推定した．和泉層群と土柱層の境界は緩く北に傾斜し，和泉層群と三波川変成岩類の境界は地下数kmまで北傾斜30∼40°であることから，物質境界としての中央構造線は高角度ではないことを指摘した．
80.	矢野賢治, Keisuke Ishida, 双木英人, 阪元恵一郎 and 加藤孝幸 : ·, 日本地質学会学術大会講演要旨, Vol.100, 456, Apr. 1993. (Summary) 群馬県片品地域に分布する時代未詳層の岩相，放散虫群集ならびに地体配列上の位置を検討し，この地層が，西南日本内帯の超丹波帯相当層であることを示した．超丹波帯相当層の論拠として，この地層が泥質の岩相で，Follicucullus bipartitusやF. charvetiで特徴づけられるペルム紀後期の放散虫群集を産し，夜久野オフィオライトに対比される戸倉オフィオライトの外帯側に隣接して分布することを提示した．
81.	長谷川修一, 伊藤谷生, Keisuke Ishida, Akihiro Murata, 竹下徹, 井川猛 and 足立幾久 : 反射法地震探査で明らかになった讃岐山脈北麓の田中断層, 日本地質学会学術大会, Vol.100, Apr. 1993. (Summary) 讃岐山脈の和泉層群分布域で従来から明らかになっていた南傾斜の田中断層が，反射法地震探査でその存在が明瞭に示された．これは讃岐山脈の隆起に伴ってその北縁部に形成された逆断層であることが明らかになった．
82.	Keisuke Ishida, 橋本寿夫 and 香西武 : ·, 日本地質学会学術大会講演要旨, Vol.99, 132, Apr. 1992. (Summary) 四国東部の勝浦川地域で新たに見出した二つの汽水生二枚貝群集とその産出層を報告し，群集の対比を行った．Hayamina naumanniを伴い赤色の礫岩で特徴づけられる地層は，四国中央部の領石層基底部に対比されること，羽ノ浦層に挟在しCostocyrena minorを特徴的に産する地層は，四国中央部の汽水成層に対比でき，アプチアン下部に相当することを示した．
83.	岡村真, Keisuke Ishida and 山崎哲司 : ·, Fossils, No.53, 43-44, Jan. 1992. (Summary) 白亜紀から古第三紀にかけての海洋環境の変遷を放散虫の群集変化から論じた．変動帯の海域環境は，弧間海盆，前弧海盆，海溝で異なり，領家帯和泉層群，秩父帯楮佐古層，四万十帯下津井層を例として，カンパニアンの群集を，産出頻度，保存度，種の多様性，種内の形態変化から比較した．古第三紀への変遷は，急激な海退に伴う白亜紀型放散虫の絶滅から，穏やかな海進に伴う第三紀型の出現で特徴づけられることを論じた． (Link to Publication Site) ● Publication site (DOI): 10.14825/kaseki.53.0_43 (Link to Search Site for Scientific Articles) ● Search Scopus @ Elsevier (DOI): 10.14825/kaseki.53.0_43 (DOI: 10.14825/kaseki.53.0_43)
84.	Keisuke Ishida and 橋本寿夫 : ·, 日本地質学会学術大会講演要旨, Vol.98, 158, Apr. 1991. (Summary) 羽ノ浦層模式地の羽ノ浦地域で，アンモナイトと放散虫による生層序学的検討を行い，羽ノ浦層の下部がバレミアン，上部がアプチアンの海成層から成り，両地層の間には挟炭層が伴うことを解明した．羽ノ浦地域と勝浦川地域では，羽ノ浦層の年代が一致しないことが問題であったが，一連の研究で，羽ノ浦地域の羽ノ浦層も，年代の異なる二つの海進により形成されたことを明らかにし，羽ノ浦層は両地域で対比可能であることを報告した．
85.	橋本寿夫, Keisuke Ishida and 香西武 : ·, 日本地質学会学術大会講演要旨, Vol.98, 157, Apr. 1991. (Summary) 四国東部勝浦川地域の羽ノ浦層から，バレミアンと後期アプチアンのアンモナイトおよび放散虫群集を検出．それらの中間層準から汽水生二枚貝群集を検出し，この二枚貝群集が四国中央部や関東山地のバレミアン末期の群集に比較できることを解明した．これにより，当地域の羽ノ浦層は年代の異なる二つの海進により形成された地層であることを報告した．
86.	須鎗和巳, 桑野幸夫 and Keisuke Ishida : ·, 日本地質学会関西支部会報·西日本支部会報(合併号), No.87/71, 7-8, Oct. 1980.
87.	Keisuke Ishida : ·, 日本地質学会関西支部会報·西日本支部会報(合併号), No.87/71, 7, Oct. 1980.
88.	須鎗和巳, 桑野幸夫 and Keisuke Ishida : ·, 日本地質学会学術大会講演要旨, Vol.87, 132, Apr. 1980.
89.	Keisuke Ishida : ·, 日本地質学会関西支部会報·西日本支部会報(合併号), No.84/67, 8-9, Sep. 1978.
90.	Keisuke Ishida : ·, 日本地質学会学術大会講演要旨, Vol.83, 68, Apr. 1976.

Et cetera, Workshop:

1.	Takanori Satoh, Keisuke Ishida, Ken-ichi Nishiyama and 山城考 : 吉野川流域の鉱山跡周辺における重金属耐性微生物と酵素機能の調査・研究, 平成21年度学部長裁量経費プロジェクト成果発表会, Sep. 2010.
2.	Ken-ichi Nishiyama and Keisuke Ishida : 吉野川の水環境と四国山地・阿山山脈の成り立ち, 現代GP「豊饒な吉野川を持続可能とする共生環境教育」授業改善プロジェクト第2回野外巡検資料, 1-35, Dec. 2006. (Summary) 徳島平野の豊富な水環境の成り立ちを，地形と地質学的な視点から理解することを目的として，総合科学部と人間・自然環境研究科の学生・院生・教職員を対象に，吉野川の源流域から下流平野までの自然観察体験実習を実施した．とくに四国山地と阿讃山脈の隆起，中央構造線の活動に関わる歴史的な流路変遷の過程を示す露頭を巡検することで，徳島平野の豊かな水環境を持続可能とする共生環境教育の原点とすることを目指した．
3.	Ken-ichi Nishiyama and Keisuke Ishida : 四国山地の成り立ちと豪雨・斜面災害:那賀川・勝浦川流域の地形・地質の生い立ちと自然環境, 現代GP「豊饒な吉野川を持続可能とする共生環境教育」授業改善プロジェクト第1回野外巡検資料, 1-110, Nov. 2006. (Summary) 徳島県には吉野川の他にも豊かな水環境を育む河川が流れ，人々の生活を潤しているが，ときには豪雨や土砂災害をもたらすことの実際を体得するため，総合科学部と人間・自然環境研究科の学生・院生・教職員を対象に，地すべり崩壊地やその地質の観察体験実習を実施し，四国山地の成り立ちや地球科学的な歴史的変遷，現在の地形と気象条件などとの関わりが那賀川・勝浦川のさまざまな恵みや災害，人々の生活と関わっていることを解説した．
4.	Keisuke Ishida : 徳島の地質と石材 ∼議事堂の大理石や青石の起源を求めて∼, 平成18年度(前期)「徳島県民カレッジ」主催ふるさと再発見講座∼オンリーワンとくしま学∼第3回自然講座資料, 1-19, Sep. 2006. (Summary) 「阿波の青石」の名前で知られる三波川結晶片岩類や，国会議事堂の内装石材に使用されている徳島県産の大理石などの石材が，なぜ徳島県に産するのかを，地質との関連で解説し，その起源に関して，プレート運動との関わりでどのようにして四国山地にもたらされたのかを地球科学的に解説した．
5.	Keisuke Ishida : 徳島が誇る石材 ∼国会議事堂の大理石と阿波の青石∼, 平成18年度(前期)「徳島県民カレッジ」主催ふるさと再発見講座∼オンリーワンとくしま学∼第2回自然講座資料, 1-20, Sep. 2006. (Summary) 徳島県産の石材としては「阿波の青石」の名前で全国的に知られている三波川結晶片岩の特徴と，その地質学的な位置づけについて解説した．また東京永田町の国会議事堂の建設にあたっては，徳島県産の大理石が内装用の石材として大量に切り出され，要所に使用されていること，県産の石材にはどのような種類があり，産地はどこであるかを論説した．
6.	Keisuke Ishida : 徳島県の地質 -とくに付加体の構成-, 地盤工学に関する勉強会テキスト, 10-27, Dec. 2004. (Summary) 四国地方土木地質図の編纂(1998)の成果とそれ以降の四国東部地域での新知見を中心に，徳島県の付加体の地質，とくに地帯区分，層序，地質構造に関して解説した．またこれらの解析には微化石の果たす役割が大きいこと，また付加体の起源となる海洋の堆積物や，当時の古海域環境の解析が可能であること，さらに，付加体形成後の削剥事変や陸源砕屑粒子の後背地解析が微化石により進んだことを事例をもとに講演した．
7.	Keisuke Ishida : 国会議事堂の大理石と徳島の地質, 平成16年度文化福祉事業徳島厚生年金会館しあわせ大学第25期講演資料, 1-56, Oct. 2004. (Summary) 東京永田町にある国会議事堂の建設にあたっては，大正末から昭和のはじめにかけて，徳島県産の大理石が内装用の石材として大量に切り出され，要所に使用されていること，県産の石材にはどのような種類があり，産地はどこであるか，地質との関連で，なぜ徳島県には多様な大理石が産するのか，それらはいったいどのようにして四国山地にもたらされたのかを地球科学的に解説した．
8.	Keisuke Ishida : 微化石でわかる四国の地質, 平成15年度第1学期面接授業専門科目「自然の理解」講義資料, 1-95, Jun. 2003. (Summary) 近年解明されたプレート運動にもとづく四国の地質の成り立ちを，微化石研究の視点から講義した．とくに微化石は地質の解析にとってどのような利点があるかを大型化石と比較して解説，また四国の地質に関して，付加体の特徴を整理し，プレート論の立場からどのような事柄が明らかになったかを解説した．
9.	Keisuke Ishida : 徳島県の地盤, 四国地質調査業協会徳島県支部特別技術講習会テキスト, 1-16, Jul. 2002. (Summary) 徳島県の付加体の地質，とくに地帯区分，層序，地質構造に関して，四国地方土木地質図の編纂(1998)の成果とそれ以降の四国東部地域での新知見を中心に解説した．またこれらの解析には微化石の果たす役割が大きいこと，海洋プレート層序や堆積相，古地磁気，変成岩の源岩堆積年代，放射年代による変成年代の解明や混在岩層の認識が重要な役割を果たしていることを事例をもとに講演した． (Tokushima University Institutional Repository) ● Metadata: 117706 (Tokushima University Institutional Repository: 117706)
10.	Keisuke Ishida : 四国地質図の改訂と徳島県内の地質鉱物関連天然記念物・名勝:その意義と展望, 平成12年度文化財指導者講習会資料, 1-6, Jan. 2001. (Summary) 1998年に発行された「20万分の1四国地方土木地質図」の改訂・編纂作業を通じて明らかにされてきた四国の地質の特徴を紹介し，徳島県内の地質鉱物関連文化財のもつ意義について，とくにプレート運動と付加体形成，沈み込み変成岩形成，中央構造線の活動などの視点から論説した．またそのような観点から，文化財の候補となりうる事象を紹介した．
11.	波田重煕, 岡村眞 and Keisuke Ishida : 第1回四国地方土木地質図野外巡検案内書, 第1回四国地方土木地質図野外巡検, 1-66, Jul. 1995. (Summary) 四国地方土木地質図編纂のための野外での現地検討会巡検資料を作成，本人は四国東部の中央構造線関連断層，和泉層群，領家花崗岩類に関する資料を準備・作成し，代表的露頭を案内した．この編纂企画は，産官学すなわち，大学，コンサルタント，旧建設省の協力によるものであり，プレート運動と付加体形成の視点での最新の解説による，かつ現場でも使える地質図と説明書の編纂を目指すものである．資料の編集は(財)国土開発技術センターが担当した．

Report:

1.	Keisuke Ishida and Ryo Anma : 若杉山遺跡「採掘坑跡1」発掘土壌からの赤色重鉱物(辰砂)の検出と同定-辰砂採掘候補地の地球科学的解析(その2)-, 阿南市埋蔵文化財発掘調査報告書第1冊「若杉山遺跡発掘調査報告書-平成30年度国庫補助事業報告書-」, Vol.1, 49-59, Mar. 2019.
2.	Keisuke Ishida and Ryo Anma : 若杉山遺跡「採掘坑跡1」におけるHg値のpXRF計測-辰砂採掘候補地の地球科学的解析(その1)-, 阿南市埋蔵文化財発掘調査報告書第1冊「若杉山遺跡発掘調査報告書-平成30年度国庫補助事業報告書-」, Vol.1, 40-48, Mar. 2019.
3.	Keisuke Ishida and Ryo Anma : 若杉山遺跡「石灰岩露頭」発掘土壌からの赤色重鉱物(辰砂)の検出と同定-辰砂採掘候補地の地球科学的解析(その2)-, 徳島県埋蔵文化財調査報告書第4集「赤色顔料生産遺跡及び関連遺跡の調査-若杉山遺跡発掘調査編」, Vol.4, 99-111, Mar. 2019.
4.	Keisuke Ishida and Ryo Anma : 若杉山遺跡「石灰岩露頭」におけるHg値のpXRF解析-辰砂採掘候補地の地球科学的解析(その1)-, 徳島県埋蔵文化財調査報告書第4集「赤色顔料生産遺跡及び関連遺跡の調査-若杉山遺跡発掘調査編」, Vol.4, 85-98, Mar. 2019.
5.	Takanori Satoh, Keisuke Ishida, Ken-ichi Nishiyama and 山城考 : 吉野川流域の鉱山跡周辺における重金属耐性微生物と酵素機能の調査・研究, 平成21年度学部長裁量経費報告書, 91-110, Tokushima, Oct. 2010.
6.	Keisuke Ishida, 菅原康夫, 辻佳伸 and 藤川智之 : 萩原2号墓発掘調査報告書, 指定史跡等保存活用事業埋蔵文化財発掘調査報告書 II, 1-70, 徳島(日本国), Mar. 2010. (Summary) 筆者は墳墓に使用された石材と産地の特定を行った．石室は吉野川南岸の四国山地産の三波川結晶片岩が用いられ，石室内は旧吉野川河床で採れる石英脈円礫で充填され，盛土の葺石には結晶片岩小片と阿讃山脈和泉層群の砂岩が用いられた．地山はアンモナイトの発見でDidymoceras sp.帯と特定した．一方，葺石の砂岩には，当地の北東方にしか分布しないPlavitoceras sigmoidaleが含まれていたことから，はるばるもたらされたことを特定した．
7.	Keisuke Ishida, 菅原康夫, 辻佳伸, 藤川智之 and 南部武 : 萩原2号墓発掘調査報告書, 1-70, Tokushima, Mar. 2010. (Summary) 墳墓に使用された石材と産地の特定を行った．石室は吉野川南岸の四国山地産の三波川結晶片岩が用いられ，石室内は旧吉野川河床で採れる石英脈円礫で充填され，盛土の葺石には結晶片岩小片と阿讃山脈和泉層群の砂岩が用いられた．地山はアンモナイトの発見でDidymoceras sp.帯と特定した．一方，葺石の砂岩には，当地の北東方にしか分布しないPlavitoceras sigmoidaleが含まれており，はるばるもたらされたことを特定した．
8.	大橋眞, 山城孝, 中鉢龍一郎, Masaya Satoh, Takanori Satoh, Keisuke Ishida and Ken-ichi Nishiyama : A practical training in environmental education that meets regional challenges: an educational significance of the first trial, --- GP ---, Journal of University Education Research, Vol.4, No.4, 62-67, Tokushima, Mar. 2007. (Summary) 現代教育ニーズ取組支援プログラムの一環として開始した「豊饒な吉野川を持続可能とする共生環境教育」のフィールドでの環境教育として，生命科学系，地学系の教員が中心となり，2006年度は3つの体験型授業プログラムを実施した．実施概要を報告するとともに，いずれのプログラムに置いても受講生の評価は高く，自然科学を基盤とした環境教育において，地域の抱える課題に関連した体験型授業プログラムを講義やゼミに組み入れることの重要性を論じた． (Keyword) environmental education / practical training / region (Tokushima University Institutional Repository) ● Metadata: 82414 (Link to Search Site for Scientific Articles) ● CiNii @ National Institute of Informatics (CRID): 1050302172854749184 (Tokushima University Institutional Repository: 82414, CiNii: 1050302172854749184)
9.	Keisuke Ishida : Report of the IGCP434 VI-th International Symposium at Viet Nam, Fossils, No.78, 91-93, Tokyo, Sep. 2005. (Summary) 2004年11月2∼9日にヴェトナム，ハノイで開催された第6回IGCPシンポジウム(Cretaceous Geology and resources in South, East Asia and adjacent areas)講演会と，地質巡検の報告記事．とくに「北西ヴェトナムにおける非海成白亜系の堆積」をテーマにDa川上流のSon La地域で実施された野外巡検について，現地観察と案内書の記述をもとに報告した．これまでYen Chau層は，上部白亜系と見なされてきたが，近年の花粉データや蒸発岩類挟在層の比較から白亜紀中頃と見なされること，Yen Chau層の堆積相が北東縁では流れが卓越する扇状地相，中央部では河川∼湖成相とファンデルタ相，南西縁では土石流が卓越する扇状地相に分別されること，堆積学的，構造地質学的データはYen Chau盆地が右横ずれ変位の走向移動盆地として形成された状況を示すこと，ヴェトナム北西部の白亜紀中期テクトニクスの発見がKontum-Khorat地塊北縁の構造発達と比較されていることなどを紹介した． (Link to Publication Site) ● Publication site (DOI): 10.14825/kaseki.78.0_91 (Link to Search Site for Scientific Articles) ● Search Scopus @ Elsevier (DOI): 10.14825/kaseki.78.0_91 (DOI: 10.14825/kaseki.78.0_91)
10.	Ken-ichi Nishiyama, Keisuke Ishida and Akihiro Murata : 平成16年台風10号に伴う豪雨で発生した斜面崩壊の地質的・地形的特徴, 平成16年台風災害に関する徳島大学学術調査団報告書, 23-31, Tokushima, Apr. 2005. (Summary) 2004年台風10号豪雨により徳島県木沢村および上那賀町(現:那賀町)一帯で発生した斜面崩壊の地質学的・地形学的特徴の予察的調査結果を執筆した．
11.	Ken-ichi Nishiyama, Keisuke Ishida and Akihiro Murata : 2004年台風10号に伴う豪雨で発生した斜面災害の地質・地形的特徴, 社団法人地盤工学会四国地域豪雨災害緊急調査団報告書, 73-82, Tokyo, Apr. 2005. (Summary) 2004年台風10号豪雨により徳島県木沢村および上那賀町一帯で発生した斜面崩壊の地質学的・地形学的特徴について予察的調査結果を執筆した．
12.	Keisuke Ishida and 香西武 : 第4回 IGCP434国際シンポジウム(ハバロフスク)報告, Fossils, Vol.73, 64-65, Tokyo, Mar. 2003. (Summary) 2002年9月3∼12日にロシア，ハバロフスクで開催された第4回IGCP434国際シンポジウム(Cretaceous Continental Margin of East Asia: Stratigraphy, Sedimentation, and Tectonics)講演会と，アムール川沿いの地質巡検についての報告記事．講演会とシンポジウムでのアジア東縁における付加体と白亜紀斜面海盆堆積相に関する論議や，地質巡検で見学したアムール川流域の白亜紀斜面堆積相の岩相と生物相ならびに関連ジュラ紀付加体について報告した． (Link to Publication Site) ● Publication site (DOI): 10.14825/kaseki.73.0_64_2 (Link to Search Site for Scientific Articles) ● Search Scopus @ Elsevier (DOI): 10.14825/kaseki.73.0_64_2 (DOI: 10.14825/kaseki.73.0_64_2)
13.	橋本寿夫, 山崎哲司, 須鎗和巳, Keisuke Ishida, 寺戸恒夫, 祖父江勝孝, 久米嘉明 and 大戸井義美 : 板野町の地質, 郷土研究発表会紀要(阿波学会·徳島県立図書館), No.34, 87-96, Tokushima, May 1988. (Summary) 徳島県板野町地域の阿讃山脈に分布する和泉層群と，山麓の古期扇状地礫層，中央構造線の地質調査を行い，地史を考察した．和泉層群からは白亜紀カンパニアン後期の放散虫を検出した．フィッショントラック法で45∼130万年と測定された火山灰層が古期扇状地礫層に狭在することを確認した．また当地域では，古期扇状地礫層は中央構造線断層系の断層破砕帯を不整合に覆っており，礫層は変位を受けていないことを報告した． (Tokushima University Institutional Repository) ● Metadata: 117680 (Tokushima University Institutional Repository: 117680)
14.	山崎哲司, 須鎗和巳, Keisuke Ishida, 寺戸恒夫, 東明省三, 祖父江勝孝, 久米嘉明, 大戸井義美, 細岡秀博, 正岡啓治 and 鎌田誠一 : 海部町地域の地質と古生物 -安芸構造線の再検討-, 郷土研究発表会紀要(阿波学会·徳島県立図書館), No.33, 131-146, Tokushima, May 1987. (Summary) 徳島県南部の海部町∼牟岐町地域で，安芸構造線沿いの四万十帯の岩相分布と微化石年代を検討した．安芸構造線は従来より2∼5km北側に位置することを露頭の追跡で明らかにした．また，安芸構造線の南縁で，アンモナイトの産出により白亜系と見なされていた地層から古代三紀放散虫を検出し，アンモナイトを含むノジュールが，異地性岩塊の可能性のあることを論じた． (Tokushima University Institutional Repository) ● Metadata: 117679 (Tokushima University Institutional Repository: 117679)
15.	橋本寿夫, Keisuke Ishida, 須鎗和巳, 山崎哲司, 寺戸恒夫, 大戸井義美, 久米嘉明, 細岡秀博 and 篠原勇 : 石井町前山の地質, 郷土研究発表会紀要(阿波学会·徳島県立図書館), No.32, 99-102, Tokushima, May 1986. (Summary) 吉野川平野南岸に位置する石井町前山地域の地質調査を行い，三波川結晶片岩類の岩相分布を調査した．また2本の東西性断層を発見し追跡，断層露頭を記載した．2つの東西断層は蛇紋岩を狭在し，断層間では結晶片岩が東西軸を持つ向斜型の構造を形成し，三波川帯の岩相分布を規定していることを示した． (Tokushima University Institutional Repository) ● Metadata: 117678 (Tokushima University Institutional Repository: 117678)
16.	中川衷三, 岩崎正夫, 須鎗和巳 and Keisuke Ishida : 5万分の1「鳴門海峡」表層地質図及び同説明書, 徳島県土地分類基本調査, 1-22, Tokushima, Mar. 1986. (Summary) 5万分の1地形図「鳴門海峡」の四国地域側の調査を行い地質図を作成．岩相層序と岩石の特性，構造を記載·論述した．本人は和泉層群の表層地質調査と微化石分析による堆積年代の解析，沖積平野のボーリング資料に基づく中央構造線断層位置の推定を担当し，図示した．
17.	Keisuke Ishida, 須鎗和巳, 寺戸恒夫, 東明省三, 久米嘉明, 祖父江勝孝, 細岡秀博 and 橋本寿夫 : 羽ノ浦山系の地質と古生物, 郷土研究発表会紀要(阿波学会·徳島県立図書館), No.31, 75-85, Tokushima, May 1985. (Summary) 羽ノ浦山地の白亜系層序と古生物の調査を行い，大型化石と放散虫微化石による生層序を検討した．下部白亜系の立川·羽ノ浦·傍示·藤川の4層は東西断層の両側に向かい合って配列し，向斜構造を基本とする．下部白亜系はオーテリビアンよりは若いことを論じた．四国東部の物部川層群から初めて放散虫を検出． (Tokushima University Institutional Repository) ● Metadata: 117676 (Tokushima University Institutional Repository: 117676)
18.	中川衷三, 岩崎正夫, 須鎗和巳 and Keisuke Ishida : 5万分の1「北川」表層地質図および同説明書, 徳島県土地分類基本調査, 1-22, Tokushima, Mar. 1985. (Summary) 5万分の1地形図「北川」地域を調査し，地質図を作成．表層地質を総括的に記述．本人は，仏像構造線を含む四万十累帯北縁と秩父累帯を担当．堆積岩類の産状と微化石による年代決定に基づき，秩父累帯北帯と南帯にはジュラ紀の混在岩相が広く分布すること，四万十累帯の北縁には白亜紀の海底地すべり堆積物が分布することを示した．
19.	細岡秀博, 東明省三, 須鎗和巳, Keisuke Ishida, 寺戸恒夫, 久米嘉明, 大戸井義美 and 祖父江勝孝 : 鴨島町の地質·地形, 郷土研究発表会紀要(阿波学会·徳島県立図書館), No.30, 75-82, Tokushima, May 1984. (Summary) 吉野川南岸平野の鴨島町地域に分布する鮮新-更新統の岩相層序の調査と微地形区分を行い，吉野川平野形成に至る地質環境変遷を考察した．地形の発達過程は，後期鮮新世の森山粘土層堆積期，森山礫層堆積期，更新世の高位段丘形成期，中位段丘形成期，北岸扇状地の成長期，低位段丘形成期の6段階が識別でき，阿讃山脈の上昇に伴う吉野川流路の変遷を図示した．また，江川湧水水温の周年変化が吉野川の伏流水の移動速度に起因することを論述した． (Tokushima University Institutional Repository) ● Metadata: 117675 (Tokushima University Institutional Repository: 117675)
20.	Keisuke Ishida, 須鎗和巳, 寺戸恒夫, 久米嘉明 and 大戸井義美 : 鷲敷町の地質, 郷土研究発表会紀要(阿波学会·徳島県立図書館), No.29, 99-110, Tokushima, May 1983. (Summary) 那賀川中流の徳島県鷲敷町地域で秩父南帯と四万十北帯の地質調査を行い，岩相分布や岩類の産状，放散虫·コノドントによる微化石年代を解析した．陸源砕屑岩層は北傾斜·北上位で配列し，秩父南帯では，三畳紀の石灰岩·チャートの岩塊がジュラ紀砕屑岩中に混在し，四万十北帯では枕状玄武岩·チャートの岩塊が白亜紀後期の砕屑岩中に混在することを報告した．谷底平野堆積物からアカホヤカ火山灰を検出した．
21.	須鎗和巳, 寺戸恒夫, 大戸井義美, 久米嘉明, 祖父江勝孝 and Keisuke Ishida : 貞光町の地質·地形, 郷土研究発表会紀要(阿波学会·徳島県立図書館), No.28, 67-74, Tokushima, Mar. 1982. (Summary) 四国東部貞光川沿いの三波川結晶片岩類の岩相分布と構造を調査した．調査地域にみられる背斜型構造と変成岩の温度構造，ならびに秩父累帯の層序との比較から推定すると，全体が逆転している可能性のあることを論述した．また地すべり地形の発達と岩相分布·構造との関係を調査し，大規模な地すべり地形は，風化した緑色片岩と泥質片岩が広く分布する背斜北翼の緩傾斜地に集中しており，層面すべり型のものであることを論述した． (Tokushima University Institutional Repository) ● Metadata: 117674 (Tokushima University Institutional Repository: 117674)
22.	中川衷三, 岩崎正夫, 須鎗和巳 and Keisuke Ishida : 5万分の1「雲早山」表層地質図幅および同説明書, 徳島県土地分類基本調査, 1-33, Tokushima, Mar. 1982. (Summary) 5万分の1地形図「雲早山」地域を調査し，地質図を作成．表層地質を総括的に記載·論述した．本人は，秩父累帯の中·古生界を担当．層序と堆積岩類の産状を調査し，各種堆積岩類から微化石を検出，年代決定を行った．とくに秩父累帯北帯と南帯には，広範囲にジュラ系の混在岩相が分布することを示した．
23.	大戸井義美, 山口昭典, 須鎗和巳, Keisuke Ishida, 寺戸恒夫, 阿子島功, 近藤和雄, 久米嘉明 and 祖父江勝孝 : 上板町とその周辺の地質·地形·地下水, 郷土研究発表会紀要(阿波学会·徳島県立図書館), No.27, 69-77, Tokushima, Mar. 1981. (Summary) 阿讃山脈と吉野川平野の地形形成に至る地質環境の変遷について，白亜紀の和泉層群堆積時の古地理，第三紀末の吉野川断層地溝と阿讃山脈の形成，第四紀の中央構造線活断層系の活動と扇状地形成の3期に分けて論述した．また泉谷川扇状地と吉野川水系の地下水調査から，阿讃山脈南麓扇状地での地下水分布とその動向について考察し，扇端∼本流間での顕著な地下水低下は，吉野川河床高度の低下に起因することを指摘した． (Tokushima University Institutional Repository) ● Metadata: 117673 (Tokushima University Institutional Repository: 117673)
24.	中川衷三, 岩崎正夫, 須鎗和巳 and Keisuke Ishida : 5万分の1「桜谷」表層地質図幅および同説明書, 徳島県土地分類基本調査, 1-32, Tokushima, Mar. 1980. (Summary) 5万分の1地形図「桜谷」地域を調査し，地質図を作成．層序，岩石の産状と特性，地質構造を総括的に記載·論述した．本人は秩父累帯と仏像構造線南縁地帯を担当．秩父累帯南帯のチャートが大部分三畳系であり，断層による覆瓦状配列を繰り返すこと，南帯中央部に古生界石灰岩体が配列することを明らかにした．また黒瀬川構造帯構成岩類が南方へ低角度で衝上することを示した．
25.	阿子島功, Keisuke Ishida, 久米嘉明, 近藤和雄, 東明省三 and 須鎗和巳 : 市場町とその周辺の中央構造線の活断層運動, 郷土研究発表会紀要(阿波学会·徳島県立図書館), No.25, 165-175, Tokushima, Mar. 1979. (Summary) 徳島県市場町地域で発見された中央構造線露頭と，これに並走する東西断層，南北構造について記述し，中央構造線活断層系の運動様式を論じた．運動様式には，右ずれ断層説，北側地塊の上昇に伴う衝上断層説などがあり，本論では各説の論拠を整理し，地形的に推定される南北断層を考慮して，北側地塊上昇に伴う運動の可能性を考察した．
26.	中川衷三, 岩崎正夫, 須鎗和巳 and Keisuke Ishida : 5万分の1「阿波富岡」表層地質·谷密度·起伏量図幅および同説明書, 徳島県土地分類基本調査, 1-39, Tokushima, Mar. 1979. (Summary) 5万分の1地形図「阿波富岡」地域を調査し，地質図を作成．層序，岩石の産状と特性，地質構造を総括的に記載·論述した．本人は秩父累帯を担当し，古生層とみなされていた秩父累帯南帯のチャートが，コノドントの検出により三畳系であることを示した．同様に古生界石灰岩体の分布を明らかにした．谷密度，起伏量図を作成した．

Grants-in-Aid for Scientific Research (KAKEN Grants Database @ NII.ac.jp)

Crystallization of radiolaria amorphous silica in diagenesis (Project/Area Number: 08454159 )
Radiolarian Biostratigraphy and its International Correlation (Project/Area Number: 01304008 )
The sedimentary and igneous rocks from the Sanbagawa and Chichibu Zones (Project/Area Number: 61460058 )
Search by Researcher Number (20116776)

Professor Emeritus : Ishida, Keisuke

Research

Field of Study

Subject of Study

Book / Paper

Book:

Academic Paper (Judged Full Paper):

Academic Paper (Unrefereed Paper):

Academic Letter:

Review, Commentary:

Proceeding of International Conference:

Proceeding of Domestic Conference:

Et cetera, Workshop:

Report:

Grants-in-Aid for Scientific Research (KAKEN Grants Database @ NII.ac.jp)