徳島大学 / 教育研究者総覧 --- 森岡芳洋

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研究活動

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専門分野

○	英語学 (English Linguistics)

研究テーマ

○	意味論，統語論，音韻論 (形式的意味表示, 統語構造, 基本的リズム) (統語構造を反映する演算可能な形式的意味表示について及び音声言語の基本的リズムについての研究)

著書・論文

(著書・論文等の業績についてはhttps://researchmap.jp/read0170945 (researchmap)でも御覧頂けます．)

著書:

1.	森岡芳洋 : [入門]ことばの世界, 大修館, 東京, 2010年12月.
2.	林康次, 森岡芳洋 : 英語文化フォーラム-異文化を読む-, 音羽書房鶴見書店, 東京, 2002年10月. (要約) 明治時代に翻訳されぬままカタカナ語として英語から日本語に入った語konckについて，その音の特性から始め，日本人が行うノックの特徴を文化に関わる情報の影響と言語リズムの規定の可能性とにおいて述べた． (キーワード) ノック / 情報感染 / リズム
3.	中島平三, 森岡芳洋 : 言語学への招待, --- ことばと社会·文化 ---, 大修館, 東京, 1994年3月. (要約) ことばの持つ存在賦課力が前提となって人間が文化を産出するとし，社会において，人間がことばをどのように操るのかを，種々の具体例を基に述べた． (キーワード) 存在賦課力 / 言語相対性 / 角田説

学術論文(紀要・その他):

1.	森岡芳洋 : 形と型, ハイペリオン, 48, 9-24, 2002年. (要約) 本論文は，無数の文を生成しそれらを理解することを可能にする仕組みとして文法を特徴づけるべく，具体的な形と抽象的な型との関係を，いわゆる5文型を例にして示した． (キーワード) 文の生成 (文献検索サイトへのリンク) ● CiNii @ 国立情報学研究所 (CRID): 1572261551782217600 (CiNii: 1572261551782217600)
2.	森岡芳洋 : がはがはが, ハイペリオン, 43, 1-11, 1996年. (要約) 英語の不定冠詞と定冠詞にそれぞれ対応させることができる日本語の助詞について，「が」を含み持つ名詞句は指示対象をある集合の要素として，「は」は集合そのものとして位置づけることを示した．
3.	森岡芳洋 : HI ハイはい, ハイペリオン, 41, 35-42, 1994年. (要約) 自然言語の普遍的特質を実質化する観点から，地域的言語変異形を維持していくことの重要性を，阿波方言と英語の縮約現象の一部を比較することで示した．
4.	森岡芳洋 : わたしはあい, ハイペリオン, 40, 7-14, 1993年. (要約) 言語理論において有意義な一般化が「表記上の規約」にいかに反映されて当該言語の姿が見えてくるかを，日本語における自称詞の一部の表示を例にして示した．
5.	森岡芳洋 : はじまりとおわりのまとまり, ハイペリオン, 39, 28-32, 1992年. (要約) 構造的まとまりと意味理解との関係を，日本語と英語の構造的に二義的な文や構成素間境界の所属の観点から示した．
6.	Yoshihiro Morioka : Zero Quantity of the Noun Phrase, Bulletin of Faculty of Engineering, The University of Tokushima, 27, 1-10, 1990. (要約) 零数量の叙述が存在否定を含意する意味過程を想定し，名詞句指示物の項目集合に基づく意味表示を拡張して，総量を含む数量階梯全般にわたる意味解釈を形式的かつ明示的に行えることを示した．
7.	Yoshihiro Morioka : Semantic Interpretation of Definiteness in Noun Phrases, Bulletin of Faculty of Engineering, The University of Tokushima, 26, 1-10, 1989. (要約) 存在構文の項以外の名詞句がその指示物がある集合の要素であるかある集合に等しいかを主張し，冪集合の要素ならば特定的解釈に，冪集合に等しいならば総称的解釈につながることを示した．
8.	Yoshihiro Morioka : Semantic Interpretation of the Existential Construction, Bulletin of Faculty of Engineering, The University of Tokushima, 25, 1-12, 1988. (要約) 存在構文における名詞句の項が「非定」であれ「定」であれ，その指示物がある集合の要素であることを主張する表現であることを示した．
9.	Yoshihiro Morioka : A Comparison of Paragraphs in English Discourses and Their Japanese Translations, Bulletin of Faculty of Engineering, The University of Tokushima, 23-24, 37-50, 1987. (要約) 英語から日本語への翻訳において，英語文章の一つの段落が日本語文章の二つ以上の段落に対応することがよくあり，英語と日本語の表記体系における符号の単位情報量の比を反映する可能性を示した．
10.	Yoshihiro Morioka : Definite Existential Sentences in Discourse, Bulletin of Faculty of Engineering, The University of Tokushima, 22, 71-82, 1985. (要約) 一般の存在構文において独立変項である不定名詞句の特定性がthereによって提示され，定存在文においてはいわゆる「リスト読み」が数えあげの談話文脈から生じることを示した．
11.	Yoshihiro Morioka : A Comparison of Paragraphs in Japanese Discourses and Their English Translations, Bulletin of Faculty of Engineering, The University of Tokushima, 21, 69-77, 1984. (要約) 談話の構成要素としての「段落」が日本語から英語への翻訳でみると，「文」に比べて，言語操作に対する耐久性の強い傾向があることを示した．
12.	Yoshihiro Morioka : Overt and Covert Specificity, Bulletin of Faculty of Engineering, The University of Tokushima, 20, 139-146, 1983. (要約) 言語外文脈的に「特定」である指示対象は，通常定冠詞を含み持つ名詞句等の「定表現」になるが，談話文脈的必要性から「非定表現」にされると，指示対象の特定性理解に差が生じることを示した．
13.	Yoshihiro Morioka : Some Conditions for the Zero Article, Bulletin of Faculty of Engineering, The University of Tokushima, 19, 85-92, 1982. (要約) 談話文法の観点から，文脈的に繰り返される名詞句についてゼロ冠詞が可能であり，定冠詞照応の談話文脈的現われとして解釈できることを示した．
14.	Yoshihiro Morioka : Adjective Complement as an Empathy Focus, Bulletin of Faculty of Engineering, The University of Tokushima, 18, 67-76, 1981. (要約) 機能分析による意味解釈において，前置詞句for △が形容詞の補語のとき，△が「共感焦点」を構成し，かつ「表層構造共感階層」の最上位に位置する可能性を示した．
15.	Yoshihiro Morioka : Syntactic Interpretation of Sensation and Emotion Adjectives, Bulletin of Faculty of Engineering, The University of Tokushima, 17, 39-45, 1980. (要約) 英文の述部に置かれた感覚·感情の形容詞と主部の名詞句との共起関係から人称代名詞の照応解釈を精緻化し，同一指示確定の度合いを大きくした．
16.	Yoshihiro Morioka : External and Internal Aspects of Adjective Meanings, Bulletin of Faculty of Engineering, The University of Tokushima, 16, 73-76, 1979. (要約) 感覚·精神状態等に言及する英語の形容詞は，その経験者と記述者という内部性と外部性が照応関係の解釈に関わることを示した．
17.	Yoshihiro Morioka : Modifier-Modifiee Relationship in the Of-Construction, Bulletin of Faculty of Engineering, The University of Tokushima, 15, 67-71, 1978. (要約) 本論文は，of構文からなる名詞句の構造的曖昧さであるβ[X α[of Y]]かβ[α[X of] Y]においてどちらのαになるかは，XとYとの相対的「定性」による可能性を示した．
18.	Yoshihiro Morioka : A Semantic Representation of Non-linguistic Strategies, Bulletin of Faculty of Engineering, The University of Tokushima, 14, 85-90, 1977. (要約) 「意味部門」の実質化において，子供の空間的位置関係の理解の仕方と大人のそれとを，それぞれ「意味過程」として表示し，前者から後者への移行を，子供時代の「過程」のいくつかが作用しなくなることとして捉えられることを示した．
19.	森岡芳洋 : 代名詞解釈の一提案, The Helicon, 24, 34-49, 1972年. (要約) 生成変形文法における，拡大標準理論の立場から，意味解釈的に人称代名詞の照応関係を規定する規則の確立を目指し，「文の節点」だけでなく，「名詞節の節点」も取り扱うことのできる規則を設定することにより，それまで充分に処理されていなかった「絵画名詞」の名詞節を含む照応表現に，より適切な解釈を与えられることを示した．

総説・解説:

1.	井上雍雄, 森岡芳洋 : 話題源英語(上), --- 英語圏の国々にも雑炊(かゆ·おじや)がある? ---, 1989年5月. (要約) 「材料を表す前置詞」という見出しの下，ofとfromの異同を原理的に理解できるよう関連事項とともに説明した．

国内講演発表:

1.	的場一将, 森岡芳洋, 堤和博, 齊藤隆仁 : 学生企画学びのコミュニティー``Hatoba''の取り組み, 平成21年度全学FD 徳島大学教育カンファレンス in 徳島, 24-25, 2010年3月. (要約) 平成20年度より本学全学共通教育センターで取り組んでいる「地域社会人ボランティアを活用した教養教育」の一環として，2009年10月より学生企画である学びのコミュニティー``Hatoba''を設立した．Hatobaの理念は「あなたのオリジナルカラーは何色ですか」である．学生の視点で様々な課外学習活動を企画し，それらを学生や教員・社会人に提供することで参加者自身のオリジナルカラーを発見，また再確認する手助けを目標としている．本発表では，既に実施している「恋のうた学習会」と「洋画字幕翻訳コンテスト」について報告する． (キーワード) 課外学習活動 / 地域社会人活用 / 学生企画

科学研究費補助金 (KAKEN Grants Database @ NII.ac.jp)

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